裏・眠り姫

眠り姫の舞台が終わってその日の夜のこと。レオモンとオーガモンはムゲンマウンテンの
中腹に戻ってきていた。少し開けたところに出ると、二匹はそこで今日は休むことを決め
る。
「まだ怒っているのか?オーガモン。」
「当たり前だろ!こんな格好で三日も過ごせだなんて、ふざけるな!」
「でも、私は本当にその格好がお前に似合っていると思うぞ。」
そう言いながら、レオモンはオーガモンを抱き寄せる。王子様の格好でいつもとは少し違
うレオモンの雰囲気にオーガモンはドキっとする。
「レ、レオモン・・・?」
「なあ、オーガモン。ここのところ、劇の練習でずっとやれてなかっただろ。お前が嫌じ
ゃなければ、今ここでしないか?ここなら誰も来ないだろうし。」
いつもならオーガモンはこんな誘いにはほとんど応じないが、今回はさすがに、かなりご
無沙汰だったので、素直にその誘いに応じた。
「・・・・おう、いいぜ。」
まさかこんなに素直に応じてもらえるとは思っていなかったので、レオモンは驚いた。
「お前がこういう誘いを拒まないなんて珍しいな。やっぱり、お前も溜まってたのか?」
「うるせー・・・するんだったら、さっさとしやがれ。」
予想以上に乗り気なオーガモンに、レオモンは嬉しくなる。大きめの岩にオーガモンの体
を押しつけるような形で、レオモンはオーガモンにキスをする。
「んっ・・・ふ・・・んぅ・・・・」
眠り姫のラストの場面とは比べ物にならないほど激しいキスを何度も繰り返す。久しぶり
の感覚に、どちらもかなり気分が高まっていた。
「ふ・・はぁ・・・・レオモン・・・・」
「いつもと違う格好のせいか、今日は一段と可愛く見えるぞ。」
「な、何言って・・・ひあっ・・・・」
「まあ、ちょっと脱がさないとしたいことが出来ないのが残念だけどな。」
全部脱がしてしまうのはもったいないので、中途半端にドレスを脱がしながら、レオモン
はオーガモンの弱い場所に指を這わせる。しばらく出来なかったこともあり、オーガモン
の肌はいつもより敏感になっており、レオモンの愛撫に大きな反応を見せた。
「あっ・・・んんっ・・・・」
「どこに触れても感じるのか?」
「べ、別にそんなことねーし・・・」
「そうか?それなら・・・・」
絶妙な力加減でレオモンはオーガモンの脇腹をつーっとなぞる。くすぐったいような気持
ちいいよな何とも言えない感覚に、オーガモンはヒクンとその身を震わせ、甘い声を上げ
た。
「ああっ・・・!」
「ふっ、そこまで感じてもらえると、こちらもやる気になるな。」
自分だけ感じさせられているようで、オーガモンはほんの少し悔しさを感じていた。だっ
たら自分もレオモンを気持ちよくさせてやろうとあることを思いつく。
「な、なあ・・・レオモン。」
「どうした?」
「・・・た、たまには、俺が・・・してやるよ。」
「えっ、今何て・・・?」
「だから、俺がお前にしてやるって言ってんだよ!」
何度も言わせるなというニュアンスで、オーガモンは恥ずかしそうにそう言い放つ。そし
て、レオモンを自分から少し離すと、ゴソゴソとレオモンのズボンに手をかけ、既にある
程度の強度を持っているソレを口に含む。
「あ・・む・・・んっ・・・・んん・・・・」
積極的なオーガモンの行動と下肢から伝わる直接的な刺激に、レオモンの心臓はドキドキ
とひどく高鳴っていた。
「たまには、されるのも悪くないな。」
「ふはっ・・・絶対イカせてやるんだからな。」
一旦口を離し、そんなことを宣言するオーガモンに、レオモンはさらにドキドキしてしま
う。これはいろいろな意味でそんなにもたないだろうなあと思いつつ、レオモンはオーガ
モンが与えてくれる快感を素直に受け取った。

そんなレオモンとオーガモンの行動を、岩の陰に隠れてこっそり見学しているデジモンが
八匹。テイルモンに誘われて、選ばれし子供達のデジモンがレオモンとオーガモンの後を
つけてきていたのだ。
「ふっ、やっぱり思った通りだわ。」
「テイルモン、面白いものってこれ・・・?」
テイルモンもガブモンも少し離れた二人には聞こえないような小声で、言葉を交わす。思
ってもみない光景に、ガブモンに限らず、アグモンもテントモンもゴマモンもみんな顔を
真っ赤にしていた。
「そうよ、こんなの滅多に見られないじゃない。」
「確かにそこらのAVよりはよっぽど興奮出来ますな。」
テントモンはかなり興味津津でレオモンとオーガモンの様子を見ていた。他のメンバーも
何だかんだで二匹のしていることから目が離せないでいた。

