ハロウィンの夕べ

「よーし、終わった!!」
シャーペンをコロンと机の上に放り投げ、宍戸はぐーっと伸びをする。今日、学校であり
えないほどたくさんの宿題が出たので、跡部に教えてもらいながらさっさと終わらせてし
まおうと跡部の家に来ていたのだ。
「テメェとやると倍の時間がかかっちまう。」
「はあ!?一時間半で終わったんだぜ。お前、普段どんだけ早く解いてんだよ?」
「こんな問題、一時間もかかんねーよ。」
軽く溜め息をつきながら、跡部は自慢げにそう言う。何となくムカツクなあと思いながら
も、宍戸は上機嫌であった。宍戸にとって、こんなにもたくさんの宿題が一時間半で終わ
るというのは奇跡に近いのだ。
「まだ8時か。」
「そうだな。夕飯は帰りに食ってきちまったし、この後どうする?」
「お前は今日どうすんだ?うちに泊まるのか?」
「うーん、どうしよ。もう帰んの面倒くせぇなあ。泊まっていいか?」
「俺は別に構わねぇぜ。」
「じゃあ、今日は泊まらせてもらうぜ。」
宍戸が泊まってくれるというのは嬉しいことなので、跡部は特に悩むこともなく頷く。平
日に宍戸が泊まるということはそう滅多にないので、今日は何曜日だったかを確かめよう
と跡部はカレンダーに目を移した。
「あっ。」
「どうした?跡部。」
「今日はハロウィンじゃねぇか。」
「ハロウィン?あー、そういやそうだな。」
今日の日付は10月31日。それを見て、跡部は今日がハロウィンであることを思い出す。
「ハロウィンって、お化けの格好してお菓子をもらう日だよな?」
「まあ、間違ってはいねぇな。もともとは日本で言うお盆にやる祭りみたいなものだった
らしいけどよ。」
「へぇー、そうなんだ。あー、それ思い出したらお菓子が食いたくなってきた!どこかに
もらいに行くか?」
冗談っぽく宍戸が言うと、跡部は呆れたような顔をする。そんな面倒なことをしなくとも
持ってきてもらえばいいじゃねぇかと、部屋にそなえつけられた電話で、執事にお菓子を
持ってこいと言いつけた。
「何が食いたい?チョコレートかケーキかクッキーか?」
「何でもいいぜ。跡部の家で出るお菓子はどんなもんでもうまいからな。」
「当然だろ?うちで出す菓子はどれも最高級のもんだぜ。」
おいしいのは当たり前だと跡部は誇らしげに笑う。それから数分も経たないうちに、メイ
ドがたくさんのお菓子の乗った大きなガラスの皿を持ってきた。それを見て、宍戸は目を
輝かせる。
「すっげぇ!!激うまそーvv」
「うまそうじゃなくて、うまいんだ。」
「それじゃあ、早速・・・」
テーブルの上に置かれたお菓子を食べようと宍戸が手を伸ばすと、跡部はその手をパッと
押さえた。
「ちょっと待った。」
「何だよ?」
「ハロウィンはどんなことをする日だっけか?」
「えっ、だから、お化けの格好してお菓子をもらう日・・・」
「お前、お化けの格好してねぇじゃねぇか。」
「そんなのどうでもいいじゃねぇか。早く食わせろよ。」
「ダメだ。」
キッパリとそう言いきると、跡部はタンスの奥から真っ黒な服を出してきた。それを宍戸
に渡し、着ろと言う。何だよーと文句を言いながらもパッと見そんなにおかしな服ではな
かったので、宍戸は素直に着ることにした。
「着たぜ。」
着てみてもそれほどおかしいところはない。ただかなり柔らかい素材で出来ているため、
首まわりが緩く肩や鎖骨が露出し、下はといえば、かなりの短いズボンである。しかも、
どういうわけかニーソックスというオプション付きだ。
「へぇ、やっぱり似合うな。お前からは見えねぇかもしれねぇが、後ろに羽もついてんだ
