futari

「はあ〜、やっと着いたあ!」
「ああ。なかなかいいフライトだったな。」
ここはドイツの古都、トリアである。撮影の関係で、跡部と宍戸はこの町に来ていた。二
人は今話題の大人気モデルである。今回は、写真集、CMの撮影、広告の撮影のためにこ
の地にやってきた。
「撮影は明日から始まるんだよな?」
「そうだな。少しは休まねぇとやってらんねぇだろ。」
「じゃあ、さっさとホテル行ってゆっくりしようぜ。こういうとこに来れるのは、楽しい
けど、移動が疲れるよなあ。」
「まあ、仕方ねぇだろ。撮影の合間に自由時間も結構あるみてぇだし、そこで少し観光と
かしようぜ。」
「おう!」
撮影が始まるのは明日からなので、今日はとりあえずホテルで、旅の疲れを癒そうと二人
はそのまま宿泊する予定のホテルへと向かう。他のスタッフは次の日の用意があるという
ことで、二人とは違うより撮影場所に近いところにホテルをとっている。つまり、今夜は
自由に好きなことが出来るということだ。
「それじゃ、行くぜ、宍戸。」
「ああ。」
これから数日間の滞在に胸を躍らせながら、二人はホテルへ向かって歩き出す。いつもと
は違う土地で過ごす期間は、二人にとって心地よい刺激になるのであった。

ホテルに到着すると、二人はまずシャワーを浴びる。食事はルームサービスで持ってきて
もらえるので、跡部と宍戸は思う存分部屋の中でくつろいだ。
「今回のホテルも超豪華だな!」
「これくらい当然だろ。」
「えー、そうか?だって、今回の部屋はどっかの城の中みたいだぜ。」
「ドイツには多いぜ、こういうホテル。」
「へぇー、そうなのか。でも、何か貴族になった気分で結構いい感じだな♪」
ホテルの様相が相当気に入ったようで、宍戸は部屋に入ってからずっとニコニコしっぱな
しである。そんな宍戸につられるかのように、跡部の表情も綻んでいる。
「はしゃぐのは構わねぇけど、ほどほどにしとけよ?はしゃぎすぎて、明日仕事になりま
せんでしたってのはシャレになんねぇからな。」
「分かってるって。それよりさ、見ろよこれ!」
ベッドでくつろいでいる跡部に宍戸が見せたのは、一冊のメンズ用のファッション雑誌で
あった。そこには、先月撮った写真が特集を組まれる形で掲載されている。
「へぇ、もう出てんだな。次から次へと仕事が入るからすっかり忘れてたぜ。」
宍戸からその雑誌を受け取ると、跡部は自分達の写っている写真を一つ一つチェックして
ゆく。跡部の隣に座り、宍戸も一緒にその写真を見た。
「やっぱ、メイクしてこういうふうに見ると俺ら別人だよな。」
「そうでもねぇと思うけどな。あー、でも、これはちょっと別人っぽく見えるかもな。」
「どれどれ?」
「ほら、これだ。」
跡部が指差したのは、新製品のシルバーアクセサリーの写真であった。ワイルド感を出す
ためか、宍戸の長い髪は下ろされ、顔には血糊がつけられた上、上半身裸という状態で、
首にシルバーのチョーカーが下げられている。一方、跡部は宍戸の体を後ろから抱きしめ
るような形で、モデルガンを宍戸の頭につきつけ、感情のないような表情でカメラを見つ
めている。その耳には、ゴテゴテしすぎず、だからと言ってシンプル過ぎないピアスがつ
けられている。この二つのシルバーアクセサリーがここでの宣伝物なのだ。
「確かに。つーか、跡部怖ぇー。」
「アーン?カッコイイの間違いだろ?」
「自分で言うなよ。まあ、それは認めるけどよ。」
「何だよ?今日はやけに素直じゃねぇか。」
宍戸の意外な返しに、跡部は驚きつつ、口元を緩ませる。余計なことを言ってしまったと、