「オーガモン・・・そろそろ・・・・」
呼吸を乱し、オーガモンの髪を掴みながら、レオモンは切羽詰まったような声を上げる。
そんなレオモンの様子を見て、オーガモンはとどめだと言わんばかりに、一際強くそれを
吸う。
「くっ・・・」
「んんっ・・・ん・・・んっ・・・・」
レオモンの放った熱い蜜を残らず飲み干し、オーガモンはしてやったりといった表情で、
レオモンを見る。
「どうよ?俺もなかなか出来るもんだろ?」
「ああ。かなり上手かったぞ。さて、今度は私がお前にしてやる番だな。」
先程のように、岩にオーガモンを寄りかからせると、レオモンはドレスのスカートの中に
手を入れる。迷わずオーガモンのものを捉えると、ゆっくりとそれを弄り始める。
「んっ・・・あっ・・・」
「なんだ、そんなにここは弄ってやってないのに、もうこんなになってるのか。」
「しょ、しょうがねーだろ・・・・」
「私のをしながら、興奮してたのか?」
ニヤリを笑いながら、そんなことを聞いてくるレオモンの言葉に、オーガモンの顔は羞恥
から真っ赤に染まる。
「そ、そんなこと・・・」
「さっきのがかなりよかったからな。私もお前にしてやるよ。」
そう言って、レオモンは今しがた自分がされていたように、オーガモンの熱を口に含む。
一気に濡れた感触に包まれ、オーガモンは思わず腰を揺らす。
「やっ・・あ・・んっ・・・」
オーガモンの声を聞きながら、レオモンはどうしようもなく興奮する。しばらく舌や口を
使ってそれを弄っていると、硬くなる熱の先から蜜が溢れてくる。
「んっ・・・あっ・・・ああ・・・」
「気持ちイイか?」
レオモンの問いかけに、オーガモンはこくこくと頷く。自分一人では絶対に味わうことの
出来ない感覚に、オーガモンは夢中になっていた。
「そろそろこっちの方も可愛がってやらないとな。」
「ひあっ・・・ああっ・・・!!」
ひくひくと疼く入口に容赦なく指を入れられ、オーガモンはビクンと腰を跳ねさせる。既
に唾液や溢れている蜜でだいぶぬるぬるになっているそこは、何の抵抗もなくレオモンの
指を受け入れた。
「そ、そんな・・・いっぺんにされたらっ・・・んあっ・・・ああぁ・・・!!」
前も後ろもいっぺんに弄られ、オーガモンの快感は一気に高まる。しかし、何故か達する
というところまでは高まらなかった。それは、少しでも長く絶頂前の快感を味わわせてや
ろうと、イキそうでイカないレベルの絶妙な刺激をレオモンが断続的に与えていたからで
あった。
「んんっ・・・あっ・・・レオモン・・・レオモンっ・・・・」
切羽詰まったような声で自分の名前を口にするオーガモンの声を聞き、レオモンはいった
ん熱から口を離す。しかし、後ろを弄る指は抜こうとはしなかった。
「どうした?」
「イキそうなのに・・・イケなくて・・・もう指じゃ足りねぇよぉ・・・・」
「どうして欲しいんだ?」
「もう・・・レオモンの・・・入れて・・・・」
快感に濡れた瞳と声で、オーガモンはそんなおねだりをする。これはまた堪らないなあと
レオモンは軽くオーガモンの腰を持ち上げ、自分の膝の上に乗せるようにして、すっかり
大きくなっている自分の熱をオーガモンの入口へとあてがった。
「うう・・・何で、こんな大きくしてんだよ・・・・」
「お前の反応見てたらこうなるのは当然だろ。」
「ハァ・・・でも、もう我慢出来ねぇ・・・早く・・・・」
さらにオーガモンが煽るようなことを言うので、レオモンはオーガモンの腰を下げつつ、
自分の腰は浮かせ一気に貫く。熱く大きなモノが自分の中に入ってくる感覚に、オーガモ
ンは甘い悲鳴を上げる。
「ひあっ・・・ああぁんっ!!」
「すごいな・・・一気に全部入ってしまったぞ。」
「あっ・・・い、急ぎすぎなんだよっ・・・テメェは・・・・」
「でも、中の具合は全然そんなことないって感じだぞ?」
「ああっ・・・レ、レオモンっ・・・やっ・・・・」
ほんの少し動くだけでも、ビクビクとその身を震わせて、可愛い声を上げるオーガモンに
レオモンもすっかり魅せられる。もっとたくさん気持ちよくさせ、もっとたくさん鳴かせ
てやろうと、オーガモンのイイとこばかりを突き、時折キスをしてやったりもする。
「んっ・・・ふぅ・・・んんん――っ!!」
(中は気持ちいいし、反応は半端なく可愛いし、本当オーガモンとするのは最高だな。)
そんなことを考えつつ、レオモンはしばらくオーガモンの中を堪能する。

