『六年生の臨海学校』 〜間切×網問〜

「ここが今日伊作くんや他の忍術学園の人達が泊まる部屋です。」
「ありがとうございます。」
「それじゃあ、俺達は自分らの部屋に戻りますね。」
「分かりました。おやすみなさい。」
『おやすみなさい。』
伊作を部屋まで案内すると、間切と網問は自分達の寝室へと戻ってゆく。いったんは案内
された部屋に入る伊作であったが、二人が自分達の部屋へ帰ったのを確認すると、そっと
その部屋を抜け出し、間切達の様子が確認出来る場所へと移動した。
(ここならたぶん見つからないだろ。実習とかじゃないけど、ドキドキするなあ。)
これからどんなものが見れるのだろうとわくわくしながら、伊作は間切と網問の様子を探
る。例の酒の効果が表れ始めるまであと少し。まだ、いつも通りの二人であるが、その変
化を見逃さないようにしようと、伊作は心の中で気合を入れた。
「やま兄や航はまだ帰ってきそうにないから、先に寝る準備しとこうか。」
「そうだな。」
まだもう少し起きているつもりであるが、すぐに寝れる準備はしておこうと二人は部屋に
布団を敷く。布団を敷き終え、寝巻きに着替えようと思ったとき、網問は自分の体の変化
に気づく。
(あれ・・・?何か・・・)
上着を脱ぎ、袴の紐に手をかけたところで、網問は手を止める。何だか体の奥が疼く感じ
がするのだ。しばらくそのままでいると、その感覚は次第に大きくなっていった。
(この感じは・・・そっか、分かった!)
くるりと間切の方を振り返ると、間切も自分と同じように寝巻きに着替える途中で固まっ
ていた。袴を脱ぎつつも、上着はただ羽織っているだけの間切を見て、網問は何かのスイ
ッチが入ったように立ち上がる。袴も脱いでしまい、そのままの格好で間切のもとへ向か
った。
「間切っ!!」
布団の上に座っている間切のところまで行くと、網問は勢いよく間切を押し倒した。
「な、何だよ!?いきなり!!てか、何て格好してんだよ?」
「何かね、何かね、今、すっごい間切としたいの!!」
「し、したいって・・・その、そういうことだよな?」
「うん。すごくエッチな気分で、体の奥がぎゅーってして、もういても立ってもいられな
いっていうか・・・・」
「網問もなのか。」
思わずそう呟いてしまった間切の言葉に、網問は目を輝かせる。
「間切も?」
「・・・・あ、ああ。何かさっきからすごい変な気分で。変な気分って言っても陸酔いと
かじゃなくて、さっき網問の言ってたみたいな感じでさ。」
「なら、してもいいよね?」
間切の返事を聞く前に、網問は間切の褌を外してしまい、自らも腰を覆っていた布を外し
てしまう。完全に身につけているものがなくなった網問の姿を見て、間切の下半身は素直
に反応してしまう。
「俺のもだいぶだけど、間切のも結構アレだよね。」
「し、仕方ないだろ!!網問がスッポンポンで俺の上に乗ってるんだからさ。」
「へへへ、でも、それは俺としては嬉しいことだよ。」
そんなことを言いながら、網問は間切の唇にちゅうっとキスをする。くっつけ合わせるだ
けのキスでは物足りないと、間切は網問の頭を引き寄せるようにして、もっと深い口づけ
をしてやる。
「んむっ・・・んっ・・・・ふぅ・・・」
舌が触れ合い、お互いの唾液が混じり合うような激しい口づけに、網問も間切も頭の中が
とろけてしまいそうな気持ちよさを感じる。もっともっとたくさんその感覚を味わいたい
と、二人はお互いの唇を貪った。
(今日のちゅう、すごく気持ちイイ・・・)
(こんなに気持ちイイと、これだけで結構ヤバくなりそうだな・・・)
何度もキスを重ねていくうちに、二人の熱は先程よりも少し大きくなる。網問が間切に覆
いかぶさるような体勢でそんなことをしていたため、二人の熱はふとした瞬間に擦れ合っ
た。
「んっ・・・ぁ・・・・んんんっ・・・・!!」
「っ!!」
あまりに直接的な刺激に、二人の体はビクンと震える。その気持ちよさをもっと感じたい
と、キスをしたまま網問は間切のそれに自分のモノを擦りつけるように、腰を動かし始め
る。
「んんっ・・・んっ・・・・んぅ・・・・」
(どうしよ、コレ、すごい気持ちイイっ!!)
