My heart flutter with you

リクエスト内容『跡部の行動にいちいちときめく宍戸さん。
甘々で最後は裏、誘い受で』

部活が始まって少し経ってから、跡部と宍戸の二人はレギュラー専用部室にやってきた。
どちらも委員会や生徒会の仕事があり、部活へ来るのが少し遅くなってしまったのだ。少
しの時間差で二人はロッカールームではち合わせする。
「あっ、跡部。」
「宍戸じゃねーか。何遅刻してやがるんだ?」
「委員会だったんだからしょうがねぇだろ。跡部は?」
「俺は生徒会の会議だ。」
「大変だよな、生徒会長も。」
部活のポロシャツやジャージに着替えながら、二人はそんな会話を交わす。跡部の方が後
に来たので、宍戸の方が先に着替え終わる。一緒にコートまで行きたいと想い、跡部が着
替え終わるまで少し待っていた。
(跡部って、何しててもカッコイイよなあ・・・)
ネクタイを外し、ワイシャツを脱いでいる跡部を見ながら、宍戸はそんなことを思う。思
わず見入ってしまっていると、跡部がその視線に気づき宍戸の方に視線を移す。
「何見てやがる。着替え終わったんなら、さっさと部活行けよ。」
「えっ!あー、コートまで跡部と一緒に行きたいなあと思ってたんだけどよ、ダメか?」
「アーン?何甘えたこと言ってやがる。」
「べ、別にダメなら先に行ってるし。じゃ、じゃあ、先行ってるからよ・・・」
跡部の反応があまりいいものではなかったので、宍戸は一人で部室を出て行こうとする。
「ちょっと待て。」
「えっ?何?」
バサッとジャージを羽織ると、跡部はラケットを持ってドアの前で立ち止まっている宍戸
のもとへ歩いて行く。そして、まだ帽子を被っていない頭に手を置くとふっと笑った。そ
の一連の動作に宍戸はドキドキしてしまう。
「誰がダメだって言ったよ。ほら、さっさとコートに行くぞ。ただでさえ、遅刻してんだ
からな。テメェの大好きな練習の時間が減っちまうぜ。」
「お、おう。」
くしゃくしゃと宍戸の髪を撫でながら、跡部はご機嫌な口調でそんなことを言う。先程と
は全く違う態度に、宍戸は動揺しまくっていた。
(な、何なんだよ、跡部の奴!つーか、何で俺、ここまでドキドキしてんだ?もう意味分
かんねーし・・・)
胸のドキドキを抑えられないまま、宍戸は跡部と一緒にテニスコートへと向かった。テニ
スコートまでの短い道のりの間で跡部は宍戸にとあることを提案する。
「宍戸。」
「何だよ?」
「今日、一緒に帰るか?」
「えっ?」
「今日は少し終わらせなきゃいけねぇ課題があってな。遅刻して出来なかった分、どうせ
テメェは残って練習すんだろ?樺地を待たせるってのも悪ぃし、たまにはテメェと二人で
帰ってやるのもいいかと思ってよ。」
思っても見ない跡部からの誘いに、宍戸は驚きながらも嬉しいと思った。しかし、素直に
それを言葉にするのは恥ずかしいと、少しアマノジャクな態度をとってしまう。
「跡部がそんなに俺と一緒に帰りてぇなら、別に帰ってやってもいいけどよ。」
「フッ、素直じゃねぇなあ。まあ、そこがテメェらしいっちゃらしいけど。」
自分の本当の気持ちを見透かされているようで、ちょっと悔しいと思った宍戸だったが、
そこまで腹が立つわけでもない。出来るだけ嬉しいという気持ちを隠しながら、宍戸はい
つも通りを装った。

「おー、やっと来たぜ。」
「重役出勤って感じやな。」
跡部と宍戸がやって来たのを見つけて、ベンチで他のメンバーの打ち合いを見ていた岳人
