跡部×宍戸
跡部Side
1.朝
跡部「おはよう。」
宍戸「おー、おはよう。今日は登校時間ちょっと遅いんだな。」
跡部「登校時間・・・?確かにいつもより遅いかもな。」
宍戸「跡部にしては珍しいじゃねぇか。」
跡部「家を出る直前に、イギリスの友人から電話がかかってきたんだ。」
宍戸「へぇ。随分忙しい時間にかけてくるんだな。」
跡部「時差を計算し間違えたんだとよ。・・・悪いが先に行くぞ。」
宍戸「俺も一緒に行くぜ。」
跡部「俺に合わせて急ぐ必要はねー。あとで教室でな。」
宍戸「別に一緒に行ってもいいだろ。クラス違うから教室でってのは微妙だしよ。」
跡部「確かにそうだな。なら、一緒に行くか。」
宍戸「おう!」
2.夕方
跡部「よう。何か用か?」
宍戸「へっ?別に用なんかねぇけど。」
跡部「チラチラこっち見てただろ。話したいことでもあるのかと思ってな。」
宍戸「さっきまで電話してただろ?ちょっと気になっただけで、話したいことがあるとかそういうんじゃねぇし。」
跡部「電話?ああ、今までしてたが・・・お前が俺に用がありそうに見えたから、切った。」
宍戸「何でだよ?俺に構うことねぇだろ。」
跡部「別に急ぎじゃねーから、気にするな。」
宍戸「んー、まあ、なら気にしないでおくぜ。」
跡部「ああ、そうしろ。今帰りか?」
宍戸「まあな。」
跡部「チラチラ見るのは構わねーとして、歩く時は前を見ろ。すっ転ぶぞ。」
宍戸「転ばねーよ!」
〜〜〜〜♪
跡部「・・・おっと。またかかってきた。」
宍戸「随分モテモテじゃねーか。」
跡部「モテモテって・・・。今回は執事からだぞ。」
宍戸「ミカエルさんか。」
跡部「その様子だと、とくに用事があるわけじゃねーみてーだな?」
宍戸「だから、さっきからそう言ってるだろ!」
跡部「なら電話に出るとするか。じゃあな。」
宍戸「お、おう。」
3.休日
跡部「おい、立ったまま気絶してるんじゃねーだろうな。」
宍戸「ん?おー、跡部じゃねーか。」
跡部「・・・やっと気づいたか。何度か呼んだぞ。」
宍戸「マジか。全然気づかなかったぜ。」
跡部「こんな所で何やってる。誰かと待ち合わせか?」
宍戸「別にそういうわけじゃねーけど・・・」
跡部「なんだ、違うのか。ならボーっとしてどうした。」
宍戸「別にボーっとなんかしてないって。」
跡部「してただろ。虚空を見つめてたぞ。」
宍戸「だから、何でもねーんだってば。」
跡部「まさか、帰り道がわからなくなったんじゃねーだろうな?」
宍戸「そんなわけねーだろ!地元だっての!」
跡部「まあ、何もないならいい。」
宍戸「跡部こそ、こんなところで何してんだよ?」
跡部「・・・俺か?そういえば、用事があったんだった。」
宍戸「何だよそれ。お前こそ、ボーっとしてんじゃねーの?」
跡部「ボーっとなんかしてねーよ。してるように見えたんなら・・・」
宍戸「何だよ?」
跡部「お前のが移ったんだろうな。フ・・・」
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宍戸Side
1.朝
宍戸「おはよう。今朝も冷えるよな。」
跡部「宍戸か。おはよう。そうだな。」
宍戸「後ろからみたお前、わかりやすいくらい縮こまってたぞ。」
跡部「アーン?そんなことねーだろ。」
宍戸「いつもよりひと回りくらい小さくなってたんじゃねーか。」
跡部「寒いんだから多少は仕方ねーだろ。」
宍戸「寒いから仕方ない?そりゃそうだけどよ。」
跡部「だろ?」
宍戸「縮こまってるよりかは、さっさと歩いて学校行った方が温まれるんじゃねーの?」
跡部「そうかもな。何なら一緒に学校まで歩くか?」
宍戸「俺はジローを起こしに行くから。またあとでな。」
跡部「それは仕方ねーな。じゃあ、またな。」
2.夕方
宍戸「ん?ああ、お前も帰りか。」
跡部「宍戸じゃねーの。今日はよく一緒になるな。」
宍戸「今日はお互いついてなかったな。」
跡部「何の話だ?」
宍戸「何がって授業だよ。お前、地理で当てられただろ。」
跡部「ああ、今日の地理はC組と合同だったもんな。」
