Pony up for you

リクエスト内容『跡宍で恥ずかしがりながらも、我慢出来ずに
おねだりしちゃう宍戸さん。激裏。』

ある休みの日、宍戸は跡部の家に遊びに来ていた。跡部の屋敷には、ある程度の娯楽施設
がそろっているので、家に居ながら外で遊んでいるような気分が味わえる。今日は、二人
でビリヤードをした後、カラオケで歌を歌って時間を過ごした。心ゆくまで遊ぶと、少し
休もうと跡部の部屋へと移動する。
「はあー、結構遊んだなあ。」
「そうだな。ほら、喉渇いただろ。ジュース持ってきてやったぜ。」
「おっ、サンキュー。かなり歌ったから、ちょうど喉渇いてたんだよな。」
跡部が持ってきたオレンジジュースを宍戸はゴクゴクと飲み干す。跡部も自分用に持って
きたジュースを飲んだ。
「やっぱ、跡部のとこのジュースって普通に売ってるジュースとは違うよな。すげぇ美味
いぜ。」
「当然だろ?まだまだあるぜ。もっと飲めよ。」
「おう!」
跡部に勧められるまま、宍戸はジュースを何杯か飲む。そんな宍戸の様子を見ながら、跡
部は、意味ありげな笑みを浮かべていた。
「ふぅ、美味かった。ごちそうさま。」
「次はどうする?」
「もう少し休んでから考えようぜ。どうせ明日も休みだし、いざとなったら跡部んちに泊
まっちゃえばいいしな。」
「そうか。」
宍戸の口から泊まりたいというニュアンスの言葉を聞いて、跡部の機嫌はさらによくなる。
宍戸の言葉通り、もう少し休もうということで、跡部はベッドに座って本を読み始めた。

しばらくソファに座ってゆっくりくつろいでいた宍戸だが、何だか体が火照ってくるよう
な感覚に襲われる。
(何か体があっつい・・・つーか、これって・・・)
この体の熱っぽさの原因はアレしかないと、宍戸は小さく息を乱しながら、跡部の方を見
る。そして、ソファに座ったまま、宍戸は跡部に抗議の言葉を放った。
「跡部っ!」
「アーン?何だよ?」
「さっきのジュースに・・・薬盛っただろ!?」
「ああ、盛ったぜ。」
「盛ったぜじゃねぇ・・・あーもうっ!!」
何を考えているんだとイライラする宍戸だが、だんだんと熱くなる体の所為でそのイライ
ラ感もよく分からなくなってきてしまう。
(くそー、またハメられたし。それにしても、この火照り、マジ勘弁して欲しい・・・)
たかが薬を盛られたくらいで、跡部の思い通りになってたまるものかと思っていた宍戸で
あったが、時間が経つにつれ、どうしようもなくそういうことをしたくなってきてしまう。
「ハァ・・・」
チラッと跡部の方に目をやると、何事もなかったかのように跡部は本を読み続けている。
そんな跡部にカチンとくる宍戸であったが、今はケンカをするよりもHがしたくて仕方が
ない。
(あー、くそっ・・・したくないけど、したくて仕方ねぇ。う〜・・・)
必死で跡部としたいという欲求を堪えていた宍戸だったが、薬に火照らされている体は忠
実だ。いつの間にか、宍戸は跡部の目の前まで移動してきていた。
「ハァ・・・跡部・・・・」
「どうした?」
宍戸がどういう状態になっているか分かっていながら、跡部はニヤニヤと笑いそんなこと
を問う。悔しいと思いながらも、宍戸の心はすっかり欲望に負けてしまっていた。跡部の
肩に手をかけ、宍戸はずいっとその顔を近づけた。そして、そのまま、ちゅっちゅっと跡
部の唇にキスをする。
「いきなりキスしてくれるなんて、テメェらしくねぇな。」
「・・・・したい。」
「したい?何をしたいって?」
「・・・分かってんだろ。」
「ああ、分かってるぜ。でも、テメェの口から聞きてぇからな。ちゃんと言わないとして
やらねぇ。」
分かっているのにわざわざ言わせるとは、どんだけドSなんだと思いつつも、宍戸はその
言葉に従わざるを得ない。体の火照りから目を潤ませ、熱い息を吐きながら宍戸はボソッ
と呟いた。
「セックス・・・したい・・・」
「いいぜ。するか。」
その言葉を待ってましたと言わんばかりに、跡部は宍戸の誘いに応じる。宍戸をベッドの
