ふう、シャワーも浴び終わったし、ご飯も食べたし、あとは部屋に行って好きなことでき
るぞー♪今日も母さん達遅くなるって言ってたからしばらく長太郎と二人きりだ。
シャワーを浴び終え、ご機嫌の滝は実に楽しそうな表情で自分の部屋に向かう。長太郎は
滝より先にシャワーを浴びてしまったので部屋で待っているのだ。
長太郎、大分待たせちゃったな。何してるんだろう?
「お待たせ、長太郎。あれ?」
部屋に入って滝が見たものは、自分のベッドに横になってすやすやと寝息をたてている鳳
の姿だった。
うわあ、長太郎寝ちゃってる。可愛いー。もっとそばで見ちゃおーっと。
大きな音を立てないように滝はそっとベッドに近づく。そのままベッドの横に腰を下ろし
て、鳳の寝顔をすぐそばで眺めた。あまりにもその鳳の顔が可愛いので、滝は手を伸ばし
銀色の前髪にそっと触れる。
「気持ちよさそうに眠っちゃってる。本当可愛いよなあ、長太郎って。」
ひとり言のように呟くと、その声が聞こえたのか鳳は体を動かし、小さな声をあげる。
「う・・・ん・・・」
うーん・・・あれ?俺何してたんだっけ?今まで寝てたよな。今何時だろう?
まだ、頭が完全には起きていないので、今自分がどこで寝ていて、さっきまで何をしてい
たのか鳳は分かっていなかった。ゆっくりと瞼を開け、周りを見る。いつもとは違う景色
に気づいて、鳳は今自分が滝の家に来ていたことを思い出した。その瞬間、がばっと体を
起こす。
「あっ、長太郎。起きたんだ。」
「た、滝さん!えっと、あの、俺寝てました?」
「うん。バッチリ。」
「わあーー、すいません!!せっかく滝さんの家に来てるのに勝手に眠っちゃって。」
鳳は慌てた素振りで滝に謝る。滝は立ち上がってベッドに座り、笑いながら言った。
「いいよ、いいよ。気にしないで。」
「本当すいません!滝さんのベッド気持ちいいからつい・・・」
「それよりさ、これからどう?」
「えっ?」
「せっかくバレンタインなんだからさ、しよ?」
うわあ、滝さん率直だなー。でも、俺もしたいし、断る理由なんてないもんな。ここは滝
さんのお誘いを素直に受け取ろう。
「いいですよ。あっ、でも、滝さんのご両親いないんですか。」
「今日は遅くなるって。今の時間なら大丈夫だよ。」
「そうですか。」
「じゃあ、始めようよ。」
「はい・・・。」
長太郎、あっさりオッケーしてくれちゃった。うれしいなー♪今日は跡部からもらったア
イテムもあるし、ちょっと違うことしてみよーっと。
「んん・・・ふ・・・ぅん・・・」
滝さん、やっぱキスうまいなー。気持ちいいし、熱いし、すごいドキドキしてきちゃう。
「ふ・・・はぁ・・・」
「今日はさ、ちょっと変わったことしたいんだけどいいかな?」
「変わったことって何ですか?」
「今じゃなくていいんだけどね、あとで長太郎にやってもらいたいことがあるんだ。」
「別にいいですよ。今日はバレンタインですもん。」
鳳はほのかに赤くなり始めた顔に笑顔を浮かべ、快く了承した。何かはまだ分からないが、
滝のことなのでそんなにヒドイことはしないと鳳は思っている。
「でも、そこまでいくまではいつもと同じ感じに進めるから安心してね。」
「ひゃっ・・・滝さん・・・いきなりソコですか・・・」
滝は鳳の下着の中に手を入れる。いきなり一番敏感なところに触れられ鳳は思わず身を震
わせた。
「何?他のところもして欲しいの?」
鳳の言葉に滝はソコとは違う場所を逆の手で弄る。上着の下に隠れているその場所も鳳に
とってはかなり感じるところなので、同時に弄られいつもより高い声を上げた。
「やっ・・・ああ・・・そんな・・・・いっぺんに・・・弄らないでくださいよ・・・」
「長太郎、感じやすいもんね。ほら、もうこんなにヌルヌルだよ。」
「あっ・・・やぁ・・・ダメですぅ・・・」
「何で?ちゃんと感じてるじゃん。」
「だって・・・滝さんに・・触られると・・・俺・・・」
「何?」