と忍足が二人に話しかける。
「アーン?生徒会だったんだから仕方ねぇだろ。俺様はテメェらと違って忙しいんだよ。」
「宍戸はどないしたん?遅れて来るなんて珍しいやん。」
「俺も委員会の仕事があってよ。部室で跡部と会ったから、一緒に来たんだ。」
「ふーん。あっ、そうだ!監督からの伝言で、跡部は今日、一年生の実践練習をまとめて
やってやれだって。一年生、相当いるのになあ。無茶言うよな、監督も。」
「それくらい、俺様にとっちゃ朝飯前だぜ。それじゃ、かなり待たせちまってることにな
るな。」
「大丈夫だろ。まだ準備運動段階だし。俺らは適当にこっちで練習してるから、終わる時
だけ合図してくれりゃいいからさ。」
「ああ、分かった。」
岳人から今日の練習についての伝言を聞き、跡部は岳人や忍足がいるところからは少し離
れたコートに移動し、一年生を集めた。そして、集団対一人という形式で、実践的な練習
を始める。
「おー、始まった始まった。」
「あれだけの人数を相手にするんやから、相当しんどいやろな。」
「だなー。俺はマジ勘弁って感じ。」
「俺も練習したいんだけど、どっちか付き合ってくんねぇ?」
「なら、宍戸も跡部みたく俺ら二人相手に勝負してみる?」
「ダブルス対シングルスか。鳳は今日吉とシングルスの試合しとるしな。それも面白そう
やん。」
「うーん、キツそうだけど、いい練習にはなるよな。いいぜ。」
「よし、じゃあ、空いてるあっちのコートでやろうぜ!!」
こちらも練習を始めようと、三人はテニスコートに移動した。
ダブルスとシングルスという変わった組み合わせではあるが、その勝負はなかなかの接戦
だった。結局、6−5で岳人&忍足ペアが勝利したが、どちらも充実した練習だったなあ
と満足し、一休みすることにした。
「なかなか面白かったな!」
「せやな。いい勝負やったし。宍戸はどや?」
「激疲れたけど、いい練習になったと思うぜ。久々にシングルスやったって感じだったし。
相手はダブルスだけどな。」
汗を拭きながら、宍戸は笑ってそんなことを言う。しばらく岳人と忍足と話していたが、
ふと跡部のことが気になって、そちらの方に視線を向ける。向こう側のコートでは、跡部
がたくさんの一年生を相手に打ち合いを続けていた。余裕の表情で、的確にボールを打ち
出している跡部に宍戸は見とれてしまう。
「やっぱ、跡部、カッコイイよな。」
無意識に宍戸はそう呟いていた。その言葉を岳人と忍足はバッチリ聞いていた。
「ホンマに宍戸は跡部にゾッコンなんやなあ。」
「えっ!?」
「俺らがいる前で、普通にカッコイイとか口に出しちゃうんだもんなあ。」
「えっ!嘘!?俺、声に出してた?」
『バッチリ。』
「マジかよ〜。激ダサだし。」
それは恥ずかしいと宍戸は、うつむいて顔を真っ赤に染める。面白い反応をするなあと、
岳人と忍足はもっと宍戸をからかいたくなってくる。
「最近跡部とどーなの?」
「は?どうって?」
「なんか面白いことしてへんの?」
「面白いことって何だよ?」
「どっかにデート行ったとか、すごいプレイしたとか。」
「なっ!!してねぇよ!!つーか、部活中にそういう話題持ち出すんじゃねぇ!!」
「おー、そんなにムキになって否定するってことはあるってことじゃねーの?」
「せやなあ。どうなん宍戸?」
ニヤニヤしながら恥ずかしくなるようなことばかり聞いてくる二人に、宍戸は何も言えな
くなってしまう。ふるふる震えながら、怒鳴ろうとした次の瞬間・・・
ドゴッ!!ドゴッ!!
