備をしたいと思ったのだ。
「ちょっと待って長太郎。」
「はい、何ですか?」
「ベッドに乗る前にさ、下に穿いてるもの全部脱いでよ。」
「えっ・・・?」
滝の指示に困ったような反応を示す鳳であったが、これからすることを考えれば、そうし
なければならない。恥ずかしいと思いつつも、鳳は滝に言われた通り、下に穿いていたズ
ボンと下着を脱いだ。
「こ、これで・・・いいですか?」
「うん。」
剥き出しになっている下半身が心もとないと思いながら、鳳は滝のベッドへと上がる。鳳
がベッドの上に乗ると、滝は鳳を足を伸ばしたままのような形で座らせる。そして、その
足を跨ぐように膝をつき、鳳の首に腕を回した。
「た、滝さん?」
「ふふ、長太郎の顔真っ赤だよ。そんなにドキドキしてる?」
「当たり前じゃないですか。こんな格好で、滝さんの顔がこんな近くにあるんですから。」
「ドキドキついでに、俺、長太郎にして欲しいことがあるんだけど。」
「な、何ですか?」
妖しげな笑みを浮かべながら、滝は自分のズボンに手をかける。そして、硬くなりかけて
いる熱の塊を出し、鳳の右手を取る。
「俺のコレ、長太郎の手でして?」
「っ!!」
耳元でそんなことを囁かれ、鳳はビクッと身を震わせる。恐る恐る滝のそれに触れてみる
と、体中の熱がそこに溜まっているのではないかと思うほどの熱さが伝わってきた。
「ね、長太郎。」
「・・・はい。」
何とも言えない妖艶さを秘めた滝に流され、鳳はその熱を大きな手で包み、ゆっくりと掌
全体を使って擦り始める。自分の手の中でだんだんと大きさを増す滝の熱に、鳳はどうし
ようもなく興奮してしまう。
「ハァ・・・いいよ、長太郎。その調子。」
ぎゅっと鳳の首にしがみつきながら、滝は鳳の耳元で熱い吐息を漏らす。耳に響く滝の荒
い息遣いと艶めく声が、鳳を追いつめてゆく。
く・・ちゅく・・・
次第に濡れてくる熱の塊が、滝が感じてくれていることを教えてくれる。心臓の音が滝に
伝わってしまうのではないかと思うほど、鼓動は速くなり、ドキドキと高鳴っていた。
「んっ・・・長太郎、もっと・・・」
「・・・・っ!」
滝の唇が耳に触れ、その声と吐息に鳳は感じてしまう。ぞくぞくと背筋が痺れ、ひどく腰
のあたりが疼いてくる。それでも、何とか滝を満足させようと必死で手を動かしていると、
突然、首に回されていた腕に力が込められる。
「ハァ・・・長太郎っ・・・そろそろ・・・」
その言葉と体の震えから鳳はそろそろ限界だろうということを悟る。少し強めに先端の方
を擦ると、ドクンと熱い飛沫が掌の中に放たれた。
「んっ・・・く・・・」
達した後、滝はしばらくそのままの状態で、呼吸を整えようとゆっくりと深呼吸をする。
ある程度落ち着くと、滝は鳳の首に回していた腕を解き、鳳の顔を見てニッコリと笑う。
「ありがとう、長太郎。すっごく気持ちよかったよ。」
「い、いえ・・・・」
恥ずかしくてまともに顔が見れないと、鳳はうつむきながら返事をした。
「今度は俺が長太郎を気持ちよくさせてあげる番だね。」
「えっ・・・?」
「長太郎もして欲しいでしょ?」
「・・・はい。」
顔を真っ赤にしながら鳳は頷く。滝のを弄っているだけで、かなり自分自身の熱も高まっ
ていた。それは、下に何も身につけていないために滝の目にも明らかだった。
「俺の触ってて、興奮した?」
「・・・・・」
口に出すのは恥ずかしいので、鳳は黙って頷く。こういう反応をしてくれるのが、鳳の可
愛いところだと、滝は思わずニヤけてしまう。いかにも触って欲しいとばかりに勃ち上が