宍戸「俺も国語と英語で指名されちまったからよ。」
跡部「そういや英語も一緒だったな。今日は英会話だったけか。」
宍戸「そうそう。英会話はちょっと苦手なんだよ。」
跡部「英会話なんてそんなに難しいもんでもねぇだろ。」
宍戸「ま、いろんなヤツとテニスやるうえで英語が話せるにこした事はねーだろうから、苦手だなんて言ってらんねーんだけど。」
跡部「いい心意気じゃねーの。何だったら俺様が教えてやるぜ。」
宍戸「そういえばお前・・・地理で当てられた時、答えるのにもたついてたろ。」
跡部「ああ、ちょっとノートをとるのに集中しててな。当てられるとも思ってなかったしよ。」
宍戸「なんだ、ノートとるのに集中してたのか。もし、わかんないとこがあるんだったら教えてやろうとかと思ったんだが・・・」
跡部「俺様がお前に教わるなんて必要ねーと思うが・・・まあ、お前が先生役やるってのも見てみたいもんだな。それはまた今度頼むぜ。」
宍戸「それはまた今度頼みたい?はは、調子のいいヤツだぜ。」
跡部「楽しみにしてるぜ。」
宍戸「とりあえず今日は帰るか。じゃあな。」
跡部「途中まで一緒に帰ろうぜ。」
宍戸「おー、まあ、構わないぜ。」
3.休日
宍戸「あれ・・・お前、休みの日にこんなところで何してるんだよ。」
跡部「何って、買い物だが。」
宍戸「ふーん、買い物か。俺の方は後輩達の自主練につき合ってきたところだ。」
跡部「休日まで練習につき合ってやるとは、相変わらず面倒見がいいな。」
宍戸「まだ続けるっつーから、差し入れでもしてやろうかと思ってコンビニに来てみたんだけどよ・・・」
跡部「なるほどな。それで俺とたまたま会ったってわけか。」
宍戸「お前だったら肉まんとジュース、どっちがいいと思う?」
跡部「肉まんがいいんじゃねーの?」
宍戸「なんだ、即答かよ。」
跡部「それだけ練習してるなら、腹も減ってると思ってな。」
宍戸「もう少しで昼飯の時間だもんな。話してたら俺まで腹減ってきたぜ。」
跡部「はは、お前らしいな。」
宍戸「参考になったぜ。サンキューな。」
跡部「礼を言われるほどのことでもねーよ。」
宍戸「礼代わりにお前の分も一緒に、何か買うか。」
跡部「いや、これから家族と食事に行く予定があるからな。遠慮しておくぜ。」
宍戸「このあと家族と外食?ああ、そりゃ腹空かせといた方がいいな。」
跡部「まあ、お前と何かを食べるってのも捨てがたいけどな。」
宍戸「はは、そんな残念そうな顔しなくてもまた今度って事にしといてやるよ。それじゃあな。」
跡部「ああ。俺様が奢ってやるから楽しみにしといていいぜ。」
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岳人×忍足
岳人Side
1.朝
岳人「よ、おはよう。」
忍足「おはようさん。」
岳人「なあなあ、今日の1限目ってなんだっけ?」
忍足「岳人のクラスの?」
岳人「2限目は体育で器械体操をやるって言ってたから覚えてるんだけど・・・」
忍足「たぶん英語やな。昨日岳人の教室に行ったときにちらっと見た気がするわ。」
岳人「英語?よっしゃ、朝から得意科目ばっかで気分上がるぜ。」
忍足「よかったやん。」
岳人「でも、それだったら辞書借りてこねーと。」
忍足「何や持って来てないんか。」
岳人「部室行けば誰か持ってるヤツいるかな。悪ぃけど、先行くぜ。」
忍足「ちょっと待ち。俺、持っとるから貸してやってもええで。」
岳人「そりゃ助かるぜ!なら、学校着いたら貸してくれよな。」
2.夕方
岳人「お前、今帰りか。教室に誰か残ってた?」
忍足「せやなぁ、掃除しとるヤツらが残っとったから、掃除当番は残ってるんちゃうん?」
岳人「掃除当番ならって・・・アイツらまだやってんのかよ。」
忍足「何や用事でもあるんか?」
岳人「約束してるのに全然来ねーんだもん。」
忍足「確かにC組には、宍戸とジローが残ってた気ぃするな。」
岳人「なあ、少しの間来るまでの暇つぶしにつき合ってくんね?なんか話そうぜ。」
忍足「ええで。この前読んだ漫画雑誌の話なんやけど、ええところで終わっててなあ。」
