サンタの饗宴 〜滝鳳side〜

白いファーのついたサンタ服を脱がしながら、滝は鳳のいたるとこにキスを落とす。小さ
な反応を見せながら、鳳の呼吸はだんだんと速くなってゆく。
「ふっ・・・ハァ・・はっ・・・」
「長太郎の肌、すごく綺麗。何かいつまででも舐めてたくなっちゃう。」
「何、言ってるんスか・・・そんなことされたら俺・・・・」
「何?」
「い、言えないです・・・」
かあっと顔を赤くして、鳳は滝から目をそらす。何だか可愛いなあと思いつつ、滝は体を
少し上に動かし、優しく唇に口づける。そんな滝の行動に鳳はドキッとして、思わず視線
を滝へと戻してしまう。
「舐められるのは嫌い?」
「嫌いじゃないですけど・・・」
「だったら、もう少し舐めててもいい?」
「・・・はい。」
鳳の許可を得ると滝はまた体のあちこちに口づけをする。時折舐めたり噛んだりと、刺激
を変えて、いろいろな音域の声を鳳の口から出させる。
「はぁ・・・あっ・・・ふぁんっ・・・」
「今、流れてる賛美歌もかなり綺麗な声だけど、長太郎の声には敵わないよね。」
「そんなことないですよぉ・・・」
「そんなことあるって。ねぇ、ココ、噛んでいい?」
「えっ・・・?」
鳳の返事を聞く前に滝は赤く立ち上がっている突起を噛む。突然の激しい刺激に鳳は、首
を仰け反らせて声を上げた。
「いっ・・・ああぁっ!!」
「ふふ、もうこんなに固くなってる。気持ちイイんだ。」
「いやっ・・・ぁん・・・滝さんっ・・・痛い・・・」
「ゴメンね。じゃあ、舐めて手当てしたあげる。」
「あっ・・・ひあっ・・・ああ・・・」
噛まれた後にペロペロと舐められ、敏感なそこは疼くような快感を鳳にもたらす。しばら
くそこばかりを弄られ、鳳の体はピクピクと震えが止まらなくなっていた。
「あんっ・・・滝さん・・・も・・・やめてくださ・・ぃ・・・」
「つらい?」
こくこくと頷き、鳳はポロポロと涙を流す。嫌がることはしたくないと、滝はそこを弄る
のをやめる。
「そっか、じゃあ次は・・・」
「滝さん。」
「ん?何?」
「俺も・・・滝さんの舐めたいです。」
「えっ!?」
「ダメですか?」
突然の鳳のお願いに滝を動揺する。「も」と言っているが、自分はまだ鳳のを舐めてはい
ない。
「いやー・・・ダメじゃないけど、本当にいいの?」
「はい!俺がしたいんです!」
無邪気にそんなことを言われ、滝は何となく恥ずかしくなってしまう。しかし、せっかく
鳳が自らしたいと言ってきているのだ。断るなんて、そんなもったいないことは出来ない。
「じゃ、じゃあ、してもらおうかな・・・」
「えっと・・・あの・・・格好とかこうして欲しいとか・・・ありますか?」
「か、格好って・・・?」
「その・・・全部脱いだ方がいいとか・・・下だけ脱ぐとか・・・」
そんなところまでリクエストしていいのかと、滝は驚きつつも内心大喜びだ。それならば
と、自分が一番して欲しい格好を要求した。
「えっと、じゃあ、下は全部脱いで、上は羽織るだけ。帽子はつけたままってので。」
「分かりました。」
滝のリクエストを聞き、鳳は下に着ていたものを脱ぎ去り、ベッドの下へ落とす。そして、
四つん這いになり、上目遣いで滝の顔を見た。
(うわっ、これはヤバイって・・・この格好見てるだけで・・・)
「しても・・・いいですか?」
「う、うんっ。」
おずおずと滝の足の間を進み、鳳は滝のベルトに手をかける。そんな一連の行動に滝の心
臓はバクバクと速くなる。もちろんそんな興奮は、鳳が今にも手を触れようとしていると
ころにも伝わってしまう。
「わあ・・・」
既に完勃ちで、十分な熱を持っているそれを前にして、鳳は感嘆の声を上げる。少し滝の
様子をうかがうように顔を上げた後、何の躊躇いもなしにそれを口に含んだ。
「あっ・・・」
(滝さんのすごく熱い・・・どうしよう・・・すごくドキドキしてきた・・・)
口と舌を駆使して、鳳は一生懸命に滝のモノをしゃぶる。敏感なところで感じる直接的な
刺激と、自分好みの格好でナニを咥えている鳳の姿という視覚的な刺激、そして、口を動
かされるだびに漏れる水音という聴覚的な刺激のために、滝は激しく興奮させられる。
「あー、何か今日・・・すごい感じちゃう。」
「んっ・・・本当ですか?」
「うん。超気持ちイイ。」
「嬉しいです。」
いったん口を離した鳳だが、ニコッと微笑った後、再び滝のモノを咥える。その笑顔と言
葉に滝はドクンと胸が高鳴る。
(今のは、ヤバイって!!)
