「今日も特に目立った問題はないな。」
ムゲンマウンテンの山頂あたりから、ファイル島を見渡し、レオモンはそう呟く。選ばれ
し子供達がアポカリモンを倒してからしばらくは、平和な日々が続いていた。
「何にもしないのも暇だからよ、バトルしようぜ。」
平和なのはいいことだが、戦うのが大好きなオーガモンにとっては、少々物足りない気が
していた。しかし、最近はレオモンと行動を共にするようになったので、いつでも戦える
状態なのだ。レオモンとしても、オーガモンと戦うことは、修行の一環となるので、そん
な誘いに快く頷く。
「ああ、構わないぞ。」
「よし、それじゃあ・・・」
お互いに戦闘態勢になったところで、オーガモンは何かを思い出したように、声を上げる。
「あっ!そうだ!!」
「どうした?」
「ダメもとでいいからよ、サーベルレオモンと戦ってみてぇ。」
「さすがにそれはやめておいた方がいいんじゃないか?」
「やってみなきゃ分からねぇだろ!」
レオモンの究極体であるサーベルレオモンと戦ってみたいと、オーガモンはレオモンに頼
む。究極体と成熟期では、あまりにも力の差がありすぎると、レオモンはあまり乗り気で
はなかったが、オーガモンの頼みであれば仕方がない。サーベルレオモンに進化して、戦
ってやることにする。
「サーベルレオモンに進化すれば、いいんだな。」
「おう!!」
一旦オーガモンから少し離れ、レオモンは進化する際の言葉を口にする。
「レオモン、ワープ進化・・・・」
レオモンの体が光で包まれ、データの欠片が舞う。ぐるりとその体が回ると、レオモンは
その姿を変える。
「サーベルレオモン!」
レオモンの時よりも長くなった髪に、長めの牙。赤い模様の入った毛皮に身を包み、鋭く
長くなった爪をオーガモンの前に晒した。さすがに究極体になると雰囲気が変わるなあと、
オーガモンはいろいろな意味でドキドキしてしまう。
「これでいいのか?」
「お、おう。」
「まだ、この姿のまま長くはいられないからな。戦うのであれば、さっさと始めるか。」
レオモンであれば、獅子王丸を構えるところだが、サーベルレオモンには武器はない。フ
ァイティングポーズを取りつつ、オーガモンを見た。
「こっちから行くぜ!」
骨棍棒を振り上げ、オーガモンはサーベルレオモンに向かっていく。振り下ろされる骨棍
棒を素手で受け止め、サーベルレオモンはそれを弾く。
「くっ・・・」
「もっと素早く攻撃してこないと、私には当たらないぞ。」
「言われなくても分かってるっての。どりゃっ!!」
何度も何度も攻撃を試みるが、サーベルレオモンには全く効かない。悔しいと思いつつも
オーガモンは攻撃の手を休めることはしなかった。
「俺ばっかじゃなくて、お前も攻撃して来いよ!!」
「いいんだな?」
「馬鹿にするな!!くそ、覇王拳!!」
あまりに余裕なサーベルレオモンに腹が立ち、オーガモンは覇王拳を撃つ。飛んでくる覇
王拳を大きくジャンプをしながら、サーベルレオモンは避けた。そして、一番高い地点で
オーガモンに向かって、必殺技を放つ。
「インフィニティアロー!!」
硬く尖った髪の毛が、オーガモンに向かって飛んでくる。その攻撃に圧倒され、オーガモ
ンはその場に尻餅をついた。放たれた髪の毛は、オーガモンの体をすり抜け、標本のよう
に服を地面に打ち付ける。
「なっ!?」
地面に仰向けになるような形で、動きを止められ、オーガモンは焦る。次の瞬間、サーベ
ルレオモンが自分の上に多い被さり、大きく腕が振り上げられた。
「ネイル・・・」
サーベルレオモンのもう一つの必殺技であるネイルクラッシャーが自分の目の前で放たれ
ようとしているのに気づき、オーガモンは為すすべもなく目をぎゅっと閉じる。しかし、
寸前のところで、ネイルクラッシャーは放たれなかった。
(あ、あれ・・・?)
