Double Play

宍戸や鳳が眠ってしまった後、跡部と滝はお茶でも飲もうとリビングにやってきていた。
もう丑三つ時も近い真夜中であるのだが、まだそれほど眠くないこの二人は、のんびりと
話をすることにする。
「最近、跡部も宍戸もお盛んだねー。毎晩してるでしょ?」
「別に問題ねぇだろ。誰に迷惑かけてるわけでもねぇし。てか、テメェだって変わらねぇ
んじゃねぇの?」
「あはは、確かに。でも、俺のは新しい黒魔術の実験も兼ねてだから。」
時間が時間なので、二人はなかなかコアな話をし始める。黒魔術師である滝と黒い翼を持
った跡部は、ある事件がきっかけで鳳と宍戸と共に同じ屋敷に住んでいる。そんな共同生
活を始めてから、だいぶ長い時間が経っているので、夜の生活の話をすることも当たり前
になってきているのだ。
「つーか、お前、俺らの部屋に何か仕掛けてデバガメんのやめろよな。俺様は別に構わね
ぇが、宍戸にバレたら大変だぞ。」
「やっぱ、バレてた?だって、跡部と宍戸がしてんのすごい参考になるんだもん。」
「バレるに決まってるだろ。俺様を誰だと思ってやがる。で、何の参考だよ?」
「そりゃまあ、長太郎とする時のね。跡部と宍戸のって、結構激しいじゃん。したことな
いようなことたくさんしてるから、ちょっと試してみようかなあと思ってさ。」
「だったら、あんな妙な仕掛けしないで、直接見りゃいいじゃねぇか。」
「さ、さすがにそれはちょっと・・・・」
「何だったら、同じ部屋でするか?俺は宍戸とお前は鳳と。」
我ながらこれは面白そうなアイディアだと、跡部はニヤリと笑う。いくら何でもそれはと
思いつつも、滝は跡部のその提案にかなり興味を持つ。
「一緒の部屋でかぁ。かなり面白そうだけど・・・うーん。」
「誰かに見られてるっていうことで、宍戸や鳳の反応も変わるんじゃねぇの?逆にわざと
見せて、興奮を煽るとかってのも出来るだろうし。」
「ああ、確かにそれは一理あるね。」
跡部の話に納得してしまった滝は、やってみたいという気持ちがだんだんと高まってくる。
自分も直接跡部と宍戸がしているのを見てみたいという気持ちもあるし、そんな状況下で
の鳳の反応も気になる。少し悩んだ結果、滝は跡部の提案に乗ることにした。
「面白そうだし、してみようか。」
「なら、決まりだな。何か使えそうなもん作ってないのかよ?滝。」
「んー、そうだねぇ・・・あっ、最近、天使専用の媚薬みたいなのを作ってるんだ。もう
ちょっとで完成するから、それとか使ってみる?」
「そりゃいいな。こりゃかなり楽しみだぜ。」
そうと決まれば、後は綿密な計画を練って実行するのみだ。どんな宍戸や鳳が見れるのか、
それを楽しみにしながら、二人は話し合いを進めた。

いつも通りの夕食後、四人はいつもより少し長くその部屋に留まっていた。他愛もない話
をして、まったりとした時間を楽しむ。ソファには跡部と宍戸が座り、テーブルの近くに
ある椅子には滝と鳳が座っている。ふと四人での会話が途切れた瞬間、跡部と滝はアイコ
ンタクトを交わす。そして、おもむろに跡部はソファに腰掛けている宍戸の足を跨ぎ、ソ
ファの背もたれに手を置いた。
「ちょ・・・跡部・・・?」
「なあ、しようぜ。宍戸。」
部屋で見せる笑みを浮かべて、そんなことを言ってくる跡部に、宍戸はドキっとしてしま
う。しかし、ここはリビングで、すぐ近くには滝と鳳が居る。こんなところで、するのは
かなり気が引けると、宍戸は困惑したような反応を見せる。
「こ、ここじゃ・・・ちょっと・・・・」
「いいじゃねぇか。部屋に戻んの面倒くせぇし。」
「でも、滝と長太郎が・・・・」
「そんなの気にすんなよ。そんなに気になるんだったら・・・・」
そう言いながら、跡部は宍戸に目隠しをする。すぐに外そうとする宍戸であったが、何故
だかその目隠しは外れてくれなかった。
「なっ・・・外れねぇっ!!」