上に乗せると、跡部は宍戸の服を脱がしにかかった。

宍戸をベッドの上に座らせ、胸をはだけさせると、跡部は首元から胸のあたりにかけて、
強く肌を吸い、くっきりとキスマークを付けていった。チクリと小さな痛みが走るくらい
の刺激に宍戸は過敏に反応してしまう。
「んっ・・・ふぁっ・・・」
「どうよ?やっぱ、薬使ってるといつもと違うのか?」
「あ・・・んっ・・・全然、違っ・・・」
「確かに感度はいつもよりいいみてぇだしな。ココもいつもより敏感になってんだろ?」
胸の中心あたりに付けていた唇を跡部はその少し横の小さな突起に移動させる。そして、
それを含むように口を付けると、先程と同じように強い力で吸ってやった。
「ふああぁんっ!!」
薬の所為でその突起もひどく敏感になっているため、一度吸われただけでも、宍戸は背中
の仰け反らせ、甘い悲鳴を上げた。
「少し吸ってやっただけで、そんなに感じるのかよ?」
「ひぅ・・・だって・・・」
「でも、今の反応は悪くねぇな。吸ってそんななら、噛んだりなんかしたらもっとイイ反
応が見れるんじゃねぇの?」
宍戸の反応がなかなか良いと、跡部は口元に笑みを浮かべながら、再びその突起を口に含
む。そして、今度は吸うのではなく、痛みを感じるか感じないかの力でかりっと噛んでや
った。
「やあっ・・・あ・・はぁんっ!!」
「いいぜ。その反応。そこまで素直に感じられるともっとしたくなっちまうよな。」
「やっ・・跡部っ・・・や、やだぁ・・・・」
「やだっつっても、気持ちイイんだろ?」
嫌がっている顔も可愛いと、跡部はぷっくりと赤く染まった突起をその口で責める。跡部
が何かアクションを起こすたび、宍戸はビクビクと体を震わせた。
「ひあっ・・・あんっ・・あぁっ・・・!!」
「まだまだココを弄っててやりたいけど、他のところも責めてぇもんな。」
「ふぁ・・・はっ・・・」
このままずっと胸を責めているのも悪くないが、他のところも責めたいと、跡部は宍戸の
突起から口を離した。やっと解放されたと思った宍戸だったが、刺激を与えられなくなっ
たらなったで、少し物足りなさを感じてしまう。
「ふっ、何て顔してやがる。」
「えっ・・・?」
「すっげぇ残念そうな顔してるぜ、今。」
「べ、別にそんなことっ・・・・」
「安心しろ。俺の口の代わりにこれで責め続けてやるからよ。」
そう言いながら、跡部は小さなクリップのようなものを宍戸に見せた。鮮やかなピンク色
をしたそのクリップは、持ち手のところに赤い玉が糸で繋がっている。
「な、何だよ・・・?それ。」
「ココを挟むためのクリップだぜ。今のテメェのコレはぷっくり立ってやがるから、挟み
やすくていいぜ。」
「やっ・・・そんなの・・・」
口では嫌がってみせる宍戸であったが、小さなその責め具にかなり興奮していた。そんな
宍戸の様子を見ながら、跡部はためらいもせずに、宍戸の二つの突起をそのクリップで挟
む。小さい割にクリップの挟む力はかなり強力で、感じやすくなっている宍戸の突起をガ
ッチリと捉え、大きな刺激を与えた。
「いっ・・・ああぁんっ!!」
「しかもコレ、スイッチ一つで振動するんだぜ。今のテメェには、それぐらい激しい刺激
の方がちょうどいいよな。」
「やだっ・・あっ・・・あ・・・・」
カチ・・・・・ブ・・ブブブブ・・・・
「ひっ・・・んああ――っ!!」
強い力で挟まれている上、そこに小刻みな振動が与えられる。その上、振動することによ
って、糸で繋がった玉が左右に揺れる。そんな突起に対する集中的な責めに、宍戸はがく
がくとその身を震わせ、達してしまった。
「あっ・・・ああっ・・・ひあぁ・・・・」
「さてと、それはそのままで先に進むか。まずは、この邪魔な服を脱がさねぇとな。」
胸につけたクリップはそのままにして、跡部は宍戸のズボンと下着を脱がしにかかる。今
しがた達した所為で、宍戸の熱の中心はトロトロな蜜にまみれていた。
