想ひ歌 〜鉢屋×雷蔵〜


 
 文に花 墨筆着物 菓子ぼうろ
        迷ひ決まらず すべて贈りぬ 
不破 雷蔵
  (文か花か、墨や筆の文房具か、それとも着物か
       お菓子かぼうろか、迷って決まらなかったから全部贈ることにしたよ。)
 あなうれし あまたのものを もらひける
         君くるるもの わが宝なり 
鉢屋 三郎
  (こんなにたくさんのものをもらえて、すごく嬉しい。
         君がくれるものは全部、私にとっては宝物になるんだぞ。)
 
「三郎。」
「ん?何だ?」
「これ、ばれんたいんのプレゼント。」
「・・・・随分多いな。こんなにいろんなものをもらってしまっていいのか?」
「三郎に何あげようか迷ってたら、本当もう全然決まらなくて、だったらもう思いついたもの
 全部あげちゃえと思って。」
「あはは、そりゃ雷蔵らしいな。」
「こんなにたくさんあげたら迷惑かな?」
「そんなことはない。雷蔵からもらったものは、私にとっては全て宝物だからな。」
「宝物って・・・それはちょっと大袈裟なんじゃない?」
「大袈裟なんかじゃないさ。こんなにたくさんのものを雷蔵からもらえて、本当今天にも昇る
 思いだぞ。」
「そこまで喜んでもらえるなら、あげてよかった。」(照れ笑い)
(ちょっ・・・その笑顔はずるい!!)
ガバッ
「うわっ、三郎!?」
「本当、雷蔵可愛い!!大好きだぁ!!」
「いきなりどうしたんだよ?」
「何ていうかもう嬉しくて仕方なくてな。ありがとう、雷蔵。」
「そっか。三郎が喜んでくれてぼくも嬉しいよ。ぼくも三郎のこと大好き!」
「〜〜〜〜!!」
 



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