バレンタインデーがすぐそこに迫ったある日。兵庫水産大学付属高校の網問、重、航の三
人は、街へチョコレートを買いに来ていた。
「うわー、美味しそうなのがいっぱいある〜。」
「こんなにたくさんあると、迷っちゃうよな。」
「でも、あんまり高いのは買えないから、選べる範囲はそんなに大きくなかったりするよ
ね。」
デパートのチョコレートコーナーでそんな会話をしながら、たくさんあるチョコを手に取
る。学ランを着た三人組が真剣にチョコを選んでる様は、なかなか奇妙な光景だが、最近
は男女関係なしに友チョコなどというものも流行っているので、傍からみてもそれほどお
かしいものではない。
「これも美味しそうだし、これもいいなあ。」
「網問は自分で食べるのを選んでるみたいだよな。」
「だって、どうせ食べるときは一緒に食べるもん。そしたら、自分が食べたいのを選んだ
方がいいじゃん。」
重のつっこみに網問はそう答える。まあ、確かに一緒に食べることはあるだろうなあと思
いつつも、重と航は相手の好みを考えてチョコを選んでいた。
「うーん、やま兄にあげるんだったら、ミルクチョコレートとかよりビターな感じなのが
いいかもしれないけど、どうしようかなあ。」
「舳丸にあげるのもすごい迷うなあ。ちょっとお酒が入ってるやつとかそういうのの方が
いいかなあ。」
「よーし、決めた。これとこれとこれにしよー。」
「ちょっ、そんなに買うのかよ!?」
「うん!!どれも美味しそうだから、買っちゃえーって思って。」
「まあ、二人で食べるのが前提だったら、構わないんじゃないかな。」
「それにしてもさー。」
「重と航も早く決めちゃいなよ。早くしないと置いてっちゃうぞ。」
マイペースな網問に少々急かされながら、重と航もどのチョコを買うかを決める。舳丸に
あげる予定の重は、洋酒のきいたトリュフを、東南風にあげる予定の航は、抹茶味の生チ
ョコを買うことにした。
「とりあえず、バレンタイン用のチョコは買えたな。」
「うん。やま兄喜んでくれるといいなあ。」
「喜んでもらうんだったらさ、いつもとちょっと違うことしない?」
『いつもと違うこと?』
チョコの入った紙袋を手に提げながら、網問はそんなことを言う。いつもと違うことと言
われてもパッとは思いつかないと、重と航がハテナを頭に浮かべていると、網問が上りの
エスカレーターにひょいっと飛び乗る。そんな網問を追いかけるように、重と航も慌てて
エスカレーターに飛び乗った。
「バレンタインなんだし、女の子の格好とかしてあげたらいいと思うんだよね〜。」
「女の子の格好ったって、俺、そんな服持ってないぞ。」
「だから、これから見に行くの!」
「見に行くって言っても、どこに?」
「んー、よく分からないけど、適当に見てみればいいんじゃん?」
本当に思いつきで行動してるなあと思いつつ、重と航は顔を見合わせる。しかし、同時に
網問の提案がかなり面白そうだと感じていた。とりあえず、いろいろ見てみようと、三人
はデパート内にある様々な店を見て回った。
そして、バレンタイン当日。三人はデパートのとある店の人に譲ってもらった女子の制服
を身につける。
「でも、よくこんな服ただで譲ってもらえたよね。」
「網問、口上手すぎだろ。」
「へへーん、こういう交渉は得意だからね。」
男子校で卒業の近い三年生を送る会で女子の格好をしたいが、お金がなくてどうすればい
