「よし、これでみんな食べ終わったね。」
授業が終わり、ペットの世話をしに飼育小屋へやってきた孫兵は、全てのペットに餌をや
り終え、一息つく。やるべきことが終わった孫兵は、何だか眠くなってきてしまった。
「ふあ〜、ちょっと眠くなってきちゃった。ジュンコ一緒にお昼寝しようか。」
長屋に戻るのも面倒なので、孫兵はその場で横になり、軽く仮眠を取ることにする。ジュ
ンコを首に巻いたまま横になった孫兵は、すぐに夢の中へと落ちていった。孫兵が眠った
と同時にジュンコも寝るが、すぐに目を覚ましてしまう。もちろん孫兵はまだ夢の中だ。
何もすることがなく、外にも出られない状況に、ジュンコは暇になってしまう。
「シャー。」
孫兵の頬を軽く舐めてみるが、全く起きる気配はない。どうしようかなあと孫兵の周りを
動き回っていると、孫兵の制服の胸元が少し開いているのが目に留まった。そこに入った
ら、少し面白いかもしれないと、ジュンコは開いた胸元から、孫兵の着物の中にズボっと
入る。
「んっ・・・」
そんなことをされても孫兵は目を覚まさない。孫兵の着物の中に入り込んだジュンコは、
暗いその中を縦横無尽に動き回り、孫兵の肌の上で遊ぶことにした。
「今日は委員会はないけど、ちょっと飼育小屋にでも行ってみるか。孫兵もいるかもしれ
ないしな。」
午後の授業を終え、特にやることのない竹谷は、孫兵と同じように飼育小屋へ向かう。今
日は特に生物委員会の仕事はないが、飼育小屋へ行けば孫兵に会えるかもしれない。そん
なことを考えながら、飼育小屋の前までやってきた。
「あれ?鍵が開いてるぞ。やっぱ、孫兵も来てるのか?」
中で飼っているペットが出て行ってしまうと大変なので、中に誰もいない状態であれば、
飼育小屋は鍵がかけられている。しかし、今は鍵がかかっていなかった。きっと孫兵が来
ているのだろうと思いながら、竹谷は飼育小屋の戸を開け、中へと入る。
「孫兵、いるのか?」
「ん・・・ふぁ・・・・あ・・・・」
「孫兵?」
孫兵がいる気配はあるが、名前を呼んでも返事がない。少し奥へ入ると、孫兵が眠ってい
ることに気がつく。仰向けで寝ている孫兵の着物の中で何かがもぞもぞ動いている。その
光景に少し驚く竹谷だが、制服越しに見えるシルエットからすぐにジュンコだということ
が分かった。
「ジュンコが中に入ってるんだな。」
「あっ・・・ん・・・・」
眠ってはいるが、ジュンコが腹や胸の上で動き回っているためくすぐったいのか、孫兵は
ピクピクその身を震わせながら、色っぽい声をあげる。そんな孫兵を見て、竹谷はドキド
キしてしまう。
「何か・・・」
「んっ・・・あぁっ!・・・ふ・・・ぅ・・・・」
寝ながら喘いでいるような孫兵に、何かいけないものを見ている気がして、竹谷は小屋の
鍵をかけにいく。鍵をかけ、孫兵のもとまで戻ってくると、竹谷はその場に腰を下ろし、
孫兵の顔を覗き込んだ。
「ハァ・・・竹谷・・・先輩っ・・・・」
「っ!!」
軽く息を乱しながら、自分の名前を呼ばれ、竹谷の心臓は大きく跳ねる。寝言だとは分か
っていても、そんな声で名前を呼ばれれば、嫌でも下半身は反応してしまう。
「うわあ・・・こりゃちょっとまずいかも・・・・」
顔を真っ赤にしながら、孫兵の様子をうかがっていると、竹谷の気配に気づいたのか、ジ
ュンコが孫兵の着物の中から這い出してくる。そして、竹谷を見つけると構って構ってと
言わんばかりに、腕から肩へと上り、首に巻き付いた。
「ん・・・うぅ・・・・あ・・れ?」
ジュンコが出て行くと孫兵は目を覚ます。目を覚まして感じる体が疼くような感覚。そう
いえば、何だかおかしな夢を見た気がすると思っていると、すぐ側に竹谷がいることに気
がつく。
「うっわあ、た、竹谷先輩っ!?」
「ず、随分うなされてたみたいだけど、大丈夫か?」
「うなされてた・・・?」
竹谷にそう言われ、孫兵は先程まで見ていた夢を思い出す。その夢を思い出し、孫兵は今
