永遠にともに

リクエスト内容『滝鳳激激裏』

ここは日の出づる国にある小さな村。この村では豊作を祈るために毎年一人の少年を生贄
としてその土地を守る神に納めている。生贄を納めた年は、必ず豊作になりるのだが、何
らかの理由で生贄が納められなかった時は、ひどい干ばつや災害に見舞われた。しかし、
いくら豊作になると言っても自ら生贄になろうと思う者はほとんどいない。そんな中、今
年は一人の少年が自ら生贄になると名乗り出た者がいた。その少年の名は、鳳長太郎。鳳
は心の優しい少年で、いつでも他の人のことを考えていた。
(俺が生贄になれば、村は豊作になるし、他の誰かが犠牲になるってこともないんだ。)
もちろん生贄になるのは怖かったが、それで村が救われるのならと鳳は考えていた。生贄
奉納の儀式は神無月の終わりごろに行われる。今年は神無月二十九日が奉納の日であった。

そして、生贄奉納の日がやってくる。生贄として村の外れにある神社に入る前に、鳳は禊
を行い、真っ白な着物を身に纏った。生贄は自分の意志で、神の祀られている神社に入ら
なければならない。そのため、生贄になった少年もこの時点で逃げることが可能であった。
しかし、鳳は逃げることなくその神社へと足を踏み入れた。
ザアアァァ・・・・
鳥居を抜けると冷たい風が吹き抜ける。もう村には戻ることが出来ないと思うと、胸がひ
どく痛んだが、自分がこうすることで村は豊かになるのだ。鳳はそう考え、社に向かって
歩みを進める。薄暗い場所にある社は、古びていながらも何とも言えない趣を醸し出して
いる。
ぎいいい・・・
鈍い音を立てて重い木の扉を開ける。この扉を開けられるのは、生贄になる少年だけであ
った。普段は結界が張ってあるのか、どんなに力を入れてもびくともしない。しかし、鳳
がその扉に手をかけると、すぐにその扉は開いた。すなわちそれは、生贄としてここに祀
られている神に認められているということを意味していた。
(やっぱり、怖い・・・)
光のほとんど入らない社の中は真っ暗であった。しかし、次の瞬間、ぼうっと奥の祭壇に
ある蝋燭に火が灯る。誰もいないはずの社の中の変化に鳳は例えようもない恐怖と不安を
感じる。
(でも、俺は生贄としてここに来たんだから・・・怖くても、逃げちゃダメだ。)
体の震えは止まらないが、鳳は意を決してその社の中に足を踏み入れた。鳳が社の中に入
ると扉は勝手に閉まり、外からは開かなくなってしまう。もちろん中からでも鳳が開ける
ということは出来なくなっていた。不安と恐怖で泣きそうになりながら、鳳がその場に立
ち尽くしていると、突然目の前が金色に煌いた。その眩しさに耐え切れず、鳳はぎゅっと
目を閉じる。光がなくなったのを感じると、鳳は恐る恐るその目を開けた。
「っ!?」
目を開けると、そこにはえも言われぬ妖艶さを漂わせている一人の少年が立っていた。き
っちり切り揃えられたような鳶色の髪に、巫女を思わせるような着物。整った顔立ちでじ
っと見つめられ、鳳は言葉を失ってしまう。
(すごく綺麗な人・・・)
目の前に現れた少年に見惚れていると、鳳はその少年に言葉をかけられる。
「君が今年の生贄?」
「あっ、は、はいっ!」
「ふーん。」
「あ、あの・・・あなたが、豊穣の神様ですか・・・?」
「うん。そうだよ。いかにも神様的な名前もあるけど、人間だったら人間っぽい名前の方
が親しみやすいでしょ?人間的な名前だと、滝。滝萩乃介。別に様付けとかで呼ばせる気
はないから呼びやすい名前で呼んで。」
「は、はい。」
もっと怖そうな神様を想像していた鳳は、あまりにも意外なその姿を前にして拍子抜けし
てしまう。
「君の名前は?」
「えっ・・・?」
「君の名前。何て名前なの?」
「俺は・・・鳳長太郎って言います。」
「長太郎か。」
鳳の名前を聞いて、滝はふっと微笑む。柔和なその笑顔に鳳は何だかドキドキしてきてし