ゆっくりと目を開けると、レオモンは覆い被さったままではあるが、腕は下ろされていた。
「な、何でとどめをささねぇんだよ。」
「この近距離でネイルクラッシャーを撃つのは危険すぎるからな。戦うのは構わないが、
必要以上にお前を傷つけることはしたくない。」
「ふざけるなよ!!俺は真剣に戦って・・・・」
「だったら・・・・」
目の前にある顔が触れそうなほどに近づく。サーベルレオモンの顔があまりにも近くにあ
るので、オーガモンの心臓はドキドキと高鳴っていた。
「これから私がすること全てを拒否せず、否定や拒絶の言葉を言わなければ、この勝負は
引き分けってことにしてやってもいいぞ。成熟期のお前が、究極体の私と戦って引き分け
というのは、なかなか評価できることだろ?」
「そ、それってどういう・・・」
オーガモンが言葉を言い終える前に、サーベルレオモンはオーガモンの唇にちゅっと口づ
ける。
「っ!!」
「こういうことだが?」
「う、受けて立ってやろうじゃねぇの!!絶対、嫌だなんて言わないからな!!」
予想通り自分の提案を受け入れたオーガモンに、サーベルレオモンは口を緩ませる。究極
体のままそういうことをするのは初めてなので、サーベルレオモンの胸は激しく高鳴って
いた。
オーガモンを組み敷いたまま、サーベルレオモンは長い牙の生えたその口で、オーガモン
の口を塞ぐ。ただ口を塞ぐだけでなく、さらにその奥を探るようにオーガモンの口内を舌
でなぞる。
「ぅ・・・んん・・・・」
少しも離されることなく、口の中を探られ、オーガモンの顔は次第に赤く染まっていく。
サーベルレオモンの舌が自分の舌に絡むたび、ゾクゾクとした甘い痺れが全身を駆け抜け
る。
(気持ちいい・・・)
長く激しい接吻を受けながら、オーガモンはそんなことを考えていた。ぼんやりとサーベ
ルレオモンの与えてくれる心地よさに浸っていると、何かが短いズボンの中の蕾に触れる
のを感じる。それがサーベルレオモンの指だと気づいた瞬間、オーガモンの身体はビクン
ッと跳ねた。
「んっ・・・ぁっ!!」
レオモンのときはそれほど気になるほどではないが、サーベルレオモンに進化した状態の
その指は、鋭く長い爪が生えている。その指でそこを弄られるのは少し怖いと、オーガモ
ンは身体を強張らせた。そんなオーガモンの様子に気づき、サーベルレオモンは一旦そこ
から手を離す。
「ココを弄られるのが、そんなに嫌なのか?」
「べ、別にそんなことねぇけどよ・・・サーベルレオモンだと爪が・・・」
嫌がるようなセリフは言えないので、オーガモンは言葉を濁すようにそう言う。自分の爪
を見て、サーベルレオモンはオーガモンが言わんとしていることを理解する。
「確かにこれだと、オーガモンの中を傷つけてしまうかもしれないな。」
「ちょ、ちょっとくらいなら別に・・・・」
あまり痛いのは勘弁と思いつつも、オーガモンは強がってそんなことを言う。そんなオー
ガモンのズボンはするっと脱がしてしまい、サーベルレオモンはぐいっと脚を持ち上げた。
そして、持ち上げた脚を大きく開かせる。
「うわっ!!」
「こういうふうにすれば、痛くないし、ちゃんと慣らせるだろ?」
そう言いながら、サーベルレオモンは開いた脚の間にあるまだ閉じたままの蕾に舌を這わ
せる。
「んんっ・・・あっ・・・!!」
濡れた感触が敏感な蕾を包み、オーガモンはぶるりとその身を震わせる。サーベルレオモ
ンが脚を持ち上げているために、サーベルレオモンがどのようにそこを責めているかが、
嫌でも目に入ってしまう。あまりの恥ずかしさに目を逸らそうとすると、サーベルレオモ
ンに止められる。
「オーガモン。」
「な、何だよ・・・?」
「ちゃんと私を見てろ。」
「っ!!」
嫌だと言ってやりたかったが、それは勝負の負けを意味する。仕方なく視線を戻すが、あ
まりに刺激的な光景に、オーガモンはひどく興奮してきてしまう。
「ふあっ・・・あっ・・・んんっ・・・」
「だいぶ解れてきたな。ほら、少し力を入れれば・・・」
ひくひくと解れてきているそこに、サーベルレオモンは舌を差し込む。内側を舐められる
感覚に耐えきれず、オーガモンは達してしまう。
「んあっ・・・ああぁ―――っ!!」
