負け組が帰還したU−17の合宿所。勝ち組メンバーと負け組メンバーが久しぶりに合流
したのだが、比嘉中の甲斐と平古場はひょんなことからケンカを始める。
「はあ!?それは裕次郎が悪いんだろ!!」
「凛があーしなければ、よかっただろーに!」
「俺は悪くないし!!」
「わがままばっかり言って。もう凛なんて知らないさー。」
「俺だって、裕次郎のことなんか知らん!!」
かなり大声でケンカをしていたので、近くに居たものは多少気にするものの、この合宿で
はこのような言い争いが起こるのはそれほど珍しいことではない。怒った様子で甲斐はそ
の場を離れ、平古場もかなり不機嫌顔でぷいっと甲斐に背を向ける。
「しにわじわじーするし・・・」
そんなことを呟きつつ、廊下を歩いていると、平古場はとある人物にぶつかる。
「おっと・・・」
「ちゃんと前向いて歩けしっ!!」
「随分とイライラしているようだな。」
平古場がぶつかった人物は青学の乾であった。右手には水筒のようなものが握られ、左手
にはいくつもの紙コップがあった。
「別に・・・そんなことないやし。」
「今新作のドリンクを作っていてな。イライラを静めて、リラックス効果のあるものなん
だが、ちょっと試飲してみないか?」
それを聞いて、平古場はあからさまに嫌そうな顔をする。乾の作ったドリンクは他の学校
の者も認めるほど、不味いと評判だ。いくらイライラしているからと言って、それはさす
がに飲みたくないと、平古場は断ろうとする。
「いや・・・遠慮しておく。」
「味のことを気にしているのか?今回はちゃんと味にはこだわってるからな。不味くはな
いはずだぞ。」
「本当かよ?」
「ああ。ちなみにさっきうちの海堂や氷帝の宍戸にも飲んでもらったが、美味しいと絶賛
してたぞ。」
「えー・・・」
そんな言葉は信じられないと思う平古場であったら、そこまで言われると逆に興味がわい
てくる。ゴーヤよりはマシだろうと試しに飲んでみることにした。
「んじゃ、少しだけ味見してみよーかな。」
平古場の言葉に乾は目を輝かせる。紙コップになみなみと水筒の中身を注ぐと、平古場に
それを渡してやった。
「少し味見するだけなのに、こんなにいらないし。」
「とりあえず飲んでみてくれ。」
「わぁーったわぁーった。」
見た目は普通のお茶っぽいなあと思いながら、平古場は紙コップに口をつけ、その中身を
恐る恐る口に含む。
「・・・あれ?普通に美味い。」
「だから言っただろう。味にはこだわってるって。今回は不二や幸村、白石にも協力して
もらったからな。」
「へぇ、そうなんだ。これなら普通に一杯飲めそうさー。」
意外と美味なお茶に舌鼓を打ちながら、平古場は紙コップいっぱいに注がれていたそれを
全て飲み干す。乾の言っていた通り、そのお茶を全て飲み干す頃には気分も落ち着き、先
程までのイライラした感じは一切なくなっていた。
「なんか確かにイライラ治まったかも。」
「ふむ、効果の方もそれなりといったところか。」
「よく分かんないけど、ありがとーな。んじゃ、俺は部屋に戻るさー。」
「ああ、こちらこそいいデータを取らせてもらったよ。ありがとう。」
お礼を言って乾と別れると、平古場は自分の部屋へと向かう。
「ふあ〜、なんかイライラがなくなったら眠くなってきちゃったさー。少し寝ようかな。」
リラックス出来たためか、急に眠気を感じ、平古場は部屋に戻ると、二段ベッドの下に入
り眠りにつく。就寝時間まではまだ少し時間があるが、平古場はかなり深く寝入ってしま
った。
就寝時間になり、平古場以外の比嘉中のメンバーが部屋へ戻ってくる。比嘉中のメンバー