宍戸はふいっと跡部から顔を背け、顔が赤くなってきているのを誤魔化そうとする。
「べ、別にそんなんじゃねぇよ。」
「だったら、何で目そらしてんだ?」
「う、ウルセー!何でもねぇって言ってんだろ!!」
「フン、素直じゃねぇ奴にはおしおきだ。」
雑誌をパタッと閉じ、ベッドの上へ置くと跡部は宍戸の体をボスっと押し倒す。その口元
には悪戯に笑みが浮かんでいる。そんな跡部の行動に宍戸は必死で抵抗しようとするが、
思った以上に跡部が強い力で押さえつけてくるので、腕を振り払うことも出来ない。
「何すんだよっ!」
「だから、おしおきだっつってんだろ?」
「何・・・っ!?」
おしおきと称して跡部はそのまま宍戸の口を塞ぐ。初めは好きにされまいと、口を固くつ
ぐんでいた宍戸だったが、しばらくされていると息が苦しくなり、意に反して上下の唇が
離れてしまう。その瞬間、より深い口づけを跡部は押し付けてきた。
「んぅ・・・ふ・・・」
もうここまで来ると抵抗する気も失せてしまう。唇を吸われ、舌を吸われ、宍戸の顔はだ
んだんと紅潮し、身体の力も抜けてゆく。宍戸がすっかりとろけたころになって、やっと
跡部は唇を離した。
「・・・ふ・・は・・・」
「おしおきなのに、そんな顔されちゃ意味ねぇな。」
「だ、だって、テメェがっ・・・」
「テメェは俺様のキス、超好きだもんな。そうだろ?」
「そんなこと・・な・・・」
「素直に言わねぇと、もっとすごいことするぜ?」
跡部の言葉に宍戸の身体はピクンと震える。して欲しい気持ちとして欲しくない気持ちが
半々で、何を言ったらいいのか分からなくなる。
「どっちなんだ、宍戸?」
「そんなことねぇ・・・だから・・・」
素直に言わないならしてもらえる。宍戸の無意識はそちらの方に働き、自然とそう口にし
ていた。そんな宍戸の言葉は聞いて、跡部はニヤける。
「そうか。テメェはそんなにおしおきをして欲しいんだな。」
「う〜、もう勝手にしろよ!跡部のアホっ!!」
「ま、明日の仕事に響かねぇ程度に優しくするから安心しろ。」
「明日に響くようにしたら承知しねぇからな!!」
「はいはい。ほら、そんなに怒った顔ばっか見せてねぇで、少しは笑ってみせろ。俺は怒
ってる顔より、笑ってる顔の方が好きだぜ。」
どうしてそう照れるようなことばっかり言ってくるのかと心の中で文句を言いながら、宍
戸は跡部の顔を見る。完璧に跡部のペースに流され、宍戸は跡部の首に腕を回してしまっ
た。

跡部の気遣いのおかげで、次の日の宍戸の体調はいつもより良いくらいであった。この日
は新しく出る口紅のCMの撮影で、二人はゴシック様式の城にやってきていた。
「うわー、何かすげぇ城だな。」
「今回のコンセプトがヴァンパイアだからな。雰囲気的にはピッタリだと思うぜ。」
「何でヴァンパイアで口紅のCMなんだろうな?よく分かんねぇー。」
まだ衣装にも着替えていない二人は、今日使う部屋を興味津々とばかりに見学している。
「二人ともそろそろ衣装に着替えてー。」
『はーい。』
そろそろ撮影を始めるということで、二人は衣装に着替え始める。跡部は完全にヴァンパ
イアの衣装で、唇には真っ赤な口紅が塗られる。宍戸はヴァンパイアに魅入られる少年の
役で、ワイシャツを胸をはだけさせるように着て、唇にはピンク色の口紅が塗られる。台
本をチェックしながら、宍戸はくすくすと笑う。
「これ、本当意味分かんねぇよな。男を襲うヴァンパイアってどうよ?」
「別にいいんじゃねぇ?ヴァンパイア役は俺だし、その相手はお前だしよ。」