突然二つのボールが飛んできて、岳人と忍足の頭に直撃する。頭を押さえ、二人はボール
の飛んできた方を振り返って見た。
「痛ってー・・・誰だよ!!」
「今のはキいたわ。何やねん、全く。」
「テメェら雑談ばっかしてねぇで、ちゃんと練習しやがれ!!」
ボールを二人に当てた犯人は跡部だった。一年生と練習をしつつも、宍戸を気にかけてい
たようで、岳人と忍足が一方的にからかっているのに気づき、制裁を加えたのだ。三人が
いるところと、跡部が練習をしているコートはかなり離れていたので、そのコントロール
の正確さに宍戸は感心してしまう。
(さっすが、跡部だな。一年生と練習しながら、こんだけ離れた二人の頭にボール当てる
なんて。)
「何でバレたんやろ?」
「さあ。とにかくまたボール当てられるのは勘弁だから、とりあえず練習再開しようぜ。」
「せやな。宍戸はどないする?」
「どうせ、二人ともコート使うんだろ?俺は向こうでポール当てでもしてるぜ。」
基礎練を少し進めていようと、宍戸は二人とは別メニューで練習をすることにする。一人
で練習している間、宍戸はちらっと跡部の方に視線を向け、その様子を見ていた。あれだ
け長い時間ぶっ通しで打ち続けているにも関わらず、息一つ乱れていないのはさすがだな
あと思いつつ、自分ももっと頑張ろうとボールを次々と打ち込んでいった。

他の部員が部活を終えても、宍戸は残ってしばらく練習していた。日が暮れ、コートがラ
イトアップされるころになり、宍戸はやっと練習を終える。
「ふぅ、遅刻分くらいは取り戻せたかな。」
そんなことを考えながら、宍戸は部室へ向かう前にシャワー室へと向かう。シャワーで練
習でかいた汗を流すと、宍戸は今日はほとんど着ていなかったジャージを手に取る。
(ポロシャツとハーフパンツは汗かいて汚れちまってるし、別に部室までだったら、これ
だけでも大丈夫だろ。)
素肌にジャージを羽織るのには少し抵抗があったが、部室までのほんの短い距離だ。特に
支障はないだろうと、宍戸はポロシャツやハーフパンツは着ず、そのままジャージに着替
えた。
「跡部、やらなきゃいけないこと終わったのかな?」
洗濯物とラケットを持って、宍戸はレギュラー専用部室へと向かう。ロッカールームは電
気がついているので、跡部がまだ中にいるのは確かだった。
(他の奴らはもう帰ってるといいなあ・・・)
そんなことを期待しつつ、宍戸は部室へ入る。ミーティングルームは小さな明かりがつい
ているだけで薄暗く、人の気配はほとんどなかった。ロッカールームに続くドアを開ける
と、跡部一人が一台のパソコンに向かい、何かを真剣に打ち込んでいるのが目に入った。
「お疲れ、跡部。」
「ああ、宍戸。終わったのか?」
「おう。跡部はまだ終わんねーの?」
「もう一息って感じだな。後5分もありゃ終わる。」
「そっか。じゃあ、ちょっと待ってるぜ。」
「ああ。」
跡部の隣に座り、宍戸は跡部が作業しているのを眺める。画面を見る真剣な顔と、カチャ
カチャと速いスピードで動く指を見ながら、宍戸はやはり跡部は何をしていてもカッコイ
イと改めて思う。今は作業の邪魔をしてはいけないので、話しかけられないが、これが終
わったら存分に構ってもらおうと宍戸は考えていた。
「よし、上書き保存で完了。」
「終わったのか?」
「ああ。完璧だぜ。」
「そっか。」
「つーか、テメェまだ着替えてねぇのか?俺が作業してる間に着替えとけよ。」