一気に余裕のなくなってしまった滝は、鳳が与えてくる少しの刺激にも耐えられなくなる。
そんな状態で、鳳がふいにそれを口の奥まで含んだ。根元のあたりに舌が触れた瞬間、ゾ
クッと腰のあたりが疼いた。
「うぁっ・・・出るっ・・・」
「んぐっ・・ぅ・・・んんっ・・・!」
喉の奥に勢いよく蜜を放たれ、鳳はむせそうになる。しかし、鳳は口を離さなかった。
(苦しい・・・でも、滝さんのが俺の中に入ってくる感じ・・・気持ちイイかも・・・)
滝の蜜を飲み下しながら、鳳は言いようもない恍惚感を覚える。全てを飲み込み、口を離
した鳳の顔は、うっとりと目を潤ませ、口の端から唾液を流している。そんな鳳の表情を
見て、滝はドキッとする。
「ハァ・・ハァ・・・」
「大丈夫・・・?長太郎。」
「あっ、はい。全然平気です。」
「そっか、それならよかった。」
ホッとしたような顔を見せるが、内心滝は全然ホッとしていなかった。さっきから胸のド
キドキが止まらない。もっともっと鳳のこういう表情がみたいという欲求が、体の底から
湧き上がる。
「長太郎も、結構キてるみたいだね。」
「えっ・・・?」
何も身につけていない鳳の下半身を見て滝は言う。胸の突起を弄られたのと今の行為で、
鳳の熱もすっかり高まっていた。
「あ・・・えっと・・・」
「さっきのお返し、してあげる。」
そう言うと滝は、鳳を座らせ、その足の間に顔を埋めた。そして、持ち前のテクニックを
使って、鳳の茎に刺激を与える。
「あっ・・・ん・・・滝さんっ・・・」
ちゅっ・・・ちゅく・・・・
「ひぁっ・・・あぁんっ・・・んっ・・あっ・・・!」
滝の与える刺激一つ一つに鳳は過敏に反応する。滝よりももっと早いペースで、その熱は
高まり、あっという間に白いミルクを滝の口の中に放った。
「あっ・・・ひあぁぁんっ!!」
鳳の放った熱いミルクを飲み込むと、滝は満足そうな笑顔を見せる。唇を舐めるような仕
草を見せ、ちゅっと鳳の唇にキスをした。
「美味しかったよ、長太郎。」
「あ・・ふ・・・はあ・・・」
「次は、ここを慣らさなきゃね。」
ペロッと指を舐め、その濡れた指を後ろの蕾へと持ってゆく。さっきイッたばかりの身体
に、また新たな刺激を加えられ、鳳はビクンと身を震わせる。何度か指を抜き差ししてい
ると、すぐにその蕾は綻んでくる。
「ひぅっ・・・あっ・・・」
「最近はすぐ開いてくれるよね。嬉しいよ。」
「あんっ・・・だって・・・滝さんの指・・・気持ちイイから・・・・」
「そう言ってもらえると、すごく嬉しい。ふふ、もう一本入っちゃいそうだよ?」
ひくひくと収縮を繰り返しているそこに、滝はもう一本指を入れる。ぐちゅっと濡れた音
を立て、その指は簡単に入ってしまった。
「ひっ・・・あぁっ!!」
「二本くらいは余裕だね。ほら、こんなに簡単に指動かせるし。」
「いやあっ・・・そんな・・・動かさないでくださ・・・」
滝の指が中を掻き回すたびに鳳はよい反応を見せる。そんな反応を楽しみながら、しばら
くそこを弄っていると、滝の目にあるものが映る。それはベッドの横に置いてあった引き
出しのついた棚だ。先程までは全く気づかなかったが、引き出しの一つが微妙に開いてい
る。滝は何故かそれが気になってしかたなかった。
「長太郎、ちょっとゴメン。」
「んっ・・ぁ・・・どうしたんですか?」
突然指を抜かれて、鳳はぶるっと体を震わせる。確かめるだけ確かめてしまおうと、滝は
