想ひ歌 〜三郎次×四郎兵衛〜


 
 言葉にも ものにもこめて 伝へたし
     あふるるばかりの 君への想ひ 
時友 四郎兵衛
  (言葉にもこのプレゼントにも想いを込めて伝えたい。
         溢れるくらい大きな君を好きだという気持ちを。)
 受けとらむ 君の伝へし その想ひ
      あまた返さむ 似たる想ひを 
池田 三郎次
  (君が伝えるその気持ちをしっかり受け取ろう。
       ぼくが返すときはもっともっとたくさんの気持ちを返してやろう。)
 
「四郎兵衛!」
「!!」
「また、こそこそ隠れてぼくの後をついて来て。用があるなら話しかければいいだろ。」
「あっ、えっとぉ・・・あの、あのね、今日はばれんたいんだから・・・三郎次にコレを
 渡したくて・・・(/////)」
「ぼくにくれるのか?」
「うん。」
「でも、ばれんたいんって、好きな人にプレゼントを贈る日だって聞いたんだが?」
「う、うん。ぼくもそう聞いてる。だから、その・・・三郎次に・・・・」
「ということは、四郎兵衛はぼくのことが好きってことか?」(にやにや)
「っ!!・・・・うん。」
「なら、どれくらい好きかをちゃんと言葉で言ってくれなきゃ。」
「あう・・・えっと・・・ぼ、ぼくは、三郎次のことがっ・・・すっごくすっごく・・・
 好き・・・なんだな(//////)」
(直に言われると、結構くるなあ・・・)
「これは四郎兵衛の気持ちがたくさん詰まったプレゼントとして受け取ってやるよ。
 それから・・・」
「そ、それから・・・?」
「ばれんたいんには、お返しをする日があるらしいから、その日になったら今度はぼくが
 四郎兵衛の何倍も気持ちを込めて、プレゼントをしてやるからな。」
 



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