まう。いつの間にか先程まで感じていた恐怖や不安はどこかに飛んでいってしまっていた。
「ねぇ、長太郎。」
「はい。」
「長太郎は生贄としてここに来たんだよね?」
「そうです。」
「生贄って、どうされるか知ってる?」
「少しは聞かされたことがありますけど・・・具体的には、知らないです。」
「食べるんだよ。全部をね。骨も肉も内臓も残らず。」
先程とは全く違う笑顔で滝は言う。その言葉を聞いて、鳳は顔色を変えた。想像していな
いことではなかったが、実際にそれを聞くと恐怖心が心の底から湧き上がってくる。
「じゃ、じゃあ・・・俺のことも、食べるんですよね・・・?」
震える声で鳳は尋ねる。少し間があって、滝はすっと鳳の頬に手を当てた。ビクッと体を
強張らせていると、滝は鳳の想像していた答えとは違う答えを口にする。
「どうしようかな。」
「えっ?」
「今までの生贄の子達は別に何も感じなかったし、本当にただの栄養補給くらいにしか考
えてなかったんだけど、長太郎は少し違うんだよね。」
「ど、どういうことですか?」
「雰囲気も顔も声も匂いも全部俺好み。こんなに心が惹かれる子には今まで一度も会った
ことがない。三千年生きててね。」
「さ、三千年・・・?」
滝はこの土地の神として生まれたため、寿命などないに等しい。それだけ長い間生きてい
て、これほどまでに自分好みで心惹かれる者に出会ったことはなかった。それ故、ただ食
べるというのはひどく勿体無い気がした。
「長太郎は、俺に食べられてもいいと思う?」
「そりゃ・・・嫌ですけど、生贄がそうしなきゃいけないなら・・・仕方ないです。」
「ふーん、潔いんだね。でも、その自己犠牲的な感じもすっごい俺好み。やっぱり食べる
のは勿体無いな。」
「でも、生贄として意味がないと村が・・・」
自分のことよりも村のことを第一に考えようとする鳳に滝はさらに惹かれる。もうこのま
ま自分だけのものにしてしまいたいという強い欲求が滝の中で次第に強くなってゆく。
「だったらさ・・・」
「何ですか?」
「これからずっと俺の側に居て、俺だけのものになるって約束してよ。そうしたら、村の
状況を今よりもずっとよくするし、これ以上の生贄は今後一切要求しない。長太郎さえ側
に居てくれたら俺は満足だからね。もちろん長太郎を食べたりはしないよ。」
「本当・・・ですか?」
「もちろん。その代わり俺の言うことは絶対だよ?どうする?長太郎。」
自分が食べられないどころか、自分が滝の側に居ることによって村は発展し、これ以上犠
牲になる者は今後一切いなくなる。そんなこちらに都合の良すぎる条件を提示されれば、
頷かないわけにはいかない。
「もともと俺は生贄としてここに来てるんですから、断る理由なんてないです。でも、ど
うしてそんな・・・・」
「一目惚れってヤツだよ。俺はもう長太郎のことが好きで仕方なくなってる。長太郎が俺
のものになるなら、それくらいの条件は当然でしょ?」
「滝さん・・・」
思ってもみない告白を受け、鳳はひどく胸がときめくのを感じる。世俗に戻ることはもう
出来ないが、鳳はそれでもよいと感じ始めていた。
「俺のものになって、長太郎。」
「はい・・・」
滝の言葉に鳳は頷く。豊穣の神に魅入られた鳳は、その身体と心を生贄として捧げた。し
かし、それはこれから永久に続く甘美な時間の始まりに過ぎなかった。

滝と一度まぐわいを交わすと、鳳の身体は普通の人間と同じものではなくなった。食物を
摂取しなくとも問題がなくなり、寿命も半永久的になる。ほとんど妖と化した鳳を、自分
の思うがままにする悦びを滝は心の底から味わった。
「ひぅ・・あっ・・・滝さ・・んっ・・・あっ・・あぁ・・・」
「ふふ、ずっと見てても飽きないよ、長太郎。これ、そんなに気持ちいい?」
「ああぁ――っ!!いっ・・ああっ・・・ひんっ・・あっ・・!」
滝はこの社に納められている法具で鳳を責めるのが大好きであった。今も三尺ほどの独鈷