岳人「あ、お前も読んだか?すっげー気になるとこで終わってたよな。」
忍足「せやねん。」
岳人「今週号、今日発売だったのにまだ買えてねーんだよ。早く続きが読みたいぜ。」
忍足「分かる。俺もまだ読めてへんからな。」
岳人「お、アイツらやっと来た。侑士と話してるとあっという間だったな。」
忍足「思ったより話に夢中になってしもたな。」
岳人「そうだ、お前もこのまま一緒に遊びに行かね?」
忍足「そうしたいんは山々なんやけど、あいにく今日は予定があってな。」
岳人「あー・・・そういやなんか予定あるって言ってたっけ。なら、また今度にするか。」
忍足「せやな。また今度遊ぶときは誘ってや。」
岳人「んじゃ、また明日。」
忍足「ほな、また明日。」
3.休日
岳人「おーい!こっちこっち。」
忍足「何や岳人やないか。急に名前呼ばれたから驚いたわ。」
岳人「すげーキョロキョロしてたな。ま、急に声かけられたら驚くか。」
忍足「休みの日に会うなんて思てなかったしな。」
岳人「こんなところにいるって事は買い物だよな?俺も親から頼まれてさ。」
忍足「せやな。」
岳人「お前は何買うんだ?」
忍足「参考書を買おうと思ってな。本屋に行くとこや。」
岳人「参考書って真面目だな。」
忍足「そろそろテストもあるやろ。せやから準備しとこう思て。」
岳人「って他人事っぽく言ってる場合じゃねーか。もし、わかりやすい参考書があれば俺にも教えてくれよ。」
忍足「ええで。あとはお菓子の材料も買わんとアカンな。」
岳人「あとはお菓子の材料もって・・・もしかして、バレンタインのチョコの材料か。」
忍足「まあ、そないなとこや。基本は姉貴に頼まれたもんやけど。」
岳人「ふーん・・・侑士、用意するんだ。ちなみに誰にあげるんだよ。」
忍足「俺が誰にチョコあげるか気になるん?姉貴が作るののついでやで。」
岳人「気になるのかって・・・。まあ、それなりに?」
忍足「正直やん。誰にあげるかは秘密やで。まあ、期待しといたらええんちゃう?」
岳人「あー・・・やっぱ、この話はおしまい!また学校でな。」
忍足「ああ、また明日。」
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忍足Side
1.朝
忍足「おはようさん。」
岳人「おー、侑士。おはよう。」
忍足「なんや登校早ない?いつも会わんやろ、この時間。」
岳人「今日日直なんだよー。面倒くせー。」
忍足「ああ、今日は日直やったんか。」
岳人「朝早く行かなきゃなんねーし、日直ホント大変だぜ。」
忍足「1限から科学やし、実験の準備の手伝いもせなアカンしな。」
岳人「あー、そっか。今日は侑士のクラスと合同で実験の授業か。」
忍足「せやったら遅れんようはよ行き。」
岳人「そうだな。じゃあ、また後でな。」
忍足「俺は図書館に本返してから教室向かうわ。ほなな。」
2.夕方
忍足「そない息切らしてどないしたん。」
岳人「ハァ・・・やっと追いついたぜ。これ、侑士の教室の机のそばに落ちててさ。」
忍足「ん?これ、俺のしおりやん。教室の机のそばに落ちてた?」
岳人「そうそう。侑士、もう帰っちまったかなーと思って窓見たらさ・・・」
忍足「それで俺が外歩いてるんが見えて追いかけてきてくれたんか。」
岳人「まあな。追いついてよかったぜ。」
忍足「せやけど、明日渡してくれても良かったんやで?」
岳人「侑士、しおりたくさん持ってるし、大事なものかもと思ってさ。」
忍足「まあ、大事というか・・・このしおりは従兄弟からもろたもんでな。」
岳人「従兄弟って四天宝寺の忍足か。」
忍足「なくしとったら、やいのやいの言われて面倒な事なってたと思うわ。」
岳人「大阪にいるんだから、言わなきゃ気づかれないんじゃねーの?」
忍足「とにかく助かったで、おおきに。何かお礼出来たらええんやけど・・・」
岳人「お礼かー。あ、この前会ったとき、図書館に本返しに行くって言ってたよな?今度なんか面白そうなオススメの本教えてくれよ。」
忍足「今度オススメの本を教えてほしい?そんなんでええの?」