いか困っているというような話を、網問はリサイクルショップの店員にしたのだ。都合よ
く処分しようと思っていた在庫があったらしく、それを譲ってもらったというわけだ。
「あのお姉さん、すごいいい人だったよね。」
「本当だよな。こんな無茶苦茶なお願い聞いてくれちゃうんだから。それに、可愛い髪留
めみたいなのももらったし。」
「よし、俺はこんな感じかな。」
初めに着替え終わったのは、網問だ。網問は今どきの女子高生風で、セーラー服に大きな
リボン、カーディガンを羽織り、スカートはかなり短い感じであった。髪は小さく二つに
結び、太ももあたりまで長さのあるニーソックスを身につける。
「網問、やっぱ似合うなあ。」
「だね。俺もとりあえず着てみたけど、髪の毛はどうしようかなあ。」
「俺が結んであげる!」
髪型をどうしようか迷っている航に、網問はそう言って飾りのついたゴムを手にする。網
問も航も重も髪の毛はそれなりの長さがあるので、ある程度自由に髪型を変えることが出
来た。網問とは対照的に、航は同じセーラー服でもかなり真面目っ娘なイメージなので、
網問は小さな三つ編みを作る。
「出来た!」
「おー、航もなかなか似合うじゃん。網問とはかなり違うタイプだけどな。」
「そうか?重も結構似合ってると思うけど。重らしいっていうか・・・なあ?」
「うん。元気っ娘って感じだよね。」
重も網問と航と同じ制服だが、また違った雰囲気であった。スカートの長さは網問と大し
て変わらないが、スポーツをやっている子のようにスカートの下にサポーターを穿いてい
る。靴下は普通の白いソックスで、髪は小さい子がするように頭の上で小さく一つに結わ
かれていた。
「網問が着ろっていうから、下にアレ着てるけど、すげぇ変な感じだぞ。」
「絶対舳丸先生喜ぶって。すぐにバラしちゃダメだからね。」
「すぐにはバレないだろ。てか、本当にこんなんで舳丸喜ぶのか?」
「舳丸先生、あー見えて結構ムッツリだからねぇ。ね、航。」
「あ、あはは、どうだろうね。」
そんなこと同意を求められても困ると、航は苦笑する。とりあえず、全員用意が出来たの
で、三人はそれぞれの相手を公園へ呼び出すことにした。
海の近くの公園に網問、重、航に呼び出された間切、舳丸、東南風はやってきた。同じ場
所に呼び出したので、三人はその場所ではちあわせをする。
「あれ?舳丸先生に東南風先輩。」
「ああ、間切じゃないか。奇遇だな。」
「間切と舳丸先生もここにくるように呼び出されたとか?」
「え?ああ、俺は網問にここへ来るようにって。」
「俺は航に同じように呼び出された。」
「なんだお前らもか。あの三人、わざとまとめて呼び出したんじゃないか?」
舳丸がそんなことを言うと、少し遠くから聞き覚えのある声が聞こえる。
「おーい、間切〜。」
「ちょっ、網問走るなよ!!」
「重はサポーター穿いてるからいいじゃん。てか、スカートすごい走りにくい。」
声は確かに網問、重、航なのだが、その格好はどこの知らない学校の女の子の制服だ。一
番に駆けて来た網問は、間切に飛びつくくらいの勢いでチョコを渡す。
「間切、ハッピーバレンタイン!!俺からのバレンタインチョコだよ。」
「お前、網問か?何て格好してんだよ。」
「へへーん、可愛いだろ?」
チョコを渡して、自信満々な様子で網問はそんなことを言う。確かに違和感がなさすぎる
と言っていいほど似合っているが、間切は少し呆れるような表情で頷いた。