「もうすっかりトロトロじゃねぇか。」
「ふあっ・・・んっ・・・だってよぉ・・・・」
「おら、もっと足開け。」
「や・・・だぁ・・・・あっ・・・ひぅんっ・・・・」
嫌がりつつも、宍戸は素直に足を開いてしまう。蜜を垂らしている熱もさることながら、
その下の小さな蕾もひくひくと震え、誘うような動きを見せている。そんな蕾を見て、跡
部はゴクンと生唾を呑む。
(これは結構見てるだけでも、クるな・・・)
宍戸のあまりのやらしさに胸を高鳴らせながら、跡部は少し離れた場所にあるタンスの引
き出しから、何かの入った箱を持ってきた。
「宍戸。」
「はっ・・・ぁ・・・な、何・・・?」
「テメェの中に入れるの、好きなの選んでいいぜ。」
「―――っ!?」
跡部の持ってきた箱の中身を見て、宍戸は絶句する。その箱の中に入っていたのは、何種
類ものバイブレーダーやローターであった。
(な、何考えてんだよ、跡部の奴っ!!で、でも・・・今の状態だったら・・・・)
ふざけるなと思いつつも、これらが自分の中で動くのを考えて、宍戸の息は自然と乱れて
しまう。
「一つだけ選べ。選ばせてやるだけありがたいと思えよ?」
「う・・・うん・・・・」
箱の中に入っていたのは、ピンクローターや数珠繋がりになったパール、特に何の変哲も
ない表面のつるっとしたバイブレーダーもあれば、表面にたくさんの突起がついたなかな
か激しい形状のバイブもあった。
(どうしよう・・・ああ、でも今日は・・・)
自分で選ぶというのは、それを選んだらもう拒否権はなくなるというわけで、宍戸は迷っ
てしまう。しかし、薬で疼かされた身体はより激しい刺激を求めていた。
「じゃ、じゃあ・・・コレ・・・・」
宍戸がその箱の中から選び出したのは、形状も一番激しく、大きさも一番太いものであっ
た。
「ほう。テメェにしては、なかなかイイもん選んだじゃねぇか。」
「薬の所為だからな・・・・普段の俺だったら・・・絶対選ばねぇから・・・」
「別に言い訳なんて聞いちゃいねぇよ。で、このバイブ、自分で入れるか?それとも、俺
が入れてやるか?」
まさかそんなことを聞かれるとは思っていなかったので、宍戸はドキっとしてしまう。こ
んなものを自分で入れるなど、そんな勇気はないと、宍戸は手に取っていたそれを跡部に
渡した。
「こんなの・・・自分で入れるなんて・・・激無理っ・・・」
「なら、俺が入れてやっていいんだな?」
「お、おう・・・・」
ニヤリと笑っている跡部を見て、ドキドキぞくぞくしながら宍戸は頷いた。蕾自体にはほ
とんど触れられていないが、これからされる責めを想像して、きゅうきゅうとそこは収縮
をしながら疼いている。
「少しは入れやすくしてやらねぇとな。」
そう言いながら、跡部は宍戸が選んだ極太バイブにたっぷりとローションを絡ませた。ロ
ーションで濡れたそれは、部屋の光を反射して妖しげにきらめく。
「それじゃ、入れるぜ。」
ぬるぬるとした先端を跡部は宍戸の蕾に押し付ける。そして、閉じた蕾を抉じ開けるよう
にぐりぐりと回しながら、跡部は凶悪な形のバイブを宍戸の中に挿入し始めた。
「ひっ・・いっ・・・・あ・・・あっ・・・!!」
ほとんど慣らされていないにも関わらず、宍戸のそこはバイブをしっかりと呑み込んでゆ
く。表面に無数の突起があるために、奥に進んでいくたびに、宍戸の入口はゴリゴリとそ
の突起によって責められた。
「あっ・・はあぁっ・・・ひぐっ・・・んんんっ!!」
「ほら、あともう少しだぜ。あと数センチで全部中に埋まっちまう。」
「はっ・・・うあっ・・・ひぃ・・んっ!!」
最後の突起の部分を中に埋めようと、跡部はグッと力を込める。突起のある部分を全て呑
み込んだ宍戸は、あまりの大きな刺激に熱い蜜を迸らせた。
「あっ・・・ああぁ―――っ!!」
「よーし、全部入ったぜ。ほとんど慣らしてねぇのに、こんな極太疣付きバイブを呑み込
んじまうなんてさすがだな。」
「は・・ハァ・・・あ、あとべ・・・・」
