蒲公英色のプレゼント

「ほんなら、千歳、また来年な。」
「もう明日が来年やけどな!」
「あはは、誕生日祝ってくれてありがとう。楽しかったばい。」
「じゃあなー、千歳。」
「よいお年を。」
今日は大晦日。そして、千歳の誕生日だ。四天宝寺中テニス部のメンバーは寮の千歳の部
屋で盛大に誕生日パーティーを行った。冬休みであるため、昼過ぎくらいから始まり、あ
まり遅くはなりすぎない時間でお開きとなった。
「ほんなこつ、楽しかったばい。部屋は散らかっとるばってん、片付けは明日でもよかね。」
大人数で騒いだこともあり、部屋はかなり散らかっていたが、もう少し楽しさの余韻に浸
っていたいと千歳はふっと笑いながらそんなことを呟く。静かになった部屋で、少しの間
ぼーっとしていると、部屋のドアをノックする音が聞こえる。
「はーい。」
誰かが忘れ物でもして、取りに来たのかもしれないと考えつつ、千歳は部屋のドアを開け
に行く。ガチャっとドアを開けると、そこに立っていたのは予想外の人物であった。
「よっ。」
「桔平・・・?」
「中に入れてもらってもいいか?この時期の外はやっぱり寒いな。」
「えっ!?桔平、なして大阪にいるとね!?」
「今日はお前の誕生日だろ?親友の誕生日を祝いに来ちゃダメか?」
さも当然であるかのように橘はそんなことを口にする。驚きと嬉しさとトキメキで、千歳
の胸はドキドキと高鳴る。
「ほんなこつ、俺の誕生日祝うために東京から大阪まで来てくれたと?」
「そうだが。何だ?迷惑だったか?」
そんなことはないだろうと自信満々の笑みを浮かべながら、橘はそう尋ねる。そんな橘の
問いかけに千歳はぶんぶんと首を横に振った。
「桔平が目の前におる。・・・たいぎゃ嬉しかぁ。」
あまりに感動しすぎて、千歳は思わず思っていることを口に出してしまう。それを聞いて
橘はくすくすと笑った。
「そぎゃん喜んでもらえるなら、ここに来た甲斐があるばい。さっきまで、誕生パーティ
ーしとったんやろ?ここは俺が片付けてやるけん、お前はちょっと休んでろ。」
「えっ・・・?」
「片付け終わったら、今度は俺と二人で誕生日パーティーばい。」
コートを脱ぎ、ハンガーにかけると、橘は散らかった千歳の部屋を片付け始める。いまだ
に目の前に橘がいるのが信じられないと、千歳はベッドの上に座り橘を眺めた。

橘が片付けを終えると、千歳と橘はコタツに入り一息つく。
「部屋も綺麗になったし、いい気分で年を越せるな。」
「ありがと、桔平。ほんなこつ、嬉しかよ。」
「まだ、部屋片付けただけばい。千歳は俺にどぎゃんして誕生日を祝って欲しかと?」
何でもしてやるぞといった視線を向けて、橘は千歳に尋ねる。考える間もなく、千歳は橘
の手を握って答えた。
「桔平とイチャイチャしたか。」
「どぎゃんすればよかね?」
想像した通りだと、橘はくすっと笑いながらそう聞き返す。コタツから少し出て、胡坐を
かいた膝をポンポンと叩くと、千歳はそこに座るよう橘に示す。
「ここに座るばい。」
そう来るかと、橘は少々照れながらも、千歳の言う通りに向かい合うような形で、千歳の
膝の上に座る。
「これでいいか?」
ほんの少し顔を赤らめている橘の言葉に、千歳は嬉しそうに頷き、ぎゅっと橘を抱きしめ
る。
「誕生日に俺の腕ん中桔平がおるとかほんなこつ最高ばい。」
「はは、そりゃよかったばい。それで、抱きしめとるだけでいいとね?」
挑発的な笑みを浮かべて、橘はそんなことを口にする。その表情と言葉にドキンとしなが