「まあ、そういう仕様だからな。これで余計なものは見えねぇし、テメェは俺だけ感じて
ればいい。見えなくたって触れてるし、声は聞こえてるんだ。俺が分からねぇなんてこと
はねぇだろ?」
「そ、そうだけどよ・・・」
視界を奪われたことで、宍戸は大きな抵抗を見せられなくなっていた。抵抗しようにも、
完全に何も見えなくしまってはどう動けばよいのか分からない。多少の不安と羞恥を感じ
ながらも、宍戸は跡部の言葉に流され始めていた。
「た、滝さん・・・俺達、出て行った方がいいんじゃないですか?」
跡部と宍戸の雰囲気を見て、鳳は真っ赤になりながら、そんなことを言う。しかし、滝は
笑顔で首を振って、ここに留まろうと言う。
「いや、せっかくだから見学しようよ。生で人の見るのもいい勉強になるし。」
「そ、そんなこと・・・ダメですよぉ。」
「んー、じゃあ、俺達もここでしよっか。それなら平等で、問題ないだろ?」
「い、いや、問題なくないですよ!!他の人が居るのに・・・あんなことするなんて。」
本当に真っ赤になって、困ったようにそんなことを言う鳳を、滝は心から可愛いと思う。
これはもうしないわけにはいかないと、跡部と同じように、ちょっとしたオプションを滝
は鳳につけた。
「んっ!!んむっ・・・!?」
「あっちの二人の邪魔しちゃ悪いからね。ちょっと苦しいかもだけど、してる間だけだか
ら。」
「んんー、んん――っ!!」
こちらの声はあまり届かないようにしようと、滝は鳳の口に猿轡をした。そして、逃げら
れないようにと、黒い革の手枷もはめる。
「ふふ、何かこんなのつけてると、無理矢理するっぽくてドキドキするね。」
いつもとは全く違う状況に、鳳はもうどうすればいいのか分からない。しかし、今目の前
で繰り広げられていることと、自分の今の状況に、何だか興奮してきてしまう。
「長太郎もちゃんと見るんだよ?目そらしちゃダメだからね。」
「んん・・・」
無理矢理跡部と宍戸の方を向かされ、鳳の胸の鼓動はひどく速くなる。一度見せられてし
まうと、なかなか目が離せないもので、鳳は跡部と宍戸の二人のしていることから視線を
外せなくなっていた。

目隠しをされているため、宍戸には滝や鳳がどんなふうに自分達を見ているのかは全く分
からない。確かに羞恥心は半減するが、やはり何となくは視線を感じるものだ。
「宍戸。」
そんな状況で名前を呼ばれ、宍戸はビクッとする。固まっている宍戸の手を取り、跡部は
自分のベルトのところに持って行った。
「今、テメェの手に触れてるのが何だか分かるか?」
「・・・ベルト?」
「そうだ。そのままの状態で、コレを外して俺のを口でしろよ。」
「う、うん。」
何も見えない状態のまま、宍戸はカチャカチャとベルトを外し、ズボンのジッパーを下げ
る。手に触れた跡部の熱は、既にある程度の熱さと硬さを持っており、宍戸はドキドキし
てしまう。
(見えなくても・・・分かる。)
手探りで跡部の熱を出すと、大きく深呼吸をした後、宍戸はそれを口に含む。くらくらし
そうな熱さと天使独特の蜜の香り。跡部の場合は、それに悪魔の妖しげな芳香も加わる。
そんな跡部の熱に、宍戸は一瞬にして魅せられた。
「んっ・・・ぁ・・ん・・・んん・・・」
滝や鳳に見られていることなどすっかり忘れ、宍戸は夢中になって跡部の熱をしゃぶる。根元から先端に向かって丁寧に舐め上げ、奥の奥まで口に含み、前後に頭を動かす。想像
以上に、ちゃんと奉仕をしてくれる宍戸に、跡部は口元を上げ、満足気な吐息を漏らす。
「ふっ、いいぜ宍戸。上手いじゃねぇか。」
「んん・・・」
「ちゃんと俺をイカせられたら、ご褒美やるぜ。だから、もう少し頑張れ。」
そんなことを言いながら、跡部は宍戸の頭を優しく撫でる。普段は押さえつけられること
はあっても、こんなふうに優しく撫でられることは滅多になかった。そのため、宍戸は頭