絶頂の余韻に浸り、ひくひくとその身を震わせながら、快楽に潤んだ瞳で跡部を見る。そ
の視線がたまらず、跡部はぞくっと体に痺れが走るのを感じた。
「中にバイブを咥え込んだ気分はどうよ?」
「んあっ・・・気持ち・・イイ・・・・」
「気持ちイイだけか?」
「ボツボツが少し痛いけど、それがまた・・・たまらなくて・・・・」
「だったら、もっと気持ちよくしてやるぜ。」
入れられただけでも相当感じている様子の宍戸を見て、跡部はさらに興奮する。もっと激
しく喘がせてよがらせてやりたいと、跡部はほんの少し宍戸の蕾から出ているバイブの後
ろに手をかける。そして、宍戸の中に埋められたものをバイブレーダーとして機能させる
スイッチをカチカチっと回した。
ヴヴヴ・・・ブイイィィン・・・・
「ひぎっ・・・!!あっ・・・ああぁぁ――っ!!」
自分の中でバイブが激しい振動をし始めると、宍戸はその身を仰け反らせ、中を抉られる
ことによって生まれる激しい快感に喘ぐ。あまりの刺激にどうにかなってしまいそうだと、
宍戸は思いきり跡部にしがみついた。
「ひああぁっ・・・跡部っ・・・あっ・・・あ・・・んああぁっ!!」
「そんなに耳元で喘がれちゃ、こっちがおかしくなっちまいそうだぜ?」
「ひぅんっ・・・だって・・・中っ・・・ぐちゃぐちゃって・・・ああぁんっ!!」
「相当イイみてぇだな。まあ、ずっと同じ刺激じゃ飽きちまうかもしれねぇから、俺様が
いい感じに操作してやるぜ。」
「んんっ・・・ふあっ・・・あ・・・あっ・・・」
ずっと同じ振動よりも弱くしたり強くしたりと、その強弱を変えた方が慣れないだろうと、
バイブについているダイヤルを使い、跡部は振動の強さを調節する。そのおかげで、宍戸
は刺激に慣れることなく、極めて長い時間大きな快感状態が続くことになった。
「あっ・・・はあぁ・・・あ、跡部っ・・んっ・・・あとべぇ・・・・!!」
「どうした?」
「バイブ・・・も・・・抜いて・・・あっ・・はぁんっ・・・・」
「何でだよ?まだ、全然いけんだろ?」
「違うっ・・・もう・・・バイブじゃなくて・・・その・・・・」
これだけの快感に浮かされながらも、まだ羞恥心を失っていないのか、宍戸は恥ずかしそ
うに言葉を紡ぐ。宍戸が何を言おうとしているのか、まだ分からず、跡部は黙って耳を傾
けた。
「もう・・・跡部のが・・・跡部のが・・・欲しいよぉ・・・・」
ハッキリとそう言う宍戸の言葉を聞いて、跡部はぞくっとする。快感に濡れた声で、表情
で、そんなことを言われれば、嫌でも胸が高鳴ってしまう。それと同時に、ちょっとした
嗜虐心が跡部の中に生まれた。操作していたバイブレーダーのダイヤルを最強レベルまで
回すと、宍戸のしがみついている腕を外し、少し離れてその姿を眺める。
「ひぐっ・・・あっ・・あああぁ――っ!!」
「俺様のを入れて欲しかったら、その状態のまま、自分でバイブを抜いてみせろよ。」
「あっ・・はぁんっ・・・そ、そんなっ・・・・」
「出来なきゃ入れてやらねぇぜ。」
「んくっ・・・あっ・・・うぅ・・・・」
確かにバイブの刺激も半端なく気持ちイイが、今はもう跡部自身が欲しくて欲しくて仕方
がない。激しい振動を繰り返すバイブの端を掴み、宍戸はそれを自分の外へ引っ張り出そ
うとする。
「ひ・・ぎ・・・あっ・・・ああぁ・・・っ!!」
しかし、激しく震えるそれはなかなかうまいように引っ張りだせない。それでも、何とか
跡部自身を入れてもらいたいと、宍戸は必死にそれを捉え、引っ張った。
「んああぁぁっ・・・・あっ・・・ああぁ――っ!!」
少しずつ自分の中から抜けてゆく感覚は、ぐりぐりとその壁を刺激されてるが故に、すぐ
にでも達してしまいそうなほどの快感を伴う。そんな快感に、負けてしまいそうになりな
がらも、宍戸は何とかそれを引きずり出した。
(あ、あともう少し・・・あ、あと・・・・)
半分以上外に出ると、あとはそれをぎゅっと掴み、それを外に引くだけだ。少しでも早く
