ひら・・・・ひら・・・ひら・・・・
「・・・・・・」
ひらひら落ちてくる赤や黄色の葉を宍戸は黙って眺めている。今は掃除の時間。掃いても
掃いてもキリがない状態にだんだんと腹が立ってきた。
「あー!!もうっ!!これじゃやってもやってもキリがねぇ!!」
「仕方ねぇだろ。こんなもん適当にやっときゃいいんだよ。」
珍しく掃除にしっかりと参加している跡部は、それほど丁寧にではなく、ざっざと適当に
掃きながら、宍戸と同じように紅葉した葉が落ちてくる木を見上げる。気温が秋というよ
りは冬に近いこの季節、葉を落とす木々はだんだんと丸裸に近い状態になってきている。
そんな木を見て、跡部はぽつりと呟いた。
「なんかよ。」
「あー?」
「この時期の木って、ストリッパーって感じじゃねぇ?」
「はあ??」
突然意味の分からないことを言い出す跡部に宍戸は思わず疑問たっぷりのニュアンスを含
んだ声を上げる。木を見て、ストリッパーなどという言葉が思い浮かぶ人物など跡部以外
にはいないであろう。
「ちょっと前までは、赤や黄色の派手な衣装着てたのに、今はそれを自ら脱いでいってる
んだぜ。しかも、人の目を喜ばせてよ。ほら、ストリッパーみてぇじゃねぇか。」
「俺はテメェの思考回路が分からねぇ・・・」
「まあ、そんなことはどうでもいいんだ。さっさと終わらせて教室戻ろうぜ。」
「そうだな。」
びゅお〜〜〜
『・・・・・・・』
もう少しで終わると思った瞬間、突然の強風でせっかく集めた落ち葉がまたバラバラにな
ってしまった。
「あーあ。散っちまったな。」
「だー、もう!!風、ムカツク!!」
掃除の時間はあと15分ほど残っているので、そのままにして帰れば確実に怒られるだろ
う。風に文句を言いつつ宍戸は荒っぽく再び箒を動かし始めた。
「ハ、ハックシュンっ!!・・・うあー、寒みぃ。」
さっきの風がきいたのか、宍戸は大きなクシャミを一つした。今の宍戸の格好は長袖のワ
イシャツにネクタイのみというこの気温には少し寒すぎる格好だ。
「宍戸、お前随分薄着じゃねぇか。ブレザーはどうした?」
「あー、母ちゃんがクリーニングに出しちゃってよ、取りに行くの忘れたとかで今日は着
てきてねぇんだ。」
一度寒いと感じるとさらに寒く感じるものだ。宍戸は自分の体を抱えるようにぶるぶる震
えた。
「あー、マジ寒みぃ。このままじゃ俺、凍えちまう〜。」
少々大げさにそんなことを言うと、跡部がバカにしたように笑う。
「この程度の寒さで凍えるなんて言ってるんだったら、ザマァねぇな。」
「そんな格好してるテメェに言われたくねぇ!!」
そう宍戸がつっこむ跡部はというと、ワイシャツの上には指定のベストを着、その上にブ
レザーを着て、さらにその上からコートを羽織っているという格好だ。しかも、首にはし
っかり高そうなマフラーが巻かれている。それだけ厚着をしていたら寒くないのは当然で
ある。
「俺様は寒がりなんだ。」
「それ自慢げに言うところじゃねぇだろ。」
呆れながらもそう言うが、正直なところ跡部が見につけている防寒具は今の宍戸にとって
はかなりうらやましい。そんなことを思いながら、じっと跡部のことを見ていると、また
バカにしたように笑われた。
「そんなに寒みぃのかよ?」
「あー、死にそうなくらい寒い!」
この際だから、思いっきり寒がっとけと宍戸は開き直ったように言った。すると、何を思
ったのか自分の持っていた箒をもう掃除が終わっているクラスメートに渡し、自分達のや
っていた箇所の掃除を任せた。
「テメェらもう終わってんだろ?ついでだからこのあたりもやっとけ。」
「おい、跡部・・・?」
跡部に何かを頼まれ、断ることが出来るのは、レギュラーメンバーくらいだ。それ以外の
者はとてもじゃないが跡部の頼みを断ることなど出来ない。それが女子であったのなら、
なおさらだろう。
「宍戸。」
「な、何だよ?てか、自分だけ掃除サボるなんてずりぃぞ。」
「問題ねぇよ。テメェも共犯だからな。」
「は?」
カシャン・・・
「なっ・・あ・・・!?」
宍戸が持っていた箒が地面に倒れたと同時に、宍戸の体は跡部の腕に包まれた。腕に包ま
れたというよりは着ているコートに包まれたという感じだ。突然のことで動揺しまくって
いる宍戸は、跡部の腕を振りほどくことも忘れてしまった。というよりは・・・・
(ヤベェ・・・)
ただ抱き締められるだけではなく、自然と腕が跡部の背中へと伸びてしまう。それには一
つの理由があった。
(跡部の体、メチャクチャあったけぇ!!)