を撫でられる感触に、言いようもない心地よさを覚える。
(ヤベェ、頭撫でられんの・・・すげぇ、気持ちイイ・・・)
そんな心地よさに浸りながら、宍戸はペロペロと跡部のモノを舐め、ちゅうちゅうと先の
方を吸う。次第に溢れてくる蜜がより強い芳香を放ち、宍戸の理性を少しずつ壊していっ
た。
「宍戸、しっかり口閉じてろよ?」
ぐっと宍戸の頭を押さえつけると、跡部はしっかりと自分の熱を宍戸に咥えさせる。そう
されて、跡部がどうしたいのかを宍戸はハッキリと理解した。ぎゅっと自らの唇で跡部の
熱を挟み、舌をその側面に押しつける。そんなちょっとした刺激が引き金となり、跡部は
宍戸の喉の奥を目がけて、濃い蜜を勢いよく放った。
「んぐっ・・・んん――・・・っ!!」
大量に放たれる熱い蜜を宍戸は一滴も溢すまいとして嚥下する。跡部の蜜が自分の中に入
ってくることを意識した瞬間、宍戸は体の奥からとろけてしまいそうな恍惚感を覚える。
全てを飲み干すと、宍戸はゆっくりと跡部の熱から口を離し、酸素を取り込もうと大きく
息を吸った。
「ふはっ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
「ちゃんと全部飲み込んだんだな。えらいぜ、宍戸。」
「ハァ・・・だって、跡部の溢すなんてもったいねぇじゃん。」
「嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか。そんな嬉しいこと言ってくれるテメェには、ご褒
美増やしてやるぜ。」
ご褒美という言葉を聞いて、宍戸は胸の高鳴りと大きな期待感を覚える。そんな態度を示
す宍戸を見て、跡部はニヤリと笑った。

跡部と宍戸のしていることを見ながら、滝と鳳もそれなりなことを始めていた。他の者が
そういうことをしているのを見せられては、嫌でも熱の中心は反応してしまう。そんなふ
うにして高まった鳳の熱を、滝は器用な指先で弄っていた。
「んっ・・・んんっ・・・んんぅっ!!」
「人がしてるの見て、こんなにしてるなんて長太郎やらしー。」
「んんっ・・・んん・・・・」
猿轡をはめられているために言葉らしい言葉は口にすることが出来ない。何を言われても、
何をされても、自分の意思を伝える手段を奪われているため、鳳は抵抗することが全く出
来なかった。
「こーんな可愛いココには、きっとリボンが似合うよ。俺がしっかり結んであげる♪」
先走りの蜜を溢す鳳の熱の根元に滝は真っ白なリボンを結ぶ。もちろんただ飾りとして結
んでいるわけではない。どんなに強い刺激を与えてもそう簡単にはイけないように、滝は
そのリボンをきつく結び、放出を塞き止めてしまう。
「んんっ・・・!?」
「ココも可愛く飾れてことだし、もっとたくさん長太郎のココ弄ってあげる。」
「んっ・・・んぅ・・・んん――っ!!」
ニヤリと笑って、滝はさらに激しく鳳のそこを弄り始めた。突然激しくなった刺激に鳳は
がくがくと足を震わせる。すぐにでも達してしまいそうな快感。しかし、そんな感覚とは
裏腹に熱の中心はひどくその熱と硬さを増すだけであった。
(気持ちイイ・・・も・・イキそうなのに・・・・)
限界まで高まった熱の先にさらに強い刺激が与えられる。蜜が溢れる小さな穴を滝がピン
ポイントで擦り上げたのだ。そんな強い刺激に、鳳はビクビクと全身を痙攣させる。
「んぐっ・・・んんん―――っ!!」
しかし、本来なら出されるはずの蜜はそこから出ることはなかった。そのため、達する直
前の状態がいまだに続いたままだった。
「ん・・ふ・・・んっ・・・んん・・・・」
ピクピクと下肢を震わせたまま、鳳はひどく呼吸を乱す。ほんの少し滝が触れるだけでも
もう絶頂に近い快感を感じるようになっていた。
「イキたくてもイけないって状況の長太郎って、本当可愛い。どこ触ってもビクってする
し、何よりもその表情がたまらないよね。」
