「ねぇ、長太郎。」
「何ですか?滝先生。」
今日も鳳は保健室に来ていた。昨日バンドエイドや消毒液がいくつか届いたので、その整
理を手伝っているのだ。とは言うものの、鳳が保健室にいる本当の目的は滝と話すこと。
箱に入っていた消毒液を戸棚にしまいながら、鳳は滝と雑談をする。
「今週の週末って、三連休じゃない?」
「そうですね。」
「よかったら、うちに遊びに来ない?もちろん泊まりで。」
突然の滝の提案に鳳は、持っていた消毒液のボトルを思わず床へと落とす。鳳にとって、
滝のこの提案はそれだけ驚くべきことだったのだ。慌てて落とした消毒液を拾い上げ、ド
ギマギしながら、鳳は今滝が言ったことを聞き返した。
「えっと・・・もう一回言ってくれませんか?」
「だから、次の三連休、俺の家に遊びに来ないかって。」
滝は笑顔でもう一度さっきの言葉を繰り返す。それは嬉しいお誘いではあるが、さすがに
家に行くというのはどうであろうかと、真面目な鳳は考える。特に用もないのに、先生の
家に遊びに行くなど、通常では考えられないことだ。そんな誘いを滝はさらっと言う。鳳
はドキドキしながら、心底困惑してしまった。
「あの・・・えっと、嬉しいですけど、さすがにそれは・・・・」
「他の子達や先生に知られるのを心配してるの?」
「・・・・はい。」
「それなら大丈夫だよ。ほら。」
そう言いながら滝が鳳に差し出したのは、一枚のチラシであった。そこには『第8回中学
生保健に関する弁論大会』の文字。滝は他の教師に鳳にこれに出て欲しいということを伝
えてあるのだ。その大会までの期間があまりないので、この弁論大会のための用意をする
ということにすれば、休みの日に鳳が滝の家に行ったとしても全く怪しまれない。余計な
問題が起きないよう、滝はバッチリその対策を施していた。
「これには、本当に出て欲しいと思ってるよ。でも、これはあくまでもカモフラージュ。
長太郎の予定が空いてるなら、是非うちに来て欲しいな。」
確かにこれならたとえクラスの誰かや他の教師に見つかったとしても怪しまれることはな
い。鳳の気持ちとしては、行きたいという気持ちでいっぱいだった。
「本当に・・・行ってもいいんですか?」
「うん。たまには誰にも邪魔される心配なく、二人っきりで過ごすのもいいと思うよ。」
学校の保健室では、いつ誰が入ってきてもおかしくはない。そんな中で二人っきりでいる
時間となるとごく限られてしまう。もう少し、ゆっくり話をしたり、その他のことをした
いと滝は前々から考えていた。
「それじゃあ、行きます。滝先生の家ってどこにあるんですか?」
「ここからそんなに遠くないよ。バスで10分くらいのとこかな?」
「どうやって行けばいいかを書いてもらえれば行きます。」
「じゃあ、決まりだね。今、地図書くからちょっと待ってね。」
鳳が自分の家に来てくれるということが決まると、滝は嬉しそうな顔をして、自分の家ま
での地図を書き始めた。鳳も鳳で、初めて先生の家に遊びに行くということでドキドキし
ている。
「はい。これが俺の家までの地図。」
「ありがとうございます。」
「楽しみだなあ。長太郎がうちに来るのか。しっかり掃除しとかなきゃね。」
「俺も楽しみです。先生の家に行くなんて、初めてですごく緊張しますけど、滝先生の家
なら是非行ってみたいです!」
「そっか。出来れば泊まって欲しいから、来る時はそのための道具も忘れないようにね。」
「はい!!」
元気よく返事をして、鳳は頷いた。そんな鳳を見て、これはかなりいい感じの休日になり