は五人であるが、ベッドが四つしかないため、いつもじゃんけんでベッドの争奪戦を行う。
しかし、今回は既に平古場が眠ってしまっているため、平古場以外の四人でベッド決めの
じゃんけんをすることになった。
「平古場くんは早々に戻ってきて寝ているようなので、今日は四人でじゃんけんをしまし
ょうか。」
「向こうではちゃんとしたベッドで何て寝れなかったから、今日はベッドで寝たいさー。」
「だな。負けたくねぇなあ。」
そう呟くのは田仁志と甲斐だ。とにかくさっさと決めてしまおうと、四人はじゃんけんを
した。木手、知念、田仁志が出したのはパーで、甲斐のみグーを出していた。
「やったー、今日はベッドで寝られるさー!!」
「えー、マジかよぉ。」
「じゃんけんで決まったんだから、仕方ない。」
「そうですよ、甲斐くん。」
「木手と知念はずっとベッドで寝てたんだから、変わってくれてもいいじゃん!」
納得がいかないと文句を言う甲斐であったが、他のメンバーがそんな文句を聞くはずがな
かった。
「ダメですよ。まあ、そんなにベッドで寝たいのなら、一人で勝手に先に寝ていた平古場
くんのベッドで一緒に寝ることですね。」
「今、凛とはケンカしてて・・・・」
「そんなこと俺達の知ったことじゃないですよ。あんまり文句ばっか言ってると、ゴーヤ
食わすよ。」
眼鏡を光らせそう言われてしまい、甲斐はもう何も返すことが出来なかった。合宿所の二
段ベッドは一つがそれなりの大きさがあるので、甲斐と平古場くらいの身長であれば、二
人で寝ることは可能であった。ケンカしたままで気まずいなあと思いつつも、せっかく合
宿所に帰ってこれたのに、床で寝るのは勘弁と、甲斐は平古場の寝ているベッドで寝るこ
とにする。
「それじゃあ、電気消しますよ。さっさとベッドに入りなさい。」
それぞれベッドに入ると、木手は電気を消す。二段ベッドの下側はカーテンがついている
ので、平古場のベッドに入ると甲斐はそのカーテンを閉めた。
(あー、寝てるとは言えども、やっぱ気まずいなあ。まだ、凛怒ってるかなあ・・・)
壁の方を向いて横になっている平古場の横に、甲斐はその身を横たえる。眠ろうと思って
しばらく目を閉じてみたが、何だか胸の中がもやもやしてしまい全く寝付くことが出来な
かった。
「ハァ・・・」
甲斐が溜め息をつくと、平古場は自分の後ろに人の気配を感じ目を覚ます。平古場が目を
覚ますと同時に、甲斐は平古場に後ろから抱きつくようにして、小さな声で呟く。
「ゴメンな、凛。」
その言葉を聞いて、平古場は完璧に覚醒する。謝られたならもうこれ以上、怒る必要はな
いと、それを甲斐に伝えようとした瞬間、平古場は自分の身体に起こっている異変に気が
つく。
「っ!!??」
「あれ・・・?」
平古場がそのことに気づいたと同時に、甲斐もその変化に気がつく。いつもより少し小さ
な背中にあるはずのない胸のふくらみ。これはまたすごいことになっていると、甲斐は驚
くような反応を見せる。
「凛、いつから女の子になったば?」
「・・・分かんない。」
他のメンバーには聞こえないような小さな声で二人はそんな会話を交わす。どうしてこん
なことになっているのかと、パニックになりかけている頭で考えていると、平古場は寝る
前に飲んだあのお茶のことを思い出す。
「・・・・あれの所為か。」
「心あたりあるば?」
「青学の乾から変なお茶もらった。味はすごい美味かったけど、まさかこんな効果がある
なんて思わなかったさー。」
「なるほどな。それは何か納得だ。」
「マジかよー。どうやったらもとに戻るんだろ・・・」