「はぁ・・・んん・・・やっぱ・・・言えないです・・・」
「何だよそれー。そういう思わせぶりなこと言ってるとお仕置きしちゃうぞ。」
「あっ・・あん・・・ああっ・・・そんなに・・・しないで下さい〜・・・・」
鳳が微妙に思わせぶりな態度をとるので、滝は手の動きを早め、鳳に与える刺激をわざと
大きくした。それに素直に反応し、ビクンッと身体を震わせる。
「やっ・・・くっ・・・滝さん・・・」
「もうイキそうなの?長太郎。」
「だ・・ってぇ・・・・滝さんが・・・ソコばっかり・・・」
「まだ、ダメだよ。もうちょっと我慢してみなよ。」
「・・・・!!」
弄ってる手を止め、軽く握って熱を出させなくしてしまう。そのうえ、さっきまで上の方
で弄んでいた手を使って、先端を刺激しさらなる快感を鳳に与える。
「うあっ・・・ああっ・・・あ・・・あぁ・・・」
「ほら、じらされるのもなかなかいいだろ?」
「あっ・・・ひどいです・・・んんっ・・・手・・・離して下さ・・・い・・・」
あまりの衝撃に鳳はもう涙目。今にも涙がこぼれおちそうだ。それは下の方も同じだった。
この表情、すごいイイ!!でも、もうそろそろ離してあげないと可哀想だよな。
「もうイってもいいよ。我慢させちゃってゴメンね。」
滝は軽い口調でこう言うと今まで熱を止めていた手を離した。その瞬間、乳白色の涙が一
気にこぼれ落ちた。
「あっ・・ああ――っ!!」
そのこぼれ落ちた雫を滝は手で受け止め、それを口に運び舐める。
「そういうこと・・・しないで下さいよ・・・」
「何で?あっ、汚いからとかいうのなしね。長太郎に汚いところなんてないもん。」
「う〜。」
言おうと思っていたことを滝に先に言われてしまって、鳳は言い返せなくなってしまった。
「続けるよ。長太郎。いい?」
「はい・・・」
いったん止まってしまった行動をまた続けようと、滝は鳳にさらっと尋ねた。さっきまで
は身に着いていた下着や上着を全部滝は取り去ってしまう。邪魔なものがなくなっていろ
いろなことがしやすくなった。
これなら、慣らすのもいろんなとこに触るのもすぐできる。うわあ、やっぱ長太郎の裸っ
てそそられるよなー。
なーんて、ことを考えながら滝は鳳のバックを慣らし始めた。最近はもうこういうことに
慣れてきたのか鳳のソコはあっという間に滝の指を2、3本飲み込んでしまう。
「うっ・・・ぅあ・・・あっ・・ああ・・・」
「長太郎のここ柔らかいね。触り心地最高だよ。」
「そんな・・・恥ずかし・・い・・・あっ・・・」
「恥ずかしがらなくてもいいよ。どうせ、俺しか見ないんだし。」
ある程度、慣らすと滝はいったんベッドから下りて、鞄の中をあさった。鳳はそのままの
状態で滝の様子を見る。
「長太郎。」
「何ですか?」
「イチゴとオレンジとメロンどれがいい?」
「その中では、メロンですかね?」
「分かった。メロンね。」
グリーンのコンドームを一つ取り出し、滝は鳳のところへ戻る。そして、それを袋から出
し勃ち上がり始めている自分のものにそれを装着した。
「これね、跡部がくれたの。さっき言った果物の味がするんだって。だからさ、長太郎、
俺のしてくれないかな?さっき言った変わったことってこのことなんだけど・・・。」
ふーん、そんなものがあるのか。すごいなあ。っと、そんなことは置いといて、滝さんの
頼んでることどうするか考えなきゃ。人のやるなんて初めてだよ〜。俺にちゃんとできる
かなー。
「やっぱり、嫌?嫌だったら別にしなくてもいいよ。」
優しい口調で滝は言う。鳳は首を振った。
「いえ、やります!いつも俺ばっかりしてもらっちゃってるんで、たまには滝さんも気持
ちよくさせてあげないと。」
「そう?じゃあ、お願いできるかな?」
無理やりというより控えめに滝は鳳にお願いした。鳳は少し戸惑いながらもほのかにメロ
ンの香りのする滝のモノを口に含んだ。その瞬間、香りだったものが味へと変わる。
