Who is king?

リクエスト内容『王様ゲームの跡宍(裏アリ)』

氷帝メンバーはこの連休、レギュラー全員の予定が空いていたので温泉旅行に行くことに
なった。夕食も食べ終わり、暇になったので、みんなで遊び始める。
「なあなあ、みんなで王様ゲームやろうぜ!」
電車やバスの中でずっと眠っていたジローは、今は起きていてはしゃぎまくっている。王様
ゲームをしようと提案し、どこからか割り箸を持ってきて数字を書き出し、用意をした。
「おっ、ジロー準備いいじゃん。」
「王様ゲームか。おもしろそうやないか。」
「あっ、でもさ、あんまり変な命令はやめた方がいいよね。」
「そうっスね。このメンバーだとそういう命令もしそうですし。」
「特にジローとか岳人とかな。あっ、跡部とかも結構ムチャクチャな命令しそう。」
「何でだよー。じゃあ、キスとか告白とかそういうのはなしってことにしようぜ。」
「ああ。みんなそれでいいよな?」
『おう!』
あんまり問題のある命令はなしということを決め、氷帝メンバーは王様ゲームを始めた。
ジローが割り箸を握り、みんなに引かせる。一番目に王様になったのは・・・
「やりー!!俺が王様♪」
一番初めに王様になったのは岳人のようだ。
「えーと、じゃあ、3番が2番に足の裏こちょこちょ!!」
「えー!!2番俺だよぉ。」
2番の割り箸を引いたのはジローだ。
「3番、俺です。」
3番はどうやら日吉のようだ。座っているジローに近づき日吉はこちょこちょを開始した。
「あははは、やめろ、日吉〜!!」
「向日先輩、どのくらいやればいいんですか?」
「そうだな〜・・・一分くらい?」
「マ、マジで!?やだ〜、そんなに耐えられないー!!」
「ダメですよ。芥川先輩。王様の命令は絶対ですよ。」
ジローの足の裏をくすぐる日吉の表情は実に楽しそうだった。だが、そんな日吉とは裏腹
にジローは苦しそうに笑い続ける。
「よし、一分。」
「ハア・・・ハア・・・お、終わった〜?」
笑い疲れて、息を乱しているジローを尻目に岳人は割り箸を回収して、二度目を引かせる。
「あっ、次の王様俺。」
「滝先輩が王様ですか。」
「滝、あんまり変な命令やめろよ。」
「大丈夫だって。じゃあ、7番が1番に膝枕♪」
そう言った瞬間、嫌そうな顔をしたのは宍戸と岳人だった。
「げー、7番俺だー。」
「相手、宍戸かよー。どうせだったら侑士がよかったなあ。」
文句を言いながらも二人はちゃんと命令通り、膝枕をする。可愛い顔系の二人の組み合わ
せなので、見ている他のメンバーはかなりおいしい光景だった。
「なんか、可愛いよね二人とも。長太郎、写メールで撮りなよ。」
「そうっスね。」
「な!?やめろよ、長太郎!!」
「そうだぞ。もうやめてもいいよな滝!」
「ダーメ。撮り終わるまでやってるの。」
『う〜〜〜。』
鳳にバッチリ写真を撮られ、宍戸と岳人は顔を赤く染めた。それは誰が見ても可愛いと思
える顔だった。
「じゃあ、三回目。」
今度は滝が割り箸を持ち、他のメンバーに引かせる。次に王様になったのは、鳳だ。
「やった。王様です。」
「次は鳳か。」
「えっと、それじゃあ、7番が4番の頭を撫でる。」
「よかった。俺、どっちでもねぇや。」
「俺もやな。」
「・・・・・。」
3年メンバーが違うと話している中、黙ったままのメンバーが二人。そう樺地と日吉だ。
「三年の先輩がみんな違うということは・・・。」
「俺・・・4番です。」
「ウス。」
日吉はこれ以上なく不機嫌そうな顔で、樺地は無表情のまま数字の書いてある割り箸を見