衣装を着たままそういうことをしているレオモンとオーガモンは、遠くから見ると、どこ
かの王子様とお姫様が外でいけないことをしている光景にしか見えなかった。そんな二匹
を岩陰から見学していた八匹のデジモンは、もう目が離せないとばかりに真剣にレオモン
とオーガモンの様子を見ている。
「ピヨモン、こんなの見てること空に知られたら絶対悪い子って思われちゃう・・・」
「そう言ってるわりには、さっきから真剣に見てるじゃん。あっ、でも、オイラも丈に知
られたら大変かも。」
「大丈夫よ。空は実はこういうの好きそうだし、ゴマモン、アンタは丈にあいつらみたい
なことしてるでしょうが。」
「えー、空ってこういうの好きなのー?」
「てゆーか、テイルモン。何でオイラと丈があーいうことしたことあるって知ってるのさ。」
「あら、ゴマモンだけじゃないでしょ。テントモンもガブモンもみんなパートナーとした
ことあるわよね。」
『えっ!?』
テイルモンの言葉に、ガブモンやテントモンはギクッとする。確かにしたことはあるが、
まさか誰かに知られているとは思ってもみなかった。
「何でテイルモン知ってるんや・・・」
「さあ、どうしてかしらね。」
『・・・・・・』
何でもお見通しよといった表情のテイルモンに、ゴマモンやテントモン、ガブモンはもう
何も言えなくなってしまう。

テイルモンや他のデジモン達がそんな会話を交わしている間に、レオモンとオーガモンは
クライマックスを迎えようとしていた。
「あっ・・・ハァ・・・レ、レオモンっ・・・俺、もうイキそ・・・う・・・・」
「私もそろそろ限界だ。一緒にイクか。オーガモン。」
レオモンはそう言うと、オーガモンを激しく突き上げた。その瞬間、オーガモンの身体は
ぶるっと震え、快感の頂点に達した。
「ああああぁっ・・・!!」
「くっ・・・」
中に出される快感と絶頂する快感に、オーガモンの身体はレオモンでいっぱいになる。達
したことで、全身の力が抜けたオーガモンは、その身をレオモンに預けながら、快感の余
韻に浸っていた。
「大丈夫か?オーガモン。」
「ハァ・・・おう、大丈夫だぜ・・・」
「そろそろ抜くぞ。」
「おう。」
オーガモンの中から自身を抜くと、レオモンは軽くオーガモンを持ち上げ、ゆっくりと自
分の隣へ下ろす。
「久しぶりにして、すげぇ気持ちよかった。」
「そうだな。お前にしては素直な感想じゃないか。」
「べ、別にいいだろ!そう思ってんだからよ。」
恥ずかしそうな表情を浮かべ、オーガモンはもじもじとしながらそんなことを口にする。
その時、ふとスカートの内側が足に触れ、あることに気がつく。
「あーー!!」
「どうした?オーガモン。」
「どうしよう・・・ドレスがすげぇ汚れちまった・・・」
ドレスを身につけたままそういう行為をしたため、スカートの内側部分がひどく汚れてし
まっていた。さすがにこれを三日間着続けるというのは、どう考えても出来ないレベルで
汚れてしまったため、オーガモンはかなり焦る。
「どうしよう、これじゃあ、テイルモンにいろいろバラされちまう!!」
あまりにも不安そうな表情で、オーガモンがそんなことを言うので、レオモンは何とかし
てやらなければと策を考える。幸い自分の来ている衣装はそれほど汚れてはいなかったの
で、とりあえずそれを貸してやることにした。
「半分は私の責任だからな。とりあえず、ドレスを脱いでこれを着てろ。」
自分の来ていた衣装のワイシャツを脱ぎ、レオモンはオーガモンにそれを渡す。レオモン
にはちょうどよいサイズであるが、オーガモンには少し大きめのサイズであった。そのた
め、オーガモンがそれを着ると、膝の少し上くらいまで丈があるので、それだけを着てい
ても大丈夫な状態になっていた。
「これなら三日間着てても大丈夫そうだ。これも一応衣装だしな。ありがとな、レオモン。」
安心したように笑うオーガモンの笑顔に、レオモンはドキッとしてしまう。
「さあ、そろそろ夜も更けて来たし、明日に向けて寝るとするか。」
「そうだな。あっ、これから三日間テイルモンには会いたくねーな。会ったら絶対ドレス
のこと聞かれるだろうしよ。」
「それなら、明日はデビモンの城にでも行くか。あそこなら誰も近寄らない場所だし、も
うデビモンはいないから安全だしな。」
「おっ、それいいな。さすがレオモン、頼りになるぜ。」
他のデジモンもあまり来ないところに身を潜めておけば大丈夫であろうというレオモンの
言葉に、オーガモンは笑顔で頷く。明日の予定も決まったし、今日はもう休もうと二匹は
その場に横になった。
「それじゃあ、もう寝るぞ。おやすみ、オーガモン。」
「おう、おやすみ、レオモン。」
慣れないお芝居をした疲れと先程したことの疲れが合わさり、二匹はすぐに夢の中へと落
ちていった。しかし、テイルモンを始め、選ばれし子供達のデジモンは未だにそこから少
し離れた場所にいる。もちろん先程交わした会話は、テイルモンに聞かれていた。
「デビモンの城ね。明日からはどんなふうにからかってやろうかしら。」
そんなことを考えながら、テイルモンは悪戯な笑みを浮かべる。もう見たいものも最後ま
で見終えたので、テイルモンは他のデジモン達をつれ、森の方へと帰って行った。

                                END.

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