杵に鳳の足を開かせたまま固定し、蕾に五つの爪のついた金色の五鈷杵を埋め、神通力を
使って自由自在にそれを内側で動かしている。すぐに精を出させてしまうのでは面白くな
いと、茎はしっかりと細い紐で縛られていた。
「あっ・・・あぁ・・・滝さん・・・も・・・イカせて・・・ください・・・」
激しく呼吸を乱しながら、鳳は懇願する。これはもう何度も繰り返した言葉であった。
「まだダメだよ。まだ、日は昇ってないよ?」
「で、でも・・・んっ・・・もう・・本当に・・・・おかしくなっちゃいます・・・」
「大丈夫だよ。それにたくさん我慢した方が、その分だけより気持ちよくなれるし。」
「ハァ・・・お願・・い・・・します・・・も・・・本当に・・・」
「ダーメ。」
にこっと笑いながら、滝は鳳の中に埋められている金色の五本の爪をぐりぐりと動かした。
達する寸前の状態がもう何時間も続いている鳳にとって、その刺激はあまりにも強すぎた。
「あッ!!ひあっ・・・ああぁ――っ!!」
全身をがくがく震わせ、快感に喘いでいる鳳を眺めるのは、滝にとって非常に気分のよい
ことであった。
「あふっ・・・ひぁんっ・・・あっ・・・はっ・・・!!」
「縛ってても溢れちゃいそうだね、長太郎のコレ。紐外して欲しい?」
「外し・・・外してっ・・・下さ・・ぃ・・・あっ・・・んあっ!!」
手を頭の上で縛って固定しているために、鳳が自分で外すということは不可能であった。
そろそろ暁時であろうかと、滝はちらっと窓の方を見た。薄っすらとではあるが、確実に
外は明るくなってきている。
「そろそろ夜も明けるしね。いいよ、イカせてあげる。」
しゅるっと茎を縛っていた紐を解くと、滝は自らの手で五鈷杵を鳳のさらに奥へと押し込
む。五本の爪が中を抉りながら奥へ入る感覚に、鳳は一晩我慢した絶頂を迎える。一晩中
堪えていたためにその絶頂感は非常に長く続き、大量の蜜が茎の先から放たれた。
「ふあっ・・・あああ―――っ!!」
大量の蜜を放ちながら絶頂を迎える鳳を見て、滝は身体の奥が熱くなる。手にかかった蜜
をペロッと舐めると、口元を上げながら、滝は鳳の内側に埋められていた五鈷杵を一気に
引き抜いた。
ズボッ・・・
「ひあっ!!」
「コレ、すごく熱くなってる。長太郎の中の温度だね。」
鳳の中ですっかり熱くなった五鈷杵に滝は愛おしげに舌を這わせる。それを見て、鳳はド
クンと胸が高鳴った。そんなドキドキ感と絶頂後の脱力感から、鳳はしばらくぼーっとし
ながら滝の顔を眺めていた。
「そろそろこれは外してあげる。まだまだしたいことはいっぱいあるしね。」
そんなことを言いつつ、滝は足と手首を固定していた紐を外し、鳳を自由にさせた。足と
腕が自由になっても鳳はその場から動くことが出来なかった。
「次はこれがいいかな?」
法具が並んでいる箱の中から滝はいくつもの輪っかが頭についた錫杖を取り出した。そし
て、それを持って鳳のもとまで戻ってくる。
「四つん這いになって、長太郎。」
「はい・・・」
普通の人間であれば、疲労感から動けないような状況であるが、今の鳳はどんなに激しい
ことをしても、ちょっとやそっとじゃ疲れない身体になっていた。なので、滝に言われる
まま、鳳は四つん這いになり、先程自分が放った蜜で濡れそぼった双丘を滝の前に晒す。
「いい子だね。」
にっこりと笑って滝は鳳の頭を撫でる。そんな感覚が鳳にはとても心地がよかった。鳳の
頭から手を離すと、滝は懐から陶器の入れ物を出し、その中に入っている水あめ状の何か
を錫杖の柄に塗りたくった。
「すごくいい匂いですね。何ですか?それ。」
「これ?これはね、長太郎のことをもっともっと気持ちよくさせてくれる薬だよ。」
「えっ?」
「この薬が塗られたところはね、ほんの少し何かが当たるだけでも身体全部が溶けちゃう
と思えるくらい気持ちよくなるんだ。」
「すごい・・・薬なんですね・・・」
