「なあなあ、跡部。跡部って、宍戸とする時大人の玩具とか使ったりするのか?」
「いきなり何言い出しやがる。」
「ちょっと気になってさあ。」
「それは、俺も気になるな。」
部活のない放課後、人気の少ない廊下で、岳人、跡部、滝の三人はそんな話をする。岳人
の突拍子もない質問に呆れる跡部であったが、跡部自身、そういう話が嫌いなわけではな
い。周りに人がいないのをいいことに、三人はそんな濃い会話を進めていった。
「で、使うのかよ?跡部。」
「ああ、使うぜ。」
「おー、さすがだねー。」
「たまにだけどな。宍戸がそんなに使いたがらねぇし。でも、使ったら使ったで乗ってく
るから、それはそれで楽しめるけどな。」
「いいなあ。俺も侑士に使ってみたいっちゃ使ってみたいんだけど、そういうのってなか
なか買えねぇじゃん、俺らの年だと。」
「確かにねー。跡部は特殊だから。」
跡部がそういうモノを持っているのには、何ら違和感を感じないが、普通に考えれば自分
達は、そういうモノを買える年齢ではない。何気に失礼だなと思いつつ、跡部はふっと笑
ってとあるアドバイスをしてやった。
「別に本物を使う必要はないんだぜ。身近にあるもんでも、結構代用出来るもんもあるし。」
『身近にあるもの??』
「むしろ、大人の玩具じゃなくて、子供の玩具でも十分使えるのはあるんじゃねぇか?」
「子供の玩具って言われても、俺らはもう玩具で遊ぶって年じゃねぇし。」
「どんなのが使えるのかもイマイチ分からないよね。」
「だったら、これから玩具屋に言って実際に見てみるか。そうしたら、どれが使えそうか
とかも分かんだろ。」
分からないなら実際に見てみればいいと、跡部はそんなことを提案する。それは面白そう
だと、岳人も滝もその提案に乗った。
「面白そうじゃん!!行く行く!」
「俺もついてこうかな。結構興味あるし。」
「なら、決まりだな。」
決まったなら、早速出発しようと、三人は鞄を持って学校を出る。玩具屋に行くと、様々
なコーナーを回りながら、三人は使えそうなものがあるかを見て回った。跡部は本物をい
くつも持っているので、特に必要がなかったが、岳人と滝は使えそうだと思うものを買え
る範囲で購入した。
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そういうことに使えそうな玩具を買ってから数日後の休みの日、運よく岳人の家族は一泊
旅行に行ったり、友人の家に泊まりに行ったりと、家を空けていた。これはチャンスだと、
岳人は忍足を家に呼び、泊まってもらうことにする。もちろん数日前に買った玩具を使う
気満々でだ。
「ホンマに今日は誰もいないんやな。」
「そうなんだよ。こんなチャンス滅多にねぇからさ、今日はたくさん出来るぜ、侑士♪」
「べ、別にそういうことするために泊まりに来たんやないで。」
「でも、期待してないっつったら嘘になるんだろ?」
「う・・・まあ、そりゃそうやけど・・・・」
「今日は面白いもん用意したんだ。だから、きっと侑士も楽しめるぜ!」
「面白いもん?何やそれ?」
「それは秘密。それより、さっさと風呂入ってきちまおうぜ。」
「何や気になるやん。教えてぇな。」
「ダーメ。」
まだ教えられないと、岳人は玩具を用意してあることを忍足には教えない。気になるなあ
と思いつつも、忍足は岳人に誘われるまま、風呂に入った。
風呂から上がり、体も綺麗になってサッパリとしたところで、岳人は忍足をベッドの上に
乗せた。いきなりそういうことをするのかと、少しドキドキしつつも、忍足も満更ではな
かった。
「ふふん、今日はいつもと趣向変えまして・・・・」
そう言いながら、岳人は用意していた手ぬぐいで忍足の目を覆ってしまう。いきなり目隠
しをされ、忍足はその目隠しを取ろうとした。
「ちょっ・・・いきなり何すんねん!」
「あー、外しちゃダメだって。」
外されては困ると、岳人はすぐ側に放置してあったネクタイで忍足の手首を縛ってしまっ
た。そう簡単には外すことの出来ない縛り方を跡部から習っていたので、岳人はそのやり
方で、しっかりと忍足の手首を固定した。
「なっ!?岳人っ、コレ、ホンマに外れないっ。」
