Regulators of Ecclesia ��

戦利品を家に持ち帰ると、大曲と種ヶ島はそれらを使って早速加工を始める。加工と言っ
ても、宝石をアクセサリーにするような加工ではなく、各々魔法を使ってそれらを食べら
れるようにするような加工だ。
「竜次の作ったの食べるん楽しみやなー。今回はどんな味で、どんなふうになるんやろ?」
「それはこっちも同じだし。そんだけ数があるんだ。結構刺激的なのが作れるんじゃねー
の?」
作ったお菓子は自分で食べるのではなく、基本的に相手に食べさせることを前提としてい
る。そのため、何かしらの効果をつける際は、相手にこうなって欲しいという効果をつけ
ることが多かった。しかし、素材の質や内容が毎回異なるため、同じような効果をつけよ
うと思っても、そのときどきで効果の表れ方はかなり違っていた。
「よーし、俺の方は出来たで☆」
「俺も出来たし。」
どちらも銀色の皿に作ったお菓子を乗せ、相手に差し出す。お菓子と言えどもその見た目
はまるで宝石のようで、どれもキラキラと輝いていた。
「竜次が作ったのどれも綺麗で美味そうやん!」
「お前が作ったのも悪くねーな。どれから食べるよ?」
「んー、迷うけど、この琥珀色のから食べようかな。」
「なら、俺はそのルビーみてぇな色したのから食べるし。」
どちらも相手の作ったお菓子を手に取り、口元へと持っていく。
「ほんなら、せーので食べるで☆」
「おう。」
「せーの・・・」
パキッ!
手にしていたお菓子を口に入れ、飴細工を砕くように噛む。
「んっ・・・あまぁ。中に甘い蜜が入っとってメッチャ美味いやん!」
「お前が作ったのは、ジャムみてぇなのが入ってるな。酸味と甘さがちょうどいいし。」
それぞれ口にしたお菓子を飲み込むと、どのような効果が表れるかしばらく待つ。
(何やちょっと切ない気持ちになってきた。メッチャ竜次にぎゅーってされたい!)
「竜次、ぎゅーってして。」
子どもが親に甘えるように種ヶ島は腕を広げて大曲にそう頼む。
(何かすげぇ修二が可愛く見えるな。これはどういう効果だ?)
種ヶ島に求められるまま、大曲は種ヶ島をぎゅっと抱きしめる。大曲に抱きしめられると、
種ヶ島は胸がキュンキュンとときめくのを感じる。
「ヤバイ。竜次にぎゅーってされてんのメッチャ嬉しい。」
「何つーか、離したくない気分が半端ねーんだけど。俺が食べたやつ、何を使ってどんな
効果にした?」
「竜次が食べたんはあの赤いやつやんな?あれは、心配と恐怖を混ぜ合わせて、いい意味
での執着の効果をつけた感じやな。」
「なるほどな。それでこんなに離れたくねぇ気分になってんのか。」
「竜次のは?」
「今お前が食べたのは、不安と寂しさを混ぜ合わせて、メチャクチャ甘えたくなるって効
果だな。ガキのそういう感情だから、純度は高めだし。」
「あー、そういうことか!えー、ほんなら、もっと竜次に甘えとこ。」
お互いに作ったお菓子の効果を聞いて、納得する。大曲に抱きつき、しばらく顔を押しつ
けていた種ヶ島であるが、それだけでは物足りず、甘え度全開で大曲を見上げる。
「竜次、頭撫でていいこいいこして。」
(可愛すぎなんだが。)
種ヶ島の作ったお菓子の効果で、大曲には甘えてくる種ヶ島がどうしようもないほど可愛
く見えていた。優しく頭を撫でてやると、種ヶ島はふにゃっとした笑顔になり、大曲の胸
はドキンと跳ねる。
(こんな顔見せられたら、我慢出来ねぇ・・・)
種ヶ島を抱きしめた状態のまま、大曲は種ヶ島にキスをする。
「んんっ・・・」
(あ、この状態でキスされるのヤバぁ。満たされる感っちゅーか、トキメキ度合い半端な
いわ。ホンマとろけてまう。)
あまりの心地よさに種ヶ島は大曲の首に腕を回してしがみつき、大曲のキスに応える。先
程食べたお菓子の甘さがまだ舌に残っているため、どちらもその甘さを味わうかのように
舌を絡める。夢中になってキスをしていると、だんだんと先程食べたお菓子の効果が薄れ
てくる。
「んはっ・・・ハァ、ハァ・・・」
「ハァ・・・少し落ち着いてきたな。」
「せやな。いや、でも、甘えん坊状態でのキス、ホンマよかったわ。もう竜次に愛されと
る感マシマシでずーっとキュンキュンしとったわ!」
「フッ、そりゃよかったじゃねーか。ま、俺も似たようなもんだけどよ。」
「ホンマに?ほんなら、一つ目は引き分けってことやな。」
執着心アップと甘えん坊の効果を加えてのキスはなかなかよかったと、どちらも満足気に
笑う。次はどんな効果のお菓子が食べれるのだろうと、期待感に胸を躍らせながら、二人
は別のお菓子に手を伸ばす。
「次はこのチョコレート色のにしようかな。」
「そしたら、俺はこのオニキスみてぇに真っ黒なやつにするし。」
次のお菓子を手に取ると、二人は同時に口の中に放りこむ。
パキッ!