冷たい風とは対照的に、十分な寒さ対策をしていた跡部の体は信じられないほど温かかっ
た。先程まで、あれほど寒がっていた宍戸にとってはそれはもう願ってもないぬくさだ。
「どうだ、宍戸?」
「っ!?」
あまりの温かさにぽーっとしてしまった宍戸だが、跡部に話しかけられ、ふと今が何の時
間かを思い出す。ただいまは掃除の時間で、周りには何人ものクラスメートがいる。一気
に羞恥心が襲ってくるものの、跡部の体温は心地がよい。離れたくても離れられない状態
に宍戸の頭は混乱した。
「あったけぇだろ?」
「えっ・・・あ・・・う・・・」
「何どもってんだよ?」
「テメェが急にわけのわからねぇことしてくるからっ・・・」
バッと顔を上げると目の前に跡部の顔がある。それに驚き、宍戸は再び跡部の肩に顔を埋
めてしまった。その顔はいかにも温められましたと言えるほど赤くなっている。
「感謝しろよ?この俺様が温めてやってんだからよ。」
「別に温めてくれなんて頼んだ覚えはねぇ!!」
「それにしては、さっきから離れようとしねぇじゃねぇか。嫌だったら、普通は離れるだ
ろ?」
「う〜。」
どんなに文句を言おうが何しようが、今のこの状態はありえないほど温かく気持ちがよい
のだ。それはクラスメートに見られているとかここが学校であるとか、そんなことはもう
どうでもよくなってしまうほどで、宍戸を離れさせない十分な理由になっていた。
キーンコーンカーンコーン
しばらくどうしようか宍戸が混乱する頭で悩んでいると校舎の方からチャイムの音が聞こ
えた。その音を聞き、跡部は宍戸を抱き締めている手を緩める。
「あっ、掃除の時間終わったみたいだぜ。」
「じゃ、じゃあ、さっさと教室戻らなきゃな!!」
パッと跡部から離れ、さっきまでのことを誤魔化すかのように宍戸は大声でそう言った。
そこでまた、冷たい風が吹き抜ける。
「ハックシュンっ!!」
ふわ・・・
「?」
さっきのようにクシャミをすると、毛布をかけられたかのような温かさを感じる。ふと見
ると跡部の着ていたコートが自分の肩にかかっていた。跡部の体温がすっかり染み込んだ
そのコートは先程の感覚を鮮明に蘇らせる。
「先に教室帰ってるぜ。箒、ちゃんと片付けてから戻れよ。」
宍戸の横にはさっき手から離れてしまった箒が転がっている。それを拾ってもう一度跡部
の方を見てみると、いつの間にか跡部の姿は見えなくなっていた。
「何だかんだ言って、優しいんだよな。」
肩にかけられたコートにしっかり腕を通し、宍戸はふっと呟く。箒を片付けに行きながら
宍戸は顔を緩ませた。
そんな掃除の時間から、だいぶ時間が経ち、部活も終わって後は帰るだけとなった頃、レ
ギュラーメンバーは揃って部室を出た。
「うわあ、もう真っ暗だ。」
「しかも、寒みぃー。」
この時期になると日が落ちるのも早いので、外はもう真っ暗であった。息も白くなりそう
なほどの寒さに、どのメンバーも縮こまってしまう。
「あれ?跡部さん、朝練来た時コート着てませんでしたっけ?」
「あー、このバカが今日ブレザー着てこなかったとかふざけたこと言ってやがるから、貸
してやってんだ。」
「誰がバカだって!?」
「テメェ以外にいねぇだろ、バーカ。」
「ふーん、なるほどねぇ。」