滝の話を聞いて、鳳は鼓動が速くなるのを抑えられなかった。言われなくても、その錫杖
をどのように使うかは予想出来る。鳳の予想通り、滴るほどの薬が塗られた錫杖の柄を一
晩かけて五鈷杵でじっくり慣らした蕾に、滝はズブズブと埋め込んでいった。ひやっとし
たその薬が内側に塗りたくられていくのが分かる。しかも、錫杖の柄はかなりの長さがあ
り、普段なら届かないような奥の奥まで入ってゆくのが感じられた。
「んあっ・・・あああ・・・・」
いくつもの輪がついている飾りの部分だけを残して、錫杖は鳳の中へとその身を沈められ
た。少し腰を動かすと、輪っか同士がぶつかり合いシャラシャラと澄んだ音を立てる。
「んくっ・・あっ・・・ハァ・・・・」
「薬が効くまで少しかかるから、その間に俺のを口でしてもらいたいな。」
「はぁっ・・・はい・・・」
鳳に口でしてもらおうと、滝は神棚の上に腰掛けた。神棚はそれほど高くないので、座れ
ば、四つん這いになっている鳳にとって、ちょうどよい高さのところにそれが来る。袴の
紐を解き、滝の熱を取り出すと、鳳は大きく口を開けてそれを口の中に含んだ。
「ふふふ、本当長太郎は素直で可愛いね。」
「んっ・・・ふ・・・んっ・・ん・・・」
「歯を立てないように、ゆっくり形をなぞって。・・・・そう、いい感じだよ。」
滝の言う通りに鳳は口を動かす。口の中でより大きさを増す滝の熱に、鳳は甘い眩暈を感
じる。滝を満足させようと一生懸命になっていると、じんわりと錫杖が触れている部分が
熱くなってくる。
「んっ・・・ふぁ・・・っ・・・」
「そろそろ効いてきたかな?どう?長太郎。」
「はぁっ・・・お腹・・・熱いです・・・」
「そっか。長太郎の口、すごく気持ちいいし、ご褒美♪」
楽しそうにそう言うと、滝は小さな一枚の札を出し、鳳の蕾の先に出ている輪っかにそれ
をくっつけた。すると、シャランシャランと音を立て、錫杖がひとりでにクルクルと回り
始める。
「ふああぁっ!!」
薬の所為で敏感になっている内側を擦られ、鳳はビクンっと身体を震わせる。滝の言って
いた通り、腰が砕けてしまいそうな快感が内側から生まれくる。
「あっ・・・ひぁんっ・・・滝・・さんっ・・・あっ・・ん・・・」
「俺のももっと気持ちよくさせてよ。ね?」
「ハァ・・・は・・い・・・んっ・・んん・・・」
全身が蕩けてしまいそうな快感の波に飲まれながら、鳳は再び滝の熱を咥える。時折、快
感に耐えられず喘ぎを漏らす姿は、滝にとってこの上なく愛おしいものに感じられた。し
ばらくの間、鳳の口の中の熱さと艶やかな鳳の姿態を楽しむと、滝は満足気な溜め息を漏
らし、鳳の口内にたっぷりと精を放った。
「まだ飲んじゃダメ。もちろん零してもダメだからね。」
「んんっ・・ぐっ・・うっ・・・んんん・・・」
滝に言われるまま、鳳は出される精を必死で口の中に留め、飲み込まないようにする。し
かも、零してもダメだということなので、精が放たれる熱から口を離すこともしなかった。
全て出し終えると、滝は鳳の口から熱を抜く。滝の熱が口の中からなくなっても、鳳は口
の中にある精を零さないようにしっかり口を閉じ、滝の言葉を待った。
「んっ・・・ふ・・・・」
「俺の蜜、飲みたい?」
滝の言葉にこくこくと鳳は頷く。潤んだ瞳でふるふると身体を震わせているのが可愛くて
たまらないと、滝はニヤリと口元を緩ませた。
「いいよ、飲んで。」
滝から許しをもらうと鳳は口に含んでいた滝の精をごくごくと喉を鳴らして飲み込む。滝
の精を飲み込みながら、鳳は自らも精を放った。そんな鳳を見て、滝はくすくす笑う。
「ハァ・・・ハ・・・・ハァ・・・・」
「俺のを飲み込みながらイっちゃうなんて、長太郎、やらしいね。」
その言葉に羞恥心を感じるものの、鳳はあまりの気持ちよさに何も言い返せなかった。口
の中に残る滝の味は、人間のそれとは全く違い、甘いミルクのような心地のよい味である。
そんな甘い余韻に浸っていると、おもむろに滝が蕾に刺さっていた錫杖を抜いた。