っている鳳の熱を弄るのも悪くないが、もっと違う方法で気持ちよくさせてやりたいと、
滝はベッドの横にある引き出しからあるものを取り出した。
「長太郎、俺のことすごく気持ちよくさせてくれたから、ご褒美あげる。」
「何ですか?」
「それはもらってからのお楽しみ。」
鳳にそれが見えないように用意しながら、滝はご褒美の準備をする。何がもらえるのだろ
うと、鳳は少しわくわくしながら黙って待っていた。
「よっし、準備完了。じゃ、長太郎、ちょっと四つん這いになって。」
「えっ?何でですか?」
「いいからいいから。」
四つん這いになると、滝に双丘を晒すことになるので恥ずかしいと思いつつ、鳳は滝の望
むポーズを取った。
「ど、どうして・・・こんな格好・・・?」
「んー、ご褒美は長太郎のこっちの口にあげようと思って。」
「ええっ!?」
今更驚いてももう遅い。滝は金色の何かで満たされたおもちゃの注射器を、まだ閉じたま
まの蕾に刺し、その中に入っているものを鳳の中に送り込んだ。
「ひあぁっ!!」
何かトロトロとしたものが内側へと入ってくる感覚に、鳳はビクンと身を震わせる。注射
器が空っぽになり、中に入っていたものが全て鳳の中に入ると、滝はその注射器を赤い蕾
から抜いた。
「ふふ、長太郎のココ、ピクピクしてる。」
「な、何っ・・・入れたんですか?」
「何だと思う?とっても美味しいモノだよ♪」
「美味しい・・・もの・・・?」
「うん。美味しいモノ。」
ニヤリと意味ありげな笑みを浮かべ、その言葉を繰り返すと滝は、鳳のひくつく蕾に口を
つけ、舌を使ってそこを舐め始める。
「ひゃっ・・・ああっ!?」
初めは入り口をぺろぺろと舐める程度であったが、そのうち中にある蜜が溢れてきて、容
易に舌を中に入れることが可能になる。
「長太郎のココ、甘いvv」
「やぁ・・・そんなトコ、舐めないで下さっ・・・」
「んー、だってこんなに美味しいのに。そう簡単にはやめられないって。」
滝が鳳の中に注いだものは、ハチミツであった。ぬるぬるとしたそこに滝の舌が入ってく
る感覚は、鳳にとって何とも言えない快感を伴う刺激となる。蕾の入り口と中をぐにぐに
と舌で弄られ、鳳はびくびくと下肢を震わせる。
「あっ・・・ふっ・・・ふあっ・・ああっ!」
甘いハチミツの味に酔いながら、鳳のさらに奥へと舌を滑り込ませる。じっくり味わうよ
うに内側の壁を舐めてやると、その壁は滝の舌をぎゅうぎゅうと締めつけた。
「んん―ッ・・・あっ・・・ふあぁんっ・・・んあっ!!」
シーツをぎゅうっと握り締め、鳳は内側を舐められる快感に喘ぐ。ここまでよい反応が見
れるとは思っていなかったので、滝はよりその行為に夢中になっていった。ハチミツと滝
の唾液が混ざり、蕾の中がぬるぬるになると、鳳の熱の先からはポタポタと先走りの蜜が
滴り落ちる。
「あっ・・・滝さんっ・・・俺・・俺っ・・・もうっ・・・!」
がくがくと体を揺らし、一際強くシーツを握ると、鳳は茎の根元で渦巻いていた真っ白な
蜜を一気に外へと放つ。
「ひ・・んっ・・・ああぁ――っ!!」
「っ!」
その瞬間、滝の舌は今までにはない強さで締めつけられる。舌が喰いちぎられそうなその
締めつけに多少驚く滝であったが、それは鳳が感じてくれている証拠なので、全く嫌な感
じはしなかった。
ちゅっ・・ぷ・・・
「ひぅっ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
鳳の中から舌を抜くと、中のハチミツが滝の唇に繋がるかのように糸を引いていた。しか