中途半端に開いている引き出しを開けた。そこには思ってもみないものが入っていた。
(うわあ、何これ?パッと見はクリスタルで出来た綺麗な十字架だけど、この大きさとい
い、表面といい、絶対そういうことに使えるようなヤツだよなあ。こんなの仕掛けとくな
んて、跡部の奴、やるねー。)
「滝さん?」
鳳に声をかけられ、滝はドキッとする。しかし、こんなに楽しそうなものを見つけてしま
ったら、使わないわけにはいかない。
「何かおもしろいものでも入ってたんですか?」
「あはは・・・まあ、おもしろいものと言えば、おもしろいものだけど・・・」
「本当ですか?俺にも見せてください!」
引き出しの中からクリスタルの十字架を取り出し、滝はそれを鳳に見せる。
「うわあ、すごく綺麗な十字架ですね!」
「そうだね。でも、これ、たぶん他に使い方があると思うんだよねー。」
「他の使い方ですか?」
「うん。その使い方、少し試してみてもいいかな?」
どんな使い方をするかは言わず、そんなことだけ滝は問う。よく分からないが、とりあえ
ず、それを知りたいので鳳は普通に頷く。
「別に構わないですよ。」
「本当に?」
「はい。」
それならばと、滝は十字架の縦の長い方を舐める。そんな滝の行動を見て、鳳は何となく
どういう使い方をされるのか分かってしまった。十字架でそんなことをするなんてという
気持ちが生まれたが、構わないと言ってしまった手前、下手に嫌がることも出来ない。し
かし、いざ十字架の先が蕾に押し当てられると、やはり怖くなり思わず声を上げてしまう。
「やっ・・・滝さんっ!!」
「どうしたの?」
「十字架でそんなことするなんて・・・」
「大丈夫だよ。これは跡部が用意したもんだし。それにこういうことに使うために用意し
たっぽいよ?」
「何で・・・そんなこと分かるんですか?」
「とりあえず挿れてみれば分かるって。」
そう言って、滝は半ば強引に十字架を鳳の中に押し込んだ。ある程度の太さを持ったそれ
は、指とは比べ物にならないほどの圧迫感を鳳に与える。しかも、その表面はつるつるし
ているのではなく、絶妙に凹凸がつけられていた。
「うっ・・・あ・・・ああぁ――っ!!」
「動かすとより分かりやすいかな?」
凹凸のある表面で内壁を擦られ、鳳は甘い悲鳴を上げる。確かにこれはこういうことをす
るためのものだと、そう思わずにはいられないほどの快感が鳳の身体を駆け抜けた。
「ひっ・・あんっ・・・滝さん・・そんなに動かさないでぇ・・・!!」
「やっぱ、気持ちイイんだ。でも、何かすごく背徳的だよね。こんなに綺麗な賛美歌が流
れてる中で、十字架をつかってこういうことしちゃってるんだもん。」
「いやぁ・・・そんなこと・・・言わないでくださぃ・・・」
「俺、こういう感じ大好き。普通にするより、すごく興奮する。」
そんなことを言いながら、十字架を抜き差ししている滝の目は、ひどく輝いていた。そん
な滝を見て、鳳も何だか興奮してきてしまう。
「ひあっ・・あっ・・・滝さんっ・・・ソレ・・・気持ちイイですっ!!」
「本当?だったら、もっとしてあげる。」
「あっ・・・ああ・・・あはぁっ・・・・」
「やらしいねー、長太郎は。こんな綺麗なもので、中をいっぱい掻き回されて、感じまく
ってる。でも、そんな長太郎が俺は大好きだよ。」
ニッコリと微笑んでいるが、その微笑みは天使の仮面をかぶった悪魔のようだ。何度も何