そうだと滝は笑う。自分の家なら何でもし放題である。学校では教えられなかったことを
たくさん教えてあげようと、滝は頭の中で休日のプランをいろいろと練るのであった。
そして、週末。鳳は学校に行く時よりも少し大きな鞄に様々なものを詰め込み、うきうき
しながら家を出た。滝にもらった地図を見ながら、そこに向かってテクテクと歩き出す。
「学校の前のバス停で、駅行きとは逆のやつに乗ればいいんだよな。」
間違えないようにとメモをしっかりと確認して、鳳は滝の家がある方向へ向かうバスに乗
る。バスの中で鳳はこれからのことを考え、だんだんと緊張してきながらも、胸を躍らせ
ていた。最寄りのバス停で下りるともう一度地図に目を落とす。地図に書かれた目印を頼
りに鳳は滝の家へと歩き出す。しばらく歩いていくと、目的地としていた大きなマンショ
ンに辿り着いた。滝はこの大きなマンションに住んでいるのだ。
「うわあ・・・」
目の前にそびえたつマンションの大きさに鳳は驚く。言うなれば、高級マンションといっ
たところだ。そんな大きなマンションを前にして、鳳は緊張してしまう。自動ドアを入る
と中にはまたもう一つの自動ドア。この自動ドアは訪れる部屋の住人に許可を得ないと入
れない仕組みになっている。そのドアの前にあるボタンで、鳳は滝の住む部屋の番号を押
した。
プルルル・・・プルルル・・・
『はい。』
「あの・・・鳳ですけど。」
『長太郎。今、ドア開けるから待ってね。』
そう滝が言ったと同時に自動ドアは開いた。ドキドキしながら鳳はそのドアの先へと足を
踏み入れる。滝の部屋は10階。かなり上の方である。エレベーターに乗り、鳳は滝の部
屋のある階へと向かった。
「えっと、滝先生の部屋は・・・・」
もう一度さっきの地図を出し、そこに書かれた部屋番号を確かめる。滝の部屋はその階の
一番端であった。その部屋の前まで来ると鳳はゆっくりとインターフォンを押した。
ピンポーン・・・
しばらくドアの前で待っているとガチャっと鍵を開ける音がする。そしてドアが開き、私
服を着た滝が顔を出す。
「いらっしゃい、長太郎。」
「こんにちは、滝先生。」
普段見慣れている白衣姿とは一味違う滝の姿に、鳳はドキドキする。部屋の中に招き入れ
られると、その部屋の綺麗さに思わず感嘆の声を上げた。
「うわあ、すごく綺麗な部屋ですね。」
「そうでもないよ。そこに座ってて。今、お茶淹れて来るから。」
「はい。ありがとうございます。」
リビングの真ん中にあるソファに座り、鳳は滝が戻ってくるのを待つ。滝が戻ってくると
二人はお茶を飲みながら、他愛もない話をした。それだけでどんどん時間が過ぎていった。
「あっ、もうこんな時間。そろそろお腹空いたよね?」
「そうですね。何か滝先生と話してると時間が経つのがすごく早く感じます。」
「俺もそう思う。俺、夕飯作るから先にシャワー浴びてきちゃいな。」
「はい。」
話をしている間に日はすっかり落ち、外は暗闇に包まれていた。鳳を浴室まで連れて行く
と滝はキッチンへ向かいながら、顔を緩ませた。
「やっぱ、長太郎をうちに呼んだのは正解だったな。」
夕飯を食べたら、そこからが本番であると、滝はこれからすることへの期待感に胸を躍ら
せていた。
夕食が食べ終わると滝は鳳を自分の部屋で待たせ、シャワーを浴びに行った。滝の部屋は
グリーン系統の家具で統一されていて、とてもさわやかな感じであった。ベッドも普通の
シングルのものよりかは若干大きく、体を寄り合わせれば、二人でも眠れそうである。そ