「あっ、忘れてた。」
「ったく、しょうがねぇ奴だな。」
クスクスと笑う跡部に宍戸はドキッとしてしまう。いつもの自信に満ちた笑顔とは違う自
分にしか見せない笑顔。今ここでもっと跡部に構って欲しい。高鳴る鼓動が宍戸をそんな
気持ちにさせていた。
「跡部・・・」
「ん?どうした?」
「もう他の奴ら、みんな帰っちまったんだよな?」
「ああ。とっくに下校時間過ぎてるしな。部活ももう1時間以上前に終わらせちまってる
し。」
ドキドキしながら、宍戸はミーティングルームからロッカールームに続くドアの鍵をガチ
ャリと閉めてしまった。
「じゃ、じゃあさ・・・」
「何だよ?」
「今ここで、俺としねぇ?」
「っ!?」
真っ赤になりながらもそんな誘い文句を言ってくる宍戸に、跡部は完璧にやられた。まさ
かそんなことを言われるとは予想していなかったので、柄にもなく心臓がバクバクと速い
リズムで鼓動を刻む。しかし、動揺してるのを気づかれたくないと、跡部はいつも通りを
装い、宍戸を煽るような言葉を放つ。
「テメェがそんなこと言ってくるなんて珍しいじゃねぇか。」
「きょ、今日は、そういう気分なんだよっ!」
「ほぅ、だったら、もっと俺がやる気になるような態度で誘ってみろよ。」
表面上はニヤリと笑ってそんなことを言う跡部だったが、内心先程の誘い文句だけで十分
であった。しばらくどうしようかと、もじもじしていた宍戸だったが、覚悟を決めたよう
に着ていたジャージのファスナーを下げ、跡部専用のソファに座りながら更なる誘い文句
を跡部にぶつけた。
「今日は跡部の好きにしていいからよ、しようぜ、跡部。」
まさか素肌にジャージを着ているとは思わなかったので、跡部は大きな衝撃を受ける。こ
んな誘われ方をされたらもう我慢が出来ないと、つかつかと宍戸に近づき、ぐいっと顎を
上げる。
「そんなこと言っていいのかよ?」
「たまには悪くねぇだろ?」
「フッ、いいぜ。存分に可愛がってやるよ。その代わり、俺様が何したって拒否んなよ?」
「望むところだぜ。跡部のすること、全部受け入れてやるよ。」
どちらも胸を高鳴らせ、唇を重ね合わせる。それを合図に二人は、部活後の運動をし始め
た。

着乱れたジャージの合間から覗く可愛らしい胸の突起を跡部はしつこいくらいに弄ってい
た。ちゅうちゅうと吸われたり、指で抓まれたりを繰り返され、宍戸はすっかり息を乱し
ている。
「ハァ・・・うっ・・ぁ・・・」
「テメェのココは本当感じやすくていいよな。」
「跡部がっ・・・無駄に弄ってくるからだろ・・・!」
「こんなに可愛らしく立たせて、赤く染まってりゃ、弄ってくれって言ってるようなもん
だろ?」
きゅうっと突起を引っ張られ、宍戸はビクビクと体を震わせる。
「ふあぁっ!!」
「テメェがそんなふうにイイ反応するから、弄りたくなっちまうんだぜ?」
「だってよ・・・そこ弄られんと、ビリビリして・・・感じちゃ・・・」
「感じてんなら、ちゃんと気持ちイイって言わなきゃダメだろ?ほら、こうされるとどう
なんだ?」
コリコリの突起をぎゅむっと抓みながら跡部は尋ねる。下半身にダイレクトに伝わる快感
に宍戸は思わず感じたままを口にしてしまう。
「ひあっ・・・いっ・・気持ちい・・・っ・・・」
「素直でいいぜ。ココももうパンパンだもんなあ。」
「やっ・・・ちょっと待っ・・・!」
胸への刺激ですっかり固くなった熱がジャージのズボンを押し上げていた。その中身がど
