想ひ歌 〜竹谷×孫兵〜


 
 あめ色の てふくちなはに 想ひこめ
        これに頼むは 想ひとどけよ 
伊賀崎 孫兵
  (べっこう飴で想いを込めながら、蝶々やヘビを作りました。
       この飴色の蝶やヘビに想いを届けておくれと頼みました。)
 あめ色の てふくちなはが 伝へしは
        甘くとけたる みつる想ひか 
竹谷 八左ヱ門
  (あめ色の蝶々やヘビが伝えるものは、
          甘く溶ける蜜のような、満ちていく想いだろうか。)
 
「すいません、突然呼び出してしまって。」
「いや、全然構わないぞ。どうした?また誰かいなくなったのか?」
「い、いえ、えっと・・・今日がばれんたいんというイベントの日だって聞いたので、
 これを・・・」
「おほー、すごいな!これ、孫兵が作ったのか?」
「はい、あんまり上手に出来なかったんですけど・・・」
「いやいや、そんなことないって!!この蝶々もヘビもすごく細かいところまで作られてて
 食べるのがもったいないくらいキレイだぞ!孫兵は器用だなあ。」
「・・・あ、ありがとうございます(////)」
「あ、でも毒のある生物にちなんで、実は毒が・・・なんてことはないよな?」
「そんなことしてませんよ!」
「あはは、冗談だって。それじゃ、一ついただきまーす。」
「あっ、でも・・・」
「ぐっ・・・やっぱ、何か入れてたとか?」
「竹谷先輩が喜んでくれたらいいなあとか、竹谷先輩ともっと仲良くなれますようにとか、
 そういう気持ちはたくさん込めました。」
(ちょっ・・・ここでそういうこと言ってくるのか。うわあ、飴超甘いし、いい感じにとけて
 くるし、なんかドキドキしてきたぞ・・・)
「孫兵、これ実は惚れ薬とか入ってるだろ?」
「えっ!?い、入れてないですよ!!」
「だって、俺、今すげぇドキドキしてるし、孫兵のこと超好きになってるもん。」
「それは、その・・・・(////)」
 



戻る