ら、千歳はゴクリと唾を飲む。
「いや、もっといろんなことしたか。」
「今日はお前の誕生日やけん、好きにしたらよか。」
「桔平。」
そんなふうに誘われたら我慢出来ないと、千歳は目の前にある橘の頭を両手で抱え、唇を
重ねる。自分からけしかけ、予想していたことと言えども、実際されてみると、橘の鼓動
はうるさいくらいに大きく速くなっていた。
(何回しても、こぎゃんキスするんはドキドキするばい。)
乗り気になっている千歳のキスは、当然のことながらただ唇をくっつけるだけのキスでは
なく、もっと激しく深いものになる。口の中をなぞられ、舌が絡むような激しいキス。そ
んなキスに橘の顔は次第に赤く染まり、身体は熱くなっていく。
「んっ・・・ん・・ぅ・・・」
口づけを交わしているときの橘はいつも以上に可愛らしいと、千歳は胸をときめかせ、し
ばらく唇から伝わる心地よさと橘の反応を楽しむ。唇だけではなく、橘の肌に触れたいと
千歳は橘の服の裾から手を入れ、軽く腰のあたりを撫でる。
「んんっ・・・!!」
思いのほか橘がよい反応を示すので、千歳は一旦唇を離し、橘の顔を見る。
「ココ、撫でられるのよかと?」
「ハァ・・・千歳っ・・・」
軽く呼吸を乱しながら、小さくその身を震わせる。もっと愛らしい反応が見たいと、千歳
は服の中に入れている手をすすっと上に滑らせる。
「ふあっ・・・ああっ・・・!!」
ただ背中を撫でているだけなのだが、橘はまるで性感帯に触れられているような反応を見
せる。この反応はたまらないと、千歳は指先で橘の背中をなぞった。
「あっ・・・千歳っ・・・んっ・・・・」
「桔平がこぎゃん背中が弱いなんて、知らんかったばい。」
千歳の指が背中に触れるたびに橘の身体はビクビクと跳ねる。橘自身もここまで背中に触
れられるのが弱いと気づいていなかった。
(千歳に背中撫でられると、ゾクゾクする。なしてこんな・・・)
背中を撫でられる快感にぼーっとしながら、橘はそんなことを考える。あまりに可愛らし
い表情を橘が見せてくるので、千歳は非常によい気分になりながら、橘をもっとよくして
あげようと、片方の手をするりと下着の中に滑り込ませる。
「・・・っ!?ち、千歳っ・・・!」
「もっと気持ちよかなりたかろ?桔平がここ弄られるん好きなの知っとおよ。」
「やっ・・・千歳・・・・」
口では嫌がるような素振りを見せているが、その身体は全く嫌がってはいない。千歳の指
が双丘の中心に触れると、早く入れて欲しいと言わんばかりにその蕾はヒクヒクと収縮す
る。ツプンと千歳の指先が中に入ると、橘は千歳にしがみつき甘い悲鳴を上げる。
「ああっ・・・!!」
「ふっ、桔平のここ、俺ん指ぎゅうってしよる。ばってん、まだ足りんとやろ?」
「くっ・・・んんっ・・・!!」
もっと奥まで弄ってやりたいと、千歳はより深くその指を埋める。そして、そこをほぐす
ように指を動かし始めた。
「はっ・・・ちと・・せっ・・・・あっ・・・んんっ・・・」
「中と背中、どっちも弄ってやるばい。桔平が気持ちよかなっとる顔、もっと見せてくれ
んね。」
右手で橘の背中をなぞり、左手で橘の内側をほぐしていく。千歳に与えられる快感に橘は
甘い声を漏らし、蕩けた表情になっていく。
(千歳に触れられんの気持ちよか・・・)
蕩けた気分で何気なく千歳の顔を見上げてみると、明らかに発情しつつも実に嬉しそうに
微笑っている千歳の顔が目に入る。その顔に橘の心臓はドクンと高鳴り、身体の内側が熱