んなベッドに腰かけながら、鳳は滝が帰ってくるのを待っていた。
「お待たせ、長太郎。」
「あっ、お帰りなさい、滝先生。」
シャワーを浴びて戻ってきた滝は、ゆったりとしたシルク生地のパジャマに身を包んでい
る。白衣を着ている時とは全く雰囲気の違う滝の姿に鳳は思わず見惚れてしまった。
「滝先生って、本当綺麗ですよね。」
「そうかな?長太郎にそう言ってもらえるとすごく嬉しいな。」
本当に嬉しそうに滝はニッコリと笑う。そんな表情にまた、鳳は魅せられる。ぽーっとし
て滝を見ていると、いつの間にか滝は鳳のすぐ隣に座っていた。
「ねぇ、長太郎。」
「はい。」
「これから何するか分かるよね?」
「・・・・なんとなくは。」
あの妖しげな視線で見つめられ、鳳はドギマギする。何をするかと言われたら、そういう
ことしかないが、具体的にどうされるのかは鳳はまだ理解していなかった。
「今日は学校じゃ教えられないようなことをたくさん教えてあげる。」
ゆっくりと低音の声で囁かれ、鳳の心臓はドクンと高鳴る。知らないことを教えられる若
干の恐怖とそれを上回る好奇心と期待感。ベッドの頭の部分に押し付けられる形で鳳は座
らされた。
「あの・・・滝先生っ・・・」
「どうしたの?」
「やっぱり・・・少し怖いです。」
「大丈夫だよ。俺に任せてれば、何にも怖いことなんかないから。心配しないで。」
緊張と今までにないほどの鼓動の高鳴りからか、鳳はそんなことを訴える。そんな鳳に滝
は穏やかな笑顔を見せ、落ち着かせるような言葉をかけてやる。そして、ゆっくりと緊張
を解すかのように口づけを施す。激しすぎず、しかし、それでいて熱くて甘いキスをされ、
鳳はすぐに夢見心地になっていった。
「ん・・・んぅ・・・・」
「少しは怖くなくなった?」
「・・・はい。」
滝のキスのおかげで先程感じていた異常な程の緊張感はすっかり消え去った。これならこ
れ以上先に進んでも問題はないだろうと、滝は鳳の着ているTシャツを捲くり上げる。
「わっ、た、滝先生!?」
「落ちないように、裾の部分口に咥えててくれないかな?」
どうしてそうしなければいけないのかは分からないが、鳳は素直に滝の言うことに従った。
上半身の肌が露わになった状態になると、滝はさっきのキスで軽く立ち始めている胸の飾
りにちゅっと口をつける。
「んんっ・・・んっ!」
その瞬間、鳳の体はビクンと震えた。なかなかいい感度だと、滝は口を緩ませる。もっと
気持ちよくさせてあげようと、滝はその小さな木の実を舌や唇を使って転がした。
「ふっ・・んん・・・ぅんっ・・・」
Tシャツの裾を咥えているためあからさまな声は出ないが、鼻にかかったその声は滝にと
って、ひどく興奮出来るものであった。片方の突起を舌で転がし、もう片方の突起を手で
摘まんでやると、鳳はさらに大きな反応を見せる。
「うっ・・・んんっ!」
もう鳳に服を咥えているだけの力はなかった。呼吸を乱しながら、Tシャツを滝の頭へと
落とす。小さく開いた口元からは、服を咥えてていたため、飲み込みきれていなかった唾
液が糸のように流れている。
「ダメだよ。ちゃんと咥えてなきゃ。」
「ハァ・・・ゴメンナサイ。」
「まあ、いいや。それにしても、長太郎の身体ってホント敏感だよね。」
楽しそうな笑みを浮かべて滝はそう言う。それを聞いて、鳳の顔は真っ赤に染まった。自
分でもおかしいと思うくらい、滝に触れられると感じてしまう。
「おかしいですか・・・?」
