三日目の夜も部屋は同じ。540号室が跡部、宍戸、岳人、忍足で、539号室がジロー、
樺地、滝、鳳である。
今日は俺達の番だもんね。なんとか跡部と宍戸を部屋から追い出さないと。
「なあ、跡部。昨日、お前ら部屋使ったんだから、今日は俺達に使わせろよな。」
「あーん?俺達に出てっけっていうのか?」
「そうだよ。なあ、侑士。お前もヤりたいよな?」
「えっ、俺はどっちでもええけど・・・。」
「俺はしたいの!!だから、出てってよ。」
「どうする?宍戸。」
「俺は、別にどっちでもいいけど。でも、やっぱ昨日俺達が使ったんだから、出てくべき
じゃねーの?」
「そうか。じゃあ、出ってってやるよ。あー、一応言っておくけど、するんだったらちゃ
んとつけた方がいいぜ。持ってきてないんだったら、俺の鞄の外ポケットに入ってるから
勝手に使え。」
「サンキュー。じゃあね、跡部、宍戸。」
さてと、これからどこ行くかねー。部屋にいれないとなるとやっぱ行くとこっつったら、
海くらいかな。でも、宍戸のやつ怖いからとか言って文句言いそうだよな。まあ、いっか。
跡部と宍戸は部屋から出て行った。
よし!跡部とかもいなくなったことだし、さっさと始めよーっと。あっ、窓開けっ放しじ
ゃん。ちゃんと閉めないとな。
「侑士っ♪二人っきりになれたな。じゃあ、ヤろう。」
「ホンマにやるんか?岳人。」
「当たり前じゃん。ほら、横になって。」
ドサッ
これは横になるっちゅーか、押し倒されてるだけやん。まあ、岳人がそんなにしたい言う
んなら別にええけどな。
チュッ
「う・・・あっ・・・」
可愛いーVv侑士ー。こんな顔見せられちゃ、やめらんないよな。
「あっ・・・やぁ・・岳人・・・」
「まだ、何にもしてないぜ侑士。このくらいでそんな声出してるんだったら、ココ触った
らどうなるのかな?」
「ん・・・っ・・・」
い、いきなり直接触ってくるなんて、反則やで岳人〜。あー、すっごい恥ずかしいけど、
それ以上に気持ちええのが不思議やなあ。
「はっ・・・あぁっ・・・あん・・・」
「気持ちイイ?侑士。」
「やっ・・・そんなん・・決まっとるやん・・・」
「分かんないよ、ちゃんと口で言って。」
なーんて、見てりゃイイのなんて丸分かりなんだけどね。でも、攻めの心情としてはやっ
ぱ言わせたくなるんだよねー。
「気持ちええよ・・・岳人に触られて・・・メッチャ・・気持ちええ・・・」
「よかった。じゃあ、もっと気持ちよくしてやるぜ。」
うわっ、ズボンが・・・。って、岳人今度はどこ触っとんのや!?そないなとこ、一緒に
弄られたら・・・。
「あっ・・・あぁっ・・・ダメや・・岳人・・・!!」
「何で?そんなに痛い?」
「痛くは・・・ないけど・・・くっ・・んんっ・・・」
分かりやすいなー、侑士。そんなに震えて、しがみつかれたら、感じてんの丸分かりだっ
ての。でも、ホント可愛い。
「後ろもすごい濡れてきてる。侑士って、結構感じやすい体質でしょ?」
「そない・・なこと・・・言うな・・・」
「でも、もう今にも溢れちゃいそうだぜ。我慢してないで出しちゃったら?」
「やぁっ・・・うあっ・・はぁ・・んっ・・・」
う〜、岳人のやつ、今思いっきり先端擦り上げたな。そないなことされたら、我慢できな
くなるのは当然やっての。あーあ、パジャマが汚れてしもうたわ。
「ねぇ、侑士。四つん這いになってよ。」
「はあ!?何言っとんのや岳人。・・・そんな恥ずかしい体位できへん。」
「だってぇ、侑士、俺より全然身長大きいからさあ、足抱えあげるの大変なんだもん。た
まにはいいじゃん。」
「そないなこと言われても・・・・」
四つん這いって、そんな体位今までやったことなかったのに何やいきなり。でも、確かに
身長差考えるとそっちの方が楽かもしれへんなあ。うーん、どないしよ。
「ねぇ、お願い侑士ぃ。」