も、今まで舌が入り込んでいた蕾は、まだ何かを入れていたいと言わんばかりにひくひく
と収縮を繰り返している。
「長太郎のココは、本当にHだね。まだひくひくしてるよ。」
「そんなこと・・・言わないでください・・・」
「でも、気持ちよかったでしょ?」
「・・・・・はい。」
どんなに恥ずかしいと思っていても、気持ちがよかったのは確かなので、鳳は滝の言葉に
素直に頷く。それならよかったと滝は満足気に笑い、先程使った注射器を邪魔にならない
場所に移動させた。
「さてと、中は十分ぬるぬるなんだけど、入れるとなるともう少し慣らした方がいいよね。」
「俺は別に・・・どっちでも・・・」
「まあ、俺が長太郎の中を触ってたいだけなんだけどね。ちょっとこのままじゃやりにく
いから、仰向けになってくれる?」
「はい。」
かなり率直な滝の言葉にドキドキしながら、鳳は仰向けになる。ただ仰向けになるだけで
は、いろいろ不便なので、滝は鳳の膝を立てさせ、大きくその足を開かせた。
「もうすっかりどこもかしこもトロトロだね。」
「それは・・・滝さんが・・・・いろいろするからですよぉ・・・」
「いろいろするったって、俺は後ろの蕾を舐めることしかしてないよ?ま、これからいろ
いろするけど。」
そんなこと言いながら、滝は自分に指をぺろっと舐め、すっかり濡れている鳳の蕾にその
指を差し込む。ぷちゅんと音を立てて、その指はいとも簡単に鳳の内側へと入っていった。
「何か全然余裕だね。もう少し増やそうか。」
「はっ・・・あんっ!!」
二本目を入れられても、鳳のそこはまだまだ全然余裕がある。さすがハチミツを注いだだ
けあるなあと滝は感心してしまう。
「もう一本くらい入りそうだけど、まずはこのまま少し動かすね。この方が自由に動かせ
るから。」
二本の指を器用に動かし、滝は鳳の中を掻き回す。舌とは違い多様な動きをする指の刺激
に、鳳は甲高い声を上げる。
「あっ・・・ひぅ・・あぁっ・・・んっ・・くっ・・・!」
「中、気持ちイイ?」
「いっ・・あ・・・はいっ・・・あっ・・あぁんっ!!」
「そう。ふふ、長太郎、ふるふる震えてて可愛いー。」
「んあっ・・・だって・・・中がっ・・・」
「中が何?」
ニヤリと笑いながら、滝はわざと前立腺のあたりをぐりっと押す。ピンポイントで一番感
じるところを押され、鳳は背中を仰け反らせ、トクンと茎の先から蜜を放った。
「ひっ・・・ああぁんっ!!」
「イッちゃうくらい気持ちイイんだ。ココ弄られると。」
「ひああぁっ・・・やっ・・・ああっ・・・!!」
同じ部分をぐりぐりと擦られ、鳳は許容量を越えそうなほどの快感に身悶える。強すぎる
快感に喘ぐ鳳の顔を眺めてしばらく楽しんでいた滝だったが、ふと鳳が何かを訴えようと
しているのに気づく。
「はぁ・・・滝さ・・・あっ・・・滝さんっ・・・!」
「ん?どうしたの?長太郎。」
「も・・・指じゃ嫌です・・・ちゃんと滝さんを・・・下さい・・・」
何度も指で擦られたそこは、その刺激にある程度慣れてしまい、鳳に物足りなさを感じさ
せていた。しかし、滝はそうすぐには自分自身を入れようとはしなかった。
「これだって、俺の一部だよ?」
くちゅっと中で指を動かし、その存在感を強調しながら滝はそんなことを言う。
「んっ・・・そ・・ですけど・・・・俺が欲しいのは・・・・」
「欲しいのは?」
「その・・・」
そのものを口に出すことは恥ずかしくて言えず、鳳は困惑した表情で滝を見る。しかし、