「今回のはだいぶスパイシーだな。だが、このピリッとする感じ、結構好きだし。」
「竜次が作ったやつは、見た目通りチョコみたいな味やな。ただビターチョコって感じで、
だいぶ苦めやな。」
先程とは打って変わって、かなり大人向けの味であるが、どちらもそれはそれで悪くない
と思っていた。
(あれ?何やろ?何や胸がメッチャドキドキして、この感覚は・・・)
「なあ、修二。そろそろ脱げよ。」
「えっ!?あ、せ、せやな・・・」
大曲にそう言われ、種ヶ島はシャツのボタンに手をかける。ボタンを全て外すと、種ヶ島
の顔はぶわっと赤く染まる。
「あれ?待って、竜次。何や脱ぐのメッチャ恥ずかしいんやけど!」
「だろうな。ほら、早く脱げよ。」
種ヶ島が食べたお菓子の効果を知っているため、大曲はニヤリと笑いながらそう口にする。
いつもは感じない尋常じゃない恥ずかしさを感じながら、種ヶ島はシャツを脱ぐ。
(これ、たぶん食べたやつの効果やな。メッチャ恥ずかしいのに、恥ずかしくなればなる
ほどゾクゾクしてまう・・・)
「ハァ・・・ハァ・・・」
「次は下だな。」
「ちょっと待って!今、ホンマに恥ずかしくて・・・」
「けど、その恥ずかしさで興奮してんだろ?自分で脱げないなら、俺が脱がしてやるし。」
「アカン!!」
恥ずかしがっている種ヶ島に興奮しながら、大曲は種ヶ島のズボンと下着を下ろしてしま
う。いつもは感じない羞恥心のせいで、種ヶ島の熱はとろりと蜜を溢していた。
「いつもと同じことしとるのに、何でこないに恥ずかしいん?さっきのチョコみたいなや
つ、どんな効果なん?」
「罪悪感と羞恥心を混ぜ合わて、普段は感じない羞恥心を感じさせた上で、興奮させるっ
て効果だな。お前の反応見てる限りでは、効果はちゃんと表れてるっぽいし。」
「もうバッチリ表れとるわ!今のこの状態もかなり恥ずかしくてたまらん。竜次に見られ
とるって思たら、もう腹ん中がキュンキュンしておかしくなりそうやもん。」
目を潤ませ、呼吸を乱しながら種ヶ島はそう口にする。そんな種ヶ島が可愛くて仕方なく
もっといじめたいと大曲は思ってしまう。
「なあ、もっと脚広げて、自分の手で挿れる場所を広げて見せてみろよ。」
「なっ!?そんなん恥ずかしすぎて・・・」
大曲の言葉に種ヶ島の鼓動は速くなり、顔が熱くなる。しかし、大きな羞恥心とは裏腹に、
足は勝手に開き、両方の手は双丘の中心を割り開くように動いてしまう。
「やあぁんっ!!」
(恥ずかしいのに、メッチャ感じてまう。)
恥ずかしくて見られたくないのに、見られると気持ちよくなるので見て欲しい気持ちも高
まる。そんな相反する感情が混じり合い、種ヶ島は混乱する。
「フッ、すげぇエロいし。つーか、俺が食ったやつはどんな効果なんだ?いまいち分から
ねーんだけど。」
「竜次が食ったんは、虚栄心とか反感とか敵意みたいな感情を混ぜ合わせて、支配欲、征
服欲を強めるって感じになっとるはずやけど。今の竜次、いつもより意地悪やで?自覚な
いん?」
「なるほどな。そんなの作ったってことは、いじめられたかったってことか?本当エロい
し。」
大曲の少し意地悪な言葉に、種ヶ島の胸はときめいてしまう。大曲の支配感強めの態度は
種ヶ島の羞恥心を高め、種ヶ島の恥ずかしがる態度は大曲の征服欲を刺激する。
「フッ、お前のここ、興奮してるからかすげぇ痙攣してるし。」
「やっ・・・そんなとこ見んといて・・・」
種ヶ島の蕾に触れるか触れないかくらいの場所に指を持っていき、大曲はそんなことを言
う。そんな大曲の言葉に反応し、種ヶ島はそこだけでなく全身をビクビクと震わせる。
「触ったら入っちまいそうだし。」
そう言いながら、大曲は種ヶ島のそこに触れる。キュンキュンを収縮を繰り返すそこは、
いとも簡単に大曲の指先を飲み込む。
「んああぁんっ!!」