「ああ、可愛い可愛い。」
「本当に可愛いって思ってるの?」
「思ってるって。」
「そうは見えないー。」
適当にあしらわれてる感いっぱいで、拗ねるような表情をする網問だが、間切は本当に可
愛いと思っていた。しかし、それを悟られまいとわざとあしらうような口調で返している
のだ。
「バレンタインのチョコって、何かこの袋ん中たくさん入ってるぞ。これ、全部俺がもら
っちゃっていいのか?」
「うん、全部間切のだよ。」
「何でこんなにたくさんくれるんだ?」
「だって、これ、全部俺が食べたいと思ったやつだもん。」
そんな基準で買ったのかと間切は呆れつつも笑ってしまう。さすが網問だなあと思い、間
切は網問の頭をぐりぐりと撫でた。
「一緒に食べるの前提かよ。ま、二人で食べた方が美味いからな。」
「うん!!」
間切が喜んでくれたと、網問はぎゅうっと間切に抱きつく。格好が格好なので、間切は赤
くなって、少々戸惑うような反応を見せる。
「ちょっ・・・網問、こんなとこで抱きつくなよ!」
「何で?いいじゃん、別に。」
「だって、お前、その・・・セーラー服だし、スカート短いし、女の子に抱きつかれてる
みたいで、恥ずかしいんだよ。」
「間切照れてる〜。でも、俺は間切のこと好きだから離してあげなーい。」
「網問っ!!」
完全に網問のペースに流されている間切であったが、女の子の制服を着た網問に抱きつか
れ、かなり嬉しいと感じていた。恥ずかしさと嬉しさが混じり合い、間切の心臓はかなり
高鳴っていた。
「あ・・・えっと、舳丸。」
元気っ娘がモチーフの重であるが、舳丸を目の前にすると、羞恥心の方が先に立ち、全く
そんな雰囲気はなくなっていた。顔を真っ赤にして、もじもじしながら、うつむき加減で
舳丸にチョコを渡す。
「コレ、舳丸へのバレンタインチョコ。」
「ああ。ありがとな。でも、重・・・」
「な、何・・・?」
「その格好は生活指導レベルだぞ。」
「ふえっ!?」
一応舳丸も一高校教師なので、そんなことを言ってみる。そんな言葉を聞いて、重は困っ
たような顔をする。
「スカートも短いし、まずうちの制服じゃないし。本当は叱ってもいいくらいだが・・・
今回は可愛いから許す。」
教師という立場上、一度はそんなことを言っては見たものの、思ってもみない重の女装姿
に舳丸の心臓はかなりドキドキしていた。しかも、その格好でバレンタインのチョコを渡
すときた。これはもうお持ち帰りしたいレベルだと舳丸は心の底から思っていた。
「でも、まあ、そのセーラー服の下に、女子用のスク水なんて着てたりしたら、もうお仕
置きものだけどな。」
そんなことはないだろうと冗談っぽくそう口にする舳丸だが、その言葉を聞いて、重の顔
は完全に固まる。その表情を見て、舳丸は気づいてしまった。
「・・・・まさか、着てるのか?」
先程よりさらに顔を赤く染めながら、重は黙って頷く。いくらなんでもそれはないと思っ
ていた舳丸は、制服の下のその姿を是非見たいという気持ちでいっぱいになる。
「やっぱり、お仕置きだな・・・」
「ええっ!?」
普段は見せないような悪い笑みを浮かべて、舳丸はそんなことを呟く。これはマズイと、
重は何とか言い訳をしようとした。
「俺は着たくなかったのに、網問がっ・・・・」
「網問が何だって?」
「網問が・・・コレ着てたら、舳丸が喜ぶっていうから・・・」
(よく分かってるじゃないか、網問!)