くなっていくのを感じる。
「ハァ・・・あっ・・・ちとせ・・・っ・・・!!」
「どぎゃんしたと?気持ちよすぎてイキそうとね?」
「せからしかっ・・・んっ・・・も・・・全部お前ん所為ばい・・・」
急に千歳のことが愛おしくてどうしようもなくなり、橘の快感は一気に高まる。背中に触
れる手が中を弄る指が、まるで媚薬のように身体も心も痺れさせていく。
「ふあっ・・・も・・・あからんっ・・・・千歳っ・・・!!」
千歳にしがみつきながら、橘は一際大きくその身を震わせ果てる。しばらく絶頂の余韻に
浸り、呼吸が整うのを待つと、橘は顔を上げて千歳の膝の上から下りる。
「下着もべたべたやけん、脱ぎたか。俺だけ脱ぐのも不公平やけん、千歳も脱いどけ。」
「はは、了解ばい。」
どちらもズボンと下着を脱いでしまい、再び向かい合うように座る。千歳をコタツから出
すように少し後ろに座らせると、橘自身も千歳の足の間に腰を下ろす。
「俺ばっか気持ちよくなってるのはこすかろ?やけん、お前の口でしてやるばい。」
「へっ!?い、いや、俺は桔平が気持ちよかなっとってくれたらそれで十分・・・」
「うるしゃーばい。今日はお前の誕生日やけん、それくらいさせろ。」
ドギマギとしている千歳の言葉には耳を貸さず、橘は頭を下げ、千歳の熱をぱくんと口に
含む。自分の股の間で大きくなっているそれを橘が咥えているという絵面と橘の唇や舌が
熱に触れている感触。思わず声を上げてしまいそうなほどの快感が、千歳の身体を駆け巡
る。
「桔平っ・・・」
ゾクゾクと震えるような快感に千歳は橘の名を呼ぶ。橘の口の中を人よりはいくらか大き
いそれが出入りする。その光景と橘の唾液と自身の先走りの蜜で濡れていく感覚に千歳の
熱はより大きくなっていく。
「んっ・・・ぐっ・・・ん・・・んんっ・・・・」
「気持ちよか・・・」
思わず千歳の口から漏れるそんな言葉を聞いて、橘の顔はぶわっと熱くなる。千歳の熱を
咥えながら、自分自身も気持ちよくなっている気がして、腹の奥が疼くのを感じる。
(こぎゃん気持ちいいとほんなこつイキそうばってん、せっかくなら口やなくて・・・)
「桔平・・・もうよかよ。」
「ハァ・・・ばってん、まだ・・・・」
橘としては口でイかせる気満々だったのだが、千歳に止められ、不満そうに口を離す。
「別に桔平にされるのが嫌ってわけじゃなかよ。どうせイクんやったら、こっちの口やな
くて、こっちでイキたいと思ったけん。」
疼く蕾に触れられ、橘はひくっと腰を震わせる。それならば仕方ないと、橘はふっと笑っ
て顔を上げる。
「千歳がそぎゃんしたい言うならそれでよか。」
それでいいならと、千歳は橘の身体を反転させ後ろから抱くように自分の方へ引き寄せる。
そして、イク寸前まで高められたその熱を橘の蕾に押し当て、腰を落とさせるように中へ
挿入する。
「うあっ・・・ああっ・・・っ!!」
「くっ・・・桔平っ・・・・」
大きな熱で貫かれ、橘はその熱をぎゅうぎゅうと締めつける。もともと十分に高められて
いた千歳の熱は、そんな刺激に堪えきれず、熱い雫を橘の中に放った。一瞬で千歳の放っ
たものでいっぱいになり、その熱さと濡れた感覚に橘はきゅんきゅんとそこが震えるのを
感じる。
「桔平ん中、やっぱ最高たい。まあ、こぎゃんすぐイクとは思わなかったばってん。」
「千歳の・・・熱くて、中いっぱいなん・・・気持ちよか・・・・」