度も抜き差しを繰り返し、わざと音を鳴らすようにぐりぐりと掻き混ぜる。しかし、それ
が鳳にとっては、快感を与えてくれる以外の何物でもなかった。
「はぁんっ・・・滝さんっ・・・もう・・・イッちゃうぅ・・・!!」
「じゃあ、これ、一番奥まで挿してあげる♪」
ズプッ・・・
「ひぃっ・・・やあぁぁ―――っ!!」
横の棒と交わっているところまで入れられ、鳳は背中を仰け反らせながら達してしまう。
しかも、滝はそうすぐにはそれを抜こうとしなかった。
「十字架でイッちゃうなんて、さすがだねー、長太郎。」
「も・・コレ・・・抜いてください・・・」
「どうしようかなあ。せっかくこんなに奥まで入れたんだし、もう少しこのままにしてお
きたいかも。」
「そんなぁ・・・お願いします・・・抜いてください・・・」
「それじゃ、抜いてもいいよ。そのかわり、自分で抜いてね。」
いつもの笑顔で言っているが、その内容はかなりサディスティックな内容だ。涙を目に浮
かべながら、鳳は十字架の横の棒の部分に手をかけた。そして、ゆっくりとそれを自分の
中から引き抜こうとする。
「ぅう・・・んんっ・・・あっ・・・はっ・・・」
引っ張ると表面の凹凸が内壁を刺激し、嫌でも感じてしまう。それはさながら自慰をして
いるところを見られているようで、言いようもない羞恥心が鳳を襲った。
「あともう少しだよ。」
「ふぅ・・・んっ・・・んん・・・」
声を上げてしまいそうになるのを必死で堪えている姿は、滝にとってはたまらなかった。
下半身が疼き、鼓動のリズムも速くなる。
ちゅぷ・・・
「あっ・・・はぁ・・・抜け・・た・・・」
「よく出来たね、長太郎。それじゃ御褒美に俺のをあげる。」
「えっ・・・ちょっと待ってくださ・・・あっ・・・ああ――っ!!」
十字架が抜けた穴に滝は容赦なく自分の楔を挿入する。滝自身、既に我慢の限界を越えて
いたのだ。十字架の凹凸で擦られたために、内壁はひどく敏感になっており、滝の熱が少
し動くだけでも鳳は激しい快感を感じる。
「あぅ・・・あっ・・・あんっ・・・あ・・あ・・・」
「長太郎のココは欲張りだね。絶対離さないって言ってるみたいにきゅうきゅう俺のを締
めつけてくるよ。」
「滝さんの・・・熱い・・・」
「そりゃそうでしょ。俺、長太郎のことすっごく想ってるんだから。そりゃ熱くもなるよ。」
「その熱いので・・・もっと俺の中擦ってください・・・」
さっきから様々な快感を与えられている鳳は、自らそれを求めるようになっていた。そん
な率直な鳳のおねだりを、滝は喜んで受け入れる。ギリギリまで抜き、その後で奥の奥ま
で埋め込む。そんな動作を繰り返し、鳳の内側をこれでもかというほど、擦ってやった。
「はあぁ・・・中・・・イイっ・・・あっ・・あぁんっ・・・」
「今日の長太郎、すっごく素直で可愛い。もっともっと鳴かせたくなっちゃう。」
「いっぱい鳴きますからぁ・・・もっとたくさんしてください・・・・」
「嬉しいこと言ってくれるね。なら、俺の気の済むまでたくさんして、たくさん鳴かせて
あげるよ。」
鳳に煽られ、滝のやる気もこれ以上ないくらいに高まる。お互いの熱を貪り合いながら、
二人は快楽の泉に堕ちてゆく。クリスマスという聖なる夜だからこそ、その堕ちてゆく感
覚は、より助長されている部分があった。もうこれ以上は、続けられないというほどまで
来たとき、二人は堕ちるのではく果てしない上昇感を感じる。