「とにかく、私の家に行くぞ。重。」
「そんなあ・・・」
網問が着せたということにグッジョブと心の中で思いながら、舳丸は重の腕を掴む。これ
はもうお持ち帰り決定だと、強制的に重を自分の家へ連れて帰ることにした。舳丸と重が
公園を出ようと歩き出している横で、航も東南風の前に立っていた。
「や、やま兄・・・コレ、バレンタインの・・・・」
「あ、ああ・・・」
航も重と同じようにかなり恥ずかしがりながら、東南風にチョコを渡す。まさか航がこん
な格好をしてくるとは思わなかったので、東南風はかなり戸惑っていた。それもそのはず、
今の航の格好と雰囲気は、東南風にとってこの上ないストライクゾーンであったのだ。
「やま兄・・・」
「な、何だ?」
「やっぱ、変だし、似合わないよね、この格好は・・・」
あまりに東南風が戸惑うような表情をしているので、航は困ったように笑いながらそんな
ことを言う。その言葉を否定するかのように、東南風は首を横に振った。
「いや、そんなことはない。」
「えっ?」
「お前がその・・・あまりにも可愛すぎるから、ちょっとどう反応したらいいか分からな
くてな。」
東南風のその言葉に航は顔をカァっと赤く染める。
「俺が・・・こんな格好してて、可愛いと思うの?」
確かめるようにそう尋ねると、東南風は即頷いた。
「ああ。本当、可愛い。」
少し恥ずかしいと思う格好でも、好きな人に可愛いと言われれば嬉しくなる。その嬉しさ
から航は東南風の手をぎゅっと握った。
「やま兄がそう言うなら、今日はもうちょっとこのままでいる!」
女の子の制服を着て、満面の笑みを浮かべながらそう言う航に、東南風はもう撃沈であっ
た。
(その格好と表情で、そのセリフは反則だ・・・)
顔が熱くなっていくのを感じながら、東南風はボソッと今思っていることを口にした。
「もらったチョコ、二人で食べたいし・・・これからうちに来ないか?」
「うん、行く!!」
東南風の誘いに、航は即答で頷く。もうどんなことを言っていても航が可愛すぎると、東
南風の胸のときめきはとどまることを知らなかった。
結局、間切と網問は寮の自分達の部屋へ、舳丸と重は舳丸の家へ、東南風と航は東南風の
家に向かうことになる。来たのは一緒であったが、チョコレートをあげた相手以外とは言
葉を交わさす、網問、重、航の三人は各々の相手と共に公園を後にした。
寮までの帰り道、網問は間切の腕にしっかり抱きつき、べったりとくっついている。
「歩きにくいぞ、網問。」
「俺は間切とくっついてたいの。」
「全くしょうがないなあ。」
口では文句を言いつつも、間切の顔は緩んでいた。確かに歩きにくくはあるが、冬真っ只
中のこの時期にくっつかれるというのは、熱を分け合うことにもなる。腕に網問の体温を
感じながら、間切は真っ白な息を吐いた。
「間切。」
「どうした?」
「ホワイトデーは間切の好きなものでいいからね。」
バレンタインのチョコを自分の好きなものばかりを選んでしまった網問は、ふとそんなこ
とを言う。そんな網問の言葉を聞いて、間切はふっと笑った。
「俺の好きなものか。んー、特には思いつかないから、やっぱ網問の好きなものにするか
な。」
「遠慮しなくていいのに。」
「遠慮なんかしてねーよ。網問が喜んでくれるなら、それは俺も嬉しいし、あえて好きな
ものって言ったら、網問の笑った顔とかになるから、それでいいんだよ。」
さらっと恥ずかしいことを言ってくる間切に網問の顔は赤く染まる。間切はいつも自分の
ことを考えてくれてるんだなあということを感じ、網問はさらにぎゅーっと間切の腕にし
がみついた。
「網問?」
「やっぱ間切のこと超好き。もう好きすぎて、チョコ食べる前に胸がいっぱいだよ。」
「じゃあ、網問の分まで俺が食べてやるよ。」
「それはダメー。俺が食べたいの買ったんだから。」
「あはは、冗談だ。ちゃんと二人で一緒に食べような。」