うなってるかを確かめたいと、跡部はズボンを脱がしてしまう。
「ココも乳首と同じくらい素直だな。」
今にも蜜が溢れてきそうなほど高まっている茎を見られ、宍戸は恥ずかしさから跡部から
顔を背ける。そんなふうに恥ずかしがっている宍戸も可愛らしいと跡部は顔が緩むのを抑
えられない。
「なあ、宍戸。」
「何だよ・・・?」
「コレ、自分でしてみせろよ。」
「っ!?」
「さっき俺様の言うことは拒否らないって言ってたよな?」
「そ・・だけど・・・」
ふと宍戸の自慰をしているところが見てみたいと思い、跡部はそんなことを言う。しかし、
宍戸は恥ずかしさとは別に、自分でしたくないという気持ちが大きかった。
「跡部がどうしてもって言うんなら・・・するけどよ・・・」
「ああ。」
「俺的には・・・跡部にして欲しいなあと思うんだけど・・・・」
「どうしてだ?」
「だって、跡部にされる方が・・・自分でするより、何倍も気持ちイイし・・・・俺、跡
部に触って欲しい。」
潤んだ目で見つめられ、そんなことを言われれば、嫌でもしたくなってしまう。
「チッ、そこまで言われちゃしょうがねぇなあ。」
宍戸の可愛すぎるおねだりに我慢出来ず、跡部は苦笑しながら宍戸の熱を自分の掌で包む。
そして、絶妙なリズムでそれを擦り始めた。
「ふあっ・・・あっ・・・あっ・・・・」
「俺に擦られるのがそんなにイイのかよ?」
「イイっ・・・すげ・・イイ・・・あっ・・・」
「すげぇ、あっという間にヌルヌルだぜ。」
「はっ・・・だって・・・跡部の手・・・俺のイイトコばっか・・・擦ってくるからっ」
「当然だろ。今日のテメェ、イイ反応見せてくれるし、正直だから褒美だ。特別に両手使
って存分によくしてやるよ。」
非常によい反応ばかりを見せてくれる宍戸に気分をよくした跡部は、左手を蜜の溢れてき
ている先端に置く。右手で茎全体を擦りつつ、左手の指で先端をぐりぐりと刺激する。あ
まりの快感に宍戸は首を仰け反らせ、下肢をがくがくと震わせた。
「ひああぁっ!!あっ・・ああぁっ!!」
「どうよ?最高だろ?」
「気持ちいっ・・あっ・・・それ・・・気持ちイイっ!!」
「出したらそこで気持ちよさが終わっちまうからな。そう簡単にはイカせないで、この気
持ちよさを続けさせてやるよ。」
達するギリギリのところまで高めるのだが、後一歩のところで刺激を与えるのを止め、し
ばらく絶頂直前の気持ちよさが続くように跡部は擦り方を調節する。いつまでも続く快感
に宍戸の頭の中はすっかりとろけて、ひっきりなしに跡部を喜ばせる甘い喘ぎ声を上げ続
けていた。
「ふあっ・・ああぁっ!んっ・・・あっ・・・あ・・・」
「このくらいの快感がずっと続くってのも悪くねぇだろ?」
跡部の言葉に宍戸はこくこくと頷く。10分程度そんな快感を与えた後、ここぞというタ
イミングで跡部は宍戸は達かせてやる。
「そろそろいいよな。」
「ふあっ!?ひっ・・・あああぁ―――っ!!」
達する直前の快感が長く続いたのに比例して、その瞬間の快感はいつもより深く長いもの
であった。全身を痙攣させながら、宍戸は跡部の両手に濃いミルクを放つ。すっかり快感
にとろけている宍戸の表情を見て、跡部は満足気に笑う。
「ハァ・・は・・ぁ・・・あ・・・・」
「すげぇ濃いぜ、テメェのミルク。溜まってたんじゃねぇの?」
手の平についたミルクを舐めながら、跡部はからかうような口調でそんなことを言う。ま