かなりヘコんだ様子で平古場がそうぼやいていると、甲斐は興味津津とばかりに平古場の
体を弄り始める。
「ひゃっ・・・ちょっ、裕次郎っ!!」
「あんまり大きな声出すと、他の奴ら起きちゃうぞ。」
「んっ・・・だ、だって・・・・」
ありえないはずの胸のふくらみが気になると、甲斐は服の上からそれを揉む。その感覚が
何だか少し気持ちよく、平古場は声を押し殺しながらもそれをやめさせることはしなかっ
た。
「すごい・・・凛のおっぱいでーじ柔らかいし。」
「そ、そりゃ、女の子になってたら・・・・」
「こっちもなくなってるってことだよな?」
「・・・・ぁ・・っ・・・!」
普段ならついていなければならないものがついている場所に甲斐は手を伸ばし、その部分
を確認する。予想通り、そこにはあるべきものがない状態になっていた。
「本当に・・・女の子になってるな。」
今腕の中にいるのは平古場であることは確かなのだが、いつもとはあまりに違う体に甲斐
はドキドキしてきてしまう。もっとたくさん平古場の身体に触れたいと、甲斐は服の上か
らではなく、直接いろいろなところに触れ始める。
「やっ・・・裕次郎っ・・・」
「凛の体、いっぱい触りたい。」
「で、でも・・・・」
「お願い、凛。」
耳元でそう囁かれ、平古場は抵抗出来なくなってしまう。とりあえず、声はなるべく上げ
ないようにしようと、心に決め、平古場は甲斐がいつもとは違う自分の体に触れてくるこ
とを許した。
下に穿いていたハーフパンツと下着は完全に脱がしてしまい、上に着ているTシャツを胸
があらわになるくらいにまくり上げる。布団で隠れているため、誰にも見られることはな
いと分かっていても、いつもとは違う体があらわになっている状態に、平古場はかなりの
羞恥心を感じていた。
「ん・・・」
「じゅんに、マシュマロみたい。」
平古場の胸を揉みながら、甲斐はそう呟く。ないはずのそこを揉まれるのがどうしようも
なく気持ちよく、平古場は何も身につけていない下肢をもじもじさせる。
(裕次郎の触られると、でーじ気持ちいい・・・。何か、下も変な感じやし。)
平古場がもじもじと足を動かしていることに気づき、甲斐は触れる対象を変える。前から
手を回し、閉じている足を抉じ開けるように下半身に触れようとする。
「・・・・ぁっ・・・ん・・・!!」
「女の子でもここらへんは弄られると気持ちいーんだろ?」
ぐっと指を狭い隙間に差し込むと、そこはひどく熱くトロトロに濡れていた。その感触に
ドキドキと胸を高鳴らせ、甲斐はその部分を弄る。
「んっ・・・ふっ・・・・」
「凛のココ、でーじ濡れてる。よく分からないけど、奥まで指入っちゃうし。」
「――――っ!!」
甲斐が指を普段はない場所に入れると、平古場はビクンと体を震わせ、声が漏れそうにな
るのを必死で堪える。自然と蜜が溢れてくるそこに何かが入る感覚は、いつも使っている
場所を弄られるのに近い感覚であった。
「なんか・・・ここ弄ってると、でーじちむどんどんして、興奮する。」
その言葉通り、甲斐は軽く息を乱し、平古場の腰より少し下に触れている熱は既に十分す
ぎるほど硬く大きくなっていた。
「ハァ・・・裕次郎ぉ・・・・」
「なあ、凛。俺の、凛のココに入れていい?」
指でぐいっと中を開きながら、甲斐はそう問う。内側を広げられる感覚に、ゾクゾクしな
がら、平古場はその言葉に頷いた。平古場が頷くのを見て、甲斐はズボンから自分のモノ
を出し、トロトロにとろけている平古場の足の間に押しつける。
(裕次郎の熱い・・・いつもとは違うとこだけど、どんな感じなんだろ?)