「だってそうやって縛ったんだもん。」
「冗談やろ?こないな状態でするなんて・・・・」
「たまにはいいじゃん。軽ーい、SMプレイな感じでさ。」
「そ、そんな・・・・」
いつもとは違いすぎる始まり方に忍足はひどく困惑してしまう。しかし、本当に嫌かと問
われれば、そうでもなかった。いずれにしても、目隠しをされ、手首を縛られてしまって
はまともに抵抗など出来ないので、忍足は黙って岳人に身を任せることにする。
「あ、あんまり・・・痛いこととかは嫌やからな。」
「大丈夫だって。別に痛いことなんてする気、全くないし。」
「ホンマに?」
「本当だって。跡部じゃあるまいし、そんなにひどいことはしねぇよ。」
それならと、少し安心しながら、忍足は小さく溜め息をつく。いつもとは違う雰囲気に身
を硬くしている忍足を岳人は可愛いなあと思う。
(まずはアレからだな。)
言葉には出さず、岳人はとあるものを用意し始める。あるものとは、跡部から貰った催淫
効果のある小さなビンに入った薬と、子供がお医者さんごっこに使うような玩具の注射器
であった。その玩具の注射器で、ビンの中の薬を吸い出すと、忍足のズボンと下着をパパ
っと脱がしてしまう。
「わっ・・・岳人っ!?」
「ちょーっと、チクっとするかもしんねぇけど我慢な。」
「やっ、な・・・何っ・・・?」
ぷすっ・・・
「ひっ・・んっ!!」
まだ慣らしていない蕾に、岳人は注射器の先を差し込む。別に針がついているわけではな
いので、痛いはずはないのだが、目隠しをされた状態では何をされているのか全く分から
ず、その違和感はいつも以上に大きく感じられた。
「痛くねぇようにする薬だから、大丈夫大丈夫。」
「く、薬って・・・?」
注射器に入っていた薬を注射器のピストンを押すことで、岳人は忍足の中に注入した。何
かよく分からない液体が入って来る感覚に、忍足はぶるりと体を震わせる。
「ひ・・やあっ・・・な・・・あっ・・・ああ・・・」
「よし、全部入った。」
「な・・・何・・・入れたん・・・?」
内側に感じる違和感に、忍足はビクビクしながら尋ねる。しかし、岳人はどんな薬かは、
ハッキリと教えなかった。
「別に害のある薬とかじゃねぇから安心しろよ。効果があるのは、してる間くらいだぜ。」
「効果って・・・どないな効果があるんや・・・・?」
「それは効いてきてからのお楽しみだぜ♪」
液体が内側に入っているという違和感はあるが、その他の変化はまだない。これから自分
の体に起こる変化が予測出来ず、忍足は若干の恐怖を感じていた。それを感じ取ったのか
岳人は、優しく忍足の唇にキスをする。
「そんなに怖がらなくても大丈夫だぜ。」
「せ、せやけど・・・・」
「薬が効いてくるまでの間、たくさんキスしててやるから。今はそっちに集中してろよ。」
「う、うん・・・・」
視界も遮られ、見動きも自由に取れないとなると、嫌でも聴覚が敏感になる。優しく囁く
ような岳人の言葉に少し落ち着きを取り戻した忍足は、黙って岳人の与えてくれる甘い接
吻を享受し、じんわりと感じられる甘い快感にその身を委ねた。
「んっ・・・ふあっ・・・?」
(何や?この感じ・・・)
しばらく岳人の雨のような接吻を受けていた忍足だったが、ふと先程何かを注入された部
分に今までに感じたことのない感じを覚える。うずうずとくすぐったいような感じで、じ
んわりと熱い。しばらくするとその感覚が次第に強くなり、思いきり擦ってもらいたくな
るような気分になる。
「が・・岳人っ・・・岳人っ・・!」
「ん?どうした?侑士。」
「さっき・・・岳人が何か入れたトコ・・・変っ・・・」
「へぇ、どんなふうに?」
「口では表せへんけど・・・むずむずして・・・あっ・・・」
「ふーん。で、侑士はどうして欲しいの?」
もう薬が効いてきたのかと、岳人をニヤリと笑いながらそんなことを問う。恥ずかしい気
持ちでいっぱいであったが、それ以上にこの訳の分からない疼きを何とかして欲しいと、
忍足はして欲しいと思うことを素直に口にした。
「な・・・中・・・擦って・・・」
「ゆっくり?それとも、思いっきり?」
「お、思いきりっ・・・」
「了解。」