「んっ・・・ぅんっ!!」
「ねぇ、もっといじめていい?ココ、もっと擦って欲しいでしょ?」
耳元でそんなことを囁きながら、滝は右手で熱全体を覆い、左手でその下の蜜袋を包んだ。
これ以上大きな刺激を与えられたらおかしくなってしまうと、鳳は小さく首を振った。し
かし、そんなことはおかまいなしに、滝はその手を動かし始める。
「んっ・・ぅ・・・・んんぅぅ――っ!!」
「よくてたまらないんだねー、長太郎。」
「んっ・・・んっ・・・ん・・んん・・・ぅ・・・ッ!!」
敏感な部分を激しく擦られ、下の柔らかな部分を揉みしだかれる。頭の中が真っ白になる
ような大きな快感。いつもならそれが一度出せば少しは落ち着くのだが、今はその終わり
がない。断続的に襲ってくる絶頂感に、鳳は言葉にならない声を上げ続けた。
(もうイキたいっ・・・ちゃんと・・・ちゃんと・・・・)
そう強く思った瞬間、あれほどしっかり結んであったリボンが突然切れた。鳳は天使であ
るが故に、思いの力で切ってしまったのだ。塞き止めるものがなくなったため、鳳は今ま
で我慢していた蜜を一気に放った。
「んっ・・・んんん―――っ!!」
「あーらら、出しちゃった。こんなとこで天使の力使うなんてずるいよ長太郎。」
「んっ・・・ん・・んん・・・・」
少し残念そうな声を漏らす滝であったが、達した瞬間の鳳の表情は今までになく可愛い顔
をしていたので、これはこれでありかと思ってしまう。顔を真っ赤にしながら、鳳は謝る
ような視線を滝に向ける。そんな鳳を見て、滝はドキンとしてしまう。
「まあ、いっか。それじゃ少し進むよ、長太郎。」
滝がそれほど怒っていないということが分かると、鳳の顔は安堵の表情に変わる。この後、
どんなことをされるかは分からないが、もう全てを滝に任せてしまおうと、鳳はゆっくり
と体の力を抜いた。

滝と鳳が少し進もうとしている時、跡部は滝からもらった天使専用の媚薬を宍戸の中に入
れ、それがどうなるかを見守っている真っ最中であった。滝が作った媚薬は、表面に突起
があり、直径が2センチ程のボール型をしている。しかも、ただの媚薬というわけではな
く、この媚薬には大きな秘密が隠されていた。
「ひあっ・・あぁっ・・・やっ・・・ああぁ・・・・」
ご褒美と称して、跡部はこの媚薬を宍戸の中に二つ程挿入していた。しかも、突起が前立
腺を刺激するような位置に留まらせている。ただ留まっているだけであれば、それほど大
きな刺激にはなり得ないのだが、ここは滝の作った媚薬。ただ留まっているというわけに
はいかなかった。
「あ、跡部っ・・・ふああっ・・・中のっ・・膨らんで・・・・ひっ・・んっ・・!!」
「まあ、そういう仕様だからな。中を拡張されてるみたいでたまんねぇだろ?」
「や・・ああっ・・・・こんなの・・・こんなの・・・ダメぇ・・・・」
膨らむボールの突起が前立線を直接刺激するため、宍戸は跡部の服をぎゅうっと掴みなが
ら、その快感に震えていた。二つのボールに内側を広げられ、一番敏感な部分をこれでも
かというほど強い力で押される。じわじわと膨らんでいくボールは既に二回り以上大きく
なっていた。
「ああぁっ・・・・もう・・・無理ぃ・・・あっ・・・あっ・・・・」
切羽詰まったような声で、宍戸は跡部に助けを求め、がくがくと下肢を震わせていた。前
についている茎は、直接的な刺激を受け、はちきれんばかりに大きくなっていた。
「何が無理なんだ?」
「これ以上・・・おっきくなったら・・・中が・・・ふあっ・・・んんんっ・・・・」
「安心しろ。その中にある奴、ある程度膨らんだらな・・・・」
跡部がそう言いかけたところで、次に起こる変化が宍戸の中で起こった。ギリギリまで膨
らんだそのボール状の媚薬は、風船が割れるような大きな衝撃を伴って、宍戸の中で弾け
た。弾けた瞬間、たっぷりと中につまっていた媚薬が宍戸の中に広がる。
