Chocolate Love 〜 WD 〜(比嘉)

甲斐×平古場

お返しあげる:甲斐→お返しもらう:平古場

ビデオ通話
甲斐 「よっ、今日は何の日かもちろん分かってるやんに?」
平古場「今日?ホワイトデーだろ。」
甲斐 「そう。ハッピーホワイトデー!ってことで、俺からのプレゼント、届いたろ?」
平古場「どうだろうな。まだだと思うんどー。」
甲斐 「あれ、まだなのか。フライングしてしまったなあ。」
平古場「サプライズ、ネタバレされたさー。」
甲斐 「まあ、いいや。きっと、もうすぐ届くと思うから、待ってろよな。」
平古場「おう、にふぇーやー。」
甲斐 「お礼なんていいって。バレンタインのお返しなんだからよ。」
平古場「届くの楽しみにしておくさー。」
甲斐 「そしたら、またや。」
平古場「ああ、また後でな。」

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お返しあげる:平古場→お返しもらう:甲斐

ビデオ通話
平古場「よっ、元気にしてるかー?」
甲斐 「だいぶあったかくなってきたしな。元気だぜ。」
平古場「今日はホワイトデーだろー?お返しを送ったんだけど、届いて・・・ないみたいだな。」
甲斐 「俺、答えてないのに何で分かるかー?」
平古場「それは、こんなして顔を見たら分かるさー。」
甲斐 「さっすが凛さー。お返し、送ってくれたんだな。」
平古場「まあその・・・美味かったからよ、チョコ。」
甲斐 「それはよかったさー。」
平古場「お返し、俺なりにいろいろ考えて準備したつもりだぜ。」
甲斐 「凛の気持ちがでーじ詰まってるってわけだな。」
平古場「えっと、まあ用はそれだけさー。そのうち届くと思うから。じゃあ、またな。」
甲斐 「おー、届いたら連絡するさー。」

ビデオ通話後
どちらのホワイトデーのプレゼントも届き、甲斐と平古場はそれを受け取った。想いの込
められたお返しに、二人の胸は温かくなり、非常にいい気分になる。もう少し、そんな気
分を味わっていたいと、今日は同室のメンバーにベッドを譲り、二人で一つの場所に眠る
ことにする。
「今日は凛のお返しのおかげで、でーじいい日になったさー。」
「それは俺もだぜ。バレンタインのときも嬉しかったけどよ、ホワイトデーもいいもんだ
な。」
二段ベッドの下で向かい合って横になり、小さな声で話をする。消灯時間は過ぎているの
で、他のベッドからは寝息やいびきが聞こえている。
「なあ、凛。」
「んー?」
「ちょっとぎゅーっとしてもいいば?」
三月といえども、まだ夜は寒い。平古場のぬくもりをもっと感じたいと甲斐はそんなこと
を頼む。少し恥ずかしいと思いつつも、平古場は小さく頷いた。
「別にいいけどよ。」
「にふぇーやー。」
お礼を言いつつ、甲斐は目の前にいる平古場の体をぎゅっと抱き締める。触れ合う部分が
増え、どちらもお互いのぬくもりを感じる。
「凛の体、あったかくてでーじ気持ちいいさー。」
「まあ、確かにあったかいな。」
「けど、これはかなりちむどんどんするな。」
「だからよー。けど、まあ・・・」
「何?」
「今、かふうぬ気分でいっぱいさー。」
はにかみながら甲斐を見上げ、平古場はそんな言葉を口にする。「幸せな気分でいっぱい」
という平古場の言葉を聞き、甲斐の鼓動は更に速くなる。
(はぁやぁ、凛可愛すぎやっし!)
平古場を好きだと思う気持ちが溢れ、甲斐はその気持ちをどうしようもなく伝えたくなる。
平古場を腕に抱えたまま、甲斐は平古場の耳元で想いを込めて囁いた。
「かなさんどー、凛。」
「っ!!」
そんな甲斐の言葉に平古場の顔はぶわっと赤くなり、うるさいほどに心臓の音が大きくな
る。嬉しさと恥ずかしさで、平古場は赤くなる顔を甲斐の肩に押しつける。
「凛?」
「・・・裕次郎がはじかさんこと言うからに、眠れなくなりそうさー。」
「あっはは、したらもう少しだけゆんたくしてようぜ。」
「さすがにあんまり喋ってると怒られるんどー。」
「うーん、そっか。あっ!それなら・・・」
思いついたことを甲斐は内緒話をするかのように平古場に伝える。甲斐のその提案に少々
驚きながらも、平古場は頷いた。
「ま、まあ、今日はホワイトデーだからな。それくらいはしてもいーだろ。」
「へへ、じゅんに今日は幸せなホワイトデーさー。」
嬉しそうな笑みを浮かべてそう口にした後、甲斐は想いのこもったバレンタインデーのお
返しを食べるかのように、平古場にそっと口づけた。

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