せた。
「じゃあ、二人ともさっき言ったことやって。」
鳳がそう言うと日吉は怖い顔で鳳のことを睨む。そんなことを全く無視して、樺地は日吉
の頭を撫でた。
『・・・・・・。』
その雰囲気の中、ほとんどのメンバーはその光景を怖いなあと思ったが、一人だけそんな
こととは全く逆のことを思っているメンバーがいた。
「やっぱ、二年生メンバーはみんな可愛いよね。」
「はあ!?おい、滝、目大丈夫か!!どう見てもあの光景は怖いだけだろ!?」
滝の言葉を聞き、宍戸は思いっきり反論した。滝以外のメンバーは全員宍戸と同じ意見だ
った。
「えー、可愛いよぉ。長太郎も、樺地も、日吉もみーんな。」
「滝の考えること分かんねー・・・。」
岳人もボソッと呟く。一応、日吉も樺地も鳳の命令を聞いたので、次に進むことになった。

しばらく、メンバーはこの王様ゲームをして遅くまで遊ぶ。だいぶ時間が遅くなったので、
氷帝メンバーの面々はそれぞれ自分の部屋へと戻っていった。部屋はだいたい二人部屋で、
一つだけ三人部屋だった。
跡部と宍戸はもちろん同室であった。温泉旅行というからには、部屋はもちろんのこと和
室。二人の格好はその旅館の浴衣である。
「あー、楽しかった!」
「確かに楽しかったな。久々にあんなにはしゃいだぜ。」
「疲れたし、もう寝るか?」
宍戸は冗談じみた口調で言ってみる。宍戸も跡部も寝る気など全くない。
「まさか。これからが本番だろ?」
「やっぱり?」
「ああ。そうだ、宍戸。さっきの続き、二人だけでしようぜ。」
「は?どういう意味だ?」
「今日は王様ゲームしながら、するってことだよ。」
跡部はそう言って、浴衣の帯から王様と1番の割り箸を出した。
「それ、持ってきたのかよ。」
「まあな。じゃあ、始めようぜ。」
「マジでやんの?」
「当然だろ。ほら、お前から引いていいぜ。」
宍戸は跡部の言うまま割り箸を引いた。その割り箸に書いてあったのは「1」という数字
だった。つまり、一回目の王様は跡部である。
「俺が王様だな。宍戸。」
「で、命令はなんだ?」
「初めだからな。初めは王様が1番の服を脱がせる。当然、1番は抵抗しちゃいけねぇ。」
「何だよそれ?意味分かんねぇ。」
そう言いながらも、宍戸は跡部の命令に素直に従った。浴衣なので簡単に脱がすことが出
来る。そして、当たり前のように跡部は宍戸の下着も脱がせた。
「うわっ、いきなりそこまで脱がすのかよ!?」
「言っただろ?抵抗はなしだぜ。」
「う〜〜〜。」
「さてと、二回目いくか。」
宍戸の服を脱がし終えると、跡部はもう一度割り箸を握った。
「よっしゃ、次は俺が王様だ。」
二回目は宍戸が王様だ。だが、いきなりは命令することが思い浮かばないので、しばらく
考える。
「まだかよ。宍戸。」
「うーん・・・じゃあ、1番が王様にキス。それから・・・1番は服を脱ぐこと!」
「へぇ、なかなかいい命令じゃねぇの。じゃ・・・」
跡部は命令どおり宍戸にキスをした。それも跡部がするのだから、軽いキスなはずがない。
宍戸を喘がすほどの深い深いキスを施す。
「ふ・・・んくぅ・・・んんっ・・・・ぅあ・・・んっ・・・!」
「もっとするか?」
一度唇を離し、跡部は尋ねる。宍戸は赤くなりながら頷いた。
「んん・・・ん・・・んぅ・・・」
何度かしたあと、跡部は宍戸からいったん離れて、自分の帯に手をかける。帯が外れると
浴衣の前が開き、宍戸にとっては見慣れた裸体が姿を現す。
「下着も脱げよー。」
「お前、意外とエッチだな。」