「うっ。もう、しょうがあらへんなあ。」
やった!やっぱりこのウルウルおめめ攻撃は効くね。うわあ、こんな体位初めてだー。ち
ょっとドキドキー♪そうだ、確か跡部のやつ、アレはつけた方がいいとか言ってたな。
「侑士、ちょっと待ってて。ゴムつけちゃうから。」
「あー、それって俺もつけた方がいいんかな?」
「何で?侑士は入れられる方だから別にいらないんじゃないの?」
「いや、でも汚れないようにするって理由なら、俺もした方がいいんとちゃう?」
「そっか。じゃあ、はい。」
そうだよね。侑士も一応男なんだからつけなきゃまわり汚れるよな。よし、準備完了。で
も、侑士のこっちの方はもうちょっと、ちゃんと慣らしたほうがいいな。
「このままじゃ、まだきっとつらいだろうからもうちょっと慣らすよ。」
「うあっ・・・」
「でも、結構大丈夫そうでもあるよね。入れてもいいくらいになったら言って。」
入れてもいいくらいになったら言って言われても、それって結構恥ずかしいやん。あー、
さっきもある程度慣らされとったから、もう全然平気そうやなあ。
「岳人・・・もう・・ええよ・・・」
「本当?大丈夫?」
「大丈夫やって・・・早く岳人に・・・・入ってきて・・欲しい・・・」
「分かった。じゃあ、入れるぜ。」
侑士って、結構誘い受だよな。そんなこと言われたら、すぐにでも突きたくなっちゃうじ
ゃん。でも、初めは優しくしてあげないとな。
「くぅっ・・・うっ・・・」
「大丈夫か?侑士。」
「平気や・・・んっ・・・あぁっ・・・」
「ちょっと動くけどいいよね?」
「ええ・・よ・・・っ!あっ・・・岳人ぉ・・・」
どないしよ〜。この体位なかなかええやん。岳人が動きがまんま伝わるわ。はぁ、もう体
支えてられへん。気持ちよすぎや。
「はぁっ・・・ん・・・あぁっ・・・あん・・・」
「ちょっと、侑士。マジで平気?」
「もう腕で・・・支えられへん・・・でも・・・そのまま続けて・・・」
「うん。すっごく気持ちよくさせてあげるから覚悟してね。」
「そりゃ・・・楽しみやな・・・・」
何かいいよ今日。侑士、積極的だし、動くの楽だし。あーもう、超幸せー。うわっ、何か
もう俺の方がイっちゃいそう・・・。
「侑士・・・俺もうイキそうかも。」
「何や・・それ・・・でも・・・俺も実はもう・・・・限界・・・」
「大好き侑士。」
「ふっ・・・あ・・あぁっ・・・!!」
はあー、もう大満足って感じやな。岳人、ヤる度に絶対うまくなっとるもん。でも、やっ
ぱ、コレしたあとはメッチャ疲れるなあ。
果てたあと、二人はしばらく布団の上に重なったまま横になって、落ち着いてから片付け
や着替えをし始めた。
「跡部ー、待てよー。」
「遅せーよ。宍戸。」
「つーか、どこ行くんだ?こんな真っ暗なとこ歩きたくねーよ。」
「どこ行くも何もこの辺には、海しかねーよ。」
「夜の海なんて不気味なだけじゃねーか!行きたくないー。」
「ぐだぐだうるせー奴だな。とにかくついて来いよ。」
何だよ、跡部の奴。俺が怖がりなの知っててこういうとこを歩かせるんだよな。
「ちょっと、待てよ!!」
「あー、もう何だよ!?これ以上文句ばっか言ってんとマジで怒るぞ。」
「ちゃんと行くからさ・・・」
「んだよ、まだ文句あんのか?」
「手繋いでくれよ。それくらいいいだろ・・・?」
「ふっ、お前ホント可愛いな。いいぜ。ほら。」
怖いから手を繋いでてくれねぇ。可愛いこと言ってくれるじゃねーか、宍戸の奴。こいつ
の手、意味もなく熱いんだよな。さて、海に行ったところで何するかねー。
「やっぱり、真っ暗だな。でも、月がキレイだぜ宍戸。」
「そうだな。で、ここで何すんだよ?」
「別に何もしねーよ。こんなとこでしたら砂がついてウザイし、適当に時間潰そうぜ。」
「適当に時間潰そうったってなあ。まあ、立ってても疲れるし、どっか座ろうぜ。」