「今度は俺が桔平んこと気持ちよかさせる番たい。俺がもっかいイクまで、桔平は好きな
だけイったらよかよ。」
そう言いながら、千歳は橘の熱を握り、程よい力加減で擦り出す。あまり大きくは動けな
いが、橘の中を掻き回し突き上げるように千歳は腰を動かす。
「ひあっ・・・あぁ・・・千歳っ・・・あ・・んっ・・・」
「桔平・・・」
「ハァ・・・そぎゃん擦られたら、すぐ・・・」
前への直接的な刺激もあいまって、橘の絶頂感は一気に高まる。
「あっ・・・ああぁっ・・・!!」
ビクビクと下肢を震わせ、橘は千歳の手を自らの放った蜜で濡らす。橘が達したのに気づ
きながらも、千歳はその手を止めず、橘の奥をぐりぐりと大きな熱で刺激する。
「ひっ・・・やっ・・・千歳っ・・・もうイったから・・・やめ・・・」
「んー、やめるつもりはなかよ。俺はまだイってなか。」
いまだにビクビクと震えている橘を更に責めるように、濡れた手で橘の熱の先端を強めに
刺激する。あまりに大きな刺激に橘は逃げを打とうとするが、少しでも動けば千歳の大き
な楔が内側を抉り、更なる快感をもたらす。
「うあっ・・・ああっ・・・あからんっ・・・ちとせぇ・・・ひあっ・・・!!」
「感じまくってる桔平、たいぎゃむぞらしかぁ。中もビクビクしとって、気持ちよかよ?」
「ああぁっ・・・ちとせっ・・・またっ・・・ああぁ――っ・・・!!」
先程よりも激しく橘は達する。達した瞬間の中の感じがたまらず、千歳はその快感に夢中
になっていく。すなわち、何度も橘が達するように千歳は執拗に責め続けた。
「ハァ・・・桔平、もっとイってくれんね。」
「あっ・・・ひあっ・・・ちと・・せ・・・あっ・・・ああぁ・・・―――っ!!」
「んっ・・・この感じたまらんばい。」
「ハァ・・・ちとせ・・・もう・・・おかしくなる・・・んっ・・くぅんっ・・・!!」
「まだ大丈夫やろ?こぎゃん誕生日プレゼント、桔平にしか用意出来んばい。」
そう言われてしまうと、もう文句は言えなくなってしまう。もうどうにでもなれと、橘は
千歳のしたいようにさせることにした。
「ひあっ・・ああっ・・・んっ・・・―――っ!!」
「さすがに・・・俺もそろそろ限界ばい・・・」
「ちとせぇ・・・はよ・・・中に・・・・」
「中ぐちゃぐちゃなんに、もっと欲しいと?桔平は欲張りたい。」
「ああ・・・またっ・・・・んっ・・・ああぁ―――っ!!」
「桔平っ・・・!!」
もう何度目かも分からない絶頂を迎える橘と一緒に千歳は快感の高みに達する。コタツに
突っ伏し、ビクビクと小さく痙攣を繰り返す橘を抱きしめ、千歳は橘の首元に口づけた。

しばらく休んだ後、橘は千歳の服を借りて、何事もなかったかのように年越しそばを作り
に行く。こういうところはさすがだなあと感心しつつ、千歳は橘が戻ってくるのを待った。
「出来たぞ、千歳。」
「おー、たいぎゃ美味そうばい。」
「せっかく一緒に年を越せるんけん、これくらいはしたいと思ってな。」
「ありがとう、桔平。世界一好いとお桔平に誕生日祝ってもらえて、ほんなこつ俺は幸せ
者ばい。」
本当に嬉しそうな笑顔でそんなことを言ってくる千歳に、橘は照れながらもどうしようも
なく嬉しくなる。
「俺も今年はお前の誕生日を祝えて、たいぎゃ嬉しかばい。あっ、そういえば、まだ誕生
日プレゼント渡してなかったな。」
「えっ、他にプレゼントがあると!?」
「他にって、俺はまだ何も渡してないぞ。」
「いや、桔平が大阪まで来てくれて、さっきみたいなことしてくれて、年越しそばまで作