だ、快感の余韻が収まらず、荒い息を吐きながら宍戸はその言葉に答えた。
「そんなこと・・・ねぇよ・・・」
「で、感想は?俺様の美技でイカされた気分は?」
「・・・・激気持ちよかった。」
「フッ、そりゃよかったじゃねぇか。ま、当然だけどな。」
宍戸の感想を聞き、跡部はかなり上機嫌になる。今日の宍戸は本当に素直で可愛らしいと
跡部は萌えまくりだった。今なら少しくらい無理な要求をしても大丈夫なのではないかと、
跡部は少し意地悪なことを言ってみる。
「なあ、宍戸。」
「・・・何だよ?」
「そろそろ後ろの方も弄って欲しいだろ?俺様によく見えるように足開いて、そのソファ
の肘掛けに足乗せろよ。」
普段の宍戸ならそんなこと出来るかと怒鳴るのだが、今日の宍戸は違った。素直に自ら足
を開き、跡部に自分の秘部をよく見えるように晒す。
「こ、これで・・・いいのか?」
「あ、ああ。」
あまりに素直な宍戸に驚きつつ、跡部は目の前にあるピンク色の秘部を眺めながら、ゴク
リと唾を飲み込む。この小さな穴をぐちゃぐちゃに掻き回して、自分自身の大きさに拡げ
てやりたい。そんな欲求が跡部の中でふつふつと湧き上がってきた。しかし、いきなり突
っ込むわけにもいかないと、まだ閉じたままの蕾を慣らすために、舌を這わせる。
「ひあっ・・・!」
「ちょっと舐めただけで、ひくひくしてるぜ。」
「やっ・・・それはっ・・・ダメだって・・・・」
「ちゃんと気持ちよくしてやるから心配すんな。」
「そういう意味じゃなくてっ・・・ひぅ・・あっ・・ああ・・・」
存分に慣らしてやろうと、跡部は宍戸の蕾をペロペロと舐める。唾液ですっかりそこが濡
れると、今度はそこに指を入れ、中を弄りながらさらにその入り口を舐め続けた。
「はぁ・・・跡部っ・・・そこっ・・・やあぁ・・・」
「こんなにヌルヌルでぐちゃぐちゃにして、嫌はねぇだろ?ほら、もうこんなに指が入っ
ちまうぜ。」
右手の人差し指と中指で解れた蕾をぐいっと開き、その間に左手の中指を差し込む。普段
は閉じているはずの入り口が三本の指で広げられる感覚に、宍戸はぶるぶると身体を震わ
せる。
「ああぁっ・・・そんなに指・・・ダメぇ・・・・」
嫌がるような言葉を発する宍戸だが、その声はもっとして欲しいというニュアンスを含ん
でいるように聞こえる。左手の中指を更に奥に滑り込ませると、跡部は宍戸の感じる部分
をぐりぐりと少し強い力で擦ってやった。
「ひあぁんっ!!そこはっ・・・ああぁんっ!!」
「ここ擦られんの大好きなんだな、テメェは。大サービスで三本全部で擦ってやるぜ?」
中に埋め込まれた指全てでその部分を激しく擦られる。そんな刺激に宍戸は耐えることが
出来なかった。
「ああぁっ!!ダメっ・・・んっ・・・いっ・・イクっ・・・イっちゃう!!」
跡部の指をぎゅうぎゅう締め付けながら、宍戸は達した。ちゅぷっとやらしい音を立て、
宍戸の中から指を抜くと、顔についた宍戸の蜜を指で掬い、跡部はそれを口へと運ぶ。
「指で弄られるだけで、イっちまうなんて、すげぇ淫乱だよなぁ?宍戸。」
「ひぅ・・・だ、だって・・・」
「でも、それが俺にとっちゃイイ刺激になるんだけどよ。ほら、もうテメェの中に入りて
ぇってすごいことになってるぜ。」
ベルトを外し、ジッパーを下ろすと、跡部は宍戸の前にいきり立ったをれを突きつける。
完璧に臨戦態勢のそれを目にして、宍戸の胸はドクンと高鳴った。しかし、すっかり慣ら