「ひっ・・・んああぁ―――っ!!」
媚薬が弾けた衝撃で、限界まで快感が高まっていた宍戸は全身を痙攣させ、茎の先から熱
い雫を迸らせる。目の前がスパークするような快感に、中がひどく濡れる感触。しばらく
ひくひくと蕾は収縮を繰り返し、宍戸は絶頂の余韻に震えていた。
「あっ・・・あ・・・はっ・・・・」
「たっぷりの媚薬、たーんと味わえよ?これからもっと気持ちよくなってもらうんだから
な。」
「んっ・・・あ・・ん・・・・中、熱い・・・変っ・・・!!」
「かなり即効性みてぇだな。こりゃ好都合だ。」
媚薬が広がり始めた途端に反応を示す宍戸を見て、跡部は口角を上げる。背中の右側だけ
に生えている翼から一本の羽根を抜くと、跡部はその羽根にふっと息を吹きかけた。する
と、その羽根は蛇のような形に姿を変える。
「あ・・跡部ぇ・・・中に・・・何か入れてぇ・・・変になっちまうよぉ・・・」
「いいぜ。気が狂っちまいそうなほど、気持ちよくさせてやるよ。」
羽根から変化させた蛇を跡部は宍戸の肌の上に放す。首のあたりから下に向かって、宍戸
の肌を鱗で擦りながら、その蛇は移動していった。
「ひっ・・・あ・・・な、何っ・・・!?」
「俺様の羽根だ。つっても、今は蛇みてぇな形になってるけどな。」
「んっ・・・ざらざらがっ・・・気持ちいっ・・・ふあっ・・・・」
媚薬の所為で全身が感じやすくなっている宍戸は、蛇の鱗で肌を擦られる感覚にもひどく
感じる。蛇と言われても、目隠しをされているためにその姿は見えない。そのため、宍戸
はその蛇が与えてくれる刺激だけを存分に享受することが出来た。
「ハァ・・・あっ・・・ふあ・・んっ・・・!」
「そろそろ辿り着くぜ。テメェが今、一番弄って欲しいって思ってるところにな。」
「あっ・・・」
跡部の言葉に宍戸の胸は期待感でいっぱいになる。宍戸の内腿を擦り抜け、跡部の蛇は、
妖しく蠢く蕾の前と辿り着く。その蕾を細い舌でペロリと舐め、ぐいっとその頭を押しつ
けた。
「ひ・・んっ・・・ど、どうするん・・・だ・・・・?」
「決まってるだろ?こいつが、テメェの中を犯すんだよ。」
「そ、そんな・・・・」
思わず呟いた言葉は、否定的なものではなくひどく期待に満ちたものであった。熱く疼い
ている内側を心行くまで犯してもらえる。それは宍戸にとって、悦び以外の何物でもなか
った。
ズッ・・・ズプ・・・・
「んあっ・・・ああぁんっ!!」
ゆっくりと頭から跡部の蛇は、宍戸の中にその身を埋めていった。たっぷりの媚薬で濡れ
ているそこは、いとも簡単にその侵入者を受け入れる。
「どうよ?俺様の一部がテメェの中に入っていく感覚は。」
「気持ちイイっ・・・・もっと奥まで・・・来て欲し・・・・」
「テメェがイメージすりゃ、どうとでも中の奴は変わるぜ。今の刺激で物足りなきゃ、も
っとキワドイ奴を考えりゃいい。」
視覚が奪われている分、想像することは用意であった。もっともっと激しく自分の中を弄
って欲しいと、宍戸は内側にあるものがその身をうねらせながら、更に奥へと入り込むの
を想像する。
ズチュ・・・ぐりゅ・・・
「ああぁっ・・・ひああっ・・・はっ・・・ああ――っ!!」
宍戸の思う通りに中の蛇は、その身を大きくうねらせ、奥の奥を目指して進んだ。鱗で内
壁を擦り上げられる感覚に、宍戸は大きな快感を感じる。
「ほう・・・随分やらしいこと想像してるじゃねぇか。でもな、こいつは俺のイメージで
も自由に変えられるんだぜ。」
そう言いながら、跡部はほんの少しだけ外に出ている蛇の尻尾を握る。そして、それを思
いきり外に引っ張った。引っ張られた蛇は出されたくないと、激しく暴れ、出されまいと
抵抗する。しかも、その鱗で覆われていたはずの表面は、爪のような突起に変わり、その
爪を敏感な宍戸の内側に引っかけていた。
「ひ・・ぎっ・・・んああぁ―――っ!!!!」