「マジで?あっ、それにさ、この最後のセリフが俺的には激ツボなんだけど。よくねぇ?」
「あー、確かにな。それは俺もツボだな。かなりいいキャッチフレーズだよな。」
短いシーンではあるが、どうやらかなりドラマチックな構成になっているらしい。撮影が
始まると二人の表情は一変する。完全に演技モードだ。
ギーー・・・
部屋の扉を開け、ヴァンパイアの格好をした跡部が入ってくる。跡部の視線の先にはベッ
ドで眠っている宍戸。跡部の気配に気づいたのか、宍戸は体を起こし、目を擦る。いつの
間にか跡部は宍戸のベッドに身を乗り上げ、宍戸の目の前に座っていた。しばらく見つめ
合う二人。カメラには跡部の赤い唇と宍戸のピンク色の唇がアップで移り、それが次第に
近づいてゆく。そして、触れ合う寸前のところで、二人の口元に笑みが浮かぶ。
『堕ちたのは、ドッチ?』
同時に発せられる言葉。その瞬間、一瞬時間が止まる。
カチンっ!!
「はい、カット!」
二人の迫真の演技のおかげで、撮影は一発オッケーであった。軽く溜め息をつき、二人は
その身を離す。
「これ、結構緊張するよな。」
「そうか?俺は全然そうでもねぇけどな。」
「だって、跡部の顔が真面目な顔で激近くまで近づいてくんだぜ。もう心臓バクバク。」
「確かにテメェの顔、リアルに強張ってたもんな。」
「ま、それが状況のリアリティさを醸し出してんだろうけど?」
「撮影してる側からすれば、好都合ってことだな。」
カメラのチェックが終わるまで、二人はベッドの上で感想を述べ合う。傍から見たら、ヴ
ァンパイアと一人の少年が笑いながら楽しそうに話しているようにしか見えないので、な
かなか奇妙な光景である。
「二人ともオッケーだよ。着替えて休憩して。」
『了解です!』
「意外と早く終わったな。」
「まあ、俺らの実力からしたら当然だろ。午後も広告の撮影入ってるしな。」
「今日は何の広告だっけ?てか、ドイツで撮る広告ってのもあんまりねぇよな。」
「確か今日は香水の広告だったと思うぜ。」
「あー、あれか。どこで撮るんだろうな?」
「さあ。それはまだ俺も聞いてねぇ。」
着替えをしに、移動しつつ、二人は次の仕事の話をする。次の撮影までは、三時間ほどあ
るので、どこで撮るかを確認した後、二人は昼食がてらこのあたりを観光することにした。

日本では有名人の二人だが、ドイツでは特にそんなことはない。サングラスや帽子などで
変装することもなく外に出かけられることを嬉しく思いながら、二人は古い建物が並ぶ街
並みを歩き始めた。
「何かこの街って、やたらとデカイ教会がいっぱいあるな。」
「そうだな。日本じゃあんまり有名じゃねぇけど、トリアはドイツ最古の町なんだぜ。」
「へぇ、そうなんだ。なあ、どうせだったら教会の中、ちょっと見ていかねぇ?」
「まあ、まだ時間もあるし、いいんじゃねぇ?」
「んじゃ、とりあえず、あの一際目立つ教会から行こうぜ。」
宍戸が指差したのは、一つの大聖堂であった。トリアには多くの大聖堂があるが、宍戸が
手始めに行きたいと言い出したのはロマネスク様式の大聖堂であった。外観の豪華さもさ
ることながら、中の豪華さも目を見張るものがある。大きな扉から中へと入ると宍戸は感
嘆の声を漏らした。
「うわあ、すげぇ。」
「日本じゃ絶対見られねぇような建物だな。」
「なあなあ、跡部。写真撮ろうぜ、写真!最近、仕事用のばっかで、プライベートな感じ
の撮ってねぇじゃん。せっかくこんなすげぇ建物ん中入ったんだからよ、撮らなきゃもっ
たいねぇって。」
「そうだな。どうせだったらツーショットの方がいいだろ。そこらへんにいる人に撮って
もらおうぜ。」