出したいと、宍戸は三分の一ほど中に入ったままの状態で、思いきり外側へ引っ張った。
ヴヴヴ・・・ブゥゥン・・・・
「はああっ・・・ああぁぁんっ!!」
全てが外に出た安堵感と、激しい刺激を加えられながら入口を通り抜けていく感覚に宍戸
は再び絶頂を迎える。そんな宍戸の一連の動作や様子を見ながら、跡部は激しく興奮して
いた。外に出たバイブのスイッチを止めながら、跡部はぐっと宍戸の顎を掴む。
「んっ・・・」
「もう一回、ちゃんとねだってみな。最高にエロい感じでな。」
「う・・うぅ・・・」
早く入れて欲しいのにと思いながら、宍戸は跡部を自分から少し離し、体を反転させて、
ベッドに手と膝をつく。そして、片方の手で双丘の中心を広げながら、跡部を求めるよう
な言葉を紡いだ。
「な・・・も・・・早く・・・ココに跡部の・・・入れて・・・?」
想像以上にやらしいおねだりに跡部の熱はもう暴走寸前だった。しかし、ここでがっつい
ては、楽しみが減ってしまうと、跡部は昂ぶる心を必死で抑えた。
「そんなに欲しいなら、入れてやるぜ。」
ひくひくと震える入口に、跡部はすっかり昂ぶっている楔をひたりと押し当てる。しかし、
すぐには入れたりはしない。先端だけを入口に埋め、ぐるりと中を探った後、すぐにまた
抜いてしまう。そんなことを何度か繰り返していると、宍戸の蕾はもっともっと奥へ誘い
込みたいと、大きく蠕動し始める。
「ん・・あっ・・・や・・やだっ・・・跡部っ・・・・」
「アーン?何が嫌なんだよ?」
「もっと・・・奥に欲しい・・・そんなに・・・焦らすなよぉ・・・・」
「そんなにコレが奥に欲しいか?」
先端だけを中に入れながら、跡部はそんなことを尋ねる。もうその熱い楔で奥の奥を掻き
回してもらいたいと、宍戸はがくがくと下肢を震わせながら頷いた。
「んっ・・・欲し・・・欲しいっ・・・ちょうだい・・・跡部ぇ・・・・」
さすがにここまで求められてはもう我慢できないと、跡部は宍戸の腰を捉え、ぐっと中途
半端に咥え込まさせていたそれを一気に奥まで突き入れた。触れて欲しいところまで、跡
部の熱が届き、宍戸は歓喜の声を上げる。
「あっ・・・ああ――っ・・はああぁんっ!!」
「ふっ、やっぱ奥まで入れると違うな。熱くて絡みついてくるみてぇに動いて、最高だぜ。」
「あ・・・あぁ・・・なぁ・・もっと・・・いっぱい・・中・・・擦ってぇ・・・」
「いいぜ。俺ももっと動きたい気分だしな。」
一度奥まで入れてしまったら、もうしばらく抜くことなんて出来なくなってしまう。宍戸
の中を奥の奥まで味わうかのように、跡部は激しく抜き差しを繰り返し、内側の全てを擦
り上げる。そんな跡部の動きに合わせて、宍戸も自ら腰を揺らしていた。
「ひ・・あっ・・・あっ・・・ああぁ・・・っ・・・!!」
「ハァ・・・気持ちイイぜ、宍戸。テメェの中は、本当天国だぜ。」
「はっ・・・あぁんっ・・・俺も・・・気持ちいっ・・・跡部の・・・大好き・・・・」
どちらも果てしない快感にその身を震わせるが、まだ達するというところまではいってい
ない。達してしまったら、この半端ない快楽の波が治まってしまいそうで、何となく達け
ないのだ。しかし、中を激しく擦られている宍戸はそろそろ限界が近かった。
「んあっ・・・あ、あと・・べっ・・・俺・・も・・・イクっ・・・」
「くっ・・ま、まだ、ダメだ。」
「な・・・そんなこと・・・言われても・・・・」
「だったら、俺がイけないようにしといてやる。」
もう限界だと言う宍戸の熱を跡部はしっかりとその手で握ってしまう。限界まで高まった
熱に触れられるだけでも感じてしまうのに、強く握られてしまっては、激しい快感を感じ
るものの、達することは出来なくなってしまう。
「あっ・・・ひあっ・・・やああ・・・ああ――っ!!」
「ああ・・・これはたまんねぇな。テメェの中、ありえねぇくらいビクビク震えて、すげ
ぇ力で俺のを締めつけてきやがる。」