「長太郎っ・・・もう・・・!!」
「滝さんっ・・・あっ・・・ああぁ――っ・・・!!」
二人そろって快楽の高みへ上りつめた時、二人の目には鮮やかな赤がその脳裏に焼きつけ
られた。

一通りの後始末を終えると、今度はもう少し明るめのクリスマス・ソングを流しながら、
滝と鳳はベッドの上でくつろぐ。鳳はもうぐったりと疲れてしまっている状態なので、横
になりながら、読書をする滝の横顔を眺めていた。
「滝さん。」
「ん?何?長太郎。」
「今年のイブも楽しかったです。」
「そうだねー、跡部に感謝しなきゃ。」
「えっと、あの、確かにそれもあるんですけど・・・」
「うん。」
「こんなふうに滝さんとイブの夜が過ごせて、本当に嬉しいと思いますってことが、言い
たかったんです・・・」
「本当?じゃ、俺と同じだね。」
さっきとは全く変わった甘い雰囲気の中で、二人はそんな会話を交わす。心も身体も満た
された後だからこそ味わえるこの雰囲気は、二人の気分に幸福感を運んできてくれる。そ
んなよい気分に浸りながら、滝は鳳の頭を優しく撫でた。
「何ですか?」
「うーん、別に何となく。いい位置にあったからさ。」
「じゃあ、頭撫でていいですから、もうちょっと近くによってもいいですか?」
「もちろん。」
滝に頭を撫でられながら、鳳は甘えるように滝の膝に頭を乗せる。まるで子犬みたいだと
思いながら、滝はくすくす笑った。
「何で笑うんですかぁ?」
「長太郎、本当可愛いなあと思ってさ。」
「別に可愛くなんかないですよー。」
「可愛いって。大きい子犬って感じ。」
「意味分かんないじゃないっスか、大きい子犬って。」
「だって、そんな感じなんだもん。」
滝のそんな言葉に鳳はぷぅーと頬を膨らませ、少し怒ったような態度を見せる。しかし、
滝にとってはそんな顔も可愛い顔としか思えない。
「そんな顔しても、俺は可愛いとしか思えないよ?」
「そんなこと知ってますよ。だって、滝さんは俺のこと大好きですもんね。」
まさか鳳の口からそんな言葉が出てくるとは思っていなかったので、滝は少々驚いてしま
う。
「そうだよ。俺は長太郎のこと大好きだもん。でも、長太郎だって、俺のことすごく好き
でしょ?」
「当たり前じゃないですか。」
どんな答えが返ってくるだろうと思って言った返しに、予想していた通りの反応をしてく
れる。それが嬉しくておかしくて、滝は声を立てて笑った。それにつられて鳳も笑う。
「ふふふ、何かすごく楽しい。」
「俺もです。」
「来年もこんなふうに過ごせるといいよね。」
「跡部さんの協力が必要になっちゃいますけどね。」
「別に跡部はいいんだって。二人でこんなふうに来年もまた笑い合おうよ。それは、跡部
がいなくても出来るでしょ?」
「そうですね。来年もまたクリスマス・イブは一緒に過ごしましょうね。」
二人で過ごす時間は笑顔が絶えない。そんな時間を来年も過ごそうとそんな話をしながら
二人はまた笑い合う。日付は既に変わってクリスマス。クリスマス・イブだけではなく、
クリスマス当日も二人は幸せな時間を共に過ごすのであった。

                                END.

            跡宍へ          岳忍へ

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