「えっ、でも、周りにいる人ってみんな外人っつーか、ドイツ人じゃねぇ?」
「俺様を誰だと思ってるんだ?ドイツ語なんて朝飯前だぜ。」
一人で撮るよりは、二人で撮った方がいいと、跡部はすぐ近くにいる人に写真を撮ってく
れと頼もうとドイツ語で話しかける。
「Entschuldigung.(すいません)」
跡部の言葉に一人の女性が振り向く。年は二人よりも少し上くらいだ。
「Koennen Sie fotografieren?(写真を撮っていただけませ
んか?」
「OK.(いいですよ。)」
写真を撮って欲しいと頼んだ女性は快く跡部の言葉に頷いてくれた。様々な背景でいつも
のように、多少モデルチックなポーズをとりながら、写真を撮ってもらう。そんな二人に
写真を撮ってくれている女性も惚れ惚れとしてしまう。
「Sie sind sehr charmant!(あなた達はとても魅力的ね!)」
「Vielen Dank.(ありがとうございます。)」
その女性の言葉に跡部は笑顔で返す。しかし、宍戸にとっては、二人が何を話しているか
さっぱり分からない。カメラを返してもらうと、跡部はもう一度お礼の言葉は述べた。
「Danke schoen.(ありがとうございました。)」
「Gern geschehen!(どういたしまして!)」
外国人の綺麗な男の子と話せたとその女性は嬉しそうな表情で二人のもとを去る。しかし、
宍戸は何故あんなにも嬉しそうな顔で写真を撮ってもらえたのかがさっぱり理解出来ない。
何を話していたかが分からないのだから、当然と言えば当然だ。
「あの人、何であんなに嬉しそうだったんだ?跡部が何話してたかもさっぱり分かんねぇ。」
「俺らがすごく魅力的だって言ってたぜ。」
「マジで?へぇ、何かちょっと嬉しいかも。」
外人にも魅力的だと言われれば、素直に嬉しくなる。宍戸は自然と顔が緩んできてしまう。
少し褒められた程度でここまで素直な反応をする宍戸が可愛いなあと、跡部はそんな宍戸
の顔をじっと見た。
「何だよ?」
その視線に気づき、宍戸は跡部の顔を見る。
「別に。やっぱ、テメェは可愛いなあと思ってよ。」
「な、何言ってんだよ!!こんなとこでっ。」
「周りドイツ人ばっかだし、日本語でしゃべってたら俺らが何話してるかなんて分かんね
ぇよ。」
「けどよ・・・」
真っ赤になっている宍戸は、さらに可愛いと思いながら跡部は口元を緩ませる。本当に見
てて飽きないと思いつつ、跡部はさっき返してもらったカメラを宍戸に向け、パシャっと
シャッターを押す。
「なっ!?」
「テメェの可愛い顔、アップで激写。」
「な、何してやがんだ!!消せよ!!」
「消すわけねぇだろ、バーカ。」
そんなじゃれあいをしながら、二人は少しの休憩時間を有意義に過ごす。次の撮影が始ま
るまで、二人は他にもいろいろな場所に行きながら、今と似たようなやりとりを繰り返し、
周りにいる女性陣をドキドキさせていた。

全ての撮影を終えて、日本に帰ってきてから数週間後、例のCMがテレビで放映され、写
真集もそれと同時期に発売された。香水の広告も駅や街に大きく貼られ、その広告のおか
げで、その香水の売り上げも好調であった。
「見たぜ見たぜ、あのCM。お前らテレビに映ってると本当別人だよな!」
「ホンマやで。ほんの30秒程度のCMなのにメッチャドラマチックやもんな。」
「さすがだよねー。今、女子の間であの口紅超流行ってるらしいよ。」
跡部と宍戸のクラスにCMを見たという岳人や忍足、滝がやってきていて、その感想を述