こんなにも体が熱く疼き、竹谷を見て驚いてしまった理由を理解した。
「あっ・・・」
「どうした?」
「い、いや・・・その・・・・」
その夢があまりにも恥ずかしく、孫兵は顔を真っ赤にしてひどく困惑したような表情にな
る。泣きそうにも見えるその顔を見て、竹谷は大きな手で優しく孫兵の頭を撫でてやる。
「・・・めん・・さい。」
「えっ?」
「ごめんなさい!!」
「な、何が?別に謝られるようなことないと思うんだけど・・・」
いきなり謝られ、竹谷は少々驚いたような顔を見せる。ひどく言いづらそうな様子で、孫
兵は謝った理由、すなわち、先程見た夢の内容を話始めた。
「さっき・・・少しお昼寝してるとき、その・・・夢を見て・・・・」
「怖い夢だったのか?」
「いえ・・・怖い夢というよりは・・・何というか・・・・え、エッチな夢で・・・・」
そこまで口にして、孫兵の顔をさらに赤く染まる。そして、もじもじしながら、潤んだ目
で竹谷を見上げた。
「竹谷先輩に・・・いろんなところを触れられて・・・それが何だか・・・すごく気持ち
よくて・・・・それで・・・」
相当恥ずかしいようで、今にも泣きそうになりながら、孫兵は制服のズボンをぎゅうっと
握る。夢の内容を聞き、孫兵の様子を見て、竹谷は孫兵が言葉に出来ないが伝えたいこと
を理解する。
「まあ、誰にでもあることだ。」
「ほ、本当ですか?」
「ああ。だから、そんなに気にしなくても大丈夫だ。」
「で、でも・・・どうすれば・・・・」
「俺に任せておけ。」
そんな夢を見たのが、ジュンコが制服の中で遊んでいたからというのは伏せつつ、竹谷は
孫兵の体をくるっと反転させ、後ろから抱きしめるような形で抱え込む。そして、孫兵の
上着と袴、褌を取り去ってしまう。
「た、竹谷先輩っ・・・!?」
「別に男同士なんだから、そんなに恥ずかしがることないだろ。」
「あの・・・でも・・・」
「大丈夫。ちゃんと、よくしてやるから。」
孫兵の話を聞いて、竹谷はいろいろ我慢ならなくなっていた。夢の所為ですっかり勃ち上
がっている孫兵の熱をきゅっと握ると、竹谷はその手を動かし始めた。
「あっ・・・やぁ・・・・!」
竹谷の触れている場所から広がる痺れるような感覚に、孫兵はビクンとその身を震わせる。
夢で見たのとは比べ物にならない程の気持ちよさ。そんな気持ちよさを断続的に与えられ、
孫兵は高い声を上げる。
「んっ・・・あっ・・・あぁ・・・っ・・・!」
「孫兵、可愛い。」
「やっ・・・竹谷・・・先輩・・・・」
「ここ弄られると、気持ちいいだろ?」
「ん・・・んん・・・」
竹谷の言葉に孫兵はこくこくと素直に頷く。そうすぐにはイってしまわないように、調節
しながら竹谷は孫兵の熱を弄る。達することはなくとも、その熱の先からはじわじわと蜜
が溢れ、勃ち上がっている茎をつたい、蕾のところまで垂れていった。その雫に興味を持
ったのか、孫兵の目の前にいるジュンコはペロペロとそれを舐め始める。
「やぁんっ・・・ダメっ・・・ジュンコっ!!」
孫兵の言葉に全く耳を貸さず、ジュンコはひくひくと震える孫兵の蕾までしっかりと舐め
る。くすぐったいようなそれでいてどこか気持ちいいような感覚に、孫兵は首を振った。
「だ、ダメぇ・・・そんなとこ舐めちゃ・・・あっ・・・」
「ダメだぞ、ジュンコ。孫兵嫌がってるじゃないか。」
竹谷の言葉を聞いて、ジュンコはすっと孫兵から離れ、舐めるのを止める。
「ハァ・・・ハァ・・・」
「ジュンコにちょっと舐められただけで、あんなに反応するってことは、孫兵、こっちも
結構感じやすい?」
ジュンコが舐めるのを止めたと思った矢先、今度は竹谷の指がそこへ触れる。軽く突っつ
くようにそこへ触れると、孫兵は大きな反応を示した。
「ふあっ・・・ああ・・・!」
「そんなによさそうに鳴かれると、もっとたくさん弄りたくなるなあ。」
「ひぅっ・・・やっ・・・竹谷先輩っ・・・!!」
「おっ、結構楽に入っちまうな。」