滝は鳳が何というのかを楽しみに待っているかのように黙っている。
「俺の何が欲しいの?長太郎。ちゃんと言わないと、入れてあげない。」
「・・・っ、分かってるじゃないですか・・・」
「そんなことないよ。」
あまりに滝が意地悪なことばかり言ってくるので、鳳は泣きそうになってしまう。体はも
う滝自身を求めて、切なく疼いている。しかし、それ自体はどうしても口にすることが出
来ない。
「いじわるしないで下さい・・・」
目に涙をいっぱい溜めて、鳳は切なげな声で滝に訴える。紅潮した顔で、目をうるうると
潤ませながらそんなことを言う鳳に、滝はひどく興奮してしまう。これはもう耐えられな
いと、すっかり硬く熱くなっている楔を鳳の入り口に押し当てた。
「コレ、入れて欲しい?」
「・・・はい。」
鳳が頷くと同時に、滝は一気にその楔を鳳の中へと埋め込んだ。ハチミツでトロトロにな
り、十分に柔らかく慣らされたそこは、いとも簡単に滝の楔を奥の奥まで受け入れる。
「あっ・・・はっ・・・」
「すご・・・長太郎の中、超ぬるぬる。」
「ん・・あ・・・滝さ・・んっ・・・」
「これならすぐにでも動けそうだよ。」
ズズっと少し動いただけで、鳳はびくびくと身体を震わせる。そんなにも感じてくれてい
るのかと、嬉しく思いながら、滝はゆっくりとその身を動かし始めた。
「あっ・・ひぁんっ・・・んあっ・・ああっ!!」
「長太郎の中、すごくいい感じ。超気持ちイイ。」
「滝さんっ・・・はっ・・・滝さ・・んっ・・・」
滝にしがみつきたいと、鳳は必死で腕を伸ばす。ぐいっと中を抉るように動きながら、滝
は鳳がしがみつける位置に体を移動させた。滝の背に腕が届くようになると、鳳はぎゅっ
とその背にしがみつく。
「ひあっ・・・ああっ・・・あ・・ぅ・・・」
「可愛い。そうだ、長太郎。さっき下の口で食べたアレ、上の口でも食べさせてあげる。」
ふと思い出したように滝はそんなことを言う。手の届くような場所に置いておいたので、
少し腕を伸ばせば、すぐにその瓶は取ることが出来た。
「長太郎、少しだけ腕の力緩めてくれる?」
「ハァ・・・はい・・・」
いったんしがみつく手の力を弱めてもらうと、金色の液体で満たされた瓶のふたを開け、
その中身をたっぷりと指で掬う。そして、それを自分の口へと持ってゆくと、少しも残さ
ず口に含んだ。ハチミツをたっぷり口の中に含んだまま、滝は鳳に口づけ、口移しでその
蜜を鳳の口の中へと移す。
「ふぅ・・・んんぅ・・・・」
口の中に流れ込んでくる甘い蜜に、鳳はうっとりするような心地よさを感じる。舌に絡む
その甘さは、まるで媚薬のように鳳の身体を蝕んでいく。
「どう?美味しいでしょ?」
「はい・・・」
「これね、『リンゴ』のハチミツなんだ。」
「リンゴ・・・?」
「そう。リンゴってさ、旧約聖書ではアダムとイブが食べた禁断の果実ってことになって
るじゃない?そんな禁断の果実の蜜を口にしながら、クリスマスの夜にこんなことしてる
なんて、すごく倒錯的でドキドキしない?」
そう話す滝の顔はひどく妖艶で、瞳はキラキラと輝き、鳳の目にはこの上なく魅力的に見
えた。一度、禁断の果実の蜜の味を知ってしまったら、もう逃れられない。鳳はもっとそ
の蜜を味わいたいと、滝に請う。
「滝さん・・・俺、もっとそのハチミツ・・・食べたいです。」
「いいよ。何度でも味わって、一緒に堕ちよう。」
「・・・・はい。」
甘い蜜の味のキスを何度も交わし、二人はその身を繋ぎ続ける。甘い甘い禁断の果実の蜜
の香り。そんな香りが漂う部屋で、二人は絶頂という高みを目指して堕ちてゆく。全身が