べあっている。それを聞いて、当の二人は当然というばかりに自信に満ちた笑みを浮かべ
ている。
「そんなの当然だろ。なあ、宍戸?」
「おう。あの時の跡部、超吸血鬼って感じだったぜ。マジで唇真っ赤なんだもんよ。」
「そりゃ口紅を塗ってるからだろ。テメェだって、とても男とは思えねぇほど綺麗な顔し
てやがったぜ?」
「それだって化粧の所為だろうが。ま、俺らのCMのおかげでその口紅が売れてんなら、
それに越したことはねぇけどな。」
若干ノロケが入っているようにも思えること言いつつ、CMの反響がいいようなことを聞
き、二人は素直に喜ぶような素振りを見せる。そんな二人のもとへ、今度はジローが何か
を持って、パタパタと駆けてきた。
「跡部ー、宍戸ー、見て見てー、これ買っちゃった!!」
ジローが持っていたのは、最近発売されたばかりの二人の写真集であった。今回はドイツ
で撮影したということもあり、コンセプトは中世ヨーロッパ。時空を超えたのかと思える
ような写真がそこにはいくつも並んでいた。
「あー、それ、俺まだ見てない。見せてよ、ジロー。」
「俺も俺も!!今回はどんなになってんだ?」
ジローが持ってきた写真集を、本人達がいる前で広げ始める。ペラっとページをめくるた
びにそれを見ている四人は様々な反応を見せる。
「うわー、この写真すごいなあ。本当、物語の世界って感じやで。」
「これもすごいよ。背景のステンドグラスとかきっと本物だよね。」
「てか、お前ら人間っぽく見えねぇ写真ばっかだな。どうしたら、こんなふうに撮れんだ
よ?」
「人間っぽくねぇって失礼だな。どれ見てそんなこと言ってんだよ?」
岳人が失礼極まりないことを言ってくるので、どんな写真を見ているのかと、宍戸は写真
集を覗いてみる。そこには真っ白な羽を剥ぎ取られているような自分と、黒い翼を持ち、
まるで堕天使のような格好をした跡部の写真が載っていた。
「あ、あはは・・・確かにこれは人間には見えねぇかも。」
「だろー?」
「うっわ、見て見て。コレ、超エロくない?」
『どれどれ?』
滝が指差したのは、花びらの舞っているシーツの中で二人が裸で体を重ねているように見
える写真であった。構図としては、宍戸がベッドの端から頭を落とすような形で仰向けに
寝転がり、そんな宍戸に重なるように跡部がカメラ目線で顔を上げているというようなも
のだ。
「あー、でも、これ、ちゃんと下は穿いてるぜ。脱いでるのは上だけ。」
「そういう問題やないやろ。この構図自体に疑問を持てや。」
「別に普通だろ。なあ、跡部。」
「どれ見て、そんなこと言ってやがんだ?」
自分の席に座っていた跡部も、話の輪に加わろうと五人のもとにやってくる。問題の写真
を見て、跡部は平然とした表情で一言言い放つ。
「ああ、これか。これ、結構気に入ってる構図だぜ。」
「だよなあ。俺もこれはかなり気に入ってる一枚!!」
「何つーかもうつっこむ気にもなれねぇ。」
「バカップルモデルだよね、この二人は。」
「でも、これがある意味人気の秘密なんやない?」
「確かにそうかもー。ラブラブじゃなきゃこんな写真取れないC〜。口紅のCMもあんな
にリアリティがあるのにならないC〜。」
二人は全く無自覚なのだが、周りから見れば呆れるほどにバカップルなのだ。このぶんだ
とまだまだ二人の人気は衰えないだろうと思いながら、岳人、忍足、滝、ジローは顔を見
合わせて苦笑するのであった。

                                END.

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