岳人「侑士が面白いと思う本も読んでみたくてさ。」
忍足「せやったら、何冊か見繕って明日持ってくるわ。」
岳人「そんなに急がなくても大丈夫だぜ。」
忍足「ほな、また明日な。」
岳人「おう、じゃあな。」
3.休日
忍足「もしもし、そこのお嬢さん。・・・なんてな。」
岳人「はあ!?お嬢さんって何だよ?」
忍足「めっちゃ勢いよく振り向くやん。」
岳人「なんだ侑士じゃん。」
忍足「もしかして驚かせてしもたやろか。せやったら堪忍な。」
岳人「別にそこまでは驚いてねーけどよ。」
忍足「後ろ歩いとったら、カバンからハンカチ落ちたんが見えて追いかけてきてん。ほら。」
岳人「おー、サンキュー。てか、そうだとしてもお嬢さんはおかしいだろ。」
忍足「落とし物拾って追いかけてる時、あの童謡が頭の中にに流れてきてもうてな。」
岳人「あの童謡?」
忍足「森の中で熊が女の子の落とし物拾うやつ。気づいたらお嬢さんって声かけとったわ。」
岳人「あー、森のくまさんか。それが頭ん中流れてたらちょっと分かるかも。ハンカチ届けてもらったし、何かお礼しねーとな。」
忍足「お礼?気にせんでええで。」
岳人「けどよ。」
忍足「そういえば、ちょっと前に逆の事があったなぁ。俺がしおり落として拾ってもろて・・・」
岳人「ああ、あったな。」
忍足「・・・やっぱりお礼もろてもええやろか。」
岳人「おう!もちろんいいぜ!」
忍足「今度はそっちのオススメの本を教えてや。楽しみにしてんで。」
岳人「オススメの本か。侑士の好みかは分かんねーけど、俺が面白いと思った本、持ってきてやるよ。」
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ジロー×樺地
ジローSide
1.朝
ジロー「・・・・・」
樺地 「ジロー先輩、おはようございます。」
ジロー「んー、おはよう。ていうか、いつの間に横にいたの?」
樺地 「横に来る前にも、何度か声をかけたのですが・・・」
ジロー「さっきから声かけてた?そっか、全然気づかなかったC〜。」
樺地 「今日は一段と眠そうです。」
ジロー「なんならこのまま寝れそうなくらい、眠くて・・・」
樺地 「大丈夫ですか?」
ジロー「・・・・・・」
樺地 「ここで寝るのはいけません。寒いので。早く教室に行った方がいいと思います。」
ジロー「早く教室に行った方がいい?それもそうだね。」
樺地 「途中で眠ってしまっては大変なので、学校までは一緒に行きます。」
ジロー「ありがとー、樺ちゃん。」
2.夕方
ジロー「――ハックッション!」
樺地 「大丈夫ですか?」
ジロー「ん・・・大丈夫。寝てたら冷えちっただけ。」
樺地 「今の時期はかなり冷えますから・・・」
ジロー「気に入ってた校門の側の並木道も、寝るには寒くなっちゃったしさー・・・」
樺地 「さすがに外で寝るのは寒すぎると思います。」
ジロー「どこかいい昼寝場所はないかなあ。」
樺地 「部室は、どうでしょうか?」
ジロー「部室かー。確かにロッカーの中にいろいろ寝るための道具は入れてあるしなあ。」
樺地 「部室なら空調管理もされているので、暖かいです。」
ジロー「あと、宍戸や岳人が起こしてくれるから寝過ごしても大丈夫だよね。」
樺地 「ウス。」
ジロー「今日はとりあえず帰るCー。」
樺地 「あ、それなら・・・」
ジロー「って、どうしたの。・・・カイロ?使っていいの?」
樺地 「ウス。」
ジロー「へへ、あんがとね!すっげー温かいCー。」
樺地 「早めに帰って暖かいところで寝てください。」
ジロー「このカイロが冷えないうちに帰る!また明日ね〜。」
樺地 「ウス。」
3.休日
ジロー「おーい、待って待ってー!」
樺地 「?」
ジロー「はー、やっと追いついた。」
樺地 「ジロー先輩、こんにちは。」
ジロー「前を歩いてるのが見えたから走ったんだけど・・・」
樺地 「そうでしたか。」
ジロー「なかなか追いつけないんだもん。意外と歩くの早いんだね。」
樺地 「気がつきませんでした。すいません。」
ジロー「俺が樺ちゃんを追いかけたくて、追いかけただけだC〜。」