甘い快楽で満たされた瞬間、二人は白濁の蜜を放ち、至高の瞬間を味わった。
ハチミツや自分達の放ったものでべたべたになってしまった体を綺麗にしようと、二人は
シャワーを浴びることにした。シャワーを浴びている間に、汚れた服やシーツも洗ってし
まおうということで、それらは洗濯機に放り込まれた。
ポチャーン・・・
「はあー、やっぱお風呂はいいねー。」
「そうですね。いい感じに疲れが取れますよ。」
髪や体を洗い終えた二人は、ゆっくりと湯船の中につかっていた。体を洗う際、ある程度
体の中まで綺麗にされた鳳は、その過程もなかなか大変だったので、滝より若干お疲れ気
味であった。しかし、今はもう全体的に綺麗さっぱりすっきりなので、気分よく滝との入
浴を楽しんでいる。
「こんな時間まで起きてて、しかも、さっきまであんなことしてたってなったら、俺達の
ところにはサンタさん来ませんよね。」
もう夜中も夜中ということが分かっているので、鳳は苦笑しながら滝にそんなことを言う。
確かにそうだと、滝も苦笑した。
「そうだねー。サンタさんはいい子のところに来るんだもんね。」
「しかも、アダムとイブが食べた禁断の果実の蜜も食べまくっちゃいましたし。」
「あはは、そりゃ悪い子決定だ。」
いい子な要素がどこにもないと、滝は笑う。しかし、二人はもう高校生。サンタクロース
が本当にいるなどとは信じていない年頃だ。だからこそ、こんな冗談じみた会話も楽しん
で出来るのだ。
「そういえばさ、ドイツのサンタには黒いマントを羽織ったサンタがいるって話、知って
る?」
「いいえ。聞いたことないです。」
「その黒サンタはね、いい子にプレゼントをあげるんじゃなくて、悪い子を懲らしめるた
めの存在なんだって。プレゼントが木炭だったり、ベッドに血の滴る豚の臓器をぶちまけ
たり、果ては大きな袋に入れられて連れ去られちゃうらしいよ。」
「うわあ、何か怖いですね。」
「今の俺らはまさに、この黒サンタに狙われてるって感じ?だって、悪い子だし。」
「それは勘弁して欲しいですね。特に豚の臓器とかはちょっと・・・」
「あはは、だよねー。でも、長太郎と二人で連れ去られるんだったらそれはそれでありか
なあなんて。」
「怖いこと言わないで下さいよー。俺はこんなふうに滝さんと一緒に居れて、気持ちいい
こととか楽しいこととかがいっぱい出来たら十分です。黒サンタなんて来なくていいです
よ。」
「確かにね。俺も長太郎と一緒に居られれば、それだけで幸せかな。サンタさんが来よう
が来まいが、クリスマスは長太郎が居ればもう十分。」
黒サンタの話から何故かラブラブな雰囲気満点の話になる。お風呂の中で体も心も十分に
温まると、二人は湯船から上がり、パジャマに着替えようとバスルームを出る。着替えを
しながら、鳳は滝はとある頼みごとをした。
「あの、滝さん・・・」
「ん?何?」
「今日は、滝さんにくっついて寝たいです・・・ダメですか?」
「ダメなわけないじゃん。むしろ、大歓迎だよ。本当可愛いこと言ってくれるよね。」
あまりに可愛らしい頼みごとに滝はくすくす笑う。ちょっと恥ずかしいなあと思いつつ、
鳳は滝とくっついて眠れるということが嬉しくて仕方なかった。
「それじゃ、部屋に戻って、そろそろ寝ようか。」
「はい!」
満面の笑みで鳳は滝の言葉に頷く。そんな可愛らしい態度をとる鳳の手をしっかりと握り、
滝はニコニコしながら、自分の部屋に向かって歩くのであった。
END.
〜Side AS〜 〜Side GO〜