大きな向日葵が咲いた
俺の身長なんかよりずっとずっと大きな向日葵
そんな向日葵を君と見上げる
向日葵はいつも太陽を見上げているから
すごくすごく眩しくて
思わず目を細めちゃう
ふと君が話す向日葵に関する話
「向日葵はな、もともと水の精だったんや」
水の精がこんな花になるなんて信じられない
水の精だったらもっと涼しげな青い花とかになりそうなのに
「ギリシャ神話で、水の精は太陽の神アポロンに恋してたんや。
でも、叶わぬ恋だから、ただただずっとアポロンのことを見上げてた。
そのうち、この向日葵の姿になったんやで」
へえと頷いてもう一度向日葵を見上げる
叶わぬ恋なのにいまだに太陽を見続けてるなんてすごいと思った
俺は水の精なイメージじゃないけど
自分が向日葵に似てると思う
君は俺なんかよりずっと強くて
格好良くて 綺麗で ずっと見ていたくなる
だけど俺の場合は見つめてるだけじゃ満足出来ない
君に認めて欲しくて 一緒に居たくて 頑張れる
「自分は向日葵に似てるよなあ」
笑いながらそんなことを言う
一瞬心の中が読まれたのかと思った
「でも自分なら太陽に辿りつくかもしれへんな」
君のいう太陽は君自信じゃなくてもっと大きな目標
君も同じ目標を持っている
一緒に太陽まで行こうぜ!!
そう言ってやったら驚いたような顔をしたけれど
君は笑って頷いた
「二人なら辿りつくかもしれへんな」
強い思いが重なりあえば きっと夢は叶えられる