ってくれて、それが全部誕生日プレゼントと思っとった。」
千歳にとってはどれも嬉し過ぎて、全てが誕生日プレゼントだと認識していた。
「とりあえず、そばがのびるけん、食べてから渡してやるばい。」
「おう。楽しみにしとう。」
せっかくの年越しそばがのびてしまうので、まずはそれを食べてからにしようと、二人は
橘の作ったそばを食べ始める。
「はあー、桔平の料理はやっぱ美味かー。俺一人やったら、カップ麺で済ませてたばい。」
「はは、お前らしいな。やっぱり作りに来てよかったばい。」
美味しいそばを食べ終えると、千歳は満足気に手を合わせ、食後の挨拶をする。
「ごちそうさまでした!」
「お粗末さま。よし、そばも食べ終わったし、プレゼント渡すぞ。」
「たいぎゃ楽しみばい。」
「まあ、気に入ってもらえるかは分からんがな。」
「桔平がくれるもんなら、どんなもんでも嬉しいばい。」
笑顔でそんなことを言ってくる千歳に苦笑しながら、橘は用意してきたプレゼントを出す。
「誕生日おめでとう、千歳。」
プレゼントを差し出しながら、橘は笑顔でそう言う。そんな橘の笑顔にドキドキしながら、
千歳はプレゼントを受け取る。
「開けてもよかね?」
「もちろんたい。」
ガサガサと包み紙を開けると、そこにはマフラーが入っていた。
「マフラーばい。しかも、俺の好きな蒲公英色の。」
「せっかくだから、お前の好きな色で作りたいと思ってな。石田のお母さんが編み物が得
意らしくて、ちょっと教えてもらってな。」
「えっ!?作ったって・・・これ、桔平の手編みとね!?」
「ああ。料理とは違ってなかなか難しかったが、結構頑張って作ったんだぞ?」
「桔平の手編みのマフラー・・・」
それは嬉しすぎると、千歳は目を輝かせてそのマフラーを眺める。
「うっわー、たいぎゃ嬉しかあ。嬉しすぎて、言葉にならんばい。」
「はは、そぎゃん喜んでもらえたならよかったばい。あっ、ちなみにそれな・・・」
「まだ、何かあるとね?」
持ってきた荷物の上に置いておいた自分のマフラーを手にして、橘はそれを千歳に見せる。
「俺とお揃いばい。せっかくだから、お揃いで作りたいと思って自分の分も作ったばい。」
「っ!!??」
橘が手にしていたのは、藍色のマフラーであった。自分の好きな色の、しかも橘とお揃い
の手編みのマフラー。こんなに嬉しい誕生日プレゼントは貰ったことがないと、千歳は思
わず橘を抱きしめる。
「ほんなこつ嬉しか。ありがとう、桔平。絶対絶対大事にするばい!」
「千歳・・・」
心から喜んでくれている千歳に、橘の胸はときめく。どちらも幸せな気分になっていると、
遠くから除夜の鐘が聞こえてくる。
「もうすぐ今年も終わるな。今年はお前とまたこんなふうに一緒に過ごせるようになって、
ほんなこつよか一年だったばい。」
「俺もそう思っとおよ。俺にはやっぱり桔平が必要ばい。やけん、来年もよろしくな。」
「ああ。来年も二人で一緒にいろんなことしていこうな。」
除夜の鐘を聞きながら、二人は来年も一緒に何かをしていこうと約束する。千歳にとって
は、一つ年を重ねる特別な日。そんな日を一番好きだと思っている相手と一緒に過ごし、
千歳は幸せな気分で新年を迎えるのであった。

                                END.

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