熱帯夜 ―in Atobe’s room―

「なあ、暑くねぇの?」
「あーん?テメェは暑いのか?」
「別に暑くねぇけどさ、今日は熱帯夜だって天気予報で言ってたから・・・」
「俺の部屋は熱帯夜なんて関係ねぇよ。」
「傍から見たらすげぇ暑苦しいんだろうな。」
「服着てねぇんだから、少しは涼しげなんじゃねーの?」
「そういうもんか?」
「そういうもんだ。」


「宍戸。」
「おう?何だよ?」
「お前、眠いか?」
「別に。そんなに眠くはねぇよ。」
「疲れてるか?」
「うーん、結構休んだからそうでもねぇ。」
「・・・・・・」
「何だよ、跡部?言いたいことがあるならハッキリ言えよ。」


「もう一回くらいやらねぇ?」
「はあ!?今日はもう十分やっただろ。」
「んなこと言われてもしたいもんはしてぇんだ。」
「ったく・・・仕方ねぇなあ。」
ちゅっ
「っ!?」
「あと一戦だけ付き合ってやるよ。熱帯夜で眠れなかったってことで。」
「ふっ、そうこなくちゃな。じゃあ、やるぜ宍戸。」
「おう。」
『・・・・・・・・・・・・・』

                               END.

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