「ひぃっ・・・あっ・・・もう・・・あ・・はぁんっ!!跡部っ・・あ・・・ああっ!!」
限界を超える強い快感に、宍戸は全身を痙攣させ、いつもよりも激しく強い力で中にある
跡部の熱を締めつける。その快感に味をしめた跡部は、しばらくそのまま宍戸をイカせな
いまま、激しく腰を打ちつけた。
「んぐっ・・・あ・・・ひあぁっ・・・あああぁっ!!」
本当は放たれなければならない蜜を塞き止められながら、宍戸は意識が飛んでしまいそう
なほどの快感に、空イキを繰り返す。むしろ、もうずっとイキっぱなしの状態で、跡部の
与える刺激を受け取り続けた。
「ちっ・・・さすがにもう・・・耐えらんねぇ・・・くっ・・・」
「跡部っ・・・も・・死んじゃう・・・あっ・・・イクっ・・あ・・ああぁ――っ!!」
あまりに強い刺激に跡部自身が耐えられなくなり、宍戸の熱を掴んでいた手を離しながら、
宍戸の中で熱い蜜を溢れさせた。いつもより何倍も強い締めつけに、なかなか蜜の放出が
治まらない。跡部の蜜で中が満たされてゆく感覚と、やっと中で疼いていた蜜が放出出来
た解放感。そんな大きな快楽が合わさり、宍戸は今までにないほど強い絶頂の波にその身
を投じた。

いつもより激しい行為に、跡部も宍戸もすっかり疲れてしまい、そのままベッドの上で体
を重ね、ぐっすりと寝入ってしまっていた。数時間が経ったころ、ベッドの横にある電話
がなる。
プルルル・・・プルルル・・・
その音で目を覚まし、跡部は受話器を取る。
「俺だ。」
『坊ちゃま、夕食のご用意が出来ました。』
「夕食?」
今まで眠っていたので、時間感覚が全くなかったが、時計を見てみると、既に7時半を回
っている。
(もうそんな時間なのか。随分寝ちまったな。)
「分かった。もう少ししたら行くから。」
『かしこまりました。』
執事とのやりとりを終えると、跡部は電話を切る。そして、タンスの中から新しい服を出
すと、その服を身にまとい始めた。しっかりと服を着ると、今度はベッドで眠っている宍
戸を起こしにかかる。
「おい、宍戸。起きろ。夕飯だってよ。」
「ん・・・んん・・・飯?」
夕飯という言葉を聞いて、宍戸はゆっくりと眠たそうな目を開ける。目を擦りながら、そ
の身を起こすと、何も着ていないことに驚き、思わず声を上げる。
「うわっ!!」
「何をそんなに驚いてやがる?」
「い、いや、何も服着てないで寝てたみてぇだから、つい・・・」
「さっさと着替えて、夕飯食いに行くぞ。腹減ってしょうがねぇ。」
「まあ、確かにあんなことすりゃ腹も減るよな。跡部、服取って。」
「ああ。」
宍戸がしょっちゅう泊まりに来ているので、跡部の部屋には宍戸専用の服がいくつか置い
てあった。そんな宍戸の服を出すと、ベッドに座っている宍戸に投げる。
「ほらよ。」
「サンキュー。今、着替えちまうからちょっと待ってろよな。」
「ああ。」
テキパキと着替えると、宍戸はベッドから下りる。少し腰がだるい感じはするが、それほ
ど問題があるというわけではなかった。
「気分は?悪かったりしねぇか?」
「んー、もう薬はちゃんと切れてるみてぇだし、別に何ともねぇぜ。ただ、ちょっと下半
身に違和感あるから、飯食ったら風呂だな。」
「そうだな。俺も風呂には入りてぇとは思ってたところだ。」
「じゃあ、今日は一緒に入るか。」
「おっ、テメェからそんなこと言ってくるなんて珍しいじゃねぇか。」
「ま、まあ、たまにはな!ほら、さっさと飯食いに行こうぜ!!」
「ああ。」
数時間前まで十分に跡部とイチャイチャしていたが、もう少し跡部とラブラブな雰囲気を
味わいたいと、宍戸は照れながらそんなことを言う。薬を使ってようが、使ってまいが、
可愛さは変わらないなあと思いつつ、跡部はふっとその顔に笑みを浮かべるのであった。

                                END.

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