Dear Ryoh Shishido
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  いきなり手紙を書かせるなんてこと頼んで悪かったな
  でも、マジで一度はしてみたかったんだ。
  お互いの誕生日の真ん中の日にラブレター交換なんてなかなかよくねぇ?
  少なくとも俺はかなりいい感じのことだと思ってるぜ。
  手紙だとふだん口には出せないようなことも言えるしな。
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  まあ、まずはHappy Birthday宍戸。
  お前はもう誕生日迎えてるもんな。
  そこだけなんだよなあ、お前が俺様より完璧に勝ってるところは。
  お前は俺より先に生まれてる。
  それだけは、どう頑張ったって変わらねぇ事実だ。
  だから何だって話だけどな。
  でも、俺はそれでよかったと思ってる。
  俺はお前が既に存在している世界に生まれたんだ。
  どうってことないことかもしれねぇけどよ、俺にとっちゃそれがすごく重要だ。
  お前がいない世界なんて考えられねぇからな。
  たった五日の違いかもしれねぇが、お前がもう居るときに生まれて、
  俺は本当によかったと思ってるぜ。
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  少し前までは誕生日なんて、
  一年のうち一回あるちょっと特別な日だと思ってたけどよ、
  今は違う。ちょっとどころかすげぇ特別な日だ。
  しかも、その特別な日が年に二回もあるんだぜ?
  一つは俺の誕生日。もう一つは・・・分かるよな?
  お前の誕生日だ。
  人の誕生日が来るのがこんなに嬉しくなるなんてこと今までになかったぜ。
  これから毎年こういう気持ちになれるかと思うとわくわくするぜ。
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  こんなこというのは俺らしくねぇかもしれねぇけど、言わせてくれ。
  これからも毎年毎年お互いの誕生日を祝っていこうぜ。
  それが俺にとって、最高の誕生日の過ごし方だ。
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  自分から書こうって言っておいて、全然書けねぇや。
  少し短いけど、ここらへんで終わらせてもらうぜ。
  また、言いたいことが出てきたら、きっちり口で伝えてやるよ。
  最後はやっぱりこれでしめなきゃだよな。
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  愛してるぜ、亮。
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                        From Keigo Atobe

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