「行くぜ、凛・・・」
「ひっ・・・あっ・・・・!!」
甲斐が入ってくる感覚に、平古場は思わず声を上げてしまう。他のメンバーに気づかれて
は大変だと、平古場は慌てて口をつぐむ。
「んっ・・・んん・・・・」
「ヤバイ、凛の中でーじ気持ちイイ。」
いつもとは少し違う感覚に、甲斐は熱い息を吐きながらそう呟く。ヌルヌルとしながらも
程良く締めつけてくるそこは、心地よすぎる刺激を甲斐の熱に与えていた。
「凛は?凛も気持ちいい?」
「う・・・ん・・・」
「けど、俺としてはもっと凛には気持ちよくなってもらいたいなあ。そういえば、女の子
にも触るとすごく気持ちよくなるとこがあったはずだよな?」
本か漫画でそういうことを読んだ気がすると、甲斐は平古場と繋がったまま、その部分を
探そうとする。利き手を前に持っていき、繋がっている部分より少し前を軽く弄ってみる。
「ふっ・・・ぅ・・んっ・・・・」
敏感な部分の周りを弄られ、平古場は甘い吐息を漏らす。あまりの気持ちよさにゆるゆる
と自らも腰を動かしていると、ふと甲斐の指がある部分に触れた。
「ひっ・・・ぁ・・・っ!!」
今までとは比べ物にならない程の強い快感。あまりの衝撃に平古場は、体を丸め、ぎゅっ
とシーツを握る。
「凛の中、急にぎゅってなったさー。気持ちいいのはこのへんか?」
「――――っ!!」
ピンポイントでその部分を弄られ、平古場は大きく体を震わせながら達する。普段とは違
って何かが出るというわけではないが、甲斐は明らかに平古場が達したということが分か
った。
「正解みたいだな。よすぎて、凛イッちゃったみたいだし。」
「ハァ・・・ハァ・・・んっ・・・」
「でも、凛がイって中がぎゅうぎゅうするのたまらない。もっと今の感じが欲しい。」
平古場が達する時に入っているそこが締まる感覚に、甲斐は虜になる。中に入っている楔
で内側を擦り、前にある敏感な芽を抓んだり、擦ったりして刺激を与える。一度達したこ
とで、かなり感じやすくなっている平古場は、甲斐にその部分を弄られるたびに、ビクビ
クとその身を痙攣させ、何度も達した。
「んっ・・・んんん―――っ!!」
「ハァ・・・すげ・・・たまんねぇ・・・」
「ぁ・・・も・・・ダメぇ・・・」
「まだ、俺はイってないし。もっとイって凛。」
甲斐もだいぶ高まってきているようで、平古場のそこを弄る手もより激しく動く。
(何回もイってるのに・・・イけばイクほど敏感になって・・・・)
「―――――っ!!」
「くっ・・・そろそろヤバイかも・・・」
「ハァ・・・ハァ・・・ぁ・・・ああ・・・・」
「凛、俺の・・・全部飲んで・・・」
より大きく腰を動かし、甲斐はそんなことを平古場の耳元で囁いた。そして、ダメ押しと
ばかりに平古場の一番感じる場所をぎゅうっと抓む。あまりに大きすぎる刺激に、平古場
の体は一際大きく跳ね、何度目か分からない絶頂に達した。
「―――――――・・・・っ!!」
平古場の中へ熱い蜜をたっぷり注ぐと、甲斐は平古場の体を抱きしめたまま呼吸を乱す。
体の奥で甲斐を感じて今までよりも大きな絶頂を迎えた平古場はそのまま気を失ってしま
う。そんな平古場の中から自身を抜くと、もう一度胸を揉んでおこうと甲斐は下にあった
手を上に移した。
「あれ・・・?」
しかし、もうそこには先程あったはずのふくらみはなかった。あるのは小さな胸の飾りの
みだ。まさかと思ってもう一度手を下に戻すと、そこにはあるべきものがしっかりと存在
していた。
「男に戻ってるさー。」
こういうことをすることが男に戻す条件だとしたら、それはそれですごいなあと甲斐は感
心する。とりあえず、仲直りが出来たし、平古場は男に戻ったし、いつもとはちょっと違
うHも出来て満足だと、甲斐は平古場をぎゅっと抱きしめながら眠りについた。
翌日目を覚ますと、平古場は下に何もつけていないことに驚き、ガバッと起き上がる。布
団の中から、下着とハーフパンツを見つけ出すともぞもぞとそれを身に付けた。
(こんな状態になってるってことは、昨日のは夢じゃないってことだよな・・・?)