「テメーが言うなよ。」
「分かったよ。・・・ほら、これでいいだろ?」
宍戸に言われ、跡部は下着も脱ぎ去る。その姿を見て、宍戸はドキッとしてしまった。
「じゃあ、次いくか。」
「おう・・・。」
三度目の王様は跡部だった。ここまできしまうと王様の命令もだんだんとエスカレートし
てくる。
「次の命令は、1番が王様にご奉仕。それも、自分が考えられる最高にエロいセリフを言
いながらな。」
「マジで!?・・・そんなの出来ない。」
「ダメだ。王様の命令は絶対だぜ。」
「じゃあ、絶対、絶対笑うなよ!」
「笑うわけねーだろ。ほら、早くしろよ。」
ヒドイ命令だなあと思いながらも宍戸は跡部のものを咥える。王様ゲームというのは、意
外に大胆な行動も簡単に出来てしまうようだ。
「んん・・・ぅく・・・んんっ・・・んぅ・・・」
「上手だぜ宍戸。ほら、何か言え。」
「んぁ・・・んん・・・ハァ・・・」
宍戸は働かなくなりかけている頭を必死で働かせて、何を言えばいいか考える。思いつく
まで跡部のものを離そうとしない。
「んっ・・・あっ・・・・ハア・・ハッ・・・」
跡部がもうそろそろヤバイなあと思い始めた時、宍戸はいったん跡部のものから口を離し
た。そして、息を乱しながら、跡部の顔を見上げて言う。
「俺・・・跡部のがこれから俺の中に入るって思うだけで・・・イッちまうそう・・・・
だって・・・跡部のコレって・・・俺を最高に気持ちよくさせてくれる・・・唯一のもの
だからさ・・・・なあ・・・俺・・跡部の飲みたい・・・」
想像していた以上に宍戸のセリフがヤバかったので、跡部は動揺してしまった。それも、
宍戸はそう言い終えたあと、また跡部のものを咥える。こんなことをされてしまって、跡
部は本格的に余裕がなくなってしまった。だが、その動揺を全く見せずに跡部は宍戸に向
かって言った。
「ふっ、それなら好きなだけ飲めよ。」
「っ!!・・・・んんっ・・・んっ!・・・んん・・・」
思っていた以上に早く出されて、宍戸は思わずむせてしまった。ああは言ったもののさっ
きの命令を果たすために考えたものだったので、本当に心からそう思っているわけではな
かったのだ。
「・・ハァ・・・ハ・・ハァ・・・跡部!そんな急に出すな!!」
「お前、飲みたいって言ってたじゃねーか。」
「うっ、確かにそうだけどアレは・・・・」
「もういいじゃねぇか。それより、次いこうぜ。」
「むぅ〜、分かったよ。」
再び跡部は割り箸を引かせる。
「あー!?」
「おっ、次も俺が王様だな。」
「お前ばっかりズルイぞ!!」
「別にズルかねーよ。反則してるわけじゃねぇし。」
跡部は文句を言う宍戸に笑いながら、命令を下す。宍戸はむぅっと納得いかないという表
情で跡部を睨んでいる。
「じゃあ、1番が王様にいろんな場所を弄んでもらう。ただし、どんなことされてもイッ
っちゃダメだ。」
「な、何だよそれ!?そんなの無理!」
「無理じゃねーよ。やってみなきゃ分かんねーだろうが。」
「でも・・・んっ・・・あっ・・・」
文句を言わせる暇も与えず、跡部は宍戸の体のいろいろな場所を弄び始めた。胸の飾りを
弾かれたり、下をどんなに弄られても宍戸は達することを許されない。それが、気持ちい
いのか、つらいのか分からなくなってしまって、しまいには涙が零れ落ちる。
「あっ・・・ん・・・はっ・・ああ・・・」
「どうした宍戸?そんなに俺に触られんの嫌か?」
悪戯に笑いながら跡部は尋ねる。宍戸は跡部にしがみつきながら、首を横に振った。