「あっ・・ん・・・」
「うん、これに塗った薬は全部長太郎の中に吸収されたみたいだね。」
あれほどたっぷりつけておいた薬が錫杖にほとんど残っていないのを見て、滝はそんなこ
とを呟いた。すっかり蕩けたような表情でぺたんと床に座り込んでいる鳳に滝は優しく接
吻を施す。
「んっ・・・」
優しく深い接吻に鳳は胸の奥が温かくなるのを感じる。愛されているという証。滝の想い
が触れ合う唇から流れ込んでくるのが分かる。
「ハァ・・・滝さん・・・」
「長太郎のそういう顔大好き。もっともっとたくさんそういう顔が見たい。」
「滝さんが・・・そう思うなら・・いくらでも・・・・」
「そう言ってもらえると嬉しいよ。だったら、もっと俺を喜ばせてくれるような反応見せ
て。」
「はい・・・」
滝に完全に心を奪われている鳳は、うっとりとした表情で滝を見つめながら頷く。もっと
もっと鳳の乱れる姿を見ていたいと、滝は再び一つの法具を箱から取り出した。滝が手に
したもの、それは小さな玉が連なる長い数珠であった。小さな玉と言ってもその玉の大き
さは一センチから一・五センチほどの直径である。
「長太郎、数珠っていくつ珠が繋がってるか知ってる?」
「えっと・・・確か108個でしたっけ・・・?」
「そうだね。人間の煩悩の数が108個あるって言われてるから、それを消すためにその
数なんだけど。この数珠もね、ちゃんと108個の珠が繋がってるんだ。」
滝の手から垂れる数珠を見て、鳳は胸がドキドキしてくる。それと同時に、先程存分に薬
を塗られた蕾から続く内側が熱くなり、ひどく疼いていた。数珠の珠の大きさと普通の数
珠とは比べ物にならない程の長さ。それが鳳をひどく興奮させていた。
「俺がこの数珠をどうするか、分かるよね?長太郎。」
「・・・・は・・い・・・」
「108回。」
「えっ・・・?」
突然『108回』という何のことだか分からない数を言われ、鳳は首を傾げて聞き返す。
「108って意味のある数でしょ?だから、この数珠を長太郎の中に全部入れて、抜き出
す。そんなことを108回繰り返してあげる。」
実に楽しそうな笑顔で滝は鳳に説明する。まさかそこまでのことをされるとは予想してい
なかったので、鳳は困惑したような表情を見せる。
「そんなにたくさんされたら・・・・俺・・・」
「大丈夫。この数珠にもさっきの薬しっかり塗っといてあげるから。長太郎はずっと気持
ちイイとしか感じないようにしてあげる。」
「で、でも・・・」
「長太郎、言うこと聞かない子はお仕置きだよ。」
「・・・・!」
お仕置きは嫌だと鳳はそれ以上嫌がるようなことを言うのをやめた。鳳が押し黙ると、滝
は祭壇の少し高くなっているところに手をつかせ、数珠を入れやすいように双丘を自分の
方へと向けさせる。
「ここにも、薬塗っといてあげるよ。さっきのよりもっと強力な奴をね。」
「ひゃっ・・あっ・・・!?」
数珠を入れる前に、滝は鳳の蕾にピンク色をした媚薬をたっぷりと塗りつけた。それは先
程の薬よりも何倍も強い効果を持つもので、息を吹きかける程度の小さな刺激でも、達し
てしまいそうになるほどの大きな快感を得られるようなものであった。
「それじゃ、いくよ。」
ツプ・・・
「ひあっ!!」
ツプ、ツプ・・・・
「あぁんっ!!ひっ・・・ああっ!!」
一つの珠が埋め込まれるたびに強い快感が蕾に走る。立っているのがやっとなほど足がが
くがくと震え、あまりの快感に全身が粟立つ。
「一つ入れるたびにそんなに感じてたら、もたないよ?」
「で、でも・・・」
ツプン・・・
「ああぁんっ!!」
「すごくイイ声で鳴くね。ふふ、これはすごく楽しめそう。」
想像以上によい反応を見せてくれる鳳に、滝は胸が躍る。この責めは非常に時間がかかる
が、その間ずっと鳳の反応を楽しんでいられそうだと、滝は顔がニヤけてくるのを抑えら
れなかった。
・・・・ツプ、ツプンっ!