座るっつても、真っ暗で何も見えねーな。どっか寄っかかれるとこがいいな。あっ、あの
辺ならたぶん大丈夫だろう。
「あの辺に座ろうぜ跡部。」
「ああ。」
あー、確かにあの辺りなら楽に座れそうだな。でも、ただ座ってるだけじゃおもしろくね
―よな。どうしよう。
「跡部、お前の膝の上に座りたいんだけど。」
「何でだよ。重いじゃねーか。」
「いいじゃんか。なあ、跡部ぇ。」
「ったく。我侭な奴だな。」
せっかくだから甘えてやれ。この暗さだったら誰かいたとしてもバレねーだろ。あー、や
っぱ、跡部にひっついてると落ち着くー。
「どうしたんだ、宍戸。今日はやけに甘えてくるじゃねぇか。」
「何となくだよ。何となく。嫌なのか?」
「嫌なわけねーだろ。バーカ。」
「バカって言うな。なあ、バカじゃなくて、他にもっと俺言って欲しいことあるんだけど。」
「例えば?」
「え、えっと、好きとか・・・そういう感じの・・・・」
全く今日の宍戸は何なんだよ。気まぐれなのは分かるけど、いきなりそんなこと言われる
と微妙だな。言ってやったらどんな顔すんだろ?きっと、顔真っ赤にして黙っちまうんだ
ろうな。自分でそんなこと言っときながら。
「好きだぜ、宍戸。」
いきなり耳元でかよ。でも、この声やっぱ好きだな。もっと聞きてぇ。
「もっと、もっと言ってくれよ。」
「愛してる、大好きだ。」
「名前で呼んでくれ。・・・景吾。」
「俺はお前の全てが好きだぜ、亮。食っちまいてぇ。もっと、俺のこと見ろよ。」
「ああ。俺も景吾のこと好き。お前になら食われてもいいぜ。」
「まあ、昨日食ったけどな。でも、今日は食わねぇ。美味そうなその唇を満足するまで、
味わうだけにしといてやるよ。」
「ふっ・・・う・・ん・・・」
熱くて、柔らかくて、滑らかでほのかに甘い。なんて味してやがんだこいつの舌は。まる
で麻薬だな。一度味わったらもう虜。やめらんねぇ。
「んっ・・・ぅ・・・はぁ・・・・っ・・んん」
キスだけでこんなに感じるものなのかなあ。気持ちよすぎて何も考えられねーよ。
「本当に美味いぜお前。」
「もう終わりかよ。もっと、しててくれてもいいのに。」
「したいのはやまやまだけどな。これ以上すると理性が保てなくなっちまいそうでね。ず
っと抱き締めててやるから、それで我慢しろ。」
「分かった。」
ネコみてぇだなこいつ。甘えん坊でだけど強気で、全く手のかかるニャンコだな。
月明かりに照らされた浜辺で、幸せをかみしめながら、岳人達から連絡があるまで二人は
いつまでも抱き合っていた。
539号室では、全員がもう眠っていた。だが、樺地とジローはちゃんとシャワーも浴び、
パジャマに着替えてちゃんと眠っているのだが、滝と鳳は体験学習と海で遊んだので疲れ
てしまったのか、お風呂も入らずそのまま眠ってしまった。その時、滝がふと目を覚まし
た。
あー、俺そのまま寝ちまったのか。シャワー浴びなきゃなあ。あれ、長太郎も寝てんじゃ
ん。起こして一緒に入りに行くか。
「長太郎、長太郎。」
「ん・・・滝さん?」
「お前もシャワー浴びてないだろ?一緒に大浴場行って入らない?」
「あ、ああ。そうですね。今、何時ですか?」
「えっと、もう一時半だ。だいぶ寝ちゃったね。」
そっか。俺、寝ちゃったんだ。今日は疲れたもんな。でも、今から大浴場って、きっと他
のお客さん誰もいないよなあ。貸し切りって感じでいいかも。
「じゃあ、お風呂行きましょう。今ならきっと貸し切り状態って感じで入れますよ。」
「そうだね。じゃあ、行こうか。」
貸し切りかあ。いいなあ、それ。早く行こうっと。えっと、着替えとタオルは忘れずに。
そして、大浴場。
「やっぱ、誰もいませんね。」
「そりゃそうでしょ。こんな夜中に入る人そうそういないよ。」