「んあっ・・・跡部・・・そこ・・・やあ・・・・」
「何でだよ?気持ちいいんだろ?」
「そんなにしたら・・・イッちゃう・・・あっ・・・」
「それはダメだぜ。それじゃあ、もうそろそろ次の王様決めるか。」
もっと宍戸のことを焦らしているのも楽しいと思う跡部だったが、さすがに跡部自身もも
うちょっと先に進めたくなり次の王様を決めることにした。
「あっ、俺が王様だ・・・。」
「で、命令は?」
「もう耐えらんねぇ・・・跡部、早く挿れて・・・ただし、優しくしろよ。」
「了解。」
跡部は宍戸を押し倒し、身を進めた。普段ならベッドが軋む音がここでかなり響くのだが、
今回は和室で布団なので、そんな音は全くなしだ。
「んっ・・うあっ!!・・・はっ・・・ああ・・・!!」
「ホント、余裕ねぇみてぇだな。」
「あっ・・・あぁん・・・だってぇ・・・跡部が・・・」
「今はお前の方が王様だぜ。他にご命令は?」
「もっと・・・もっと・・・俺ん中・・・跡部でいっぱいにして・・・」
「さっき、優しくしろとか言ってなかったか?」
「もう・・いい!・・・早く・・・イカせて・・・」
「なら、容赦しないぜ。」
跡部も宍戸と同じくらい余裕がなかったので、自分の思う通りに攻める。宍戸は跡部にし
がみついて、濡れた声で跡部の名前を呼び続けた。
「跡部・・・跡部っ・・・あっ・・・んん・・・」
「はぁ・・・くっ・・・もうそろそろ終わりだぜ。最後の命令しろよ。」
「じゃ・・・俺・・・跡部と一緒に・・・」
「俺と一緒に?」
「跡部と一緒にイキたい・・・!!」
「分かった。じゃあ、最後の命令聞かせてもらうぜ。」
跡部は一際大きく宍戸の奥を突いた。その瞬間、どちらの頭も真っ白になる。お互いの名
前を呼び合い、高みへと達した。
「ああっ・・・・跡部っ!!」
「んっ・・・宍戸っ!!」
息を切らし、二人は布団に体を沈める。落ち着くのを待ってから、周りを片付け始めた。

「あーあ、だいぶ汚れちまったな。」
「露天風呂にでも入りに行くか?」
「あっ、それいいな。今ならきっと誰もいないだろうし。」
だいぶ体が汚れてしまったので、跡部と宍戸は浴衣を着直し、露天風呂に行くことにした。
かなり遅い時間であったので、今なら誰もいないと思っていたのだが・・・
ガラガラ・・・
「あれ?」
「あっ、跡部さんに宍戸さん。」
「ちょ、長太郎に滝!!」
「跡部達も来たんだ。こんな夜中なのに。」
「も?」
「先に忍足先輩や向日先輩も来てたんですよ。もう、入ってますよ。」
「へぇ・・・。」
どうやら他のメンバーも跡部達と似たようなことをして、汗を流しに露天風呂に入りに来
たらしい。外に出ると確かに岳人と忍足が温泉につかっていた。
「何や、跡部や宍戸も来たんか。」
「ま、まあな。」
「もしかしなくともさ、お前らヤッたあとだろ?」
「うっ・・・!!」
「えー、でも、向日先輩達もそういうことしたから入りに来たんじゃないんですか?」
「そ、そないなことあらへん!!」
「うっそだー。忍足顔真っ赤だよ。」
「お前らだってそうじゃねぇの?滝、鳳。」
『えっ!?』
三組のカップルが露天風呂で物凄い話をしている。まあ、他には誰もいないのだから特に
問題ないが・・・。しばらく、6人はお風呂を楽しんだ。何もせずに純粋に寝ているのは
三人部屋のメンバーだけのようだ。

                                END.

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