腸を埋め尽くしてしまいそうなほどの珠が鳳の中へ全て入ると、滝は一番最後の数珠につ
いている房をぎゅっと握る。108個の珠が内側にある感覚に鳳は激しく息を乱していた。
「ハァ・・・ハァ・・・あっ・・・くっ・・・・」
「すごいね、長太郎。全部入ったよ。」
「ふっ・・・んぁ・・・お腹・・・全部・・熱くて・・・あっ・・・」
「さっきよりも薬の効き目は早いみたいだね。抜く時もきっとすごく気持ちイイよ。一気
に抜いてあげる。」
房を掴み、滝は思いきりそれを引っ張った。滝が引っ張るのに従い、内側に埋め込まれて
いた珠がズプズプと外に出てくる。中の壁が珠に擦られる感覚と蕾を押し広げて次々に珠
が出てくる感覚がたまらず、鳳は大きく背中を仰け反らせながら達してしまった。
「ひああぁ――っ!!ああぁんっ!!」
しかし、なかなか数珠は全部外に出てくれない。信じられないくらい長い時間内側を擦ら
れ、蕾を押し広げられ、鳳は全てが抜けるまでポタポタと茎の先から蜜を溢れさせた。
ズプ・・・
「んあっ!・・・はっ・・ハァ・・・ハァ・・・」
全てが抜け落ちると、鳳は力の入らない体を祭壇で支え、ゼーゼーと荒い呼吸で息を吐い
た。
「たくさん出たね。でも、まだ一回目だよ?」
「分かって・・ます・・・」
「そう。じゃあ、二回目、いくよ。」
「・・・はい。」
一つ一つ珠が埋め込まれ、それを一気に引き抜かれる。とても長い時間をかけて、内側全
てが犯されるような責めに、いつしか鳳は夢中になっていた。薬の効果なのか、何度それ
を繰り返しても、鳳の蕾はほどよい締まりを保ち、蕾が無理やり押し開かれる快感を感じ
続けることが出来ていた。
「はあぁっ・・・あああぁっ!!」
「気持ちイイ?」
「は・・いっ・・・あぁんっ・・気持ち・・・いい・・ですっ・・・」
「長太郎が気持ちよくなってくれると、俺も気持ちがいいんだ。まだ、四十回を少し越え
たくらいだから、後、六十回くらいは続けられるね。」
まだまだこの果てしない快感が続くのかと思うと、鳳はもう嬉しくてたまらなかった。繰
り返されるべき数の半分を越えると、鳳は自らそれを求めるようになる。
ズプッ・・・
「あ・・はぁんっ・・・!ハァ・・・滝さんっ・・・・また、俺の中・・・これで、いっ
ぱいにして下さいっ・・・」
「そんなにこれが気に入った?」
「はい・・・入れられる時も・・・抜かれる時も・・・すごく気持ちイイんで・・・」
「そんなに欲しいなら、いくらでもしてあげる。」
「ふあぁんっ!!あっ・・・あんっ・・・あぁ・・・っ!!」
鳳が求めるまま、そして、自分の欲望のまま、滝はその行為を飽きることなく繰り返した。
全てが終わるまでに鳳は何十回と絶頂を迎える。もう人間ではないので、何度達しても達
せられなくなるということは決してなかった。日が赤く染まり、そろそろ西の端に沈むと
いうころになり、やっと108回目の挿入が終わる。
「あっ・・・ふっ・・・ふぅ・・・っ」
「これで最後だよ、長太郎。」
「も・・・終わっちゃうんですか・・・?」
残念そうな言葉を漏らす鳳に滝はきゅんとしてしまう。最後の一回は今までより、もっと
大きな快感を与えてやろうと、滝は手にしている房にちゅっと口づける。
「んあっ・・ああぁっ!!」
自分の中で起こった変化に鳳はビクンと体を震わせる。
「最後だからね。抜く感じがもっと気持ちよくなるように、中で珠を少し大きくしてあげ
たんだよ。」
「く・・ぅんっ・・・お腹の中・・・全部に当たって・・・」
「きっと擦られる感じもさっきまでより何倍も強くて、最高だよ?」
「ハァ・・・滝さ・・ん・・・早く抜いて・・下さぃ・・・」
「うん。」
鳳のおねだりを聞き入れ、滝は房を思いきり引っ張り中にある珠を抜いてゆく。先程より
も二回り程大きくなった珠が内側から出てくる感覚に、鳳は更に深い快楽の深みへと堕ち
てゆく。
「ひあっ!!ああぁ――っ・・・!!ああぁっ・・・ふああぁっ!!」
蕾を一つの珠が通り抜けるたびに、全身を貫かれるような快感が走る。それと同時に、ひ
どく敏感になっている内壁がゴリゴリと擦られ、更に快感を増長させていた。
「まだ後半分残ってるからね。」
出てくる珠を手繰るように、滝は数珠を絶え間なく引っ張り続ける。体内から数珠が抜か
れている間、鳳は何度も蜜を放つ。果てしない絶頂感。この世に、これほどまで自分の体
を夢中にさせるものがあったのかと、鳳は大きな快楽の波に呑まれながら考えていた。
「あっ・・・ああ・・・ひああぁっ・・・っ!!」
「後少し。三個、二個、一個・・・・」
ズプンッ・・・コトっ!