これだけ効いていれば大丈夫だろうと、岳人はこの前買った玩具を出してくる。そして、
そのうちの一つを手に取った。まず岳人が手にしたのは、うさぎの指人形であった。その
指人形を利き手の人差し指につけ、そのまま忍足の蕾を慣らし始める。
ツプン・・・
「ひあっ・・ああっ!?」
「どう?気持ちイイ?」
「な、何っ・・・何入れてっ・・・」
「何って、普通に指だけど?」
「嘘やっ・・・・あっ・・・ああぁんっ・・・!」
普通ならば、何かよく分からないものを入れられれば、あからさまに拒絶するような言葉
を放つ忍足であったが、今回は違った。初めに入れられた薬の所為で、指であろうが、他
のものであろうが、とにかく中を弄って欲しくてたまらない。そのため、塩ビかゴムかの
少し硬めの素材で出来た指人形で、中を擦られる感覚は、今の忍足にとってはたまらなか
った。
「あっ・・・ひあっ・・・あんっ・・・!」
「これで弄られるの、そんなにイイの?」
そんな問いに忍足は小さく頷き、肯定の意を示す。それならばと、岳人は次から次へと指
人形の種類を変え、忍足の中を弄ってやった。形状が異なれば、その刺激も変わるわけで、
忍足は様々な種類の刺激に甘い声を上げた。
「さてと、それじゃ次は・・・」
さっきからコロコロ指につける人形を変えている岳人であったが、次に指につけたのはラ
イオンの指人形であった。当然ライオンといえば、たてがみの立派なオスのライオンであ
るのが普通で、もちろんその指人形もそんな感じであった。
ツプ・・・カリ・・・
「ひっ・・ん!・・・あっ・・・ああぁ――っ!!」
中に入れられたライオンのたてがみが一番弱いところを擦り、忍足はその刺激に耐えられ
ず達してしまう。まさかこの程度のことで、達してしまうなどとは思っていなかった岳人
は驚きながらも、楽しくなる。
「後ろ弄られてるだけでイっちゃうなんて、侑士やらしー。」
「は・・ぁ・・・だって・・・」
「侑士的には、コレがお気に入りなんだ?」
ここまで反応するのは、他にはなかったので、岳人は中に入れた指を激しく抜き差しする。
その動きに合わせて、トゲトゲしたライオンのたてがみが内壁を擦り上げるので、忍足は
ビクビクとその身を震わせ、感じてしまう。
「あっ・・・やぁ・・・ああぁんっ・・・!!」
「可愛い、侑士。あっ、だったら、もっと全体を擦れるように指増やしてやるよ。」
「んっ・・・あ・・・!」
中を擦っていた指人形が抜かれ、忍足はピクンと下肢を震わせる。目隠しをされているた
め、岳人が何をしているかは全く見当がつかない。しかし、何か道具を使われていて、そ
れが半端なく気持ちよいのは確かだ。
(何でこないに・・・感じてまうんやろ・・・?)
「んー、どれにしようかなあ。おっ、いいもん見ーっけ♪」
岳人の声を聞きながら、忍足は胸を高鳴らせていた。今度はどんなもので擦られるのだろ
う。そんな期待が頭の中を支配する。
「これはかなりイケると思うぜ。」
「な、何・・・?」
「ふふーん、それは内緒。でも、絶対気に入ること間違いなし!」
岳人が指につけていたのは、先程使ったライオンの指人形とハリネズミの指人形であった。
ハリネズミもライオンと同じように全体的にトゲトゲした形状になっている。それを人差
し指と中指にはめ、岳人は再びその指を忍足の中に入れた。
「いっ・・ああっ・・・!?」
「もうちょっとキツイかと思ったけど、意外と入るもんだな。」
「あっ・・・あ・・あぁ・・・」
先程とは比べ物にならない圧迫感に忍足は苦しそうに息を吐く。しかし、それは始めだけ
で、その全てが中に入ってしまうと、上下左右全てを指人形の凸凹で擦られる快感に忍足
はその腰を揺らす。
「んっ・・・あっ・・・あぁん・・・」
「すげ・・・侑士ん中、ぎゅうぎゅう指を締めつけてくるぜ。」
「がく・・と・・・もっと・・・指・・・動かして・・・」
「いいぜ。こんな感じでどうよ?」
忍足のおねだりを受け、岳人はより激しく指を動かす。疼く内側を思いきり擦られ、忍足
は悦びの声を上げた。
「ふああっ・・・あぁ・・・あ・・はぁ・・・っ・・」
「ふっ、侑士超可愛い。こんな玩具で、感じまくってて。」
「お・・もちゃ・・・?」