二人がまたいつものように口喧嘩を始めようとしていると、滝が意味深な言葉を発した。
「何がなるほどなん?」
「部活来るちょっと前にね、跡部達と同じクラスの女子達がキャーキャー騒いでたんだ。
どうしたのかなあと思って聞き耳立ててみたら、跡部のコートが宍戸に何とかって。そう
いうことだったんだ。」
「あー、それ俺も聞いた!!お前ら、掃除の時間イチャついてたんだって?」
からかうように岳人が言うと、宍戸はかぁっと顔を真っ赤にして反論した。
「あ、あれは跡部が一方的に・・・」
「でも、宍戸の方も跡部に抱きついてたって言ってたぜ。それって一方的とは言わねぇだ
ろ。」
「TPO考えなきゃアカンで二人とも。そないにどこでもイチャついとったら、新聞部か
なんかに写真撮られて学校新聞に載せられてまうで。」
「悪くないんじゃねぇ?」
「いや、悪いだろ!!何言ってんだよ!!」
忍足の言ったことに肯定的な反応を示す跡部に対して、宍戸は思わずつっこんだ。さっき
から正反対のことを言い合っている二人が面白く、そこに居たメンバーは楽しそうに笑う。
「ホーント二人とも素直じゃないよね。」
「跡部ってさー、何だかんだ言っていつも宍戸には優しいんだよね。ね、樺地。」
「ウス。」
「まあ、寒がってる宍戸に自分のコート貸してるわけやからな。」
「跡部にそこまでやらせられるって、さすが宍戸っ!」
「二人の邪魔しちゃいけないんで、俺達はさっさと帰りましょうか。」
『賛成!!』
「は・・?おいっ!!」
鳳の言葉で、跡部と宍戸以外のメンバーは二人を置いて走り出す。いきなりそうされて、
宍戸はただただ呆然とするしかなかった。
「何なんだよ、あいつら・・・」
「あいつらなりに気を使ってくれたんじゃねぇの?」
「分かりにくすぎだろ!」
「でも、ま、あいつらがせっかく二人きりにしてくれたんだからよ、一緒に帰ろうぜ。宍
戸。」
掃除の時に見せたバカにするような笑い顔とは全く違う、穏やかな笑顔を浮かべながら、
跡部は宍戸に手を差し出す。それが何だか恥ずかしくて、宍戸は照れ隠しにその手を叩い
てしまった。
「こんなとこで手なんか繋ぐわけねぇだろ、アホ!!」
「今更照れることでもねぇだろ。」
「い・や・だ!!」
怒る気も失せるほどの子供っぽさに跡部は声を立てて笑う。怒られるのではなく笑われ、
宍戸はハテナを頭に浮かべて戸惑った。
「な、何で笑うんだよ!?」
「本当飽きさせねぇなあと思ってよ。」
「別に俺、おかしなことしてねぇぞ!!」
「まあ、細かいことは気にすんな。ほら、帰るぞ。」
手を繋ぐのは諦め、跡部はゆっくりと宍戸の方を振り返りながら歩き出す。まだいろいろ
納得いかないところもあるが、宍戸も跡部を追いかけるように歩き出した。
それぞれが自分の家へと帰るための分かれ道まで来ると、宍戸は着ていたコートを跡部に
返そうと脱ごうとする。しかし、跡部はそれを止めた。
「何だよ?」
「やる。」
「は?」
「そのコート、テメェにやるよ。」
「何言ってんだよ?こんな高そうなコートもらえね・・・」
「俺様がやるって言ってんだ。素直に受け取れ。」
かなり強い視線で見られ、命令口調でそんなことを言われれば、宍戸は何も言えなくなっ
てしまう。しかし、誕生日やクリスマスでもないのにこんな高価なものをもらうというの
