「せやなあ・・・」
「あっ、俺、この前滝さんとデートに行きました。」
「ふーん。どこ行ったんだよ?」
「普通に買い物して、レストラン行って、クラシックのコンサートに行くって感じです。」
「クラシックコンサートに行くのは普通とは言わないやろ。」
「それに、レストランもさぞかし豪華なレストランなんだろうな。」
「そんなことないですよ。中心街の外れにある小さなレストランです。」
「へぇ、何系?洋食?中華?イタ飯?」
「和洋折衷って感じですかね?ステーキとかハンバーグとかもありますし、
天ぷらとかうどんとかもありました。」
「ファミレスとちゃうんか?」
「ちょっと違うと思いますよ。家族で来るって雰囲気じゃなかったですし。」
「へぇ。でも、和食と洋食どっちもあるならいいかもな。」
「レストラン以外はどうだったん?」
「買い物してた時にオシャレなアクセサリー屋さんがあったんですよ。」
「アクセサリー屋ねぇ。」
「岳人とはよく行くけど、一人では行かんなぁ。」
「そこですごくいいデザインの指輪を見つけたんです。」
「どんなん?男物?女物?」
「どちらかといえば・・・男物ですかね?」
「男物の指輪っつーと、シルバー系のあんまり飾りのなヤツとか?」
「そうですね。」
「で、それは結局買ったんか?」
「はい。おそろいで買っちゃいましたVv」
《バカップルだ(や)》
「そりゃよかったなあ。コンサートは・・・聞いても分からんからええわ。」
「コンサートもよかったですよ。特にショパンの幻想即興曲とかシベリウスのフィンランディアとか・・・」
「あー、もういいって!俺らそんなの言われても分かんねぇから!!」
「そうですかぁ?どれもいい曲なのに・・・」
「それは滝と話せな?で、コンサートの後はそのまま帰ったん?」
「いえ、コンサートの後は・・・」
「コンサートの後は?」
「え、えっとぉ・・・・」
「何やラブホにでも行ったんか?」
「ち、違いますよっ!!」
「じゃあ、公園でとか?」
「そんな外でやるわけないじゃないですか!!」
「真っ赤になっちゃって。どこかは知らねぇけど、やるとこまではいったんだな。」
「コンサートの後は俺んちに行ったんですよ。そういうことは、その・・・うちで・・・」
「お盛んやなあ。」
「だって、滝さんが・・・」
「あんまりからかうなよ、忍足。長太郎、可哀想じゃん。」
「自分だってあんだけからかってたくせに何言うとんのや?」
「もう、俺の話はこれで終わりです!!次は忍足先輩ですよ。」
「で、長太郎。その日はどうだっ・・・」
「もう鳳終わりって言っとるやん。からかうな言うたのは誰や?」
「冗談だって。」
「宍戸さ〜ん。マジでこれ以上からかわないでくださいよぉ。」
「悪い、悪い。ほら、次は忍足だぜ。」
「俺、そんなおもろい話ないで。」
「何でもいいって。何かしらあるだろ?」
「まあ、ないことはないけど・・・」
「ほら、じゃあ、早く聞かせろ。」
「そうですよ。一人だけ話さないなんてずるいです。」
「二人が勝手に話してたんやん。」
「もう強制だ。な、長太郎。」
「はい。聞かせてください。」
「仕方あらへんなあ・・・・」
3へ→