すごーい!!本当にメロンの味がする。跡部さん、何でこういうの持ってるんだろう?や
っぱり普通の人とは全然違うんだなー。
鳳はどうすればいいかよく分からなかったが、自分がされているのをよく思い出して、滝
のモノを口を使って刺激する。
なかなか上手だな長太郎。うわっ、人にされるのって初めてだけどこれは結構くるかも・
・・・。
「ハァ・・・長太郎、いいよ。すごくいい。」
「んく・・・ん・・・んん・・・」
滝さん、ちゃんと感じてくれてる。一応、それなりにできるんだな俺。
「うっ・・・あっ・・・長太郎、やっぱもういい。」
思った以上の気持ちよさに滝は耐えられなくなりそうになり、鳳の頭を自分のモノから離
させた。
「・・・ふはぁ・・・俺、そんな下手でしたか?」
「違う、違う。その逆。このままだとヤバそうだったから。やっぱ、イクのは長太郎の中
でがいいからね。」
そう言うと滝は鳳は仰向けに寝かせ、足を開かせた。
「いつも同じ体位でゴメンね。身長差考えるとさ、正常位かバックくらいしかできないん
だよね。」
「いいですよ。俺、この体位好きですから。」
「本当?」
「はい。正常位って滝さんの顔ちゃんと見れるし、簡単に抱き合えるじゃないですか。」
「確かにそうだね。じゃ、入れるよ。」
余裕のない滝は軽く返事をして、身を進めた。鳳のソコは簡単に滝のモノを受け入れた。
「・・・っ!!くっ・・・ぅん・・・」
滝が入ってくると、鳳は腕を滝の背中に回してしがみつく。
「うあっ・・・あ・・んっ・・・滝・・・・さん・・・」
「長太郎っ・・・うわっ・・・今日ちょっとヤバイかも。」
「ハァ・・・あ・・・やっ・・・ああ・・・」
動き始める滝だが、さっきの鳳のフェラの所為で全然余裕がない。髪を揺らし、込み上げ
てくる熱に溺れそうになる。
「すごいイイよ。長太郎の中、本当に気持ちイイ・・・。」
「俺も・・・です・・・滝さんの・・・熱くて・・・・すごく気持ちイイ・・・」
「んっ・・・俺、もう結構限界近い・・・」
「俺だって・・・もう・・・ほとんど余裕・・・ないっスよ・・・」
「じゃあ、もうイこうぜ。」
「はい・・・」
滝が思い切り奥を突くと、鳳はその衝撃であっという間に果てた。そのあとすぐに滝も自
分自身を鳳の中に放つ。
「んんっ・・・ああっ!!」
「あっ・・・くっ・・・!!」
どちらも十分な満足感を感じて、ぐったりと身体を重ねる。呼吸を整えられないまま二人
は深いキスを交わした。
今日も疲れたなあ。でも、すごいよかったし、長太郎も可愛かったし、大満足Vv
「あの・・・滝さん。」
「何?長太郎。」
おずおずと鳳は布団の中から顔を出す。顔を真っ赤にして、上目使いで滝を見た。
「もっと、くっついてもいいですか?」
「!」
「お願いします・・・。」
「い、いいよ!全然オッケー。」
思いもよらない鳳の言葉に滝は動揺しまくり。鳳は素直に滝にくっついた。
何々!?今日の長太郎、超積極的じゃん!!どうしよー、心臓爆発しそう・・・。
「ど、どうしたの?今日はやけに甘えてきてくれるね。」
「ダメですか?」
ズキューン
滝、撃沈。子犬のような鳳の表情にみごとにノックアウトされてしまった。
「あー、もう!長太郎可愛すぎ!!ダメじゃないよ。もっと甘えて。」
「はい!」
滝がぎゅっと抱きしめると、鳳はさっきまでの寂しそうな顔を一気に笑顔に変えて、滝を
抱きしめ返す。
「今日はなんかすごい甘えたい気分なんっスよ。」
「甘えん坊なんだね。あっ、でもこんなふうに甘えるのは俺だけにしてくれよ。」
「分かってますよ。滝さん以外の人にこんなことするわけないじゃないっスか。」
「よかった。長太郎、大好きだよVv」
「俺も滝さんのこと好きです。ずっと、俺のこと好きでいてくださいね。」
「もちろんだよ。」
滝は軽く鳳の額にキスをして言う。やっぱりバカップルなこの二人。いつまでもこうであ
って欲しいものだ。甘い甘いバレンタインの夜、外では雪が降り始めた。
END.
跡宍へ 岳忍へ