七夕 ―文次郎×伊作―
「自分のことじゃなくて、僕のことをお願いしてくれるんだ。」 |
「まあな。お前の不運はお前が願っただけじゃ叶わないと思ってよ。」 |
「ひどいなあ。でも、嬉しいよ。ありがとう文次郎。」 |
「お、おう。お前も俺のこと願ってくれてんだな。」 |
「うん。文次郎はいつもケガして、僕のところに来るから。」 |
「そうだっけか?」 |
「そうだよ。だから、これが僕の願い事。」 |
「ま、まあ、お前の願いが叶うようには善処する。」 |
「本当?それは嬉しいなあ。ちゃんとお願い叶えてね、文次郎。」 |
「おう。」 |