昨日も入ったけど、昨日は結構人がいてにぎやかだったもんな。人がいないとこんなに静
かなんだ。何か微妙な気分。
「滝さん。俺、タオル忘れちゃいました。どうしましょう。」
「バスタオルならここにあるよ。ちっちゃいのは別になくてもいいんじゃない?どうせ俺
しかいないんだし。」
うーん、そう言われてもなあ。隠せないのはちょっと恥ずかしいかも。でも、本当にここ
には滝さんしかいないし、まあ、いいか。
ガラガラ
「まずは洗おう。長太郎はどうする?」
「俺もじゃあ、洗っちゃいます。」
さっさと、洗っちゃって温まりたいな。へぇ、炭のシャンプーか珍しいもんがあるんだな。
昨日は全然気づかなかった。でも、俺は自分で持ってきたのを使うけど。
「滝さんって、本当に髪の毛キレイですよね。」
「そうかな?でも、俺、長太郎のその髪の色好きだよ。」
「えっ、ホントですか?俺、そんなこと言われたの初めてです。」
髪の毛のこと褒められたの初めてだ。何かうれしいな。はあ、こうして見てると滝さんっ
て、ホントに女の人みたい。とても、同性とは思えないや。
「どうしたの長太郎。俺の顔に何かついてる?」
「いえ、何でもないです。」
長太郎って、身長高くて筋肉もついてていいよなあ。俺なんて長太郎と比べたらダメダメ
じゃん。それに・・・。
「長太郎ってさあ。」
「何ですか?滝さん。」
「結構、大きいよね。」
「!!どこ見てるんすか!?」
「別にいいじゃん。男同士なんだし。」
「でも・・・恥ずかしいです。」
「ちょっと、触っちゃダメ?」
「ダ、ダメですよぉ!!何言ってるんですか!!」
「ちょっとだけだから。ね、いいでしょ。」
うわあ、見られるだけでもだいぶ恥ずかしいのに、触られたりなんかしたら・・・。って、
ええ!?
「ちょっ・・・滝さんっ・・・何してるんすか!!」
「勃たせたらどれくらいになるのかなあと思って。それに昨日、跡部や宍戸がしてたこと
長太郎は興味ない?」
「なくはないですけど・・・うっ・・・ダメですよぉ・・・滝さん・・・」
「俺、長太郎とだったらどっちやってもいいよ。長太郎が望む方で。」
滝さんの言ってることって、ようするにヤろうってことなんだろうな。どっちでもいいっ
て言われてもすごい困る。俺が上になったら、何か滝さんを傷つけちゃいそうだし、だか
らって、下になるのも結構勇気がいるよなあ。うーん、どっちにしよう。
「嫌だったら、無理しなくてもいいよ。」
「いや、やります!・・・じゃ、じゃあ、受が・・・いいです。」
「分かった。出来るだけ優しくするからね。」
「あっ・・・滝・・さん・・・」
ちょっと、無理やりっぽかったけどオッケーもらえたからいいか。やった。それにしても
長太郎のって、本当大きい。口にギリギリ含めるって感じだよ。
「ん・・・ふ・・・」
「うあっ・・・あっ・・あぁ・・・」
どうしよう。こんなの初めてだよ〜。でも、こんなに気持ちいいとは思わなかった。あっ、
でもこのままじゃ、滝さんの口汚しちゃう。
「滝さん・・・もう・・・離してくださ・・・い・・・」
「んん・・・」
「このままじゃ・・・先輩の口・・汚しちゃいます・・・」
別にそれは承知の上でやってるんだから気にしなくてもいいのに。長太郎、ちゃんと感じ
てくれてるんだ。うれしいな。
「やっ・・・もう・・・出ちゃうっ・・・」
「・・・っんん!!」
あー、滝さんゴメンナサイー!!これだけは我慢できないんですー。
「ゴメンナサ・・・イ・・・滝さん・・・俺・・・」
「いいよ。じゃ、続けるから。」
「んっ・・・滝さん・・あっ・・・」
長太郎、可愛いなあ。宍戸の奴、こんな可愛い後輩ふるなんて許せないね。でも、まあそ
のおかげで俺に振り向いてもらえたんだからそんな文句言えないか。もうそろそろ、後ろ
の方慣らしてもいいよね。
「ひゃっ・・・うあっ・・・」