「そ、玩具。結構イイだろ?」
「う・・・ん・・・」
どんな玩具かは分からないが、イイのは確かだ。忍足が頷くと、さらに感じさせてやろう
と、岳人は忍足の弱いところをピンポイントで責める。普段とは一味違った刺激で、その
部分を責められ、忍足はまた限界を迎える。
「やっ・・・そないなとこ・・・ばっか・・・ダメっ・・・」
「何で?ダメじゃなくてイイの間違いだろ。」
「せやけど・・・そこばっかされたら・・・うあっ・・・ああっ・・・」
「イけよ、侑士。侑士が玩具でイってるとこ、俺にしっかり見せて。」
「くっ・・ぅ・・・あっ・・・ああぁ―――っ!!」
岳人の言葉と激しい刺激に耐えきれず、忍足は今日は一度も触れられてない熱の先から真
っ白な蜜を放つ。目隠しをされて、手を縛られて、しかも玩具で責めているという状況で
ここまで感じてくれているのかと、岳人は倒錯的な興奮にその身を熱くさせる。
(ヤバ・・・何か思った以上にこれは楽しいかも。)
もうそのまま自分のモノを突っ込んでしまいたい衝動に駆られたが、それをぐっと堪え、
岳人は余っている玩具を使うことにする。指人形を使うのはもうやめて、岳人は他の玩具
を手に取った。
「今度は指じゃなくて、他のものを入れるからな。」
「今度は何・・・?」
「んー、あえてヒントを言うなら、女の人が使うつーより、小さい女の子が使うもんかな。」
「小さい・・・女の子・・・??」
「たぶん4、5歳の子が一番使うんじゃねぇ?」
「えー・・・何やそれ・・・?」
何故こんなことに使う玩具を4、5歳の女の子が使うのか全く分からず、忍足は首を傾げ
る。そんなことはお構いなしに、岳人は一つ目の玩具にローションを垂らした後、忍足の
トロトロにとろけている蕾に入れた。
「んんっ・・・ああっ・・・」
「まずは入れやすそうな奴からな。」
「さっきのより・・・大きい・・・」
「そりゃそうだろ。ちょっとずつ慣らしてかなきゃ意味ねぇじゃん。」
「ハァ・・・んっ・・・あ・・・」
指人形の次に岳人が使っている玩具は、おままごとに使うプラスチックで出来た野菜であ
った。野菜の種類によっては、その形や大きさがこういうことに使うには持ってこいのも
のがいくつかあり、岳人はそれらを買った。そして、今まさにそれらを試している。
「んー、形としてはさっきの方がよかったのかなあ?」
「はっ・・あん・・・けど、大きさはコッチのが・・・イイ・・・」
「マジで?あっ、これなら形状も大きさもいい感じかも。」
どれを使おうかと買ったものを眺めていると、形も大きさもベストな野菜を見つける。形
状としては、全体的に凸凹していてほどよい刺激が与えられる。そして、その大きさは先
程使った指人形よりは一回りも二回りも大きい。そんな玩具の野菜を岳人は、忍足の中に
躊躇なく入れた。
「ふあっ・・・・ああっ・・!!」
ただ入れるだけでなく、中に入れたそれを岳人はぐるりと回したり、抜き差ししたりする。
ある程度の大きさの、凸凹した玩具で内側を掻き回され、忍足は今まで以上に感じてしま
う。
「あ・・あんっ・・・これ・・・すごっ・・・」
「だろ?これは正解だったな。」
「ん・・・あ・・・・気持ち・・エエ・・・ふあっ・・・ぁ・・・」
「だったら、しばらくコレで遊んでやるよ。」
忍足がかなり感じてくれているようなので、岳人はしばらくそれを使って中を弄る。今ま
で使われた中では確かに一番気持ちいいものではあるが、忍足はもっと自分を気持ちよく
させてくれるものを知っていた。
「なあ・・・岳人っ・・・」
「何だよ?」
「俺な・・・もっと・・・気持ちよく・・・なりたいねん・・・」
「超欲張りだな。これじゃ、足りねぇって?」
「何使われてるか・・・よう分からんけど・・・・これはこれでありだと思うねん・・・
けど・・・」
「けど?」
「やっぱり・・・岳人のには敵わへん・・・・」
遠まわしに岳人自身のものを入れて欲しいと言っている忍足の言葉に、岳人はドキンとし
てしまう。そんなことを言われれば、もう我慢出来なくなってしまう。今まで忍足の中を
弄っていた玩具を荒々しく抜き取ると、がっと忍足の足を広げる。
「もう我慢出来ねぇ。」