予想していなかった刺激に種ヶ島は達してしまう。そんな種ヶ島を見て、大曲がひどく興
奮する。
「今のでイッちまったのかよ?本当可愛すぎだし。」
「うー、メッチャ恥ずかしいわ・・・あ、でも、さっきよりはちょっとマシになってきた
かも?」
「まあ、効果はそこまで長くは持たねぇからな。そしたら、最後の一つ食っておくか。」
種ヶ島から指を抜くと、逆の手で大曲は種ヶ島が作ったお菓子の最後の一つを手に取る。
「最後のはかなり青いな。どんな味か気になるし。」
「竜次が作ったんも水色でメッチャ綺麗やん。これも味の予想はつかへんわ。」
種ヶ島も大曲が作ったお菓子を手に取る。そして、先程と同じように同時に口の中に含む。
パキっ!
『っ!!』
奥歯で噛み砕くと、どちらもさっきとは違う意味での刺激的な食感に驚く。
「すげぇシュワシュワする。炭酸・・・つーかソーダみてぇな雰囲気だな。」
「あはは、俺が食ったのメッチャパチパチしよる。パチパチキャンディーやん!」
どちらも一風変わった食感を面白がりながら、ごくんと口の中のものを飲み込む。体内に
それが入ると、すぐにその効果が表れる。
「あ、これヤベェな。」
「はは、せやろな。」
「ったく、どうなっても知らねぇぞ。こうなってるのはお前のせいだからな?」
まだ効果が表れ始めている段階なので、大曲は普通に話しているが、すぐにそんな余裕は
なくなる。種ヶ島は押し倒し、入口に自身をあてがうと、一気にその身を進める。
「ひっ・・・あああぁっ!!」
大曲が自分の中に入ってくると、種ヶ島はあまりに強すぎる快感に甘い悲鳴を上げる。
「やっ・・・待って!!ひぅっ・・・アカン!!気持ちよすぎて・・・ああぁっ!!」
「ハァ・・・待てるかよ。お前がこうさせてんだからな。」
種ヶ島が作ったお菓子の効果で、大曲の理性は全く働かなくなっていた。激しく中を穿ち
ながら、軽く肌に触れてやると、種ヶ島はビクビクとその身を痙攣させ、あまりも気持ち
よさに達してしまう。
「あああぁんっ!!ひっ・・・竜次の触られんの、気持ちええ!!こんなん無理やっ!!」
「無理だろうが俺は止められねーからな。」
「あっ・・・うあっ・・・んんんっ!!」
大曲が作ったお菓子の効果は、種ヶ島の感度を最大限に高めるような効果であった。その
ため、種ヶ島は大曲にどこを触れられても感じてしまい、頭が真っ白になるほどの絶頂感
が連続して訪れ、何度も達してしまう。
「ああっ!!んあっ・・・竜次っ・・・んああぁっ!!」
「すげぇ気持ちよさそうだし。つーか、中の感じヤベェな。ずっと痙攣してて、かなりク
る。」
「気持ちええの止まらん!!あっ・・・アカンっ・・・また・・・」
ガクガクと下肢を震わせている種ヶ島の最奥を突いてやり、大曲は跡をつけるように種ヶ
島の首に口づける。ひどく敏感になっている肌にそんなことをされ、種ヶ島は一際深く達
する。
「やあああぁんっ!!んっ・・・―――っ!!」
「んっ・・・修二っ・・・!!」
種ヶ島の中の具合がかなりよく、大曲も種ヶ島の中に熱い雫を放つ。強く長く続く快感に
種ヶ島の頭の中はチカチカと瞬くハートで満たされていた。
「はっ、はぁ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
「・・・・・」
(あー、まだ全然治まんねぇ。修二のヤツ、何てもん作ってるんだし。)
激しく呼吸を乱しながら、ピクピクと痙攣している種ヶ島を見て、大曲はさらにムラっと
してしまう。グイッと膝を曲げさせると、大曲は先程よりも深く腰を進め、再び大きく腰
を動かす。
「ああぁっ!!ちょっ・・・竜次っ!!んあっ・・・ああぁんっ!!」
「こことかもさぞ敏感になってるんだろうな?」
あまりに感じすぎて、抵抗が出来なくなっているのをいいことに、大曲はニヤリと笑って、