自分で放った雫が、若干顔にかかるのを見て、サーベルレオモンは口元を緩ませる。もっ
といい反応をするオーガモンが見たいと、そのまま続けてそこを責めた。
「ああっ・・・ひあっ・・・うああぁっ・・・!!」
達してすぐのそこには刺激が強すぎると、オーガモンは甘い悲鳴を上げる。もうやめて欲
しいのは山々だが、今日は拒否する言葉は言えない。嫌だという言葉を飲み込み、サーベ
ルレオモンが与えてくる刺激に耐えていると、すぐにまた限界まで高まってしまう。
「ああっ・・・レオモンっ・・・・!!」
サーベルレオモンの舌をぎゅうぎゅうと締め付けながら、オーガモンは熱いミルクを放つ。
そろそろ慣らすの終わりにしようと、サーベルレオモンはそこから口を離し、オーガモン
の脚をゆっくり地面へと下ろした。
「ハァ・・・ハァ・・・・」
「随分と汚れてしまったな。」
自らの雫で汚れてしまったオーガモンの顔や胸を、サーベルレオモンは優しく舐めて拭っ
てやる。その感触が心地よく、オーガモンは先程サーベルレオモンに弄られていた場所が
疼くのを感じる。
「んっ・・・・」
オーガモンの身体についていた雫を全て舐め取ると、サーベルレオモンは指で軽く口を拭
う。そして、すっとオーガモンから離れた。
「今回はここまでにしておくか。」
「えっ・・・!?」
思ってもみないサーベルレオモンの言葉に、オーガモンはひどく困惑する。この状態でや
められるのは、いろいろな意味で耐えられないと、上気した表情でサーベルレオモンを見
た。
「どうした?」
「あっ・・・う・・・・」
(ここで嫌だって言っちまったら、俺の負けになっちまう。・・・けど、こんなとこで終
わるなんてもっと耐えらんねぇ!!)
「・・・・ゃ・・・だ。」
「何だ?」
「嫌だっ・・・こんな状態で、終わるな・・・・」
「嫌がったら、お前の負けだぞ?」
「負けでいい・・・だから、続きしろよ・・・・」
泣きそうな表情で、そんなことを言ってくるオーガモンに、サーベルレオモンはどうしよ
うもなく興奮する。ぐいっとオーガモンの腕を引き、自分の膝の上に乗せるかのような形
で跨がせた。
「そんなにココに私を入れて欲しいのか?」
「・・・・・」
「ほら、ちゃんと答えないと、続きしてやらないぞ。」
うつむくオーガモンの顎をぐっと上げ、サーベルレオモンはそう口にする。また、やめる
と言われるのは困ると、オーガモンは真っ赤になりながら口を開いた。
「入・・れて・・・・欲しい・・・・」
「何をだ?」
「レ・・・レオモンの・・・・コレ・・・・」
自分の下にあるサーベルレオモンのモノに軽く触れながら、オーガモンは呟く。呼吸を乱
しながら、おねだりをするオーガモンが可愛くてたまらないと、サーベルレオモンはニヤ
リと笑った。
「そんなに欲しいなら、仕方ない。その代わり、ちゃんと全部飲み込むんだぞ?」
そう言いながら、サーベルレオモンは自身を外に出し、ひくつくオーガモンの蕾に押し当
てる。サーベルレオモンのものが入ってくるという期待感に、オーガモンの胸はひどく高
鳴っていた。
ぐっ・・・
「ひっ・・ぅ・・・・っ!!」
サーベルレオモンのそれが少し中に入った瞬間に、オーガモンはあることに気がつく。究
極体になっているためか、サーベルレオモンのそれはレオモンのそれよりかなり大きいの
だ。しかし、そんなことに構うことなく、サーベルレオモンは自身をオーガモンの奥へ奥
へと埋め込んでいく。
「ああっ・・・うああぁ―――っ!!」
入口と内側を一気に広げられ、オーガモンは思わず悲鳴にも似た声を上げる。その声を聞
き、サーベルレオモンは満足気に笑った。
「ほら、お前の望み通り、ちゃんと入れてやったぞ。」
「ハァ・・・レオモンのときより・・・デカくて・・・んんっ!!」
「そりゃ究極体だからな。しかし、お前のココが予想以上に狭くて、すぐにでも達ってし
まいそうだ。」
「あっ・・・まだ、動く・・・なっ・・・ああぁ――っ!!」
「くっ・・・」
サーベルレオモンがほんの少し動こうとした瞬間、それを阻止しようと、オーガモンの内
壁はサーベルレオモンをぎゅうぎゅうと締めつける。そんな刺激に、サーベルレオモンは
熱い飛沫をオーガモンの中に放った。
「うっ・・・ああ・・・・」