(くっ、キスだけでも相当キてたのに、こんなに直接的な刺激与えられたら・・・)
網問の行為に間切は少々困惑しながらも、予想以上に気持ちがよいため、その動きを止め
させることも、キスを止めることもしなかった。お互いの先走りの蜜でだんだんと濡れて
くるため、時間が経てば経つほどスムーズに動けるようになる。そのため、網問の動きは
自然と激しくなっていった。
「んっ・・・ふぁっ・・・んんっ・・・んん――っ・・・」
「はっ・・・網問っ・・・」
「すごい気持ちいいよぉ・・・・間切の熱くてぬるぬるしてて・・・あっ・・・」
「そんなにされたら、マジでヤバイって・・・・」
「もう俺、イッちゃいそ・・・・間切、ちゅうしてっ・・・間切とちゅうしながら、イキ
たい・・・・」
網問にそう言われ、間切は思いきり網問に口づける。次の瞬間、網問の身体がビクビクと
震え、一際激しく蜜にまみれた熱が擦れる。そんな刺激に、間切も熱い蜜を放った。
「んんっ・・・んんん―――っ!!」
「――――っ!!」
絶頂の余韻に二人は体をピッタリと重ね合わせながら、呼吸が整うのを待つ。呼吸の乱れ
は治まったものの、体を熱くさせている感覚は全くもってなくなってはいなかった。
(すっごく気持ちよかったけど、まだ全然満足してないなあ。)
「ねぇ、間切。」
「何だよ?」
「前がすっごく気持ちよくなったから、お尻がすごくムズムズするんだ。」
そう言いながら、網問は間切を跨ぐような形で体を起こし、ぐるっと体の向きを反転させ
る。網問のお尻が目の前にあるような状態に、間切はゴクンと唾を飲む。
「今度はこっちを弄って欲しいなあ・・・なんて。」
かなり率直な網問のおねだりに、間切の胸はどうしようなく高鳴る。目の前にある双丘を
両手で掴み、ぐいっと広げると、ピンク色の可愛らしい蕾が小さく震えていた。
(こんなの見せつけてくれるなんて、網問の奴、本当やらしいよなあ。でも、これはこれ
で悪くないし、もっと網問がイイ反応しているところ見たいしな。)
そんなことを考えつつ、間切は網問の腰を引き寄せ、双丘の間に顔を埋める。そして、ピ
ンクの蕾を舌で弄り始めた。
「ひゃっ・・・あぁんっ!!」
間切の舌がそこへ触れると、網問は思わず声を上げる。まさかそう来るとは思っていなか
ったのでかなり驚いたが、そこを舐められる感覚は悪くない。むしろ、さっきとは違った
気持ちよさが体の奥に伝わり、もっとして欲しいという欲求が生まれる。
「あっ・・・間切っ・・・それ、イイっ・・・・」
「ここ舐められるのがか?」
「うん・・・うんっ・・・・気持ちいい・・・よぉ・・・」
甘い声でそんな言葉を口にする網問に、間切は俄然やる気になる。強く押し付けたり、息
を吹きかけてやったりすると、網問は腰を揺らし、もっともっととねだるような声を上げ
る。
「ああんっ・・・お尻・・気持ちいっ・・・あっ・・・ふあっ・・・・」
「こんなふうにされて気持ちイイだなんて、網問はやらしいなあ。」
「だって、だって・・・間切の口が当たると・・・・中がぎゅうってなって・・・外側も
内側も・・・いっぱいよくなるんだもんっ・・・」
「じゃあ、もっとたくさんしてやるよ。」
網問の反応が予想以上だと、間切は嬉しくなり胸がときめく。もうしばらく続けてやろう
と思っていると、下の方から予想だにしない衝撃が走る。
「うあっ・・・!?」
「俺ばっか気持ちよくなってるのは、不公平でしょ?だから、俺も間切の口でする!」
ちょうど届く場所に間切のモノがあるので、網問はそれを口の中へと収める。直接的な刺
激を与えられ、間切は一気に余裕がなくなってしまう。
(今日はいつもより感じやすい気がするんだよなあ・・・ちょっと咥えられただけでも、
ヤバイくらい気持ちいいし・・・)
お互いの感じやすい場所を口や舌で刺激し合い、相手を一生懸命に気持ちよくさせようと
する。どちらの下肢からもぴちゃぴちゃと濡れた音が響き、二人を更に興奮させていた。
(網問のココ、すごくひくひくしてる。足もすごい震えてるし、そろそろイキそうなのか
な?・・・といっても、俺もかなり限界だけど。)
「ふぅっ・・・んっ・・・んんぅっ・・・・」