よ。悪魔のイメージで買ったが、お前が着ると小悪魔になるな。」
「悪魔でも小悪魔でもいいからよ、早くお菓子食わせろ!」
「はいはい。」
なかなかこの仮装はツボだと思いつつ、跡部はニヤけながら宍戸を眺めた。やっとお菓子
が食べれると宍戸はガラスの皿に乗っているお菓子にがっつく。
「うめぇvvあっ、何だっけ?ハロウィンの時言う英語。とりっく・・・オア・・・?」
「トリック・オア・トリートだろ?」
「そうそう、それ!!確か日本語では・・・・」
トリック・オア・トリートの日本語訳を宍戸は頑張って思い出そうとする。さすがにこれ
は分かるだろうと跡部は助け舟は出さずに、宍戸が思い出すのを待った。
「あっ!!思い出した!!」
思い出したと言う宍戸は、皿の上に乗っていたチョコレートを一つ手に取り、跡部の口元
へと持っていって、笑いながらこう言った。
「食べてくれないと、悪戯しちゃうぜ!」
「・・・・・・。」
間違ってるとつっこみたい気持ちよりも先にムラムラした気持ちの方が、跡部の中に生ま
れる。差し出されたチョコをパクッと食べると、勢いにまかせそのまま宍戸を押し倒した。
「うわっ!」
「随分、大胆な誘い方だな宍戸。」
「はっ!?えっ!?」
「トリック・オア・トリートは、お菓子をくれないと悪戯するぞだ。俺は、悪戯はされる
よりしたい方だからな。お望み通り、食べてやるよ。」
「ちょっ・・・待てっ!!今の違っ!!」
今更、間違いに気づいてももう遅い。すっかりその気になってしまった跡部に宍戸が敵う
はずがなかった。大変な間違いをしてしまったと思いつつ、宍戸はチョコレート味の跡部
のキスを素直に受け取るのであった。

「うわあ、やめろっ!!」
「暴れんな!!これがねぇと、悪魔が完成しねぇだろ。」
ズボンと下着を脱がされた宍戸は、珍しく跡部に本気で抵抗している。ただいま、跡部が
しようとしていること。それは、プラグのついた悪魔の尻尾を宍戸の中に入れようとして
いるのだ。
「普段から使ってる場所だ。そんなにキツイもんじゃねぇよ。」
「そういう問題じゃねぇ!!」
あまりにも宍戸が暴れるので、跡部は軽く前を握ってやる。その瞬間、宍戸の体からは力
が抜け、一気に大人しくなった。
「あっ・・・」
しばらく擦ってやれば、それこそ抵抗する気力は失せてゆく。完全に抵抗しなくなったの
を見計らい、跡部は悪魔の尻尾を宍戸の蕾へと入れてやった。
「ひっ・・あ・・・!!」
「ほらな、簡単に入っただろ?」
「やっ・・・抜けよぉ・・・」
さっきまで、前の方を触られていたということもあり、宍戸の蕾はひどく敏感になってい
た。その何とも言えない感覚に小刻みに体を震わせながら、跡部の服を弱々しく掴む。中
途半端に与えられた快感、内側に入っているプラグの感覚、それが宍戸の体に切ない程の
疼きを生み出す。
「ハァ・・・跡部ぇ・・・」
「どうした?俺は別に今は何もしてないぜ。」
何もされていないからこそ、その疼きは強くなる。ただ座って眺めているだけの跡部に、
何かをしてもらいたいと、宍戸は力の入らない体を起こし、呼吸を乱しながら肩に頭を預
ける。
「随分、息が乱れてるな。そんなに興奮してんのか?」
「ハァ・・・そんなことね・・・」
「じゃあ、そのままで放っておいてもいいのか?」
「っ!?・・・嫌だぁ。」
羞恥心から何をして欲しいかは具体的には言えない。しかし、このまま放っておかれるの
は耐えられない。半泣き状態で宍戸は跡部の顔を見上げる。その表情に跡部は言いようも