樺地 「・・・・・」
ジロー「別に用事があったわけじゃないから、気にしないでよ。」
樺地 「ウス。」
ジロー「このあと暇だったら、このまま遊びに行けたんだけどなあ。」
樺地 「何か用事があるのでしょうか?」
ジロー「今日は家の手伝い頼まれちゃってるから、もう帰らないと。」
樺地 「ジロー先輩の家はクリーニング屋さんですもんね。」
ジロー「また今度一緒にゆっくり話しながら帰ろうよ。」
樺地 「ウス。」
ジロー「それじゃ、また明日ね。」
樺地 「ウス。それではまた明日。」
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樺地Side
1.朝
樺地 「おはようございます。」
ジロー「おはよー、樺ちゃん。」
樺地 「今朝はいつもよりも・・・少し暖かいですね。」
ジロー「うんうん。あ!樺ちゃん、あの角の木見て見てー!」
樺地 「?あの角の木・・・ですか。」
ジロー「ほら、枝のところ、花が咲きそうになってる!」
樺地 「ああ、梅のつぼみが膨らんでいますね。」
ジロー「あれは梅かー。さすが樺ちゃん物知りだC〜。」
樺地 「もう少ししたら咲くのかもしれません。」
ジロー「ねー。花が咲くの楽しみだね!」
樺地 「しばらく、登校しながら観察してみます・・・」
ジロー「俺も観察してみるよ。花が咲いたら樺ちゃんに一番に教えるね!」
2.夕方
樺地 「今帰りですか・・・?」
ジロー「あ、樺ちゃん!そうだよ。部室でちょっと寝てー、宍戸達と打ち合いしてたー。」
樺地 「部活・・・でしたか。こんな時間まで活動されてたんですね。」
ジロー「まあ、俺が寝てたからこんな時間になっちゃったんだけど。」
樺地 「テニス部は今日はオフで・・・」
ジロー「あれ?そうだっけ?宍戸達もいたし普通にあるかと思ってたー。樺ちゃんはこんな時間まで何してたの?」
樺地 「自分は生徒会の仕事をしていました。」
ジロー「お疲れ様〜。」
樺地 「ありがとうございます・・・」
ジロー「樺ちゃん頑張り屋さんだもんね。俺だったら生徒会の仕事なんて出来ないC〜。」
樺地 「自分は役目を果たしただけですが・・・労いの言葉をもらえるのは・・・嬉しいです。」
ジロー「えへへ、だったら俺がいっぱい褒めてあげる!」
樺地 「もうじき日がくれます。」
ジロー「そうだねー。」
樺地 「自分は跡部さんが来るまで待ちますが・・・」
ジロー「そっか。跡部はまだ仕事終わってないんだね。」
樺地 「暗くなると危ないので、ジロー先輩は気をつけて帰ってください。」
ジロー「うん。跡部待ってて途中で寝ちゃったら樺ちゃんにも迷惑かけちゃうしね。じゃ、また明日〜。」
樺地 「それでは、また明日・・・」
3.休日
樺地 「こんにちは。」
ジロー「あっ、樺ちゃん!こんなとこで会うなんて偶然だね〜。」
樺地 「お休みの日にこんなところで会えるなんて、思いませんでした。」
ジロー「樺ちゃんは今日は買い物?」
樺地 「自分は部活の帰りに、妹の買い物に付き添うことになっていて・・・」
ジロー「そっか。二年生は休日も部活があるんだね。」
樺地 「今は妹が来るのを待っているところです。ジロー先輩は・・・」
ジロー「俺は散歩がてらブラブラしてた。」
樺地 「散歩ですか。今日は天気がいいから、気持ち良さそうですね。」
ジロー「そうなんだよー。お日様が当たるところにいると眠くなっちゃうけど、さすがにもっと暖かくならないとね。」
樺地 「もう少し暖かくなったら自分も散歩をして・・・春を探してみようと思います。」
ジロー「いいね!俺も暖かくなったら、春探ししたい!」
樺地 「そういえば、ジロー先輩に伝えたい事があったんです・・・」
ジロー「俺に伝えたい事?」
樺地 「少し前に一緒に見つけた梅のつぼみが・・・今日咲いてました。」
ジロー「本当!?」
樺地 「とても綺麗でいい香りがしていて・・・」
ジロー「いいなー。俺も見たい!」
樺地 「今度また一緒に見れたら嬉しいです。それでは。」
ジロー「うん!じゃあねー。」