七夕 ―竹谷×孫兵―



    

「孫兵の願い事は、孫兵らしいなあ。」
「そうですか?」
「ああ、ただ、俺と一緒の時間が増えて欲しいってのはちょっと意外だったかも。」
「迷惑でしたか?」
「いや、そんなことはない。むしろ、すっごい嬉しい。」
「そうですか。・・・よかった。竹谷先輩の願い事もすごく素敵だと思います。ただ・・・・」
「ただ?」
「命をつむいでいくって、子孫を残すみたいな感じですよね。って、何言ってるんだろっ、ぼく・・・」
「あー、確かにそうかも。そう考えると、ちょっとやらしいな。」
「い、いえ、そんな意味で言ったんじゃなくてっ・・・あの・・・・」
「あはは、冗談だ。まあ、孫兵のペットも俺らの子供みたいなもんだからな。一緒に育てていけたらいいんじゃないか?」
「そう言っていただけると、すごく、嬉しいです。」
「そうすれば、孫兵の願い事も叶うしな。」
「はい。」



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