「いや、全然そんなことないよ。むしろ、俺にとっては嬉しいくらい。」
涙目になって尋ねてくる鳳は滝にとっては、これ以上なく可愛く感じられた。もっと進ん
だことがしたいと滝は鳳の穿いているハーフパンツに手をかける。
「やっ・・・滝先生っ!」
「これからもっといいこと教えてあげる。脱がしてもいい?」
もう半分くらいは下ろしてあるにも関わらず、滝はあえて尋ねる。鳳は恥ずかしいと思い
ながらもただ頷くしかなかった。手際よくハーフパンツと下着を取り去ってしまうと、滝
はベッドの側にある引き出しの中から何かを取り出した。
「長太郎、膝を少し開いて座って、腰を上げてくれる?」
「こうですか?」
膝立ちをさせるような状態で、滝は鳳を座らせる。そして、さっき引き出しから出したも
のを手に垂らし、そのまま鳳の双丘の中心へと指を運ぶ。
「っ!!・・・ぁっ!」
突然感じる違和感に鳳は声にならない声を上げる。ローションで濡れた滝の指は、みるみ
る鳳の内側へと埋め込まれていった。その今までに感じたことのない奇妙な感覚に鳳は、
身体を震わせ、思わず滝にしがみつく。
「ゃ・・あ・・・滝せんせ・・・」
「痛い?」
「痛・・くはないですけど・・・・ふっ・・あぁっ・・!」
少し指を動かしただけで、鳳は滝にしがみつく腕の強さを強める。初めてにも関わらず、
こんなにも敏感に感じていることに、滝は感心し、なんとなく嬉しくなった。しばらく指
を動かしていると、鳳が特に大きな反応を見せる箇所を見つける。
「ひあっ・・・!!」
「ふーん、長太郎のスイートスポットはこのへんか。」
「いやっ・・・やめてくださっ・・・ああっ!!」
「本当に敏感だよね。とても初めてとは思えない。」
そんな滝の言葉に鳳は強い羞恥心を感じる。その瞬間、Tシャツの下に隠れていたものが
耐え切れずに真っ白な熱を放った。
「くっ・・ぁあんっ!!」
その部分に一度も触られていないにも関わらず、達してしまったことに、鳳は言いようも
ない恥ずかしさと驚きを感じる。いつの間にか鳳の顔は涙でぐしゃぐしゃになっていた。
「大丈夫?長太郎?ちょっと、急ぎすぎちゃったかな?」
「滝先生・・・俺・・・」
「何?」
「前・・何にも触られてないのに・・・・」
自分のしてしまったことが信じられないと、鳳は涙に濡れた顔で滝を眺める。そんな鳳の
頭を優しく撫で、滝はふっと微笑みながら言葉をかけてやった。
「そんなに泣かなくても大丈夫だよ。全然おかしなことじゃない。俺にとっては、長太郎
がそんなふうに感じてくれてたってことがすごく嬉しい。」
「ホント・・・ですか?」
「うん。」
滝の言葉で鳳はいくらか落ち着きを取り戻す。鳳の呼吸が少し整えられてくると、滝は優
しく鳳の体をベッドに押し倒した。
「滝先生・・・?」
「俺、早く長太郎と繋がりたいんだけどいいかな?」
「えっ?」
「長太郎のココに、俺のを入れるってことなんだけど。」
さっき触れられていた部分に再び触れられ、鳳の心臓はドクンと高鳴る。指で弄られてあ
んなにも感じてしまうのだから、もっと大きな熱の塊を入れられたらどうなってしまうの
か。そんな妙な疼きを伴う恐怖が、鳳を襲った。
「怖い・・ですよぉ・・・」
「心配しないで。絶対痛くはしないから。」
「でも・・・」
「お願い、長太郎。」
鳳の今までの反応を見てきて、滝も相当切羽詰まっていた。懇願するような瞳でそう頼ま
れ、鳳はこれ以上拒むことは出来なかった。瞳に溢れんばかりの涙を溜め、滝の首に腕を
回しながら頷いた。
「痛く・・・ないんですよね・・・?」