「これくらい激しい方がテメェにはちょうどいいだろ?」
「ああぁ――っ・・・うあっ・・・あっ・・・ひああぁ――っ!!」
爪が引っ掛かっているのもお構いなしに跡部は無理矢理蛇を引っ張り出す。コリコリと壁
を引っ掻かれ、その上、バタバタと内側で暴れられる。あまりに強すぎる快感に宍戸はあ
っという間に達してしまった。
「ひぅっ・・・んっ・・・イ・・イクっ・・・あっ・・・ああぁんっ!!」
一度達したくらいでは、まだ満足出来ないだろうと、跡部は悪魔のような笑みを浮かべな
がら、すっと手を離す。すると、頭以外を外に出された蛇は再び勢いよく宍戸の中に戻っ
ていった。
「んぐっ・・・ひああぁ――っ!!」
「こいつはテメェの中が相当気に入ってるみてぇだな。」
「あっ・・・あと・・べ・・・んっ・・・ハァ・・・・」
「けど、ずっと入ったままなんて許せねぇ。だから、出すぜ、宍戸。」
ニヤっと笑うと、跡部は再び蛇の尻尾を掴む。そして、再び思いきりその手を引いた。
「ひ・・ぃ・・・あっ・・・あああぁ―――っ!!!!」
「たまんねぇぜ。その声。すげぇ興奮する。もっと聞かせろ。」
「ふああぁ――っ・・・跡部っ・・・跡部っ・・・・あっ・・・くああぁんっ!!」
爛々と瞳を輝かせ、跡部は何度もその責めを繰り返す。中にあるものが引き抜かれ、激し
く内側が犯されるたびに、宍戸は達した。そんな容赦のない跡部の責めが宍戸にとっては、
最高の悦びであった。

「うわあ、跡部ってば本当容赦ないなあ。超激しい。」
あまりに激しすぎる跡部と宍戸のプレイにさすがに滝も真っ赤になっていた。しかし、こ
ちらも似たようなことをしているのだ。負けてられないと、滝は鳳への責めを再開する。
鳳も宍戸に入れられていたものと同じ媚薬をその内側に入れられていた。既にすれは、内
側で破裂していて、媚薬が鳳の内側を犯していた。
「んんっ・・・ん・・・んんぅ・・・・」
疼く内側を何とかして欲しいと、鳳は潤んだ瞳で滝のことを見ながら、その顔を擦り寄せ
た。そんな可愛らしい仕草を見せる鳳に、滝はすっかりやられる。
「長太郎も、宍戸みたいにココを弄って欲しいの?」
「ん・・・んん・・・・」
恥ずかしそうに、しかし、しっかりと鳳は滝の言葉に頷く。そうして欲しいなら、存分に
そうしてあげようと、滝は妖しげな笑みを浮かべてポケットから小さな瓶を出す。きゅぽ
んとその蓋を開けると、中に入っている液体を鳳の双丘の割れ目に垂らす。
「んんっ!!」
「ちょっと冷たいかもだけど、我慢してね。」
「ふっ・・・うぅ・・・・」
尾てい骨のあたりに垂らされたその液体は割れ目を伝って、その中心へと流れてゆく。ひ
くつく蕾のところまで辿り着くと、その液体はまるで意思を持っているかのように、その
内側へと入っていった。
「んっ・・・んんぅっ!?」
「すごいでしょ?コレ、さっきの媚薬とセットで作ったから、合わさったらすごいことに
なるんだよねー。」
「んんっ・・・んっ・・・ん・・・」
中に入った液体は、液体からゼリー状になり、鳳の内側でうねうねと動く。しかも、鳳の
内側にある媚薬を吸収して、どんどん大きくなっていった。
「形状とか感じはスライムにかなり近いんだけど、これはもっとすごいんだ。こういうこ
とをするために作ったようなものだからね。」
「ふっ・・・んぅ・・・」
「手始めにこんなのはどう?rub(擦る)。」
滝がとある英単語を口にすると、鳳の中の物体はその身をざらざらとしたものに変化させ、
媚薬で敏感になっている鳳の内壁を擦り上げた。
「んんぅっ・・・んっ・・んん――っ!!」
「どう?気持ちいいでしょ?俺の命令一つで、どんなタイプの刺激も与えられるんだ。」
「ふうぅ・・・んっ・・・うぅんっ・・・!!」
「次はどんなのがいい?って、聞いても、長太郎は喋れないんだよね。せっかくだから、
全部の責めを味わわせてあげる。」
