彼女(?)自慢大会2

「で、テメェは鳳とどこでデートしたって?」
「買い物して、レストラン行って、コンサート行ったって感じ?」
「何かお前ららしいデートコースだよな。」
「コンサートってオペラか何かか?」
「ううん。クラッシク音楽のコンサート。」
「うわあ、マジで?そんなの行ったら絶対寝るし。」
「でも、よかったよ。長太郎も喜んでたしね。」
「まあ、悪くはねぇだろうな。で、それだけで終わったわけじゃねぇだろ?」
「跡部には何でもお見通しか。まあね。コンサートの後は長太郎んちに泊まり。」
「鳳んちもデカイよなあ。滝、うらやましー。」
「長太郎の部屋、とっても綺麗なんだよ。広いしね。」
「さぞかし、そういうことも楽しめるんだろうな。ま、俺様の部屋が一番だがな。」
「何で跡部は、そういうふうなネタに持っていこうとするかなあ?」
「間違ってはねぇだろ?何だよ、泊まりまでしたのに何もしなかったのか?」
「まさか。やることはちゃんとやったよ。」
「やっぱ、滝もやることはやるんだな。」
「当然でしょ。長太郎って、何しても反応が超可愛いんだよ〜Vv」
「あのデカイ体を可愛いっていうのが俺には分かんねー。」
「忍足だって、長太郎と大して身長は変わらないじゃん。」
「侑士はいいんだよ!試合してる時もすげぇ色っぽい声出すんだぜ。」
「そしたら長太郎だって、すっごく素直で可愛いんだから!!」
「おいおい、そんなことで言い争ってんなよ。ま、一番可愛くて色っぽいのは宍戸だけどな。」
《自分だって、何気に参加してんじゃん!》
「まあ、そんなことは置いといてだな。ほら、滝続きを話せ。」
「続きったって・・・何話せばいいのさ?」
「どんなことしたかとか、どうだったとかいろいろあるだろ?」
「えー、そうだなあ・・・」
「跡部みたいなことはしてないだろ?だったら話しても大丈夫だって。」
「そりゃそうだけど。まあ、普通に進めたって感じかな?」
「たまには変わったことでもすりゃいいのに。」
「跡部じゃないんだから、そんなの無理だって。」
「鳳は宍戸みたいにMじゃないしな。」
「あーん?誰がSMしろなんて言ったよ?」
「だって、ねぇ?」
「跡部が言うとそういう感じに聞こえるよな。」
「失礼だな。俺達はそんなプレイばっかしてるわけじゃねぇぜ。」
「どうだか。長太郎はね、髪を撫でてあげたりとか、涙を拭ってあげたりすると喜ぶんだ。」
「何かガキみてぇ。」
「そこが可愛いんじゃない。もう潤んだ瞳で見つめられながら名前呼ばれたりするのなんて
最高だよ?」
「それは確かにそうかもな。」
「分かるかもー。切羽詰まった声で『もうアカン、岳人・・・』なーんて言われたら、余裕
なくなっちゃうぜ。」
「でしょー?アノ時の表情とか声とかもう最っ高だよね!」
「そうそう!!あれが一番クるよな!」
「甘いなお前ら。」
「何だよ跡部?」
「ギリギリまで追いつめて、自分からして欲しいこという声とか顔とか見たことあるか?」
「うーん、そこまで追いつめるってこと自体あんまりないからなぁ。」
「俺も俺も。跡部みたいに嫌がるようなことをするってことはないし。」
「別に俺は嫌がることなんてしてねぇぜ。ちょっと焦らしてやってるだけだ。」
「どんな感じなの?」
「確かにちょっと興味はあるよねー。」
「ポロポロ涙流しながら、名前呼んで、エロいセリフ言いまくるんだぜ。その表情といい
声といいもう絶品だぜ。」
『・・・・・・・・・・』
「い、今、長太郎でちょっと想像しちゃった・・・」
「俺も。かなりヤバげだよな!?」
「うん。跡部って、やっぱ変態。」
「あーん!?何でそうなんだよ?そんなこと言ってテメェらもやってみたいとか思ったんじゃねぇの?」
「そ、そんなことないよ。ね、ねぇ?岳人。」
「あ、ああ。俺ら跡部みたいに変態じゃねーもん!」
「メチャメチャ動揺してんじゃねーか。」
「てか、俺が話すはずだったのに、全然俺の話じゃなくなってるし。」
「うーん、途中からそういう話になっちまったからなー。」
「さてと、次は俺様の番だな。」
「跡部の話は聞かなくてもよくない?」
「同感。」
「聞かなきゃ、今日の部活でどうなるか分かってるよなあ?」
「何だよそれー!?ショッケンランヨーだぞ。」
「お前らの話を聞いてやったんだ。今度は俺様の話を聞くのが道理ってもんだろ?」

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