種ヶ島の胸の突起を両手の指でぎゅっと抓む。
「ひっ・・・〜〜〜〜っ!!」
声にならない声を上げ、種ヶ島は再び熱の先から蜜を溢す。
「ハァ・・・あ、あ・・・」
「本当どこ触っても感じまくって、イキまくってて可愛いし。」
きゅっきゅとそこを何度か抓んでやれば、その動きに合わせて、種ヶ島の下肢は痙攣する。
「あんっ・・・ハァ・・・も・・・アカンて・・・」
「俺はまだまだ余裕だからな。俺が満足するまで付き合ってもらうし。」
(まだまだこの意味分からんくらい気持ちええのが続くってこと?そんなん・・・最高や
ん!)
お菓子の効果で理性がなくなっている大曲に容赦という言葉は存在しなかった。もともと
持久力はかなりあるので、こうなった大曲が止められないことは種ヶ島は身を持って理解
していた。せっかくなので、大曲がつけてくれた効果を存分に楽しもうと、種ヶ島は大曲
の好きなようにさせることにした。
「んんっ・・・はっ・・・竜次っ・・・んああぁ!!」
「ハァ・・・今日のお前、ずっと可愛いし。」
「もうずーっと気持ちええの止まらへんのやで?こんなんもう竜次にメロメロになってま
うに決まっとるやん!」
「まだそんなこと言える余裕があるのはさすがだし。」
「もぉ・・・全然余裕なんてあらへんで・・・竜次の出したもんと竜次の愛で、心も腹も
いっぱいやもん・・・」
「フッ、言ってくれるじゃねーか。ま、食べた菓子の効果もだいぶなくなってきたし、次
で終わりにしてやんよ。」
「あ、ほんなら最後はぎゅーってしながらキスして?」
「しゃあーねーなあ。」
そんなことを言いながら、大曲はふっと笑い、種ヶ島を抱きしめ優しく口づける。既に熱
い蜜で満たされている種ヶ島の中で大曲が数度熱を動かすと、どちらもじんわりと内側か
ら広がるような穏やかな心地よさを覚え、もう何度目か分からない甘い絶頂を迎えた。

事が終わると、二人は下だけは身につけ直し、上半身は何も着ないまま、ベッドに座って
くっついていた。
「今日のも最高やったな☆特に最後に食べたやつ、ホンマヤバかったわ。アレは結局どん
なんだったん?」
「あれは、緊張と混乱と癇癪を混ぜて、思考停止と身体の感度MAXにさせるって感じだ
な。ちょっとしたことでも爆発するガキの癇癪がイイ味出してただろ?」
「はあー、なるほどなぁ。癇癪を感度アップにさせるんさすがやわ。ホンマどこ触られて
もメッチャ気持ちよくて最高やったで☆」
「そういう感想になるのはお前らしくて悪くねーし。で、俺が最後に食べたのは?まあ、
だいたい予想はつくけどよ。」
「竜次が最後に食べたんは、怒りやイライラを混ぜ合わせて、理性のリミッター解除って
感じやな。ガンガン求めて攻めてくる竜次、メッチャよかったわ☆」
「予想通りだな。ま、悪くはなかったぜ。」
負の感情を加工したお菓子を使ってのプレイは今日もなかなかよかったと、二人は顔を見
合わせて笑う。始めは勝負をするような雰囲気であったが、いつもとは少し違った形で身
体を重ねていると、その刺激的な感じと興奮にどちらが勝ったかどうかなんてことはどう
でもよくなってしまう。今回も例に漏れず、勝敗よりも圧倒的な満足感にどちらも満たさ
れていた。
「俺らが作ったお菓子使ってやるの、毎度結構楽しめるやん?せやから、今度ツッキーや
毛利、サンサンやアツに食べさせてさせてみたいよな。」
大曲の腕にぎゅっと抱きつき、肩に頭を預けながら種ヶ島はそんなことを言い出す。
「あー、まあ、確かにそれはちょっと面白そうだし。」
「ツッキーにあげるなら、どんな効果なのがええかなー。せっかくやから、いつもとは違
う感じになるのがええよな。」
「そしたら、今日俺が最後に食べたやつみたいなのとか?」
「いや、言うてツッキー結構ムッツリやん?毛利相手やったら、何もせんでも理性のリミ
ッター外れてそうやない?」