「ひぁ・・んっ!!」
最後の一つの珠が鳳の中から抜け落ちると、床に落ちて小気味好い音が響く。全てが抜け
きると、鳳は失神寸前の状態で、手をついていた棚にその身をもたれさせる。
「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・」
「よく頑張ったね。ふふ、こんなにたくさん出しちゃって。相当気持ちよかったんだね。」
「は・・い・・・すごく・・・気持ちよかったです・・・」
滝の言葉に、乱れた息の合間に鳳はそう答えた。鳳の立っている場所の下には、何度も達
したために放った蜜の蜜溜まりが出来ていた。滝は祭壇の上に鳳を座らせると、身を屈め、
動物が餌を食べるような格好でその蜜を舐め始める。
「た、滝さん・・・?」
「長太郎の蜜、すごく美味しい。こんなにたくさん出してくれるなんて、本当俺の喜ぶよ
うなことばっかりしてくれるよね。」
床に溜まった蜜を滝は丁寧に舐めとってゆく。滝にとって鳳の蜜は、極上の白蜜であった。
自分の放ったものを夢中になって舐めている滝を見て、鳳は身体が疼いてきてしまう。先
程まで塞がれていた蕾をまた何かで埋め尽くして欲しいと、そんな欲求が鳳の中で大きく
なってゆく。
「ハァ・・・滝さん・・・」
「何?長太郎。」
「俺のココ・・・何にもなくなっちゃって・・・・寂しいんです・・・だから・・・」
何かを求めてきゅうきゅうと収縮している蕾を滝に晒し、鳳はそんなことを言う。そんな
ことをされたら、滝も我慢が出来なくなってしまう。そろそろ自身を入れてもよいだろう
と、鳳の一連の乱れっぷりを見て、すっかり大きくなっている楔を取り出し、鳳の前に突
きつけた。
「俺の、入れて欲しい?長太郎。」
「欲しいですっ・・・滝さんの・・・俺のココに下さい・・・っ」
「ふふ、素直でいいね。いいよ、俺のコレで、存分に犯してあげる。」
妖艶な笑みを浮かべながら、滝は一気に鳳の蕾を貫いた。今までになく大きなモノでそこ
を埋め尽くされ、鳳は歓喜の声を上げる。
「ひあっ・・・ああぁんっ!!」
「長太郎の中、トロトロで熱くて、すごく気持ちイイ。」
「はぁ・・・滝・・さ・・んの・・・熱くて・・・中、溶けちゃいそう・・です・・・」
「今の長太郎の顔、すごくやらしくて可愛くて最高だよ。ずっと犯していたくなっちゃう。」
「滝さん・・・になら・・・いいです・・・俺は、滝さんのものですから・・・」
そんな鳳の言葉を聞いて、滝はドキンと胸が高鳴る。図らずも鳳の中にあるものの大きさ
も大きくなってしまった。
「あんっ・・・滝さんの、中でおっきく・・・」
「長太郎があまりにも可愛いこと言ってきてくれるからさ。」
「滝さん・・・俺のこと・・・好きですか・・・?」
「うん。大好き。もう何日でもこうしていたいほど、大好きだよ。」
「俺も、滝さんのこと・・・大好きです・・・だから、滝さんが満足するまで・・・いっ
ぱいして下さい・・・」
にっこりと笑ってそんなことを言ってくる鳳に、滝は完全にやられた。そこまで言われた
ら手加減など出来なくなってしまう。鳳の特に感じるポイントをピンポイントで擦り上げ、
何度も何度も激しく出し入れを繰り返す。
「ひあぁっ・・・あぁんっ・・・滝・・さっ・・・あっ・・ああぁっ!!」
「大好きだよ。もっともっと俺を感じて、乱れた顔を見せて。」
「はぁっ・・ひあっ・・・はいっ・・・あっ・・・ああっ・・・!!」
滝が自分の中で脈打ち、何度も内壁を擦られる感覚に、鳳はこれ以上ないほどの快感と幸
福感を感じる。何度も絶頂まで押し上げられ、中に熱い精を放たれる。全てが滝で埋めつ
くされる感じに、鳳は心の底から酔いしれていた。
「あぁんっ・・・またっ・・・イっちゃ・・・ぅ・・・あああぁ――っ!!」
「くっ・・・俺も・・・またっ・・・」
もう何度目か分からない絶頂を迎え、滝はどくどくと鳳の中に精を注ぎ込んだ。鳳の中は
既にギリギリまで滝の濃い蜜で満たされ、抜き差しを繰り返すたびに少しの隙間から溢れ
出ていた。
「長太郎、一回抜いていい?」
「えっ・・・は、はい・・・・」
少し残念だという表情で、鳳は滝の言葉に頷く。ズプンと滝の楔が抜けると、トロっとし
た蜜が鳳の蕾から溢れ出る。
「あっ・・ぅ・・・」
「長太郎。」
「はい・・・何ですか・・・?」
「中にある蜜、俺に見えるように全部出してみせて。」
「えっ・・・?」
「もう長太郎の中、俺のでいっぱいでしょ?でも、俺はまだまだたくさんしたいんだ。だ