「うん。初めは少し違和感があるかもしれないけど。」
「それくらいなら我慢します。入れてください・・・滝先生・・・」
思ってもみない言葉を言われ、滝の理性は一気に飛んでしまう。今までは何とか理性を保
っていられたのだが、今の一言で完璧に糸が切れてしまった。荒々しく足を開かせ、容赦
なく自身を鳳の中へと埋め込んでゆく。
「ひっ・・ぁ・・ああ―――っ!!」
一気に奥まで入ってしまう感覚に鳳は、耐え切れず嬌声を放つ。違和感など感じている余
裕などない程いっぱいに埋め込まれ、その部分から感じられる熱と快感にただ身を任せる
しかなかった。
「あっ・・ぅ・・滝・・せんせぇ・・・」
「ゴメンね、長太郎。手加減・・・出来ないかも・・・」
「滝先生の・・すごく熱いです・・・」
「長太郎の中も溶けちゃそうなくらい熱い・・・」
お互いの熱を感じ合いつつ、どちらも腰を揺らす。自然と身体が快感を求める感覚に二人
はいつの間にか溺れていた。
「ふっ・・・ぁ・・う・・・あっ・・・」
「長太郎っ・・・」
「せんせ・・ぇ・・・」
ゼーゼー息を乱し、恍惚とした表情で鳳は滝の顔を見上げる。その表情に何かを感じ取っ
たのか、滝は鳳に優しくキスをして微笑みながら囁く。
「一緒にイこう、長太郎。」
「は・・い・・・・」
もう一度唇を重ね、滝は最後に鳳の一番敏感な場所を穿つ。そこに滝の放った熱いものを
感じ、鳳もほとんど同時に自身の熱を放った。
初めてそんなことをし、すっかり疲れてしまった鳳は滝のベッドに横たわったままだった。
そんな鳳に滝はミネラル・ウォーターを持ってきてやる。
「疲れたでしょ?どこか痛かったりしない?大丈夫?」
「はい。」
「よかった。喉渇いてるでしょ?はい、ミネラル・ウォーター。」
「ありがとうございます。」
水を飲むために鳳はいったん起き上がる。滝から受け取ったミネラル・ウォーターをごく
ごくと飲むと、鳳は小さな溜め息をつく。確かにものすごく身体は疲れているが、それほ
ど嫌な感じではないし、どこかが痛いというわけでもない。本当はこんなことをしてはい
けないんだろうなあと思いつつも、不思議と罪悪感は感じなかった。しかし、とある一つ
のことだけがどうしても気になってしまう。
「滝先生。」
「何?」
「滝先生は俺のこと、本当に好きなんですか?」
変なことを聞いてくるなあと、滝はきょとんとしてしまう。しかし、鳳はかなり真剣であ
った。
「当たり前じゃない。だって、普通に考えたらこんなこと犯罪の域だよ?それでも、こう
いうことがしたいと思うのは、長太郎のことが好きだから。本当に好きだから、長太郎に
触れたいと思うんだし、一緒に居たいと思う。遊びでこういうことが出来るほど、俺は軽
くないよ。」
笑いながらも真剣に話す滝の言葉に、鳳はホッとする。何だか無性に滝に触れたくなり、
鳳はぎゅっと滝に抱きついた。
「どうしたの?長太郎。」
「いきなりすいません。でも、今、滝先生が言ってくれたことがすごく嬉しくて・・・」
滝からは見えない鳳の顔は実に嬉しそうに緩んでいた。やはり中学生らしい可愛さがある
なあと滝は鳳の体を抱き締め返す。
「本当可愛いよね、長太郎。」
「そうですか?」
「うん。明日も休みだしさ、またいろいろ話したり、いろんなことしよう。」
「はい!」
自分の一言一言にいい反応を見せてくれる鳳に、滝はさらに夢中になってゆく。保健室の
先生と風紀委員の生徒というなかなか妙な関係のこの二人は、時が経つにつれて、より近
づいていくのであった。
END.