「んー・・・あ、おはよ、凛。」
「裕次郎。」
「ふあ〜、まだかなり眠いさー。」
寝惚け眼で甲斐はゆっくりとその体を起こす。甲斐の顔を見ると、昨日してしまったこと
がまざまざと思い出され、平古場は顔を真っ赤に染める。
(他の奴らもいる部屋であんなことするとか、ありえんだろ俺。)
「どうした?凛?」
平古場の様子が若干おかしいので、甲斐はハテナを頭に浮かべてそんなことを問う。
「べ、別に何でもないさー!!」
平古場と甲斐が起きてきて話をしているのを聞き、ベッドの外から木手が声をかける。
「起きましたか、二人とも。二人で寝るのは仕方ないとしても、どちらかが寝相が悪いの
か昨日はひどくベッドがきしんでましたよ。」
「っ!!」
「あー、悪い悪い。昨日何か変な夢見てさー。それで、結構動いちゃってたかもしれん。」
二人が寝ていたベッドの上の段に寝ていた木手は昨夜の二人の行為には気づいてはいない
が、ベッドがきしんでいたということは如実に感じていた。そのことをつっこまれ、平古
場は心臓が止まりそうなほど、ドキッとするが、さも当たり前のように誤魔化すような言
葉を甲斐は返す。
「それなら仕方ないですね。そろそろ朝食の時間ですから、二人とも早く準備しなさいよ。」
「へーい。」
カーテンを開け、ベッドから出ると二人は朝食へ行く準備をする。一足早く準備の終わっ
た三人は、二人より先に廊下へ出ていた。
「さてと、着替えも終わったし、朝飯食いに行くか。」
「そーだな。」
まだ心臓がドキドキしているが、それを悟られないように平古場は平静を装う。しかし、
どうしてもまだ落ち着かず、部屋の外へ出る前に平古場は甲斐の服の裾を引っ張り、ぼそ
っと小さな声で呟いた。
「昨日のコトは、俺と裕次郎だけの秘密だからな。」
恥ずかしそうにそう言う平古場があまりにも可愛すぎると、甲斐は思わずニヤけてしまう。
くるっと振り返り、しっかりと平古場の顔を見ながら、甲斐は笑顔で返した。
「ああ、俺と凛だけの秘密さー。」
二人だけの秘密という言葉が何だかいい響きだなあと思いつつ、甲斐は他の三人が待つ廊
下に出る。そして、平古場と共に先頭をきって、食堂へ向かって歩き始めた。かなりご機
嫌な様子の甲斐と、そんな甲斐にいつも通りくっついて行く平古場を見て、他のメンバー
は昨日甲斐が寝る前に言っていた言葉を思い出し、あれ?っと不思議に思う。
「全然ケンカしてるようには見えないさー。」
「いつも通りだな。」
「どうせ痴話ゲンカのレベルだったんでしょう。心配するだけ無駄ですよ。」
やれやれといった様子で、三人は二人に続き廊下を歩き始める。一夜限りの不思議な出来
事。ケンカをしていながらも、そのことがどうでもよくなるくらい、ある意味で二人はそ
の状況を楽しんだ。平古場以外にもあのお茶を飲んでしまったものがいるが、それはまた
別のお話。
END.