は宍戸の意に反する。借りるならまだしも、もらうということはやはり宍戸としてはした
くなかった。
「特に理由もねぇのに、こんな高価なもんもらえるわけねぇだろ。」
「あーん!?俺様の好意を踏みにじる気か?」
「何でそこで怒んだよ?別に怒るとこじゃねぇだろ。」
「とにかくそのコートはもういらねぇんだ!テメェにやるっつったら、やるんだよ!!」
意味もなくキレる跡部に宍戸は困惑する。どうしてそこまで、このコートを自分にあげた
いのか分からなかった。だからこそ、跡部のこの態度が気に入らず、宍戸もだんだんとイ
ラついてくる。
「別に欲しいって言ってねぇもんを押しつけんじゃねぇよ!!」
「俺があげてぇんだから、それでいいだろ!!」
「テメェは自己中すぎんだよ!少しは人の気持ちも考えろ!!」
さすがにこの言葉には跡部はカチンときた。跡部としてはちゃんとした理由があって、宍
戸にこのコートをあげたかったのだ。しかし、それを口に出すのは照れくさかった。だか
ら、あんなにも押しつけ的な態度になってしまったのだ。その本当の気持ちが宍戸の今の
一言で思わず口に出てしまった。
「俺様はテメェのこと心配して言ってやってるんだぞ!!掃除の時間だって、寒くてクシ
ャミばっかしてたじゃねぇか。ここから、テメェんちまではまだだいぶあるだろうが。こ
のくそ寒い中、コートなしじゃ風邪ひいちまうだろ。風邪なんかひかれたら、俺様が困る
んだよ。テメェは風邪なんかひかねぇで、楽しそうに笑いながら俺様の側に居るのがお似
合いなんだよ!」
怒った口調でまだまだ俺様チックなことは十分に含まれているのだが、宍戸にとっては怒
る要素よりも嬉しい要素の方が多かった。コートをくれると言ってきたのは、単純に自分
の体を心配していたからだということが分かり、これ以上口論をするのは意味がないと宍
戸はふうと大きな溜め息をついた。
「ったく、テメェの優しさは分かりにくいんだよ。」
そうボソっと呟くと、宍戸は跡部の頬に両手をあて、ちゅっと軽くキスをしてやった。そ
して、コートをもう一度キチンと着直すと、跡部に向かってキッパリとした口調で言う。
「これで、ギブ・アンド・テイクだからな!!俺は跡部からコートをもらった。俺は跡部
にキスをしてやった。これでいいだろ?」
「・・・・・・。」
「このコートはありがたくもらっておいてやるよ。風邪ひかないようにするためにな!」
「宍・・・」
「じゃあな!!」
自分のしたことがあまりにも恥ずかしく、宍戸はもうこの場に居られなかった。跡部が自
分の名前を呼ぶのを遮り、そう一言言い残して、自分の家へと走り出す。何が起こったか
まだ理解出来ていない跡部は、ただ呆然と宍戸の後ろ姿を見送るしかなかった。
「やってくれるじゃねぇの。」
さっきまでのイライラはどこへやら。宍戸にキスされた唇を押さえ、跡部はふっと口元を
緩ませた。
家に帰った宍戸は、普段と変わらないような素振りで家族と夕飯を食べ、早めにシャワー
を浴びてしまった。そんなことを一通り終え、部屋に入ると宍戸はいつもとは違う匂いが
するのを感じた。それは、跡部のコートについていた跡部の香水の匂いだった。
「着てるときは気づかなかったけど、このコート、すげぇ跡部の匂いがする。」