ない興奮を覚えた。
「何かして欲しいなら、まずはお前から何かするべきだよなあ?」
「えっ・・・?」
「俺の、ちゃーんと舐められたらお前のもしてやるぜ。」
今の宍戸の表情は、跡部の嗜虐心を非常に刺激する。戸惑うような表情を浮かべながらも
宍戸はずるずると体を下げ、跡部のズボンに手をかける。そして、熱に浮かされるように
勃ち始めている跡部の茎を口の中に含んだ。
(やっぱ、たまんねぇな、この感覚。)
ぞくぞくと体を駆け抜ける快感を感じながら、跡部は口元を緩ませる。猫や犬が皿に入っ
た水を飲むような体勢で、宍戸は跡部のモノを咥え、唇や舌を一生懸命動かした。
「んむ・・・んっ・・・」
「やるじゃねぇのよ。もっと音立てて吸ってみろ。」
「うっ・・・んんっ・・・・」
跡部の視点からは背中の羽と先程入れた尻尾が特に目に入る。それを見ていると無性にそ
の尻尾に触れたくなった。腕を伸ばし、尻尾をくいくいと引っ張ると、宍戸はそれに合わ
せ、ピクンと体を震わせる。
「んむっ・・・や・・・ぁ・・・っ!」
むずむずするような感覚に宍戸は思わず、跡部のそれから口を離す。
「跡部っ・・・それ、引っ張るなぁ・・・」
「いい感じに反応してるじゃねぇか。ほら、やめるんじゃねぇよ。」
「んぐっ・・ぅ・・・・」
頭を押さえつけられ、再び宍戸は跡部の茎を咥えさせられる。無理矢理咥えさせられてい
るにも関わらず、宍戸は何故かそこで恍惚感を感じてしまう。
(ヤベェ・・・何かもうわけ分かんなくなってきた。)
蕾をくすぐられるような快感と口の中の跡部の熱。意識が虚ろになりかけているところに、
熱い飛沫が放たれる。反射的に口を離してしまい、宍戸の顔には跡部の放った白い蜜が飛
び散った。
「あ・・ふ・・・・」
「悪ぃな。汚すつもりはなかったんだがな。でも、イイ顔してるぜ。」
宍戸の顔をぐいっと上げ、跡部はそう言い放つ。口の中に残る跡部の味が媚薬のように宍
戸の体を犯してゆく。達することが出来るほどの刺激をいまだに与えられず、宍戸は潤ん
だ瞳で跡部を見た。
「次はテメェがよくなる番だぜ。」
ちゃんとしてやるから、安心しろと言わんばかりに跡部は宍戸の頭を撫でる。力が抜けた
ままぼーっと座っている宍戸の前に跡部はあるものを持ってくる。すぐには何が目の前に
あるのかに気づかなかった宍戸だが、そこに映った自分の姿を見て、それが何かを理解す
る。
「なっ・・・!?」
「自分のよくなってく姿、ちゃんと堪能しろよ?」
跡部が宍戸の目の前に持ってきたもの、それは全身が映る大きな鏡であった。下半身は丸
出しでありながら、ニーソックスを身に着けているという自分の姿を見て、宍戸は言いよ
うもない羞恥心を感じる。すぐに目をそらそうとするが、跡部がそれを許すはずがなかっ
た。
「ほら、いい顔してるだろ?これから、もっといい顔になるんだぜ。」
「お前・・・これ、悪趣味っ!!」
「たまにはいいじゃねぇか。さて、まずは何をしてやろうか?」
そう言いつつ、跡部がポケットから取り出したのはピンク色をした何かのリモコンであっ
た。以前から様々なことをされている宍戸はそれが何であるかを一瞬で理解した。
「あ、跡部・・・ちょっと待て。それはダメだってっ!」
「あーん?いいじゃねぇか。ただ尻尾をつけてるだけじゃつまんねぇだろ?」
宍戸が制止するのに全く耳を貸さず、跡部はそのリモコンのスイッチを入れた。もちろん
それは宍戸の中に入っているプラグをバイブレーダーとして機能させるためのスイッチで
ある。低い機械音が響くと同時に、それとは対照的な高い喘ぎ声を宍戸はあげる。