「今のは予定外だったが、そのおかげで動かしやすくなったぞ。」
「んあっ・・・そんなに擦られたらっ・・・・」
放った精が潤滑剤代わりになり、サーベルレオモンはオーガモンの中で大きくそれを動か
す。大きな楔で内側をまんべんなく擦られ、オーガモンは目の前が弾けるような快感に頭
の中がとろけていく。
「ああっ・・・んあっ・・・・」
「随分よさそうじゃないか。ココをこうされるのが、そんなに気持ちいいのか?」
「ふあっ・・・あああぁ――――っ!!」
内側を熱い楔で抉られ、オーガモンはビクビクと震え、茎の先から蜜を放つ。その瞬間、
中が大きく収縮し、サーベルレオモンも再び熱い飛沫を放った。
「・・・お前の中は、本当に最高だな。」
「中・・・熱ぃ・・・・」
「私のモノでいっぱいになっているからな。」
「でも・・・もっと・・・レオモンのが・・・欲しい・・・・」
快感に心も身体も支配されているオーガモンは、うっとりとした表情でそう呟く。そんな
オーガモンにすっかり魅せられ、サーベルレオモンは先程よりも激しく、オーガモンを犯
した。
「んんっ・・・あっ・・・ああぁ――っ!!」
(ああ、すげぇ気持ちイイ・・・この感じ、すげぇ好きだ・・・)
何度も激しく突き上げられ、オーガモンは何度も達する。サーベルレオモンもオーガモン
と同じくらい達しているため、オーガモンの中は既にサーベルレオモンの蜜ですっかり満
たされていた。
「ハァ・・・オーガモンっ・・・・」
「中・・・レオモンで・・・いっぱい・・・・」
「お前の中がよすぎて、もう何度も達しているからな。」
「レオモンとするのも好きだけど・・・サーベルレオモンとするのも・・・すげぇイイ。」
「そういえば、今まで私のこと、レオモンと呼んでたな。今はサーベルレオモンなのに。」
「サーベルレオモンだろうと、レオモンはレオモンだろ・・・だから、レオモンでいいん
だよ・・・・」
呼びにくい云々ではなく、オーガモンとしてはいつも自分と戦ってくれるレオモンが好き
なのだ。進化しようと、レオモンであることには変わりはない。だからこそ、サーベルレ
オモンの状態でも、オーガモンはレオモンと呼んでいた。
「まあ、お前がその声で呼んでくれるのであれば、私はどちらでも構わないけどな。」
「んっ・・・レオ・・・モ・・ンっ・・・・」
「まだ、続けてもいいよな?」
「ああっ・・・もっとたくさん・・・してくれ・・・・」
まだまだ満足出来ないと、二人はしばらく繋がったまま、お互いに一番気持ちいいことを
し続ける。どちらも数え切れないほど達し、中も外も蜜でいっぱいになる頃、ゆっくりと
繋がっている部分を離し、抱き合ったまま交わっていた時間の余韻に浸った。
事が終わると、サーベルレオモンはレオモンに戻り、レオモンの膝を枕にしてオーガモン
は横になっていた。
「普通にバトルするより疲れた。」
「そうだな。だが、あんなに長い間サーベルレオモンでいられたのは、初めてかもしれな
いな。」
「そうなのか?」
「ああ。お前とするのに夢中で、自分がサーベルレオモンに進化していることさえ、忘れ
てたくらいだからな。」
「何だよそれ?」
レオモンの言葉にオーガモンはクスクス笑う。勝負には負けてしまったが、今とても気分
がいいので、勝ち負けなどどうでもよくなっていた。
「なあ、レオモン。」
「何だ?」
「たまーになら、サーベルレオモン相手にあーいうことしてやってもいいぜ。」
「それは、お前がしたいだけだろ?」
「ち、違ぇーよ!!」
「なら、今後一切サーベルレオモンではしないが?」
「うっ・・・」
あまりにもオーガモンが残念そうな顔をするので、レオモンは思わず吹き出してしまう。
「な、何で笑うんだよ!?」
「さっきのは冗談だ。お前は、今の私とするのも、サーベルレオモンとするのも好きなの
だろう?私だって同じだからな。お前がしたいときに、いつでも相手になってやるぞ。」
「今度は負けねぇからな!!あ、でも、途中でやめるって言うのなしな。」
「ははは、それくらいのハンデはつけてやってもいいぞ。」
そんな会話をしながら、レオモンとオーガモンは事後の時間をゆったりと過ごす。平和な
デジタルワールドでは、こんなことが好敵手同士のいつもの過ごし方になっているのであ
った。
END.