「あっ!ちょ、ちょっと待った岳人っ!!」
さあ、入れるぞというところでそれを止められ、岳人は何だよーという顔をする。
「何だよー?侑士。」
「目隠し外して・・・あと、手首のも。」
「何で?」
「繋がる時くらい・・・顔見せてくれたってええやろ?それに・・・手縛られたまんまや
ったら、岳人にしがみつけないやん・・・」
「うっ・・・」
何て可愛いことを言ってくれるんだと、岳人は忍足の望み通り、目隠しを外し、手首のネ
クタイも解いてやる。やっと岳人の顔が見れたと、ホッとした表情で笑いながら、忍足は
岳人の首に腕を回した。
「入れて・・・岳人。」
「お、おう・・・」
改めておねだりをされ、岳人はゴクンと唾を飲み込み、ゆっくりと自分のモノを忍足の中
へ入れた。
「うわっ、そんなに勢いよく入れてるわけじゃねぇのに、すげぇ中まで入る。」
「ひあっ・・あ・・ああっ!!」
「侑士ん中、トロトロで熱くって、ぷるぷるで気持ちいいー。」
「あうっ・・・あ・・はぁ・・・・岳・・人ぉ・・・・」
薬の効果がまだ持続しているのか、忍足の中は擦り上げるたびにピクピクと痙攣し、岳人
の熱を刺激する。それが気持ちよく、岳人はいつもより激しく忍足の中を動き、その心地
良さを味わった。
「んあっ・・・ああ・・・いっ・・・気持ちええっ・・・あ・・はっ・・・」
「俺も!すっげぇ気持ちイイっ。」
「岳人ぉ・・・な・・・キスして・・・・」
「おう。」
忍足の身体を抱きしめつつ、岳人はちゅうっと愛情を込めてキスをする。それがより愛さ
れているなあという実感を沸かせ、忍足の胸をときめかせる。
「侑士、大好きvv」
「岳人・・・・」
「一緒に・・・な?」
「うん・・・」
言葉でも大好きということを伝えた後、岳人はもう一度忍足にキスをする。そして、一際
深く忍足の奥へ入り、熱い蜜を放った。それと同時に忍足も全身がとろけてしまうような
絶頂感を感じ、岳人に対する想いを迸らせる。甘いときめきと満足感。そんな心地よさに
浸りながら、二人はお互いの体をぎゅっと抱きしめた。
ドロドロになってしまった体を綺麗にしたいと、二人はシャワーを浴びに行った。さっぱ
りとした状態で部屋に戻ると、岳人は先程使った玩具を片付け始める。
「これも後で洗わなきゃだよなー。」
岳人が片付けているものを目にして、忍足は驚く。目隠しをされていたために、もっとす
ごい大人の玩具を使われているのかと思っていたが、今目の前にあるのは、普通の玩具屋
で売っていそうな子供向けの玩具ばかりであった。
「が、岳人・・・さっき使ったのって、それ?」
「ああ、そうだぜ。」
「ホンマかいな・・・」
こんな小さい子供が遊ぶような玩具に感じてしまったのかと忍足は若干自己嫌悪に陥る。
「たまには悪くねぇよな!あーいうのも。」
「いや・・・うーん。」
「メチャクチャ感じてたじゃん、侑士。」
「ま、まあ、そりゃそうなんやけどぉ・・・」
「ま、そんなに嫌がるんだったら、無理矢理には使わないけど。俺的には楽しかったし、
またしたいなあと思うぜ。」
本当に嬉しそうに笑ってそんなことを言う岳人に忍足は絆されてしまう。気持ちよかった
のは確かだし、今日のように目隠しをされていれば、我慢出来ない恥ずかしさではない。
「ホンマに、たまーになら・・・別にしてもええけど・・・」
「マジで!?」
「た、たまにやからな!!」
「分かってるって。へへへ、新たな境地発見って感じだな♪」
「そこまで大袈裟なことやないと思うけど。」
「俺的にはそーなの!!」
あまりにもハッキリそう言い放つ岳人に忍足はふっと笑う。何だか恥ずかしがっているの
がバカらしくなってしまった。
「あー、やっぱ岳人には負けるわあ。」
「は?何が?」
「んー、やっぱり俺は岳人が好きなんやなあってことや。」
「よく分かんねぇけど、嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか。」
「せやろ?」
もう玩具を使われようがどんなことをされようが、自分が岳人が好きで、岳人が自分を好
いてくれていることには変わりない。そんなことを思いながら、忍足も岳人につられるよ
うにして笑顔になった。
END.