そう言って、滝はニヤリと笑う。味わったこともない感覚をこれから味わうのかと思うと、
鳳は少し不安になりながらも、言いようもない興奮を感じる。内側を擦り続けられる感覚
にビクビクとその身を震わせながら、鳳は滝の言葉を待った。
「vibration(振動する)。」
「んむっ・・・んんぅ―――っ!!」
二つ目の命令は、『振動』であった。内側全体を埋め尽くすように形状を変え、中のそれ
は、激しく震える。内側全てが振動する感覚に、鳳はぞくぞくと快感が全身に走るのを感
じる。
「んっ・・・ふぅ・・・んん・・・・」
椅子につかされている膝ががくがくと震える。振動の快感に浸っていると、滝が次なる命
令を口にした。
「suck(吸う)。」
「んぐっ・・・うっ・・・んんん――っ!!!!」
振動が止まったと同時に、まるで吸盤に吸いつかれているかのように強く内壁を吸われる。
想像していなかった刺激に、鳳は下肢を激しく痙攣させ、熱い雫を放ちながら、達してし
まう。
「ふーん、長太郎はこの刺激に弱いんだ。」
「んっ・・・んんっ・・・・んっ・・・うう・・・・」
「それなら、しばらくこの責めを続けてあげるよ。イキたかったら、何度でもイっていい
よ。今度は我慢させたりしないから。」
鳳の反応を見て、滝はしばらく『吸引』の命令を有効にさせる。きゅうっと思いきり吸わ
れては、きゅぽんと突然放される。そんな刺激の繰り返しに、鳳は数回絶頂を迎えた。
「吸うの命令はこれくらいにしようか。」
「ふぅっ・・・ふっ・・・んん・・・・」
「次からはちょっと激しめの奴で。prick(刺す)。」
「ひぅ・・・うっ・・んんんぅ―――っ!!」
『刺す』の命令では、本当に小さな針でちくちくと内側を刺されるような刺激が鳳の中に
走った。刺すと言っても、痛みを感じる程強いものではない。しかし、その刺激は相当な
もので、鳳は再び絶頂の波に飲み込まれた。
「ううっ・・・んんぅ・・・んっ・・・んんん―――っ!!!!」
「可愛い長太郎。もうどんな刺激でもイっちゃうんだね。」
「んんっ・・んっ・・・んんっ・・・・!!」
「まだまだ可愛がってあげるよ。今度はどんなのでいこうか?」
恍惚とした笑みを浮かべて、滝はそんなことを呟く。新たな命令を口にしたり、いくつか
の命令を組み合わせたりして、鳳を責める。ひらすらに与えられるだけの様々な刺激と大
きな快感。いつの間にか、鳳は腰を振って自らその刺激を求めていた。

自らの羽根で作った蛇での責めを終えると、跡部は宍戸の体をひょいと持ち上げ、ソファ
の上に座る。そして、向かい合わせになるように宍戸を自分の膝の上に乗せ、ゆっくりと
足を上げて、自分の楔を十分に熟れた宍戸の蕾へと挿入した。
「んっ・・・んあ・・・・」
「あっという間に全部入っちまったぜ。分かるか?」
「はっ・・・わ、分かる・・・あっ・・ん・・・」
「やっぱり、テメェん中は最高だぜ。すげぇイイ・・・」
宍戸の頬に触れながら、跡部はちゅっとキスをする。跡部とのキスは宍戸にとって、至福
という名の果実を食べているようなものであった。そんな甘い気分に浸りながらも、宍戸
は少し物足りなさを感じる。
(ああ、跡部の顔が見れないからか・・・)
物足りなさの原因に気づくと、宍戸は跡部の顔に両手を添え、今自分の視界を閉ざしてい
るものを外して欲しいと頼む。
「跡部・・・」
「何だ?」
「目隠し・・・外して・・・跡部の顔、見たい・・・」
そう言われてしまっては外さないわけにはいかない。パラっと目隠しを外されると、宍戸
はゆっくりと目を開けた。目の前には、上気した跡部の顔がある。そんな跡部の顔を見て、
宍戸はニッコリと笑った。
「へへ、俺・・・跡部のそういう顔、大好き・・・」
「っ!!」
「なあ、もっと俺のこと・・・たくさん気持ちよくさせて・・・?」
面と向かってそんなことを言ってくる宍戸に、跡部は完全に落ちた。もう手加減なんて出