「あっ・・・指が・・・入っちゃ・・・あぅ・・・んんっ・・・!!」
指を入れても痛そうにするどころか、さらに甘い声を上げる。そんな孫兵の反応を楽しみ
ながら、竹谷はゆっくりと孫兵の内側を弄る。
「んっ・・・あっ・・・ああ・・・」
「ここ弄られてどうだ?痛いか?」
「変な・・感じ・・・です・・・・けど、痛くは・・・」
「そっか。なら、もうちょっと弄っちゃおう。」
痛くはないということを孫兵の口から聞き、竹谷はもう少し奥まで指を入れる。ぐいっと
中で指を動かした瞬間、一際大きく孫兵の体が震えた。
「―――っ!!」
「ここらへん、気持ちいい?」
「あっ・・・そこ・・・ダメ・・・です・・・ぅ・・・」
「どうして?」
「き・・・気持ちよすぎてっ・・・何か・・・あっ・・・」
ぐりっ・・・
「あああぁぁ―――っ!!」
少し力を入れてそこを刺激してやると、孫兵は熱い茎の先から白い雫を迸らせ達する。そ
んな孫兵に、竹谷はひどく興奮する。
「ハァ・・・あっ・・・・はっ・・・ハァ・・・」
「気持ちよかったか?孫兵。」
「・・・・はい。」
「それならよかった。・・・物は相談だか・・・」
そう言いながら竹谷はすっかり硬くなり、熱を持っている自身の楔を外に出し、収縮を繰
り返す孫兵の蕾に押し付ける。あまりに可愛い孫兵の姿に、いろいろ我慢出来なくなって
しまったのだ。
「・・・?」
「このまま、孫兵の中に入りたい・・・」
竹谷の言葉のに孫兵は首を傾げる。先程達した余韻で頭が回らず、イマイチ竹谷の言って
いる言葉の意味が理解出来ていなかった。特に嫌がったり、抵抗したりしない孫兵の態度
を肯定と受け止め、孫兵の小さな蕾に自身を埋め込んだ。
「ひっ・・・ああぁ―――っ!!」
予想外の衝撃に孫兵は悲鳴にも似た声を上げる。内側を無理矢理押し広げられるような感
覚と異物感。痛みも伴うその状況に、孫兵はポロポロと涙をこぼした。
「んっ・・・うぅ・・・・あっ・・・」
「キツ・・・」
急ぎすぎたため、竹谷の熱は強い力で締めつけられる。さすがにこれはキツいと思いなが
ら、孫兵の体をぎゅっと抱きしめ、ゆっくりと息を吐くよう孫兵に指示する。
「ゴメンな、孫兵。いきなりすぎたよな。」
「あっ・・・竹谷先輩っ・・・」
「ゆっくり深呼吸するみたいに、息吐いて。少しは楽になるはずだから・・・」
「ふっ・・・はぁ・・・はあ・・ぁ・・・・」
竹谷に言われた通り、孫兵はゆっくり息を吐く。そうすることで、竹谷のモノを締めつけ
ているそこの力がいくらか緩む。まだまだキツさは残るが、先程よりはだいぶ楽になった。
「大丈夫か?孫兵。」
「・・・は・・い・・・」
「もうちょっと慣れるまで、しばらくこのままでいようぜ。」
いきなり動くのは無理なので、竹谷の自身を孫兵の中に埋めたまま、しばらく待つ。いく
らか時間が経つと、孫兵のそこもその状況に慣れてきたようで、締めつけられる感じも孫
兵の様子もかなり落ち着いてきた。
「孫兵。」
「んっ・・・何ですか・・・?」
「ちょっとだけ、動いてみてもいいか?」
「・・・少し、だけなら・・・・」
そんな孫兵の言葉を聞いて、竹谷はほんの少しだけその身を動かす。ずっと内側で竹谷の
熱が動く感覚に、孫兵は今までに感じたことのない快感を覚える。
「ふあっ・・・!!」
「痛いか?」
心配そうにそう尋ねる竹谷に、孫兵はふるふると首を横に振って返事をする。それならば
と、竹谷はもう少し動くが、そのたびに孫兵は甘く濡れた声を漏らした。
「あっ・・・ひあっ・・・あん・・・・」
「孫兵の中、すごい気持ちいい・・・」
「ひゃっ・・・あぁんっ・・・竹谷先輩っ・・・あっ・・・ああっ・・・!!」
気持ちよさそうに喘ぐ孫兵の声をもっと聞いていたいと思ったが、あまり大きな声を出さ
れると外にその声が漏れてしまう。それは避けなければならないと、竹谷は孫兵の口をそ
っと塞いだ。
「外に聞こえちゃうとまずいから。ちょっとの間だけ、ゴメンな。」