された蕾はむしろそれを求めている。
「マジで・・・すげぇな。」
「テメェがあんまりにも可愛い反応ばっかり見せてくるからよ。」
「あ・・のさ・・・跡部・・・」
「ん?どうした?」
「今度は跡部がココに座れよ。俺、ちゃんと自分で入れるから・・・」
ゆっくりと拡げていた足を下ろし、立ち上がりながら宍戸は言う。ここまで積極的な宍戸
は滅多にないと、跡部は宍戸の言うことに従った。跡部がソファに腰を下ろすと、宍戸は
肘掛けの部分に膝を乗せ、跡部の首に腕を回した。
「さっきはよ・・・跡部が俺のをよくしてくれただろ?」
「そうだな。」
「だから、今度は俺が・・・ココで、跡部を気持ちよくしてやるから・・・・」
自分の指でぐいっと蕾を開き、宍戸は跡部の楔にゆっくりと腰を下ろす。大きな塊が内側
に入ってくる感覚は苦しいほどの圧迫感が伴うが、今の宍戸にとってはそんなものは全く
気にならなかった。むしろ、敏感になっている壁を満遍なく擦られる感覚に、ぞくぞくと
全身が痺れるのを感じる。
「はぁっ・・・んっ・・・あっ!」
「くっ・・・まだ少しキツいな。もっと力抜け宍戸。」
「くふっ・・・う・・・ふぅ・・・」
苦しそうに息を吐き、宍戸は何とか力を抜こうとする。息を吐いたはずみに力が抜けると
自身の重みも手伝って跡部の楔が全て入り込んだ。
ズプッ・・・!
「んあっ・・・ああっ!!」
「フッ、全部入っちまったぜ、宍戸。」
「ハァ・・・跡部の・・・熱くて・・気持ちイイ・・・」
「テメェのこと、想ってるからこんなになってんだよ。」
そんな跡部の言葉を聞いて、宍戸はかあっと顔を赤く染める。しかし、その言葉が宍戸は
嬉しくてたまらなかった。
「俺・・・頑張って、跡部のこと・・・気持ちよくさせるからな・・・」
そう言うと、宍戸は自ら腰を上下に動かし始めた。楔を抜くような感じで腰を浮かすと、
それを咥え込んでいる下の口は離すまいとぎゅうぎゅうと跡部自身を締め付ける。逆に再
び中へ戻そうとすると、熱い壁が勢いよく楔を擦り上げた。
「たまんねぇな、テメェの中。最高だぜ。」
あまりの快感に跡部も息が乱れてくる。跡部が感じてくれているのを嬉しく思い、宍戸は
更に腰の動きを速めた。当然のことながら、激しく動けば宍戸が感じる快感も大きくなる
わけで、跡部をよくさせようとすればするほど、宍戸自身も乱れてゆく。
「あっ・・・あ・・ああっ・・・はっ・・あっ・・・」
「ハァ・・・今日の宍戸エロくて最高だぜ。自分で腰振って、こんなに喘いで・・・」
「だって・・・跡部の・・・中、ゴリゴリってして・・・気持ちいっ・・いからっ・・・」
「嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか。俺をよくさせようとして、テメェも気持ちよくな
れんなら一石二鳥だな。」
「んっ・・・あっ・・中・・あっつい・・・いっ・・ああっ・・・!」
「すげ・・・マジ、クるぜその動き・・・」
じゅぷじゅぷと濡れた音を立てながら、激しいピストンが繰り返される。あまりの快感に
宍戸はもう自分で自分をコントロール出来なくなっていた。
「ああっ・・・ひっ・・気持ちイイ・・・跡部の・・すげぇ・・・気持ちイイよぉ・・っ」
「くっ・・・少しは加減しやがれ。そんなに激しく動かれたら・・・」
「無理ぃ・・・身体がっ・・勝手に・・・ひあっ・・ああっ・・・んくぅ・・・!」
