花香るバレンタイン
− whispering −(四天宝寺・二翼)

金太郎×白石

金太郎Side

電話
金太郎「なあなあ、聞いてー。」
白石 「お、金ちゃんやん。どないしたん?」
金太郎「今な、図書館で『セルフケア』っちゅーのを調べてるんやけどな・・・」
白石 「図書館?図書館で電話したらアカンで。」
金太郎「ああ、図書館で電話はしてへんで。出てすぐのとこにおんねん。」
白石 「それならまあええけど。で、なんで電話してきたん?」
金太郎「大きい声は出せへんのやけど、電話で聞きたいことがあったんや。」
白石 「いつもより声が小さいから、調子でも悪いんかと思ったわ。」
金太郎「えへへ、小声やから心配してくれたん?メーッチャ元気やで!」
白石 「はは、それなら安心やな。」
金太郎「あり?」
白石 「ん?どないしたん?」
金太郎「・・・何言おうとしたか忘れてしもた。あー、思い出したらまた言うな!」

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白石Side

電話
白石 「すまん、今ええか?」
金太郎「んん・・・白石?だいじょーぶやでぇ。」
白石 「って、なんか眠そうやな。どないしたん?」
金太郎「ぎょーさん飯食うたら、なんや眠なってしもうて。」
白石 「ああ、食後か。そら眠なってもしゃーないな。」
金太郎「そうなんよ。しゃーないよな。」
白石 「この時間なら、昼食やろ?20分ぐらい仮眠してもええんちゃう?」
金太郎「せやけど、白石、用があって電話してきたんやろ?」
白石 「んー、聞きたいことあるんやけど、急ぎやないし、またあとで聞くわ。」
金太郎「ホンマに?ゴメンなあ。」
白石 「ふっ、そんな気にせんでもええって。」
金太郎「ほんなら、ちょっとお昼寝するわ。」
白石 「ほな、またな。おやすみ。」
金太郎「おやすみー。」

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銀×財前

銀Side

電話
銀 「今、ちょっとええか?」
財前「はい、大丈夫ですよ。」
銀 「一人で考え込んどっても、アカンなあ思てな。」
財前「えっ?どないしはったんです?大丈夫ですか?」
銀 「いやいや、そんな心配されるほどのことではあらへんで。」
財前「ホンマですか?俺に出来ることあるなら、何でも言うてください。」
銀 「気にしてくれはったんよなあ?はは、ホンマ優しいお人や。」
財前「優しいって。そんなことないっスわ。」
銀 「ほんで、聞きたいことなんやけど、好きな香りはあるやろか?」
財前「好きな香り?何でです?」
銀 「日頃のお礼として贈りたいんや。」
財前「ほんなら、師範のオススメの香りがええっスわ。」
銀 「ワシのおすすめ?んー、そうか。」
財前「はい、師範のオススメのがええです。」
銀 「承知した。それで選ばせてもらうわ。ほな、おおきにな。」

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財前Side

電話
財前「どないしたん?電話やなんて珍しいやん。」
銀 「さっき、財前はんのブログを見たんやけどな。」
財前「ブログ?」
銀 「さっき更新してたやろ?バレンタインの。」
財前「ああ、バレンタイン・マルシェのやつか。」
銀 「財前はんはマルシェに行くのか気になってなあ。ワシは行こうと思うとるんやけど。」
財前「行くか気になって連絡入れたんか。そんな欲しいもんでもあったん?」
銀 「財前はんが書いてくれた店でいくつか気になる店があってな。」
財前「ふーん・・・」
銀 「バレンタインやし、何か記念になるもんが買えたらええなあと思うて。」
財前「そんな欲しいんやったら、買ったってもええけど。」
銀 「財前はんが買ってくれるん?ホンマに優しいお人やな。」
財前「優しいって、からかうなや。」
銀 「はは、時間が合うなら一緒に回ってみような。」
財前「ほな、もう切るで。」

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千歳×橘

千歳Side

電話
千歳「今、問題なか?」
橘 「千歳か。問題なかよ。どぎゃんしたと?」
千歳「何度か写真ば送ってくれとったばってん、気づかんくて、悪かったばい。」
橘 「はは、お前が好きそうだと思ってな。」
千歳「この前送ってくれとった雲の写真とか面白かね。」
橘 「それはよかったばい。また、何か面白いものがあれば送ってやるばい。」
千歳「あー、せっかくやけん、こっちも何か送ろうか?」
橘 「別に無理に送らんでも・・・」
千歳「おっ、ちょうど猫ばあっちの木の上におるけん、撮ってこよか。」
橘 「というか、お前、今どこにいるんだ?またどこかほっつき歩いて・・・」
千歳「ん、いや・・・今、自然公園で散歩しとるよ。ここんテニスコートに用ば・・・ん?」
橘 「どぎゃんしたと?」
千歳「猫の様子ばおかしか。一旦切るばい。」
橘 「あ、おい!!千歳!」

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橘Side

電話
橘 「いきなり悪い。今、問題ないか?」
千歳「桔平。問題なかよ。」
橘 「こういうのは、直接聞かない方がいいのかもしれないが・・・」
千歳「どぎゃんしたと?」
橘 「どういうものなら、贈っても迷惑にならないだろうか。」
千歳「俺に?」
橘 「始めは菓子にしようかと思ったんだ。」
千歳「菓子、いいと思うばい。」
橘 「ただ菓子はあまりよくないという話を雑誌で読んでな。」
千歳「ん?何をそぎゃん気にしとると?桔平、少し変ばい。」
橘 「ん?あー・・・少し変?あー、そうか。あまり自覚はないが・・・」
千歳「なんというか・・・桔平らしくない気がするばい。」
橘 「だが、そう言われるということは、そうなんだろうな。」
千歳「あ、気を悪くしたら謝るばい。」
橘 「ああ・・・少し、考えを整理してくる。」

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