| 跡部へ |
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| 手紙なんてそう滅多に書かねぇし、まして跡部に向けてなんて、 |
| 何書けばいいか全然分かんねぇよ。 |
| でも、まあ、俺なりに頑張って書くから、これ読んで笑うなよ! |
| スペース |
| えっと、本当何から書けばいいか分かんねーけど、とりあえず、 |
| この前はプレゼントくれてありがとな。 |
| 跡部からもらう誕生日プレゼントって、毎年豪華だから嬉しいんだけど、 |
| 俺が跡部に何あげればいいか分からなくなっちまうんだよな。 |
| 俺、跡部みたいに金持ちじゃねーし。 |
| でも、気持ちはいっぱいこもってるからな!! |
| 誕生日おめでとうって気持ちとか、お前の誕生日が来て嬉しいとか、 |
| そういう気持ちは誰にも負けないくらい詰まってると思うぜ。 |
| って、俺、全然意味分かんねーこと言ってるな。 |
| スペース |
| あとは・・・そうだな・・・・ |
| お前に対しての思いを書けばいいんだったっけ? |
| もちろん、お前のことは、その・・・好きだと思うぜ。 |
| でも、恋人っつーか、そういうふうな好きだけじゃなくて、 |
| 友達とかライバルとか仲間とか、そういう感じの好きも入ってんだよ。 |
| だからな、跡部と居るとすげぇいい気分なんだ。 |
| だって、いろんな好きが跡部に対してあるんだぜ。 |
| どんな好きにしたって、俺は人を好きっていう気持ちは悪いことじゃねぇと思う。 |
| その全部が、お前に対してはあるんだ。 |
| こんな大きな好きって他にはないんじゃねぇか? |
| あー、何か好きばっか書いてて恥ずかしくなってきた。 |
| でも、この気持ちは本当だからな! |
| 俺は跡部のこと、すっげぇ好きだと思うぜ!! |
| スペース |
| 手紙ってこんなこと書けばいいのか? |
| 何か全然脈略ねぇけどよ。 |
| 跡部の誕生日、もうすぐだな。 |
| 今年もまた一緒に飯食って、ケーキ食って、いろんなことして・・・・ |
| それから、一緒に寝ような。 |
| こんなこと書くのも変な感じするけど、 |
| これからもよろしくな、跡部。 |
| スペース |
| 宍戸亮より |