から、ね?」
「うっ・・・はい・・・」
そんなことをするのは、まるで排泄しているところを見られているようで、恥ずかしくて
たまらなかったが、滝には逆らえなかった。先程と同じように、滝に双丘を向けて少し前
かがみになりながら立つと、鳳は自らの指で、たっぷりと熱い蜜を注がれた蕾を広げる。
「ふ・・ぅ・・・・っ!」
少し下腹部に力を入れると、大量の白い蜜がボタボタと床に滴り落ちた。
「あっ・・・ひぅ・・・んんっ・・・!!」
赤い蕾から白い蜜が滴り落ちる様を眺め、滝はひどく興奮する。羞恥心と蜜が体内から溢
れ出てゆく何とも言えない感覚に、鳳はぶるぶるとその身を震わせる。
「ハァ・・・あっ・・・・」
「すっごい、やらしい。また、入れたくなってきちゃった。」
しばらく何も言わずにその様子を楽しげに眺めていた滝だったが、あまりのやらしさに我
慢出来なくなる。鳳を後ろから抱きしめると、まだポタポタと蜜を滴らせている蕾に自分
自身を埋め込んだ。
「ひっ・・・ぃあ・・・ああぁんっ!!」
「また、長太郎の中俺でいっぱいにしてあげる。何度でもね。」
「あっ・・・して下さい・・・俺の中・・・滝さんでっ・・・いっぱいにして下さいっ!」
「いいよ。長太郎が俺のことしか考えられなくなるまで、俺自身を注いであげる。」
「あんっ・・・あ・・・ああぁっ!!」
時間を忘れ、二人はいつまでもまぐわい続ける。神と生贄はお互いの身体を求め、貪り、
満たし合う。数を重ねるたびに、お互いに対する想いは強くなり、共に居ることがこれ以
上ない喜びになっていった。

丸々一日以上かけて、満足ゆくまでそういうことをし終えると、鳳は祭壇の上で着物を羽
織りながら横になり、滝はそのすぐ側に腰掛ける。心地よいけだるさの中、鳳は滝の顔を
眺めていた。
「どうしたの?長太郎。俺の顔に何かついてる?」
「いえ、滝さんって本当綺麗だなあと思って。」
「そう?」
「はい。俺、滝さんに会うまで豊穣の神様って、生贄を要求するくらいだから、もっと怖
くてゴツイ感じだと思ってましたから。」
「あはは、それはすごいイメージだね。想像と違ってがっかりした?」
「そんなことないですよ!むしろ、滝さんみたいな神様でよかったと思ってます。」
「あんなにエッチなことするのに?」
「それはまあ、そうですけど・・・でも、俺、滝さんのことすごい好きですから。ああい
うことされても、全然平気です。」
少し赤くなりながらも笑ってそんなことを言う鳳に、滝はひどくときめく。本当に鳳は自
分の好みを全て持ったような子だと、改めて滝はそう感じた。
「ねぇ、長太郎。」
「何ですか?」
「長太郎は、どうして自分から生贄になろうと思ったの?普通はそんなこと思わないよね。」
「初めは村のためって思ってましたけど、今はちょっと違うかなあって思ってます。」
「何?」
「無意識に滝さんに出会うことを求めてたのかもしれません。そうじゃなきゃ、いくら村
のためとは言え、神様の生贄になるなんて、そんな怖いことしないですもん。」
「そっか。」
鳳の言葉は聞いて、滝はふっと微笑む。穏やかで見惚れるくらい綺麗な笑顔に、鳳はドキ
っとしてしまう。滝のことが好きだという気持ち。それが胸の中を温かくさせる。
「俺、生贄としてここに来てよかったと思います。滝さんと出会えたんで。」
「俺も長太郎に会えて本当によかったと思ってるよ。基本的に神様ってのは、一人ぼっち
だからね。」
「俺はもう滝さんのものですから。滝さんが必要とするならいつまでも側に居ます。俺に
とっても、それはすごく幸せなことですから。」
「長太郎・・・」
どうしてこんなにも感動させるようなことを言ってくるのだろうと、滝は胸が熱くなる。
こんなに大切にしたいと思う人が現れるなどとは、三千年という長い年月を生きてきて、
今まで一度も思ったことがなかった。だからこそ、鳳の存在は滝にとって、かけがえのな
いものになりつつあった。
「俺、今すごく幸せ。絶対長太郎のこと手放したりしないよ。いつまでも俺だけのもので
いて。」
「もちろんです。ずっとずっと俺のこと好きでいて下さいね、滝さん。」
「うん。」
どちらの顔にも花の咲いたような笑顔が浮かぶ。社の中で交わされる甘い契り。それは永
遠に共に居ることを約束する、喜びに満ち溢れた契りとなるのであった。

                                END.

戻る