来ないと、跡部は宍戸の身体を抱き、激しく宍戸を犯す。跡部と繋がっているという感覚。
それは宍戸にとって、恍惚と絶頂をもたらす甘くとろけるような感覚であった。

跡部と宍戸が繋がっているのと、ちょうど時を同じくして、滝と鳳も佳境に入っていた。
滝の呪文一つで、鳳の中にあったスライムのような物体は跡形もなく消え、今はその代わ
りに、滝の楔が鳳の蕾を貫いている。
「んっ・・・んんっ・・うっ・・・・」
(もう・・・とけちゃいそう・・・)
大きな快感に全身を包まれ、鳳はそんなことを考えていた。ぼんやりとした意識の中でも、
跡部や宍戸がしている会話が聞こえる。二人の会話を聞きながら、鳳は自分の思っている
ことを言葉にしたくてたまらなくなる。
(俺も・・・宍戸さんみたいに・・・滝さんのこと・・・・)
「長太郎、平気?」
「んっ・・・んん・・・・」
気遣うように声をかけてくる滝の言葉に、鳳はこくこくと頷く。しかし、この程度では、
自分の伝えたいことは足りない。ちゃんと自分の言いたいこと言いたいと思った瞬間、鳳
の口を塞いでいた猿轡がハラリと解けた。
「ふあっ・・・あ・・・?」
「とれちゃったね。何?そんなに俺に言いたいことがあるの?長太郎。」
「俺・・・」
「うん。」
後ろから犯されているので、少しでも滝の顔を見たいと、鳳は後ろを振り返りながら、言
葉を紡ぐ。小さく息を乱しながら、ふっと笑っている滝を見て、鳳の胸は大きく高鳴る。
「俺・・・滝さんのこと・・・すごく・・好きです・・・・」
「・・・うん。」
「すごく好きで・・・だから・・・」
「俺も、長太郎のこと大好きだよ。」
ぐっと鳳の奥に身を進めながら、滝は耳元でそっと囁く。そんな甘い刺激に鳳はビクンと
その身を震わせる。
「あっ・・・ああぁんっ!!」
「可愛い声。やっぱり猿轡がない方がいいかもね。ここから先はもっとその声聞かせて?」
「はい・・・滝さん・・・」
うっとりとしながら、鳳はそう答える。大好きな滝とその身を交わらせながら、鳳はしば
らく甘い鳴き声を上げ続けた。

長いまぐわいの時間が終わったのは、どちらのペアもほど同じくらいであった。すっかり
体力を使い果たしてしまった宍戸と鳳は、ぐっすりとその場で眠り込んでしまった。汚れ
た椅子やソファや床は、跡部がパチンと一度指を慣らしただけで、一瞬にして元通りにな
った。
「便利だねー、跡部の力も。後片付け一瞬じゃん。」
「無駄な体力は使いたくねぇからな。」
「さすがだねー。俺は長太郎連れて部屋で寝るけど、跡部はどうする?」
「俺も宍戸連れて戻るぜ。やっぱ、ベッドで寝てぇしな。」
「じゃあ、ここ、電気消して戻ろうか。」
「ああ。」
そういうことをし終わったも、まだ少し余裕のある跡部と滝はそんな会話をして、眠って
いる宍戸や鳳を抱き上げる。
「お前、意外と力あるんだな。鳳を抱えられるなんて。」
「あはは、ちょっと重力操作してるんだ。さすがにそのままじゃ無理だよ。」
「人間のくせにそんなことも出来るのか。なかなかやるじゃねーか。」
「まあ、跡部や宍戸、長太郎の力に比べたら全然だけどね。」
「そりゃそうだろ。さーてと、そろそろ本格的に眠くなってきやがったな。戻るか。」
「うん。じゃあ、おやすみ、跡部。宍戸と一緒にいい夢見てね。」
「ああ、おやすみ。」
廊下に出ると、二人は挨拶を交わし合って、それぞれの部屋へ向かって歩き出した。いつ
もとは一味違う真夜中の遊戯。お互いに大した干渉はし合わなかったが、少し違う雰囲気
が味わえたと、二人はふっと顔に笑みを浮かべて、腕に抱いている恋人の可愛らしい寝顔
を眺めるのであった。

                                END.

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