(ああ、もうダメ、気持ちよすぎて頭ん中とろけそう。でも、間切もそろそろ限界なんだ
ろうな。)
今自分の口が触れてる部分から、相手がそろそろイキそうだということを悟る。それを促
すような刺激を一発与えてやろうと、間切も網問も同時にそれを実行した。
「んっ・・・ぅっ・・・!!ふっ・・・ああぁ―――っ!!」
「くっ・・・ああっ・・・!!」
どちらも達し、再び熱い雫を放つ。熱くなる顔に、ドキドキと速いスピードでリズムを刻
む胸の鼓動。頭がぼーっとするような果てしない快感の余韻に、二人はしばらく浸った。
「あれだけ出したのに、間切のまだ元気だなあ。」
「しょ、しょうがないだろ!!それを言うなら網問だって!!」
「もう入れてもいいよね?」
「えっ?」
ぐっと体を起こすと、網問は再び間切と向かい合うような方向に体の向きを変え、座る位
置を間切の腰のあたりに移動させる。
「このままですんのか?」
「だって、わざわざ体勢変えるのも面倒くさいじゃん。それに俺、この体位好きだしぃ。」
ニッと笑って網問はそんなことを言う。そして、間切の舌ですっかり解された蕾を間切の
熱に押し付け、そのまま腰を落とす。
「んっ・・・ああぁんっ!!」
「うあっ・・・」
網問の内側は間切の熱を程良い力で締めつける。それがたまらず、間切は思わず声を上げ
る。
「ハァ・・・やっぱ、この感じが一番好きかも・・・・」
「この感じって?」
「こうやって、間切と繋がってるって感じ・・・中、気持ちイイし、間切もすごい気持ち
よさそうだからさ・・・」
「そりゃ、俺だって・・・・」
「俺だって、何?」
「・・・網問とこうしてるの、すごく好きだ。」
間切のその言葉を聞き、網問は本当に嬉しそうな顔で笑う。そして、先程よりも激しくそ
の腰を動かし始める。
「んっ・・・ちょっ、網問っ、そんなにガンガン動かれたら・・・・」
「いっぱい動いた方が・・・気持ちイイんだもん。間切だって、そーでしょ・・・?」
「そうだけど・・・」
「ハァ・・・間切好きぃ・・・大好きっ・・・んっ・・・ぁ・・・・」
(本当、網問可愛すぎだろっ、上に乗って全部見えるような状態でそんなこと言われたら、
全然余裕なくなっちまう・・・)
自分の上で、甘い声を上げながら必死で動いている網問を眺め、間切はとてもいい気分だ
なあと感じる。網問と繋がってることに果てしない心地よさを感じながら、間切は呼吸を
乱しつつ、網問の名を呼ぶ。
「網問・・・」
「んっ・・・何?」
「俺も、網問のこと好きだぜ。」
あまりに自然に口をつく間切の言葉に、網問の胸はきゅーんとときめく。その言葉に網問
の絶頂感は一気に高まった。
「そんなこと言われたら・・・余裕なくなっちゃうよぉ・・・・」
「俺だって、さっきから全然余裕なんてねぇんだけど?」
「ああっ・・・もうダメっ・・・イッちゃう・・・!!」
次の瞬間、網問の身体はビクンと震え、熱い雫を間切の腹の上に放ち、中の熱をぎゅうぎ
ゅうと締めつける。そんな刺激に間切も一気に押し上げられ、網問の中に網問への想いを
解き放った。
「あっ・・・あぁ・・・・」
「網問・・・」
うっとりとした表情で、網問は小さく震え、その体を間切に覆いかぶせるように倒し、間
切の唇にちゅっと口づける。そして、満足そうに笑いながら、一言呟いた。
「間切、大好き。」
(このタイミングで、そういうことするのはずるいよなぁ。)
網問に対して、どうしようもない愛しさを感じながら、間切はその体をぎゅうっと抱きし
めた。

そんな二人を陰で観察していた伊作は、顔がニヤけるのを止められなかった。
(うわあ、何かいいなあ。もう本当ラブラブっていうか、網問さん積極的すぎだし。すご
くイイもの見たって感じだ。)
もちろん今まで見ていた内容は、しっかりと記録していた。後で読み返して楽しもうと思
いつつ、伊作は間切と網問の事後のひとときをも、しっかりとデバガメするのであった。

                     to be continued

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