「そうか?うーん、でも、確かに・・・」
「あ、ツッキー普段無口やから、メッチャ饒舌に言葉責めするとかは?さすがに饒舌には
せぇへんやろ。」
「はは、それは確かに越知らしくはねーな。何だかんだ毛利は喜びそうだし。」
「毛利はツッキーのすることやったら、何でも喜ぶやろ。」
越知にあげるならば、どんな効果のものがいいかを二人は楽しげに話す。らしくなければ
より面白くなるだろうと、そんな方向性で効果を決める。
「逆に毛利にはどんな効果のを食わすよ?」
「今日俺が最後に食べたやつみたいなのもありやと思うけど、ツッキーの好みを考えると、
猫耳、猫尻尾を生やすとか?」
「ああ、それは間違いなく越知は喜ぶだろうな。」
「さし興出来ないレベルやろな!猫もいろんな種類おるから、食べさせるのによって耳と
か雰囲気が変わるのも一興やん?」
「それは間違いねぇな。」
越知の猫好きを考えるとそういうのもありだと、二人はくすくすと笑いながら話す。どち
らもある程度の魔法は使えるため、そんな効果をつけることも朝飯前であった。
「サンサンにはどんなんがええかなー。」
「アイツは遠野に対しては素直じゃねーからよ、遠野に対する想いを増幅させた上で、正
直なことしか言えなくなるとか面白そうじゃねーか?」
「それメッチャええやん!サンサン、アツのことメッチャ好きなはずやのに、素直には伝
えへんからな。その効果はありよりのありやな☆」
「そうされての遠野の反応も気になるけどな。」
「何だかんだアツは喜ぶんちゃう?アツはサンサンのこと、ホンマ大好きやし。」
「確かにな。」
君島には素直になる効果をつけるのがピッタリだろうと、二人は盛り上がる。
「遠野には、どんな効果つけたら面白いかパッと思いつかねーな。」
「サンサンが喜びそうなこと考えたらええんちゃう?言うてサンサンはアツのあの感じ、
全部気に入ってるとこあるからなー。態度や性格変わる系はあんまり喜ばん気ぃするな。」
「分かるし。だったら、毛利と似たような方向性か?見たいと思ってる衣装に変わるとか・・・」
「それメッチャ面白そうやん!ついでにちょっとエッチなアイテムとかも出てくるとかな☆」
「こんなのが好きなのかよ?って文句言いつつも、満更ではない遠野が思い浮かぶし。」
「分かるわー☆サンサンが喜んでたら、アツも基本嬉しそうにしとるからな。それメッチ
ャええわ!」
遠野に食べさせたいお菓子の効果もなかなかいい感じに考えられたと、種ヶ島も大曲も口
元を緩ませる。
「今度負の感情ぎょーさん集めたら、みんなに食べさすお菓子作るのありやな。」
「同感だし。高純度の感情集めとかねぇとな。」
「なっ!いや、それメッチャ楽しみやわ☆効果に関しては俺らで何度も実証済みやしな。」
「腕が鳴るし。アイツらいつも結構気を張った仕事してるから、たまにはこういうことで
息抜きするのもありだろ。」
「俺らからのサプライズなプレゼントやな☆」
自分達は負の感情を盗んだ後、基本的にこういうことをして楽しんでいるので、そこまで
重いことをしている自覚はない。しかし、『悪意の暗殺』や『因果の処刑』をしている他
のメンバーはそうはいかない。普段の大変な仕事を少しは忘れさせてやろうと、二人はそ
んなサプライズを考える。
「さーてと、ほんならいつそれを実行するか計画しよか。」
「おう。ふっ、結構楽しみだし。」
「せやな☆」
他のメンバーを労りたい気持ち半分、他のメンバーのいつもとは違う一面が見たいという
悪戯心半分で、大曲と種ヶ島は計画を立て始める。そんな二人の周りには『カラフルな悪
意』がキラキラと瞬きながら漂っていた。

                                END.

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