「うん。」
傍から見たら、普通の高校生のカップルに見える二人は、そんな会話をしながら帰り時を
辿る。バレンタインらしい甘い雰囲気を醸し出しながら、二人は腕を組んだまま楽しげな
表情を浮かべ、寮に着くまで他愛もない会話を楽しんだ。
半強制的に舳丸の家へ行くことになってしまった重は、舳丸に手を引かれながらひどく困
った顔をする。そんな重の様子に気づいた舳丸は、足を止め、重に話しかけた。
「重。」
「な、何?」
「そんな怖がらなくていい。別にお仕置きって言ったって、怒るわけでもないし、痛いこ
とをするわけじゃないからな。」
「本当?」
上目遣いで舳丸を見ながら、重はそう問う。その仕草も本当に女の子のようで、可愛らし
いと、舳丸の胸はときめいた。
「ああ。ただ・・・」
「ただ?」
「ちょっと恥ずかしいことはするかもしれないな。」
「今の状態でもだいぶ恥ずかしいのに、もっとってこと?」
「それは重がどう感じるか次第だ。」
「うーん、よく分かんないけど、あんまり意地悪すんなよ、舳丸。」
どうされるかは全く想像はつかないが、怒られたりしないならまあいいかと重は考えてい
た。重の表情がだいぶいつも通りに戻ってきたのを見て、舳丸は再び歩き出す。
「それにしても・・・」
「ん?」
「本当、その格好似合うし、可愛いよな。」
「なっ!?い、いきなり何だよ?」
「別に思ってることを口にしただけだぞ。」
いつも通りの笑みを浮かべながら、舳丸はそう言う。改めて言われると照れると、重は真
っ赤になりながらうつむく。恥ずかしがっている重の反応を楽しみながら、舳丸は言葉を
続けた。
「まさか重がこんな格好して、チョコくれるなんて思ってなかったから驚いたが、それ以
上にすごく嬉しいぞ。」
「・・・・本当に?」
「ああ。最高のバレンタインだ。」
舳丸のその言葉を聞いて、重の顔はパァっと明るくなる。女装するのは恥ずかしいが、舳
丸が喜んでくれているというのであれば、そんなことはどうでもよくなる。先程までの困
ったような顔を笑顔に変え、重は自分の手を握っている舳丸の手をぎゅっと握り返した。
東南風の家に向かっている東南風と航は、それほどたくさんの言葉を交わさずてくてくと
歩いていた。どちらもいつもとは違う状況に何を話したらよいのか分からなかったのだ。
もうすぐ東南風の家が見えてくるというところで、東南風がふと口を開く。
「航、俺の部屋に着いてからでいいんだが、ちょっとした頼みを聞いてくれないか?」
「何?」
「お前がどうしても嫌だっていうなら、無理にとは言わないが・・・」
「うん。」
「・・・お前のその格好の、写メを撮らせてくれないか?」
普段の東南風であればそんなことは言わないのだが、今の航はどうしても写真に収めてお
きたいと思うほど東南風にとっては魅力的だった。意外な東南風の言葉に驚くような反応
を見せる航であったが、二パッと笑顔を浮かべて返事をする。
「ちょっと恥ずかしいけど、やま兄がそうしたいって言うなら全然構わないよ。」
「いいのか?」
「うん!やま兄は特別だからね!!」
(ああ、本当俺好みだ。可愛すぎて本当にヤバイ・・・)
顔が緩んでしまいそうなのを必死で抑えながら、東南風はほんの少しだけ歩く速さを速め
る。早く航と自分の部屋で二人きりになりたいという気持ちがそうさせているのだ。
「やま兄。」
「な、何だ?」
「あと、もうちょっとでやま兄の家に着いちゃうけど、手繋ぎたい。」
「ふっ、いいぞ。ほら。」
航の可愛いお願いに、東南風は快く頷き手を差し出す。その手をぎゅうっと握ると、航は
一際嬉しそうな顔で笑った。
「ありがとう、やま兄。」
ほんの数十メートルの間だが、手を繋いで歩くその道はいつも以上に長く感じられた。い
つもとは少し違う帰り道、二人はチョコレートのような甘いときめきを感じていた。
END.