「ひあっ・・・あぁっ!!」
「犬が喜んでるみてぇに尻尾が揺れてるぜ。」
「い・・やぁ・・・跡部っ・・・あっ・・・あ・・・」
「すぐにイカせちゃ面白くねぇもんな。しばらくこのまま踊ってもらうぜ。」
内側を掻き回され、すぐにでもイッてしまいそうなのだが、跡部がしっかりと前を握って
イカせてもらえない。それにも関わらず、跡部はさらにその震動を強くする。
「うあぁっ・・・・ダメっ・・・あとべっ・・・止めてぇ!!」
「止めるわけねぇだろ。こんなにイイ表情してるんだぜ?自分で見てみろよ。」
もう鏡を見る余裕など宍戸には残っていなかった。今考えられるのは、とにかく高まり続
ける熱を何とかしたいということのみだ。もう羞恥心や何もかも忘れて、跡部に泣きなが
ら懇願する。
「あと・・べ・・・お願い・・・手ぇ・・・離して・・・・」
「イキたいのか?」
「早く・・・イキたい・・・!」
その声と表情は跡部にとってたまらないものであった。向かい合っているわけではないの
で、普通なら真正面からの顔は見えないのだが、今回は鏡がある。そんな宍戸の表情を真
正面から見て堪能すると、跡部は宍戸の前を握っていた手を離した。
「ふあっ・・・あぁんっ!!」
当然それと同時に宍戸は達する。完璧に脱力してしまった宍戸の体はガクンと前のめりに
なるように倒れる。しかし、いまだに中のプラグは震動を続けているため、達したにも関
わらず、宍戸は息をつく暇がなかった。
「ハァ・・・ぁ・・あ・・・・」
「いい格好だぜ。さてと、そろそろ・・・」
そう言いながら、跡部は宍戸の喘ぐ姿を見てすっかり昂ぶっているそれを、宍戸の蕾に突
き立てた。まだ尻尾は入ったままで、バイブレーダーのスイッチはもちろん切っていない。
そんなことをされ、宍戸は大慌て。
「ちょ・・・ちょっと待った跡部っ!!テメェ・・・何考えて・・・・っ!?」
宍戸の抗議など全く関係なしとばかりに、跡部は自身をそのまま宍戸の中に突き刺した。
当然そんなことをすれば、中にあるバイブはさらに奥へと入る。
「あっ・・・ああっ・・・!!」
(マジ、ありえねぇし。うわ、でも・・・コレ・・・)
今までに探られたことのない場所を探られ、宍戸は先程以上に感じてしまう。バイブの震
動と跡部の熱が重なり合い、それは相乗効果で宍戸の体を夢中にさせていった。
「ハァ・・・宍戸っ・・・」
「あっ・・は・・・あと・・べ・・・」
「これ、結構くるぜ。中の震動が・・・」
(あー、そっか。跡部はもろに当たってるってことになるのか。そりゃ確かにくるだろう
な。)
朦朧とする意識の中、宍戸はそんなことを考える。その時、ふと跡部の顔が見たいと思っ
た。後ろから犯されているのだから、見えるはずがないのだが、顔を上げ、涙で潤んだ目
を開くとそこには跡部が置いた鏡がある。
(うわっ・・・)
鏡越しに見た跡部の表情は、それはそれは艶やかであった。自分と繋がっている時、こん
な顔をしているのかと驚きながらも、何となく嬉しくなる。そんな跡部に見惚れていると
その表情に見合った声で名前を呼ばれた。
「宍戸っ・・・!」
その瞬間、一際奥の方へ跡部が入るのを感じる。突然のことだったので、宍戸はそのまま
素直に達してしまった。それと同時に内側が熱い飛沫で満たされる。その瞬間の跡部の顔
を見たいと、宍戸は鏡に目をやった。
(鏡も・・・たまには悪くねぇな。)
そんなことを考えながら、宍戸は快感の余韻に浸り、ゆっくりと目を閉じるのであった。

行為を終えた宍戸はもとの服に着替え、テーブルの上のお菓子に手を伸ばしている。