「あー、くそ!テメェ、よすぎなんだよっ!!もう・・・イクっ!!」
「俺も・・・も・・イクっ・・・――っ!!」
ズンと一際深く宍戸が腰を落とした瞬間、跡部は達した。ほぼそれと同時に宍戸も真っ白
な蜜を跡部に向かって放つ。しばらくお互いの体を掻き抱きながら、二人は最高に心地よ
い瞬間を迎えた余韻に浸っていた。

「着替え終わったか?」
「お、おう。」
「随分長いことやっちまったな。」
「そうだな。」
時計を見ながらそんなことを言ってくる跡部に、宍戸は恥ずかしそうに頷く。今回は自分
から誘ってしまったということもあり、いつもより気恥ずかしさを感じていた。そんな恥
ずかしさを誤魔化すように、少しだるい体を動かし、宍戸はテクテクと跡部の方へ歩いて
ゆく。跡部の目の前まで来ると、ぼふっとその顔を跡部の肩に埋め、ぎゅっと抱きついた。
「どうした?宍戸。」
「別に。ただちょっとこうしてぇなあって思ってよ。」
「ああ、そうかよ。」
よく分からないが、何だか可愛いくてよいなあと跡部は苦笑しながら、宍戸の頭をポンポ
ンと叩いた。少し子ども扱いされている感があったが、跡部に頭を撫でられるのは心地よ
いと、宍戸は黙ってそのまま抱きついていた。
「跡部はさ・・・」
「アーン?何だ?」
「ずりぃよな。」
「はあ?何のことだ?」
突然何を言い出すんだと、跡部は首を傾げる。ずるいと言われるようなことはした覚えは
ないと、今日した行動を振り返る。
「だってよ・・・跡部、何しててもカッコイイんだもんよ。」
答えが見つからないと思っていると、顔に肩を埋めたままの少しくぐもった声でそう言わ
れる。声の感じから、宍戸が相当赤面しているのだということが跡部には分かった。
「ずりぃのはどっちだよ・・・」
ボソっと独り言のように跡部は呟く。その言葉を聞き、宍戸は顔を上げた。
「えっ・・・?」
「テメェは分かってねぇみてぇだけどよ、今日はテメェに振り回されっぱなしなんだぜ?
今だってよ・・・テメェはどれだけ俺様を夢中にさせたら気が済むんだ?宍戸。」
「な、何言って・・・」
言っていることの意味が分からないと、ポカンとしているいる宍戸に跡部はちゅっと軽く
キスをしてやった。いきなりキスをされ、はわはわと困っている宍戸を見て、跡部はぷっ
と吹き出した。
「えっ・・あ・・・?」
「まあ、俺らに共通して言えることはよ・・・」
「な、何だよ・・・?」
「俺も宍戸も、お互いに夢中で好きで好きでしょうがねぇってことだな。」
ニヤッと笑って跡部はそんなことを言う。それを聞いて更に赤くなる宍戸だったが、間違
ってはいないと否定はしなかった。
「さてと、そろそろ帰んねぇとさすがにヤバいよな。行くぞ、宍戸。」
そう言いながら、跡部は右手を差し出す。少し躊躇しながらも、宍戸はその差し出された
手を握った。
「腰、痛ぇんだからゆっくり歩けよ!」
「はいはい。俺様は優しいからな。ちゃんとテメェのペースで歩いてやるよ。」
微笑みながらそんなことを言う跡部を見て、きっと跡部にこんなことを言わせられるのは
自分だけだと、宍戸はほのかな優越感に浸る。繋がる手から伝わる想いとぬくもり。それ
が二人の顔を緩ませていた。

                                END.

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