「んっ・・・んん――っ!!」
孫兵の口を塞ぐと、竹谷はさらに激しくその身を動かす。初めは痛がるような反応を見せ
ていた孫兵も、今はすっかり中を擦られる快感に夢中になっていた。
「んぅ・・・んっ・・・んんぅ・・・!」
「ハァ・・・孫兵・・・」
「んんっ・・・んっ・・・ん・・・・」
「孫兵っ・・・もう、イク・・・っ!」
孫兵の中のよさに程無くして、竹谷は限界を迎える。ドクンドクンと内側で脈打ち、熱い
雫を放たれる感覚に、孫兵もどうしようもないくらいの心地よさを感じていた。
「んっ・・・んんんぅ―――っ!!」
中からとかされてしまいそうな程の快感に、孫兵も再び達する。どちらもこの上ない幸福
感と絶頂感を感じながら、繋がり合うそこからお互いの熱を心ゆくまで味わった。
事が終わると、竹谷は井戸の水を桶に汲み、その水で手拭いを濡らして、孫兵の下肢を拭
う。丁寧に自分の放ったものと孫兵の放ったものを拭いながら、竹谷は本当にすまなそう
な表情で、孫兵に謝った。
「ほんっとゴメン!!もう謝っても謝り足りないけど、本当ゴメンな。」
「どうして謝るんですか?」
何故竹谷がそんなに謝ってくるのか分からないといった顔で、孫兵はそう尋ねる。
「だって・・・孫兵にあんなひどいことして・・・・」
「ひどいこと?さっきのがですか?」
「ああ。」
その言葉を聞いて、孫兵はさらに不思議そうな顔になる。確かに痛くてたまらない部分も
あったが、それはほんの一時的なことで、基本的には気持ちいいものであった。それがど
うしてひどいことになるのだろうと、孫兵は首を傾げる。
「ぼく、ひどいことされたなんて全然思ってないですよ。」
「えっ?」
「痛いときもありましたけど、竹谷先輩に触られるのも、竹谷先輩のを入れられるのもす
ごく気持ちよかったですし。夢で見たのよりも、ずっとずっと気持ちよくて・・・すごく
ドキドキして、胸の中が竹谷先輩が好きって気持ちでいっぱいになりました。」
恥ずかしそうに笑いながらそんなことを言う孫兵に、竹谷の胸はきゅーんとときめく。そ
の気持ちをどう言葉にしていいか分からず、竹谷はがばっと孫兵を抱きしめた。
「孫兵っ!!」
「わっ、た、竹谷先輩!?」
「もう孫兵、超好きっ!!大好き!!」
「そ、そんなにたくさん言わなくても・・・」
「どれだけ言ったって足りないくらいだ!」
好きだという気持ちを行動にも言葉でも表してくる竹谷に、孫兵はドギマギしながらも嬉
しくてたまらないと感じる。自分もそんな気持ちを表したいなあと思い、竹谷の背中に腕
を回した。
「竹谷先輩。」
名前を呼び、竹谷の顔を見上げる。そして、ちゅっと軽くキスをすると、ニッコリと笑っ
て心からの想いを伝える。
「ぼくも竹谷先輩のこと大好きです。」
孫兵のそんな告白に、竹谷の顔は真っ赤に染まる。そんなラブラブな二人を羨ましがり、
ジュンコは二人の首に巻き付いた。
「シャー。」
「もちろん、ジュンコのことも大好きだよ。竹谷先輩もですよね?」
「あ、ああ。」
ちゃんと自分のことも忘れられてないということが分かって、ジュンコも嬉しそうな反応
を見せる。好きだという気持ちが小屋の中いっぱいに広がる中、今の状況には少々不釣り
合いな音が響く。
グゥ〜〜・・・
『あっ・・・』
「腹減ったな。」
「そうですね。」
それは二人のお腹の虫が鳴く音であった。抱き合っていた二人はいったん離れ、孫兵はき
ちんと制服を着直す。
「着替え終わったら、夕飯食いに行くか。」
「はい!」
今日は竹谷と一緒にご飯も食べれるということで、孫兵は実に嬉しそうな笑顔で頷いた。
そして、制服を着終えると、ジュンコを首に巻いたまま、パッと立ち上がる。
「準備出来ました。ご飯食べに行きましょう!」
「おう。」
夕飯を食べに、二人は飼育小屋を後にする。中にいるペット達が脱走しないように、しっ
かりと鍵をかけると、二人は食堂へ向かって歩き出した。
END.