「あー、あんなことしたから腹減っちまった。」
「いや、でも今日のはよかったと思うぜ。悪魔の服もよく似合ってたじゃねぇか。」
「てか、何で俺だけ着替えさせて、跡部は着替えねぇんだよ?」
「着替える余裕があるように見えたか?」
始まった時のことを考えると、それは全くなかったように思われる。それなら仕方ないか
と宍戸は妙なところで納得してしまう。
「うーん、なかったかも。」
「だろ?」
「それ、自慢げに言うことじゃねぇし。それよりさ、跡部はお菓子食わねぇのか?」
「今、そんなに腹空いてねぇんだよ。全部食べてもいいぜ。」
「こんなに食べたら太っちまうよ。なあ、跡部も一緒に食おうぜ。」
一人で食べるには多すぎる量だし、寂しいと宍戸は跡部にお菓子を食べさせようとする。
しかし、跡部はなかなか手を出そうとしない。どうすれば食べてくれるかを考えていると
宍戸にある言葉が浮かんだ。
「食べてくれないと、悪戯しちゃうぜ!」
「・・・・もう一度、して欲しいのか?宍戸。」
「違ぇーよ!!とくかく食えって言ってんだ!!」
「だったら、テメェが食べさせろよ。」
「ったく、ガキみてぇなこと言ってんな。」
そんなことを言いつつ、宍戸は一つのチョコレートを自分の口に咥え、跡部の口の中にそ
れを入れた。口移しで渡されれば、跡部も食べないわけにはいかない。
「なかなかいい食べさせ方じゃねぇか。」
「だろー?ほら、もっと食えよ。」
同じようなやり方で宍戸は跡部にお菓子を食べさせる。一緒にお菓子が食べれるというこ
とで、宍戸の機嫌は次第によくなっていった。そんな機嫌のよくなった宍戸はふととある
ことを口にする。
「なあ、今日してるときさあ・・・・」
「ああ。」
「鏡置いただろ?あれ、悪くねぇな。」
「テメェはそこまでマゾだったのか?」
羞恥プレイに使うような道具を易々と悪くないと言う宍戸の言葉を聞いて跡部は驚く。し
かし、宍戸はもちろん自分の姿を見れるからという意味でそう言ったのではない。
「違ぇーよ!!今日は後ろからだっただろ?そうするといつもだったら、繋がってる時の
跡部の顔って見れねぇじゃん。でもさ、今日は鏡があったから、それが見れたんだよな。
そんときの跡部の顔がすげぇよかった。だから、鏡は悪くないって言ったんだ。」
「そうかよ。」
そんな顔を見られていたのかと、跡部は何となく恥ずかしくなる。そんなことを誤魔化す
かのように、跡部は話題を自分のことではなく宍戸のことへと変換した。
「確かに鏡は悪くねぇよな。後ろからいろんなことしてても、お前のイイ顔が存分に見れ
るんだからよ。」
「べ、別にそんな顔してねぇよ!」
「いいや、してたぜ。テメェが俺の顔がよかったっていうのと同じようなもんだ。」
「あっ、そっか。」
「ま、また機会があったら使ってみてもいいんじゃねぇ?」
「そうだな。」
まさか宍戸がこんなことを言ってくるとは思っていなかったので、跡部はここぞとばかり
に次も使ってもよいという約束のようなことをとりつける。ハロウィンにすることとはだ
いぶずれたことを行った二人だが、どちらにとってもそれはそれで満足だったようだ。

死者の世界から様々な霊が戻ってくるというハロウィン。しかし、どんなお化けがやって
きたとしても、この二人の邪魔は出来ないのであった。

                                END.

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