「よし、年が明けた。」
ピッ、ピッ、ピッ・・・・トゥルルル、トゥルルル、カチャ
『もしもし?』
「もしもし、長太郎?ハッピーニューイヤー。」
『あっ、滝さん。あけましておめでとうございます。』
「長太郎、今外に出てこれるかな?」
『はい。でも、何でですか?』
「今、俺、長太郎の家の前にいるんだ。」
「本当ですか!?」
カラカラカラ・・・
「やっほー、長太郎。」
「滝さん!今、行きますんで、ちょっと待っててください!」
バタンッ、タッタッタッタッ・・・・・カチャ
「ハァ・・・こんばんわ、滝さん。」
「突然押しかけちゃってゴメンね。でも、どうしても長太郎に会いたくて。」
「そうですか。・・・俺も新年早々滝さんに会えて嬉しいです。」
「本当に?そう言ってもらえると嬉しいな。ねぇ、これから長太郎と一緒に今年最初の夜を
過ごしたいと思うんだけど、ダメかな?」
「いえ、全然構いませんよ。外は寒いんでうちの中に入って下さい。」
「ありがとう長太郎。」
カチャ・・・