「痛い?長太郎。嫌だったらちゃんと言って。」
そんなに痛くはないけど・・・何かすごい変な感じ。こういうふうに使うの初めてだしな。
うわあっ!何!?今の感じ、すごくゾクッて・・・
「あぁっ・・・ヤダ・・何か・・・変で・・す・・・」
「どういうふうに?」
「ゾクゾクして・・・体が熱くなって・・・何にも考え・・られなくなっちゃう・・・」
「それでいいんだよ。あとは俺にまかせて、体の力抜いて。」
「は・・い・・・」
ちゃんと濡れてるし、もう大丈夫かな?何かドキドキするなあ。俺も初めてだもん。
「じゃあ、入れるよ。」
「くっ・・・う・・んっ・・・ああっ!!」
痛い〜。い、痛いけど・・・痛いだけじゃない。ここって、こんなに感じるんだ。はあー、
何か今なら宍戸さんの気持ち、分かるかも・・・。
「はぁっ・・・滝さん・・・やっ・・あん・・・」
「大丈夫・・・?長太郎。」
「はい・・・ふっ・・ぅん・・・気持ちイイ・・です・・・」
「俺も、すごくイイよ。」
「あっ・・そんなに動かれたら・・・あっ・・う・・」
「長太郎は可愛いね。俺、長太郎のこと大好きだよ。」
こんな時にそんなこと言うなんて、反則ですよ滝さん〜!もう、俺、滝さんにメロメロに
なっちゃうじゃないすか。あー、もうダメだ。また、イキそう・・・・。
「滝さ・・・ん・・・・もう・・・ダメ・・・」
「俺も・・・」
「うっ・・ああ――っ!!」
「あぁっ・・・!!」
うわあ、長太郎と初エッチしちゃったよ。っと、そういえば、長太郎大丈夫かな?
「ハァ・・・大丈夫?長太郎。」
「ハァ・・・ハァ・・・一応、大丈夫です。」
「よかった。動ける?中に出したの流して、湯船入ろう。」
「あっ、はい。」
ここがお風呂でよかったなあ。全部、水で流せちゃうから証拠残らないだろうし、別に服
とかも汚れないし、後始末は楽かも。宍戸さん達はどうしたんだろう?
二人ともお初にしてはどちらとも結構余裕で、もう一度体を洗い、湯船にゆっくりつかっ
て部屋に戻って行った。
滝と鳳が大浴場に行っている間に、一度、ジローが目を覚ました。
「はりゃあ?滝と長太郎がいない。どこ行っちゃったんだろう?」
こんな夜中なのに二人ともどこ行っちゃったのかな?あれぇ?隣の部屋から声が聞こえる。
うーんと、俺と樺地と滝と長太郎がこの部屋だから、隣は跡部と宍戸と忍足と岳人か。ま
た、修学旅行の時みたいに跡部と宍戸がヤってんのかな?でも、四人部屋なのにどうして
できるんだろう?
『岳人っ・・・』
ちょっと待って!何で岳人の名前が出てくんのさ!?えっ、じゃあ、隣でヤってるのって、
もしかして、岳人と忍足!?うっそー、岳人って何にも知らないはずじゃなかったっけ?
えー、マジで!!スッゲー!!
「うわあ、隣でしてんのって岳人と忍足じゃん!こりゃビックリだ。」
じゃあ、きっと、跡部と宍戸は部屋にいないってことだよね。あいつらもどこで何してん
だか。ということは、滝と鳳もその可能性アリってことだよね。何かどんどんみんなラブ
ラブになってっちゃってるって感じだね。
「みんなHだよなー。俺はそんなの興味ないからまだまだ潔白だもん。ねー、樺地。」
「・・・・。」
ありゃりゃ、樺地、熟睡しちゃってるよ。あっ、今ならちゅうしても起きないかな?ちょ
っとくらいならいいよね。
チュ
うっわあ、しちゃった、しちゃった!!ハズかCー!初チュウだよ。何かもう大満足だね。
寝ちゃおーっと。
「ZZZZ・・・・」
「・・・・・。」
今のは少し予想外だった。寝ている間にキスするなんて。さすがに驚いたなあ。ジロー先
輩、普通の声で話してたら起きるに決まってるのに。どうしよ。このあと眠れるかなあ。
三日目はそれぞれどのペアも進展があったようだ。明日(今日?)は合宿(?)最終日。
どんなことが起こるのやら・・・。
to be continued