ハンガーにかけていたコートを下ろし、それをぎゅっと抱き締めてみる。
「いい匂い・・・」
そうしていると、昼間跡部に抱き締められた感覚をもう一度味わいたいという気分になる。
しかし、跡部はここにはいない。跡部本人はいないのに、匂いだけがするという状態に宍
戸は次第に切なくなってきた。
「あーあ、何であんなこと言っちまったんだろう。」
帰り道での口論を思い出し、宍戸はブルーな気分になる。もう少し素直にいろんなことが
言えれば、あんなふうになりはしなかったのにと今更ながらに後悔する。コートを抱えな
がらそんなことを考えていると、突然携帯の着信音が鳴った。
「俺の携帯じゃねぇ。どこで鳴ってんだ?」
その着信音は自分の携帯のものではなかった。どこから音が聞こえるかを注意深く聞いて
みると、それは跡部のコートのポケットからであった。そう、それは跡部の携帯だったの
だ。ポケットに入っていた携帯を開いてみると、メールが一通届いていた。
『コートはあげると言ったが、さすがに携帯はあげられねぇな。部屋のドア開けろ。その
携帯、取りに来てやったぜ。』
「嘘だろ・・・?」
携帯とコートをベッドの上に置き、宍戸はドアの方を見た。このメールが跡部からである
ならば、今、跡部は自分の部屋のドアの前に居ることになる。ドキドキと胸を高鳴らせな
がら、宍戸はゆっくりとドアを開けた。
カチャ・・・
「悪いな。こんな遅くに。」
「跡部っ!!」
「携帯取りに来たんだが、あるか?」
「あ、ああ。あるぜ!」
跡部に会いたいと思ったとたんに、自分の目の前に跡部が現れる。信じられないことに宍
戸はドギマギしながら、跡部を自分の部屋へと入れた。
「はい。」
「サンキュー。」
携帯を渡すと跡部はそのまままたドアの方へと戻っていこうとする。そんな跡部を宍戸は
思いきって止めた。
「あのさ・・・跡部。」
「何だよ?」
「せっかくうちに来たんだから、今日は泊まっていかねぇ?」
「でも、明日も学校だぜ。」
「今日は、寒いから・・・一人で寝るのは嫌だ。」
必死で自分を引きとめようとしている宍戸を、跡部はたまらなく可愛いと思う。そんなこ
とを言われれば、嫌だとは言えないだろう。
「テメェがそんなに泊まって欲しいっつーんなら、別にいいぜ。」
「本当か!?」
「ああ。」
「じゃ、じゃあ、今日掃除の時間にしてくれたみてぇに、俺のことあっためてくれよ。」
「ふっ・・・いいぜ。今日は一晩中テメェのことをあっためてやるよ。」
そう言いながら、跡部は宍戸の頭をぽんっと叩いた。そして、手を引きベッドへと導いて
ゆく。
「お前、やっぱすごいわ。」
「何がだ?」
「内緒。なあ、早くあっためろよ。」
「はいはい。」
どういう形であれ、自分の一番望んでいることをしてくれる跡部をすごいと思いながら、
宍戸は跡部の背中に腕を回した。抱き合ったまま何度か口づけを交わし合い、顔を見合わ
せくすくす笑う。
「跡部、コートあんがとな。」
「別に大したことじゃねぇよ。」
「・・・好きだぜ、跡部。」
「何だよ?いきなり。でも、俺もお前のこと好きだぜ。宍戸。」
お互いに素直な気持ちを口にしながら、もう一度口づけを交わす。この二人にとってはベ
ッドの中が、一番素直になれる場所であるようだ。
END.